[ research ] の記事一覧

2018.08.16

女子ラグビー大会


こんにちはshinoです。

今週はお盆休みでしたが、皆さんゆっくりできましたか?
しっかり英気を養って、まだまだ暑い毎日を乗り切って下さい。


夏場はスポーツ活動が盛んです。
学校も休みになるので、各地で合宿や大会が行われています。
テレビでは高校野球も毎日中継されて、盛り上がっていますね。

今回は、長野県の菅平まで行ってきました。
女子高校ラグビー大会のドクターとして参加するためです。

女子はどうしてもラグビー部がある学校の数が男子より少ないので、
チームは合同になることが多いです。
この大会も、各地方ブロックで合同チームを作り、
それぞれが3日間かけて総当たりするように試合が組まれています。
1試合は、正規の40分ハーフの80分より少ない、15分ハーフの30分ですが、
3日間のうちに全試合を終えるためには、1日2試合行わないといけないチームが出てきます。



私が出務した日も、2,3チームが1日2試合行う予定でした。
朝、9時から試合開始でしたが、その時点で気温はもうかなり上がっています。




2試合目を行うチームは最低3時間空けてはいましたが、
この暑さの中では、かなり厳しいものがあります。



熱中症の心配だけでなく、
どうしても暑さで集中力が持たなくなり、
大きな怪我につながる可能性があります。

試合中は、我々もかなりグランドの隅々まで気を配って、確認していました。
幸い、熱中症や大きな怪我人が出ることはありませんでした。良かったです。
この暑さの中で動ける彼女たちは、凄いと思います。

この中からサクラフィフティーン(女子ラグビー日本代表)に選ばれ、
東京オリンピックで活躍する選手が出てくることを期待しています。

みんな、怪我なく、頑張って欲しいと思います。

2018.08.11

アジアスポーツマネジメント学会 in Manila

8月2日から4日まで、アジアスポーツマネジメント学会(AASM)が開催されました。
今回のホスト国はフィリピンで、マニラのDELA SALLE UNIVERSITYが会場となり、
アジア諸国を中心に世界から27大学が参加しました。
AASMは日本からの参加者が多い学会の一つです。
今回は、極めて多く、日本スポーツマネジメント学会の原田宗彦会長がシンポジウムにご登壇された他、
院生含めると日本からは20人ほどの参加者になりました。


特筆すべきは、基調講演でご登壇された、
スポーツマネジメントの父と呼ばれるDr.Chelladuraiです。
なんと今年で91歳!
カナダからおひとりで移動されてきたことも驚きでしたが、
現在もなおSkypeのようなシステムを使い、授業やゼミを通じて、
博士課程の学生の指導もされ、
基調講演も最新のデータをパワーポイントに落とし込み発表されていました。
Dr.Chelladuraiは、私が博士課程で所属していた研究室、
早稲田大学の松岡教授の指導教員だったこともあり、
なんだか祖父に会ったような、それでいて神々しく、お会い出来て大変光栄でした。

私自身は、AASMに初参加でした。
そして、修士課程以来の「立命館大学」で口頭発表をしてきました。
APUの影響だとは思いますが、タイランドや台湾他、他国の研究者から
「Ritsumeikanは、私たちの国で有名です。スポーツマネジメントの学部もあるのですね」
という趣旨のお言葉をいくつかいただきました。
久しぶりに一人で関西空港からの移動になりましたが、
AASMの理事や継続的に参加されている国内の先生方、
そして所属していた研究室の院生に大変よくしていただきました。
発表の際も、冒頭少しスピードが速かったのか、
共同研究者に名を連ねる院生が「ゆっくり」というジェスチャーを遠くから送ってくれたおかげで、
落ち着いて発表することができました。


学会中、日本は“2020 Olympic and Paralympic Host”と紹介されました。
研究者たちの日本におけるスポーツマネジメントへの関心も高まっています。
そして、この度、順天堂大学の小笠原悦子教授が、
アジアスポーツマネジメント学会の会長に選出されました。
同時に2019年度のアジアスポーツマネジメントのホスト国は日本で、
8月7日から9日に順天堂大学(本郷・お茶の水キャンパス)にて開催されることがアナウンスされました。

AASMは、各大学の修士課程の学生の発表も非常に多く見られる国際学会です。
今回参加した修士課程1年生の院生たちは、
来年度、日本で開催されるAASMで発表をするという目標ができたようです。
是非スポーツ健康科学研究科の皆さんもご一緒に参加、そして発表しましょう。

写真はDELA SALLE UNIVERSITY
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

AASMについてはこちらから http://asiansportmanagement.com/

#発表はスポ健ポロシャツで
#室内が寒すぎる
#マニラのほうが南草津より涼しい
#今年の発表はあと2つ
#終わってすぐに次のプレゼン準備

2018.08.10

京の七夕と言語学の話(たぶん最後。。。)

どうも、金曜日の嶋村です。先日、京の七夕というイベントに行ってきました。前回のブログでも少し話しましたが、堀川や岡崎や二条城といった京都のあちこちで開催されている(いた)ようです。「そもそもなんで八月に七夕やねん」というツッコミもありそうですが、旧暦の七夕ということで今年は 8 月 17 日が旧暦の七夕になるそうです。


僕が行ったのは鴨川の会場で、三条大橋から四条大橋までずっと川沿いにお店が並んでました。県人会が運営する露店が並んでいて各都道府県の名産がお酒と共に楽しめるようになっていて、酒好きの僕としてしては多少飲み過ぎてしましました。。。




さて前回から引き続きまた言語学の話をしたいと思います。多分今週を最後にしようかな。。。どうかな。。。ネタがないからな。。。


前回は empiricism と rationalism の話をして、僕が研究している言語学は後者だよって話をしたと思います。ちょっと抽象的な話をします。文法とは何でしょうか。これまで話した通り、文法とは母語話者の文法性に関する直感を反映しているものです。すなわち、ある所与の文が文法的か非文法的かを直感的に判断できるものです。例えば、なぜかは分からなくてもある言語の母語話者にその言語の文 S が与えられれば、母語話者はそれが文法的かどうかを判断できます。これをモデル化すると文法は関数だということができます(f とします)。よって文 S が f へのインプットであり、その文法性を f がアウトプットとして出力するというものです。例えば、ある文 S が文法的な場合、その文のインデックスを返すような関数だとしましょう(文 S に自然数 n が付いている)。つまり文 S1 が文法的な場合、f は 1 をアウトプットとして返すという関数です。なので S1 という文は、f(S1)=1となれば文法的です。よって、f(S2)=2、f(S3)=3 … は文法的という感じです。この関係は自明なので、習慣的に獲得することが可能であると思います。しかし、例えば S156780は f(S156780)=10だったらどうでしょうか。これはかなり恣意的ですが、仮に世界はカオスだとするとこういうデータが出てくる可能性を排除できません。しかも自然言語は前回もお話したように無限の文の集合でありますから、子供が言語獲得する際にいつこのようなデータに出会うかわかりません。しかし、子供はだいたい5歳までに言語をある程度習得します。仮に言語の全てが経験から獲得されるなら、 f(S156780)=10 と言われた場合、子供は、それまで想定していた f(Sx)=x という文法を修正することを求められます。しかし、先ほども述べた通り、このようなデータにいつ出会うかはわかりません。では我々はいつ言語を習得するのでしょうか。


今日は少しややこしい話でしたが、なぜ僕のような言語学者が rationalism を採用するかを少しはわかってもらえたかと思います。次回はもう少しカジュアルな感じにできればと思います(笑)


ではでは。

2018.08.09

まだまだ暑いですね。


こんにちはshinoです。

まだまだ暑い日が続きます。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?


現在、大学は夏休み期間に入っています。
各クラブは合宿などで出払っているので、
普段は賑やかなキャンパスが、かなり静かです。


先週私は、女子なでしこリーグのマッチドクターに行ってきました。
いつも出務しているチームではなく、今回は大阪のチームからの依頼でした。
先日の大雨で試合が延期になったため、予定していた先生が来ることができなくなり、
代役を探しているとチームの監督から連絡があり、
急遽行かせていただくことになりました。



会場は、大阪吹田の万博記念公園でした。
試合開始時間は、選手や観客、サポーターのことを考慮して17時キックオフとなっていました。
17時でもまだ日は落ちていなくて暑さが残るのですが、
会場開門が2時間前の15時になっています。

総観客数はそれほど多くないのですが、
どのチームも熱心なサポーターがいますので、
15時ごろから会場入りし、準備している方がいます。

サッカーのマッチドクターは、
ラグビーとは役割が少し異なっていまして、
チームドクターが帯同していない選手だけでなく、
観客対応も仕事として入っています。

観客、サポーターが怪我をしたり、熱中症などで体調を崩す可能性を考えておかなければなりません。

なので、今回、私も試合開始2時間前の15時から会場に入って、救急対応のために待機していました。

試合中も選手と観客両方の対応をします。
要は、スタジアムに来ている全ての人の救急対応を行うわけです。




試合終了後も、ある程度の観客、サポーターが、
試合会場を出るまで問題ないか確認しないといけないので、
大体、試合終了後、皆さんが会場を後にするまで、約1時間程度、残って待機しています。

試合時間は90分ですが、2時間前に会場入りし、終了後1時間残っているため、
結局、5時間ぐらい会場で待機している状態です。
今回も特に大きな怪我人、病人は出なかったので、
良かったのですが、試合のドクターも時間が取られるので、なかなか大変です。

無事に試合を行うことができるようにサポートするのが我々の役割なので、
今回も問題なく終わって安心しました。

夏の合宿シーズンから秋に入り、いろいろな種目で試合が行われます。
どの試合も大きな怪我が起こらないように、
頑張って努めていきたいと思います。

2018.08.05

オープンキャンパス(2日目)

昨日、本日と2日間にわたりオープンキャンパスが開催されました。



記録的な暑さが続く中、多数の高校生や保護者がキャンパスにいらっしゃいました。スポーツ健康科学部においても2日間(午前、午後)にわたり、学部紹介、入試制度の紹介、模擬授業(座学、体験型)などを教職員が担当しました。また、現役のスポ健生もオープンキャンパスでは大活躍しています。例えば、インテグレーションコア内の施設案内は学生スタッフがすべて担当してくれています。毎年の光景ではありますが、その進行や説明は非常に洗練され、教員としても安心して任せています。また、保護者や高校生からの相談ブースも設置し、様々な面でオープンキャンパスを支えてくれました。学部で学ぶ現役のスポ健生ですので、教職員とは違った視点で学部の学びの特徴や魅力を高校生に伝えてくれています。高校生だった頃には自らがオープンキャンパスに参加をした学生スタッフもいるようです。現在は立場を変え、現役学生として学部の魅力を一生懸命語ってくれる・・・教員として本当に嬉しい光景です。



オープンキャンパスでは、私は2日目の午後に模擬授業を担当しています。2010年4月の学部設置後から数年間は、スポ健の最大の魅力(強み)として「最新の教育・研究設備」を挙げてきました。確かに、インテグレーションコア1階には筋肉量や脂肪量を定量できる「MRI」「DEXA」、スポーツ動作を解析するための「高速度カメラ」や「フォースプレート」、3階には室内で生活をする際のエネルギー消費量をきわめて精度よく測定できる「ヒューマンカロリーメータ」、室内の酸素濃度を減らした状態でのトレーニングが可能な「低酸素トレーニング室」など、きわめて高価な機器・設備が導入されています。当時は(現時点でもそうですが)、一つの学部にこれだけの機器・設備が設置されている大学は国内では少なく、これはまさに私達の学部の大きな「武器」でした。

一方で、「最新」の機器・設備もやがて「最新」ではなくなります。スポ健においても同様で、2010年4月に最新であった機器・設備も設置後8年以上が経過し、最新機種への交換や修理が必要となる時期に差し掛かっています。これに対して、この8年間にスポ健で学んだ学生は社会の様々な分野で力強く活躍をしています。また、学部・大学院におけるカリキュラム、学生支援の体制も醸成され、学生の夢の実現を後押しできるシステムが着実に整備されてきました。さらに、学部設置後から積極的に研究に取り組んだ成果として、学部・研究科に所属する教員だけでなく、大学院生の研究成果が国際的に注目されています。その他にも、他大学の大学院(博士課程)を修了した新進気鋭の若手研究者が新任教員や研究員という形で、新たに学部に加わっています。

これらの現状をふまえ、現時点でのスポ健の最大の魅力(強み)は「最新の教育・研究設備(モノ)」よりもむしろ「学部に関わる人(ヒト)」であると考えています。教員として、そして研究者として過ごす中で、学部の強みが「モノ」から「ヒト」へと変わってきたと感じる場面が多いのです。なお、オープンキャンパスの模擬授業では「トレーニング科学」の授業内容の一部を紹介するのですが、講義の最後では「私は現在、この学部の教員という立場です。けれども、他大学の教員であったとしても、立命館大学スポーツ健康科学部への入学を自信をもっておすすめします。」と伝えています。

3年前のオープンキャンパスにおいて印象的なことがありました。模擬授業を終えた後に、授業に参加をしていた親子が私の所にいらっしゃいました。神奈川県から参加されていたのですが、「オープンキャンパスを通して、学部の理念・カリキュラムや学生を育て輩出しようとする強い熱意と意志が伝わってきました」「トップアスリートを支える先端研究の取り組みと機会を知ることができました」という非常に嬉しいコメントを頂きました。その時に、じっと私の目を見て真剣に話を聞いてくれた彼の姿は今でも鮮明に覚えています。当時、高校3年生であったSくんは複数の候補の中から翌年スポ健に入学し、学部3回生となりました。1回生の頃からその活動に注目していましたが、正課と課外活動を両立させ、着実に成長しています。

昨日、本日のオープンキャンパスでご来校下さった方々に、スポ健の魅力(強み)が少しでも伝わっていることを期待しています。また、次年度以降にスポ健生となった彼ら・彼女らと再会する瞬間が訪れるかな・・そのようなことを考えながら2018年のオープンキャンパスを終えました。



GOTO

2018.08.03

P の会議と言語学の話その三

どうも嶋村です。相変わらず暑い日が続きますが、みなさんどうお過ごしでしょうか。


今日は P を担当する先生が集まって会議がありました。前期に関するふりかえりなども含めて、おそらく学生の皆さんが気にしているだろう成績のことを中心に話し合いをしました。成績発表はまだですが楽しみ(?)に待っていてください。。。


さてさて、今回も言語学の話ということで、3回目の今日は、前回まで話していた「知っているけど知らない言語知識」ですが、なぜそのようなものを我々人間は持っているのかに関してちょっと深く考えていきたいと思います。前回も話したように人間は第1言語の文法知識をだいたい5歳くらいまでにある程度完成させることがわかっています。ところで「言語知識はどのように獲得するのか」という問いに対して大抵の人は「親や周りの大人から学ぶ」と答えるのではないでしょうか。


このような考え方は、哲学的に言えばいわゆる「経験主義(empricism)」に則しています。例えるなら、「オギャー」と赤ちゃんが生まれた時、その子の脳は新品のノートのように何も書かれていません(いわゆる「タブラ・ラーサ」)。しかし様々な経験を積むことで、そのノート(脳)にそれらの経験が記されていきます。ゆえに言語知識に関してこの考え方を採用すれば、例えばある子供が日本語を話す環境に生まれれば、その子の脳に日本語の経験が蓄積されていき、それがいつの日か日本語の文法として成立するという考え方です。


一方で人間の知識は生得的であるという考え方もあります。もちろん全てが生得的であるというわけではありませんが、我々知識の中核は生まれながらにして備わっているという考え方で、哲学的には「合理主義(rationalism)」と呼ばれます。


どちらが正しいのでしょうか。子供がどのように言語を獲得するか少し考えてみましょう。先ほども言いましたように子供の言語(文法)獲得は比較的早い段階で完了します。しかも実は親から教えてもらうわけではありません。「教わる」という行為は通常意識下で明示的に行われるものですが、これまで話してきたように我々の言語知識は暗黙的なものです。すなわち、「太郎は花子にケーキを食べさせた」は OK で「太郎は花子をケーキを食べさせた」はおかしいと判断できるけどなぜかはわからないというものです。中身がわからないもの(明示的でないもの)をどのように獲得できるのでしょうか。実際のところ、言語獲得において子供は親からの「~ではないから〜しなさい」という明示的な指示に従わないことがわかっています。つまりある所与の文構造の文法的間違いを自分で修正できるまで修正しないのです。


さらに問題なのは、我々の生み出す言葉(文)の数は無限であるということです。例えば、今僕が書いている文も、今僕が初めて生み出した文です。日本語の語彙の数は人によって差はあると思いますが、いずれにせよ有限です。その有限手段を使って生み出される文章はどれくらいあるのでしょうか。例えば、1日に 100 文作ったとしましょう。さて毎日 100 文作って、100 歳まで生きたとしましょう。ここでは 5 歳から毎日 100 文発話したとします。そうすると 100×365×96ですから3,405,000 文も作ることになります。これだけの数の文法的な文を生み出す装置が我々の脳にある言語知識(文法)なわけです。もちろんもっと数の多い場合も考えられるわけです。さらに我々は会話もしますから人が発話した文も解釈しないといけません。そうすると我々の脳が生み出したり解釈したりする文はすごく多いということになります。よって我々の文法知識はこのような膨大な量の文を処理できるものでなくてはなりませんが、そのような複雑な作業ができる装置を子供はなぜ親から教わることもなく、割と早い段階で獲得できるのかを考えないといけません。


さて、以上の議論に鑑みて、みなさんは「経験主義」的な立場を支持しますか、それとも「合理主義」的な立場を支持しますか。僕が専門としている「生成文法」は後者の立場をとっています。すなわち、言語知識の中核的な部分はすでに生まれた段階で持っているという見解です。もちろん僕が日本語を母語として話すのは日本に生まれたからであり、言語知識の全てが生得的というわけではありません。しかし、全ての言語に共通するような、いわば共通の言語の設計図のようなもの持って我々は生まれてくるのだという考え方を採用しています。次回はこの話をもう少し詳しくしていきたいと思います。っていつまで続くんだ~(笑)


では、良い週末を。ちなみに京都では「京の七夕」というイベントが開催されているので、よかったら週末は京都にお出かけしてみてはどうでしょうか。写真は二条城ですが(誰か知らない人が写ってしまっています。。。)、京都のあちこちでやっているそうです。

2018.08.02

8月ですね


こんにちはshinoです。

本日も暑いですね。
まだまだ暑い日が続きそうなので、体調に気を付けて下さい。

先週のブログでも報告しましたが、
今週も大学院生の研究成果発表会がスポ健では行われています。
本日は、大学院後期課程1, 2回生の発表会がありました。

先週は、大学院前期課程の学生たちがこれから頑張って研究するぞという、
意欲と決意に満ち溢れていることをお伝えしましたが、
大学院博士課程にもなると、
これまで積み重ねてきた研究のそれこそ成果の発表となり、
内容も深く、整っています。




その分、厳しい質問もありますが、みんな自信をもってしっかり答えていました。



皆さん、素晴らしい研究を行われています。
来年の学位取得に向けての計画もしっかり立てて、順調に進んでいるようでした。

本発表でも他分野の先生からいろいろな意見が出ていたので、
これらの意見を参考にしてもらうと、さらに研究はブラッシュアップされていくと思います。

是非とも頑張って、良い研究成果を出し、良い論文を仕上げて欲しいです。

皆さんの今後を期待しています。


2018.08.01

「大学生のスポーツビジネスアワード2017」─二本の大賞を受賞!!

こんにちは。


少し前のことになりますが、私たちの3回生のゼミ生たちが、読売新聞社主催の
「BASEBALL BUSINES AWARD 2017 ─大学生のベースボールビジネスアワード2017─」で
2本の優秀賞をいただきました。




今日は、その受賞メンバーの一人である佐藤祐輔君が、今まで彼の家に置いてあった
受賞盾を私の研究室に持て来てくれました。


佐藤君が、この秋から、カナダ、バンクーバーのUniversity of British Columbiaに
留学するので、「この盾を研究室に飾ってほしい。」との意向からです。


研究室には、3回生のゼミ長の春日結汰君も訪れ、「先輩たちの業績を引き継いで、
今年は大賞を」と決意を述べていました。


私の3回生ゼミでは、秋学期、このジャイアンツのスポーツビジネスアワードでの
受賞を目指して、ゼミ内に四つのチームを編成し取り組みます。


このアワードへの応募提案は、今、読売巨人軍の現状を踏まえ、直面している課題の
解決を目指す、実施可能性を展望した提案です。
この提案作成を通じて、ゼミ生たちはプロスポーツビジネスの特徴やその現状を
現実のものとして学ぶことができます。


ゼミ生たちは輝いています。


みなさんもぜひ、その輪の中に入りませんか。


今週末の8月4日、5日、立命館大学びわこ・くさつキャンパスでオープンキャンパスが
開催されます。
そして、4日の11時から、スポーツ健康科学部の企画の一つとして、私が模擬講義を
行います。
テーマは、「ビジネスとしてみるプロスポーツ」。
ビジネスとしてのプロスポーツの特徴をわかりやすくお話しします。


興味のあるみなさん、ぜひお越しください。



Apollo

2018.07.29

卒業生からの嬉しいメッセージ

7月も終わりが近づいてきました。昨年度の学部や大学院の卒業・修了生も社会人となり3ヶ月以上が過ぎました。入社後は研修期間が続き、7月中旬頃から配属部署が決まるケースも多いようです。そのため、今月に入ってから卒業生数名から「配属先が決まりました!」という連絡を相次いでもらいました。メールの文章を読むと、「新たな環境で力強く前に進んでいる様子」「日々、悩みながらも目の前の仕事に頑張って取り組んでいる様子」などが目に浮かびます。

ある卒業生からもらったメールの中で「大学は自分の原点というか初心に帰れるような、大事な場所であるのでまた伺います。」という文章がありました。非常に嬉しいメッセージでした。2010年4月の学部設置から9年目に入っていますが、大学(インテグレーションコア)は多くの卒業生にとって「初心を思い出せる場所」「エネルギーをもらえる場所」なのかもしれません。卒業生が大学を訪れた際には、帰り際にはエネルギーを充填できるように笑顔で迎えたいと思います。逆に、卒業生・修了生には、社会人として感じたこと、経験したことを学部の後輩(現役のスポ健生)に伝えて欲しいと願っています。

前回のShino先生のブログで紹介があった通り、木曜日に大学院博士課程前期課程1回生を対象にした研究構想発表会が行われました。自分の研究を進める上で、専門性や分野の異なる教員・大学院生とディスカッションを行う機会は貴重です。当日は2つの会場にわかれてポスター発表を行ったのですが、至る所で良いディスカッションが行われており学会のような雰囲気でした。研究科に関わるメンバー全体が力を合わせて、それぞれの大学院生の研究力を高めていこうとする姿勢は、スポ健の伝統でもあり強みであると常々感じています。

ちなみに、7月末〜8月上旬にかけては「修士論文中間報告会(博士課程前期課程2回生対象)」「D1研究構想発表会(博士課程前期課程2回生対象)」「D2研究中間報告会(博士課程前期課程2回生対象)」「D3研究成果報告会(博士課程前期課程3回生以上対象)」と研究報告会のラッシュです(笑)。そしてはその後はオープンキャンパス、そして定期試験の採点(成績処理)とお盆前までは慌ただしい日々が続きそうです。



GOTO

2018.07.27

テスト監督と言語学の話その二

皆さん、こんにちは。金曜の嶋村です。本当はもう少し早くブログを更新できたらいいのですが、ネタがないやら忙しいやらギリギリにならないとできないやらでいつも遅めの更新になってしまいます。。。


さて大学は今テスト期間ですが、僕も昨日と今日でテスト監督のお手伝いをしてきました。立命では教員がテスト監督を分担して担当することになっております。今日は3回生の人が多い授業のテストだったので去年 P の担当をしていた学生さんがたくさんいました。テスト前にもかかわらず監督の先生方や学生さんに写真撮影で協力してもらいました。ありがとうございます。なんだかテスト前とは思えないくらい和やかな雰囲気ですね。テスト、みんな通ることを祈っております。



さて前回に引き続き言語学ネタで今週も書きたいと思います。前回では我々が持っている言語知識は潜在的であるということを言いました。つまり明示的に現れることがないような知識であり、それを我々は知っているんだけれど、なぜそうなっているかは説明できないものです。今日はもう少しその話をします。先週は疑問文の文法性の話をしましたが、例えば他にも以下の使役構文の格助詞(に・を)に関して同じことが言えます。


(1) 太郎は花子に走らせた。

(2) 太郎は花子を走らせた。


(1) と (2) の文では「太郎」が「させる人」であり「花子」が「させられる人」です。前者を Causer と呼び、後者を Causee と呼ぶことにしますね。さてこれらの2文から分かるように Causee は直接目的語を表示する「を」または間接目的語を表示する「に」を伴って現れることができます。ところが、使役化される動詞が (1)/(2) のように自動詞(「走る」など)ならいいのですが、目的語をとる他動詞(「ケーキを食べる」など)にすると「に」しか使うことが出来なくなります。* は非文法的な文を表します。


(3) 太郎は花子にケーキを食べさせた。

(4) *太郎は花子をケーキを食べさせた。


なぜこのようなことが起こるのでしょう。ちなみにこれと似たような現象がフランス語にもあります。フランス語で「に」に相当するものには、前置詞 à を使います(代名詞でない場合)。そして、「を」に相当するものは、代名詞でない限り顕在的に現れません。なので英語と同じですね(「彼を」は him ですが、「ジョンを」は John です)。フランス語の使役構文は英語の make に相当する faire を使って作られます。faire + 自動詞 partir 「出発する、去る」は、Causee を直接目的語として表示し、Causee は間接目的語として現れません。これは少し日本語と違いますね。日本語はどちらでもいいので。。。


(5) J’ai fait partir Jean.(私は Jean を出発させた。)

(6) *J’ai fait partir à Jean.(私は Jean に出発させた。)


似ているのは他動詞の場合です。すなわち、Causee を直接目的語として表示できないのです。


(7) *J’ai fait manger le gâteau Jean.(*私は Jean をケーキを食べさせた。)

(8) J’ai fait manger le gâteau à Jean.(私は Jean にケーキを食べさせた。)


まあ他にも色々日本語とフランス語の使役構文の違いがあるのですが、ここから言えることはどうやら他動詞をベースに使役構文を作ると Causee を「に」で表示できないということのようです。このような決まりが我々の言語知識には働いていますが、問題はなぜか?ということなんです。もちろん単純に『一つの文の中で「を」を2つ(以上)使ったらダメなんだよ』と言っちゃえば済む話ですが、これは、


(9) 太郎があの車を持っている人を知っている。


みたいな文があるので、早速この説明はダメになります(「文」という語の定義も大事になってきます)。もちろんいろんな説明方法が考えられ、できれば日本語とフランス語の使役構文にも通用するような説明を考えたいと思うのが我々言語学者です。そして、その説明理論は何かしら検証可能な予測や帰結をもたらしてくれるようなものでなければいけません。さらにこのような知識は子供が習得可能であるものでなければいけません。みなさんはこれまでお母さんやお父さんに『使役構文は他動詞の場合、させられる人や物に「を」をつけてはいけないんだ~!』って教わりましたか?たぶんそんな人は日本中探してもいないんじゃないでしょうか?けれど初見でこれまで見てきたような文の文法性判断ができますよね?やはり不思議ですね。一体私たちの言語知識はどうなっているのでしょうか?


前回から2回に渡って話したことですが、私たちの言語知識は知っているけどどうなっているかは説明できない暗黙的な知識です。そして言語学の研究からわかっていることなんですが、子供はだいたい3歳から5歳までには第1言語の文法に関する知識をある程度完成させます。これってすごいことですよね。


今日はダラダラ書いてしまった感じがしますが、来週はもう少し話を抽象的にして、我々の言語知識がどのようなものであると考えられるかを僕の専門の立場からお話ししたいと思います。


って、決してネタがないから伸ばしているわけではありません(笑)