[ Sat ] の記事一覧

2017.09.23

秋期シーズンを迎えて

 時折残暑の名残を感じますが、朝の冷えた大気、夜の虫の声などはさわやかな秋の本格的な到来を告げているように思われます。お彼岸も近いせいか、野の彼岸花(曼珠沙華)がいくつも赤い花を咲かせています。

 体育会の各クラブは厳しい夏期合宿を終え、今年の後半戦の覇を競う秋季リーグが始まりました。部長をしていたアイスホッケー部の夏期合宿後の大学アイスホッケー交流戦苫小牧大会での対東洋大学戦での学生の見せた闘志は、部旗に掲げられている凌雲の志を見事に体現してくれた試合展開であり、見応えがあり、決して多くはないがこれまでの試合観戦で最も戦うことの本質を示してくれたものと感激しました(歳甲斐もなく震える思いがしました)。

  関東のトップクラスの強豪校を相手に、「挑戦者なのだから思いっきり行ってみよう」といいながらも、結果が気になり一層自信を無くしがちとなってしまいました(第1ピリオッド(6-0)、第2ピリオッド(3-0))。しかし、最終の第3ピリオッドでは全く別チームのように、どちらが9得点をあげたのかわからない試合展開で、完全に東洋大学のお株を奪い10と相手を0点に封じ込めることができました。この第3ピリオッド直前の主将(ゼミ生の小菅君)の檄「正直、この大差で関東の強豪校に逆転することは難しい。しかし、ただ負けるために北海道まで来たわけではない。爪痕を残そうではないか。同じ大学生に対して怖がって当たりにいけない根性無しはこのチームにはいらない。」攻撃は最大の防御なのに、心理的には完全に競技不安や予期不安に取り憑かれ、よく言えば守りに徹し過ぎ?実は堅くなって滑りが悪くなっている状態となっていたところに、この檄の効果は大きかったと思います。試合の流れを変える=気分を変える=行動を変えることでもあるといったことをこの試合展開で共有することができたと思います。今期の秋季リーグが楽しみでもあります。(老ブロガー・ハル)

2017.09.16

体育学会に参加して

日本体育学会第68回大会が98日~10日の期間静岡大学で開催され、院生や先生方がそれぞれの分野で発表されました。大会開催回数は小生の年齢と同じ(偶然にも)ですが、40数年前の中京大学での緊張したデビュー時を思い出します。学会大会は、「私はこのような研究に関心があります」から「この分野ならば立命館大学の○○」と自己の存在を知ってもらう場であり、研究として不十分だからと勝手な自己評価をして消極的にならず、不十分だからこそ発表して、質問、助言などを得、学習する場であり、完成したら論文にすれば良い。、また、同じような研究をやっている人達を発見し、コミュニティーを創る場だと言って、院生を叱咤激励して来ました。

以下、「スポーツ活動におけるストレス反応に関する尺度作成についての研究」を発表した日比君の感想ですが、今回も多くの方が関心を持って集まってくれ、得た物(研究を発展させる上で)の大きさにややたじろいだ感も無きにしも非ず?(老ブロガー・ハル)

 

 「前回のISSP、昨年の体育学会と合わせて3回目の学会発表でした。今回は昨年の体育学会よりもたくさんの質問やコメントをしていただくことができました。今回の発表は修士論文の研究の一部であったため、修士論文執筆に向けてのアドバイスもいただくことができました。自身の研究内容に興味を持ってもらえることは非常に嬉しいことであると改めて実感しました。

 他の方の発表を拝見させていただく中に、私と同じテーマの研究をされている方がいらっしゃいました。現在、国内では私のテーマの研究を進めている方は見当たらず、今回の学会で初めてお会いすることができました。今後のお互いの研究について、報告し合うということを約束しました。このような「出会い」もあるのも学会ならではだと思います。今後も出来る限り、発表をしたいと改めて感じた今回の学会でした。」


2017.09.09

遊びの復権-遊ぶ心・遊べるからだ

 発達課題として運動遊びの重要性が指摘されながら、子ども達が遊ばなくなったとか、屋外でののびのびとした身体活動から室内での電子機器を使ったゲーム遊びといった運動量からみた遊びの減少や変質が指摘されて久しいものがあります。先日の日曜日午後、まだ残暑の厳しい中にもかかわらず近くの狭い駅前広場の木陰に集まっている小学生の明らかに異年齢と思われる十数人の集団を見かけました。1台のスケートボードを、手をとって立ち方から教える子、教わる子、また走行を教える子、時計代わりに数を数えながら速さを競う子達と、それぞれの技能レベルに応じて交代しながら3時間以上も行っていました。


住宅の中にある遊具や鉄棒のそろった公園は、一面きれいに芝が張られているものの、様々な禁止事項があり、子供たちの運動遊びに必ずしもふさわしくない為か、狭い駅前広場(空き地)が使われています。放課後は学校から閉め出され、外見的に整備公園は誰も人がいなく、本来とは違う目的で作られた駅前広場に子供たちが集う様子に考えさせられます。

 身体的発達はもちろんのこと、遊びの中で学ぶ機会は多く、器具・遊具の使い方の工夫、遊びのルールの創造と展開といった自由で自発的な行動に変えていくことで認知的な発達を促しますし、コミュニケーション能力や上達につれた自己効力感、自己概念の形成といった社会性の発達にもつながります。いじめや不登校、変わった子の排除、校則破りといった今日の社会や学校教育が抱える問題の背景には希薄な人間関係による社会性の未熟さも一因になっているかと思います。是非、豊かな人間性、社会性を育むことができる運動遊びとそれに見合った可塑性に富んだ場所による遊びの復権を期待したいところです。(老ブロガー・ハル)

2017.09.02

酷暑の中で見つけた百合の群生?

 時々昼食後の暑いときではありますが、インテグレーションコアから反時計回りにキャンパスの外周を、以前はジョギングでしたがここ1、2年はもっぱらウオーキングをしています。好きな風景は何と言っても正門あたりからのクインススタジアムとアクロスウィングの眺めです。広々したキャンパスを感じさせるクインススタジアムと大学らしい落ち着きと重層感を感じさせるアクロスウィングが一体となった風景は、BKCを訪れる人たちには“知の創造にふさわしい大学”を感じさせてくれます。

 2番目、貯水池越しに見えるローム会館はヨーロッパの古城を感じさせ、一幅の絵になるのではないか思います(周囲が自然保護の為に手を加えられていないので、古木が水面からその姿を表しており、いつもここにボートを浮かべることができたらと思っています)。そして、ログハウス風の湿原保全用揚水機場“も周囲にマッチして風情があります。この辺りはスポーツ健康コモンズの関連整備の一貫としてか、無舗装の小道ではありますが、第3グラウンドやオートバイの駐輪場からC-cubeやバス停、クインスへの近道としてかよく利用者を見かけます。

この辺りに、先日来背丈ほどに伸びた雑草の中の白い百合の群生(多少誇張かな)を見かけました。1本の茎からスラッとした1輪だけの花もあれば、左右に仲良く2輪の花を持ったもの、さらに6輪も持つものまでその数30数本咲き誇っておりました。スラッとした花姿、或いは“凜”としたと表現するのが良いのかもしれませんが、気品を感じさせられます。花の大きさに比べ茎の細さが不釣り合いの感じを受けますが、それが“ゆり”(風に揺れるの意)の語源だと聞いたことがあります。花言葉は・・・・興味のある方は調べてください。猛暑にかかわらず“一生懸命”咲き誇っているようでした。(老ブロガー・ハル)


2017.08.26

今日も猛暑の中で

 連日の記録的な猛暑と豪雨や落雷などの突然の天候急変が、今年は特に多いのではないかと思われる中、いくつかの種目では秋のリーグ戦が始まっています。写真は本学の第1グランドで行われた女子ラクロスの対大阪大学戦での一コマです。ゼミ生3名が出場していることもあり応援に駆けつけた甲斐があり?(日頃の練習による実力の賜物)124の大差で勝ちました。

 

 

 試合に勝つための基本は、それまでにどのような準備をしてきたかであることは言うまでもありません。日々の練習、つらい思いを繰り返しつつも、諦めずに続けていれば、実力は確実に向上し、また、チャンスが巡ってきたときにそれをしっかりとつかみ、活かすことができるのではないかと思います。そしてソーシャルサポート!としての家族の支えも大切な要因と言えます。この日も選手のお母さんから挨拶されましたが、選手以上に日焼けした顔色が印象的でした。

 8月の風物詩といってもよいかと思いますが、今年の高校野球は埼玉の花咲徳栄高校が広島の広陵高校に大差で勝ち、優勝しました。この頃はよく栄冠に涙ありといった言葉を耳にします。往々にして優勝といった華やかさに目を奪われがちですが、言うまでもなく栄冠を勝ち得た陰には、立ちはだかるを克服する為に、それまで人知れず流された幾多の涙(苦しみ)があり、それらを克服したときに、人は栄光をつかみとることができるといったことは選手の伝記などからも明らかなことではあります。我が身を振り返り、猛暑の中で猛省!(老ブロガー・ハル)


2017.08.19

偶然の出会いから今日が-恩師はありがたきかな

    毎年お盆が近づくと“青山クラブ”(母校の軟式庭球部・ソフトテニス部OB会)から、卒業生の親睦と現役部員の激励・支援を兼ねて親善試合の案内が届きます(いつも都合が悪く不参加)。今年は部長兼監督兼コーチとしてご指導を頂いた“恩師の喜寿のお祝い”を兼ねるということでほぼ四十年ぶりに会にだけ参加してみました。
 先生は大学卒業後新潟高校に着任し、以来38年間体育教員として全く移動もなく過ごされ(前例無しとか)、ご自身の国体選手としての輝かしい実績以外に、インターハイ出場選手を多く育てられました。小生の頃(1964年~67年)はまだ着任3年目で、教員としてか或いは選手としての人生かに迷っておられたのか、先生のクラブの指導方針については納得できず常に反発をし、学内校友誌に主将として小生なりのクラブの在り方を述べたりしました。でも、反発しつつも強く惹かれ、この先生との出会いがなければ今の自分もなかったのではと思っております。「おまえは体育教師に向いていない。でもこれからはおまえのような教師が必要となってくる。」と、入試の実技試験に備え、ご自身の脚の怪我にもかかわらず冬の寒い柔道場で練習相手をしてくださった日々のことは今も鮮明に覚えています。半世紀が経ちました!


 テニス部OB・OG 120名からの出席者のなかで小生が最年長者とかで乾杯と挨拶をさせられましたが、紅顔の美少年・美少女?がなべて白髪(有れば良い方)。でも、恩師を中心に昔を懐かしみつつ、コートで培った様々な想い出は一層先輩後輩の結びつきを深め、まるで1枚の布のように、縦と横のそれぞれの糸がしっかりとむすばれている感を強めました。(老ブロガー・ハル)

2017.08.12

研修会に参加して

 過去4年間の“ツケ”がまわって、5年間の研修単位数をこの1年間で取得しないと資格が失効するといった非常事態のため、土曜/日曜は研修会に出席することが多くなってきました。参加する度に思うことではありますが、集中講義は行う方よりも、聴く(聞くではなく)方が我慢を強いられ、苦痛?だと、学生の気持ちに思いを馳せる機会になったりしています。



  もう40年以上も前になりますが、院生時代に幼稚園の“体操のお兄さん”をやっておった時に出会った園児の発達の遅れ、偏り、歪みといった発達課題を抱えた子ども(クラスの一人くらいはいました)が、練習を繰り返しているうちに何かの拍子に克服し、うれしさのあまり跳びついてきた場面が忘れられず、“運動がすべて”といった考えを持つようになり、その後、関連する運動プログラムに関する本を2冊ほど記しました(共著ですが)。

今回の研修会のテーマは「発達障害児の不器用さを考える~発達性協調運動障害について~」でした。発達性協調運動障害Developmental Coordination Disorder; DCDは年齢相応の協調運動(粗大運動や微細運動)ができないことではありますが、単に苦手意識があるだけではなく、年齢があがると対人関係やコミュニケーションにも大きく影響し、自己評価が低くなることにもつながります。DCDはまた単独の特徴というよりも、案外多いのが自閉症スペクトラムAutism Spectrum Disorder; ASDが合併している場合です。ASDの特徴としては、視覚優位(見えないものがわかりにくく、話し言葉が苦手)、2つ以上の情報処理が苦手(○○しながら△△する)、情報の重要性を整理できない、記憶が良い等々があげられています。

発達課題を抱えた子ども達が、それを乗り越えて行くためには、構造化された発達運動トレーニングとそれを支える人が必要なことは言うまでもありません。その為の具体的な方法・内容についてはふれませんでしたが、またの機会にしたいと思います。(老ブロガー・ハル)


2017.08.05

メンタルトレーニング(2)目標設定

 82日丹生高校の優勝で終わった2017全国高等学校ホッケー選手権大会(女子)、立命館高校は1回戦で天理高校に惜しくも1対0で敗退しましたが、結果ではなく、個々の選手が自分のプレーができたかどうかが重要な点でもあり、また、振り返りで部員の皆さんから聞かせてもらおうかと思っています。特に直近の1、2週間での短期目標設定(心・技・体)との関連で十分に練習ができたのかについて聞いてみたいと思っています。




 目標は技能やプレーの到達点であることはもちろんですが、日々の練習における取り組み方など、その目標に立ち向かわせる働きといった動機づけを高める作用があります。目標設定は、<こうなりたい>といった願望を明確にすることにより、普段の練習の質の改善や倦怠感を回避でき、達成に向けての練習意欲を高めてくれますが、課題に対する取り組み方(計画)や日々の練習目標を少しずつ達成していくことが、試合に向けて大きな自信にもつながります。試合後のインタビューの中で「計画通り練習を積み重ねてきたので、不安もなく自信をもって試合に臨めました」との感想をよく耳にします。

目標の立て方で重要なのは、言うまでもなく挑戦的な目標を立てることが大事ですが、この時にその人の特性が表れます。達成動機の高い人、すなわちやる気の高い人は達成可能性の主観的な割合が50%程度の目標を、一方回避動機の高い人、すなわち失敗を恐れる傾向の強い人は易しい目標あるいは極端に難しい目標を立てる傾向があります。成功とか失敗はかなり主観的な要素でもあり(要求水準)、指導者の適切なアドバイスが必要なことは言うまでもありません。

今回は競技意欲を高めるメンタルトレーニングと言って良いかと思いますが、目標の立て方について述べました。次回も動機づけについてみていきたいと思います。(老ブロガー・ハル)

2017.07.29

メンタルトレーニング(1)

  インターハイに備え、高校からメンタルトレーニングの依頼があり、2時間ほどの講習を行ってきました。OB会主催でもあり、ここでも校友の方々の母校、後輩に託す思いの強さ、永遠に受け継がれていく絆の強さを感じました。


 勝敗を決めるスポーツの世界は、緊張や不安が大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。そのことはまた、チャンピオンも挑戦者(初心者、未熟練者)も同様であり主観的な強さの程度は皆同じといわれております。両者の違いは緊張や不安が高くなるタイミングにあるとされています。試合直前、プレー開始直前あるいは不利な状況でリラックスし冷静な判断が求められる状況で、最も緊張や不安が高くなる選手が多い中、チャンピオン(卓越した選手)は落ち着いた状況判断が可能であるとされています。
 やや前置きが長くなりましたが、メンタルトレーニングの導入編では、まず「自分を知る」ことから始めますが、その種目を始めたきっかけ、その時どんな夢を描いていただろうか、今までやってきてどんな楽しいことがあったかを語ってもらった後に、性格、チーム内の人間関係、プレーなどに関する自分の長所について振り返ってもらい、3ないし5個以上をあげてもらいました(プラスに働く心理面)。次に、自分の課題(マイナスに働く心理面)についても同様にあげてもらいましたが、意外とプラス面よりもマイナス面を多くあげる傾向が見られました。もっと自分を信頼し、自信を持たないといけないのですが・・・(謙虚さとも違って)。不安な自分を負かし自身への信頼感につながるのに重要な働きをするのが目標設定です。次回はそのことについてふれてみたいと思います。(老ブロガー・ハル)

2017.07.22

国際スポーツ心理学会に参加して

  10日から14日の期間、Sevilla(Spain)で4年に1回の第14回国際スポーツ心理学会International Society of Sport Psychology;ISSP大会が開催され、院生の日比君、林さんと3人で参加してきました。皆それぞれに予定があり、バラバラの旅程でしたが、セビリアに到着し、会場のセビリア大学で、発表を終え、無事帰国することができました。日本からは40名くらいの参加があったように思われます。当地では、かつての教え子の留学生と十数年ぶりに再会でき、旧交を温めることができました。トラブルに遭ったのは小生だけで、セビリアを出てから32時間も要した帰国でした、日比君は航空会社の都合でエコノミーからビジネス・クラス席へ高待遇だったとか。日頃の行いのせい?でしょうか。当地は42℃から45℃で暑いのですが乾燥しており湿気のある日本とは違い、活動のしやすさを感じました。ただ、朝7時はまだ暗く、カフェー(軽食)の開店は9時過ぎ、ランチは14時頃、夕食のレストランは21時からと生活時間の違いには戸惑いました。
 


写真は、日比君のポスター発表で質問に熱心に応えている様子です。修士論文につながる研究で、The psychological factors of sports injury prevention. スポーツ傷害発生と関連する心理的要因について、集中力、セルフコントロール、無気力、抑鬱性を見出したこと、さらに、勝利指向性と攻撃性の二つの要因に受傷群と非受傷群に有意な差が見出されたことを報告しました。キーノート・レクチャーとも関連のあった研究でもあり、研究結果だけでなく検証しようとしているモデルについても関心を集め、特に発表終了間際には多くの質問者がおり、終了時間をオーバーし片付けが大きく遅れてしまいました。ある質問者からは「D論に匹敵する」ような内容とのコメントまでもらいました。初の国際学会でのデビューで随分自信がついた様子が見られ、今後の活躍が期待されます。