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2020.01.25

基礎演習 最終回

1月15日に基礎演習は最終回を迎えました。
最後は、これまでの振り返りとして課題を出していた「冬休みの宿題」の発表会でした。
宿題の内容は以下の通りです。

1.SDG'sへの取り組みへのあなたの貢献度
  ①100%中  〇% 
  ② ①で、〇%とした理由
2.立命館大学スポーツ健康科学部に入学してこれまでの日々で学んだこと
3.基礎演習で学んだこと
4.2回生になるにあたっての抱負
5.Dクラスのみんな(AAさん含む)にメッセージ

SDG'sの貢献度に対する取り組みでは、それぞれが自己評価と他人からの評価のギャップに驚いたようです。
試行錯誤を重ね学びを積み重ねてきた学生たちは、4月に比べてずっと顔つきも引き締まって自信もついているように見受けられました。
昨年4月にスポーツ健康科学部の就職先としてイメージすることは?と質問した際、
「教員」、「トレーナー」、「選手」という3つしか挙がって来なかったことを伝えると、ほぼ全員が苦笑いをしていましたので、スポーツ健康科学部の出口は、とても多様であることに気づいてくれたのだと思います。
これまでの学びに関してはスポーツの専門的な知識やスポーツは社会と関わり、そして日々の学生生活からの学びなど様々なことが挙げられました。

(ゆ)20200125-01

同じ大学の同じ学部で学び、基礎演習では毎週同じ学びをしているにもかかわらず、個人の気づきや成長が異なるのは非常に興味深いです。
課題発表の締めくくりは、全員Dクラスの仲間やAAさに対する感謝の言葉でした。
まだ3年もあるとはいえ、あっという間の3年になると思います。
2回生からは1回生の時からは想像がつかないほどの相当きつい授業が待っています。
私もそのうちいくつか授業を担当しています。
ある学生さんが、「授業の準備は大変だったけど、それ以上に基礎演習の授業の準備をしてくれた先生はもっと大変だったと思う」と言ってくれました。
来年はお互いもっと大変ですが、嬉しかったです。

写真は基礎演習の最終回
撮影:ゆ
写真の無断転記はご遠慮ください。

#最後のスライドは、みんな感謝の言葉
#予想以上にハードな2回生が待っています。
#AAさんたちもお疲れさまでした。
#Dクラスの皆さん、AAさん、オリターさん、ありがとうございました。

2020.01.18

大学選手権決勝 国立競技場

2020年1月11日、第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会(大学選手権)の決勝戦が開催されました。
会場は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場である国立競技場です。
観戦者調査をするため、初めて新しい国立競技場に赴いてきました。
杮落しとして、1月1日にサッカーの天皇杯が行われ、ヴィッセル神戸が優勝したばかりです。
大学選手権は天皇杯に続く第二試合目で、早稲田大学が11大会ぶりに日本一に輝きました。


(ゆ)20200118-01


ワールドカップの開催以降、大学ラグビーや高校ラグビーの全国大会の観戦者数が増えています。
特に関東大学ラグビーリーグの早明戦は、チケットの入手が困難な状況になりました。
大学ラグビーにおけるこの早稲田大学と明治大学のライバル関係は100年近くになります。
スポーツマネジメント領域の研究にも、ライバル関係(rivalry)は、観戦動機やチームブランディングの重要な要素の一つとして挙げられることがあります。
例えば、プロ野球の「巨人・阪神」、ON(王・長嶋)、高校野球の田中将大投手と斎藤佑樹投手、
フィギアスケートの浅田真央選手とキム・ヨナ選手、
大学スポーツの「立同」、「早慶」、「早明」などライバルがあることで、双方の存在や試合の注目度がより強いものとなるようなことです。

(ゆ)20200118-02

新しくなった国立競技場での初の大学選手権の決勝は23大会ぶりの早明戦ということも伴い、スタンドは超満員でした。
ラグビーの試合は、通常インゴールの後ろのラインにフォトグラファーが並び、その数でチームや試合の関心の高さを知ることができます。
試合は調査の関係で私はほぼ観戦できませんでしたが、フォトグラファーの数からも非常に話題性の高い決勝戦であることがわかりました。

スタンドは熱気にあふれ、日本一に輝いた早稲田大学の「荒ぶる」によって幕を閉じましたが、
早稲田大学のラグビー部とスタンドが歓喜に沸く中、スタンドに深くお辞儀をしながらスタジアムを1周した明治大学にも大きな拍手が送られました。
大学選手権の決勝は、改築前も国立競技場で開催されてきました。
この度新しくなった国立競技場に大学選手権の決勝が戻ってきたわけです。
これからまた大学ラグビーに「目指せ国立(決勝)」という言葉が聞かれることでしょう。
歴史の一ページに立ち会えた喜びとともに、これからどのような歴史が刻まれていくのか、楽しみです。


写真は国立競技場
撮影:ゆ
写真の無断転記はご遠慮ください。

#観戦者数 57,345人
#私の歩数 24,105歩
#新国立と呼ばれていますが、正式名称は「国立競技場」

2020.01.11

Corporate social responsibilityからCreating Shared Valueへ

最近、講演や企業の方々とお話させていただく際、「スポーツをもっと使ってください」とお伝えするようにしています。
その一つのきっかけになったのは、昨年「スポーツマーケティング論」にお招きしたJ2クラブ、ツエーゲン金沢から灰田さちさんが、Jリーグの「『シャレン活動』:社会連携活動」という新しいプロジェクトを紹介してくださったことです。
「ホームタウン活動」の違いは、ホームタウン活動がクラブから地域に対する一方向の活動であることに対して、シャレン活動は各Jクラブが地域のステークホルダーたちとともに地域の課題解決と未来に向けての共通価値を創造することを目的としています。
「Jリーグをつかおう!」というキャッチフレーズを掲げる理由に、サッカーやクラブには社会に貢献できるもっと多様な価値があることを発信しているものと個人的には捉えています。

スポーツチームによる社会貢献活動は、「Corporate social responsibility(CSR)」や「Outreach activities」といったキーワードでスポーツマネジメント領域の研究対象となっています。
また、スポーツチームは企業からスポンサードを受けることでより充実した活動が可能になり、企業側もスポーツを通じた広報活動やCSR活動が可能になります。
企業がCSRやSDG'sに取り組む傍ら、近年注目されているのが、「Creating Shared Value(CSV)」(Porter and Kramer, 2011)です。
日本語では「共有的(共通)価値の創造」と呼ばれています。

(ゆ)20200111-01

Porter and Kramer. 2011は、CSVの特徴を、CSRは企業の評判に注力しており、ビジネスとのかかわりが限られているため、長期的に正当化し維持することが難しい一方で、CSVは、企業の固有の資源と専門性を用いて社会的価値を創造することで経済的価値を創造する(p. 16)と述べています。
簡単にまとめると、CSVは、企業が得意とする本業を用いて社会貢献をする、ビジネス色が濃い取り組みといったことになるでしょう。

企業側の視点に立ち、スポーツマネジメント領域で注目すべきCSVが、リヴァプールFCとパートナーシップ契約を結んだ日本ハム株式会社(英語名:NH FOODS)の事例です。
リヴァプールFCの既存の社会貢献事業の取り組みの一つであるフードバンクに日本ハム株式会社が支援を行うものですが、説明するよりもまず、Forbes Japanに掲載されたインタビュー記事をお読みいただくのが良いでしょう。

リヴァプールFC×日本ハム株式会社の取り組み
前編:https://forbesjapan.com/articles/detail/30459/1/1/1
後編:https://forbesjapan.com/articles/detail/30471

この支援活動が日本ハム株式会社の企業理念の実現に直結していることからも、CSV活動と捉えられますが、注目すべきは企業がリヴァプールFCというスポーツ組織を通じてCSV活動を実施していることです。
企業のCSVの事例一つをとっても、スポーツチームと掛け合わされたとき、その価値や効果は双方の組織とその融合において高まることが期待できるわけですから、スポーツは社会における非常に柔軟なプラットフォームであると言えるでしょう。

昨年末からリヴァプールFCは、世界一に輝き、その後日本人選手が加入するなど、国内でもホットなニュースが続いています。
メディアではいつもアスリートやチームの成績だけにスポットライトが当たりますが、それは時に瞬間の出来事です。
スポーツを使って社会に新しい価値をもたらすことは、時間がかかることですが、その背景には必ずそれを動かす人たちがいます。
リヴァプールFCと日本ハム株式会社はそれを証明する一つの画期的な事例であり、何よりもこのプロジェクト携わっているのはリヴァプールFC側も企業側も日本の方々だということにはとても感銘を受けます。

オトナになって大学院に通い、本学部に着任して2年目を終えようとしています。
その間、多くの学生が「スポーツにかかわりたい」と研究室を訪ねてくれます。
「あなたの言う、スポーツにかかわるとはどういうことなのか、それに対してどう貢献できるのか」という宿題をいつも持って帰ってもらっています。
試合や与えられる情報から感動を受けるだけではなく、スポーツが持つ可能性をもっと探り、スポーツで社会を動かす人になって欲しいと思っています。

まずは私からですね。



日本ハムスポーツによるリヴァプールFCのサイトはこちらから https://nh-sports.jp/liverpoolfc/
リヴァプールFCの日本語版公式アカウント(Twitter)はこちらから @LFCJapan

写真はPorter and Kramer (2011) Creating Shared Value, Harvard Business Review, p.1-22.
撮影:ゆ
写真の無断転記はご遠慮ください。

#人を動かすスポーツの力
#スポーツを動かす人の力
#"You'll Never Walk Alone"


2020.01.04

Happy 2020!

あけましておめでとうございます。
2020年、いよいよ我が国では、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」を迎えます。
昨年は、ラグビーの世界一を決める大会、ワールドカップが全国12会場で開催されました。
来年には、「ワールドマスターズゲームズ関西2021」も予定され、2019年からの3年間は「ゴールデンスポーツイヤーズ」と呼ばれています。

ゴールデンスポーツイヤーズによってもたらされるレガシーとは?という議論がされていますが、
昨年末、フロンティアメイカーに参加された方から「『レガシー』とよく聞くのだが、正直、理解できていないんです」といったご相談を受けました。
スポーツマネジメント領域では、レガシーをまずは直訳である「遺産」として捉え、遺産=長期にわたる影響として理解されています。
それ以外は、レガシーは明確に定義されておらず、また一般的にレガシーを測定する尺度もありません。
ですので、「レガシー」が理解できていないというのは、もしかしたら多くの方が感じられていることなのかもしれません。

レガシーが注目されるようになったきっかけの一つが、国際オリンピック委員会(「IOC」)が定める「オリンピック憲章」です。
オリンピック憲章(「2003年7月14日から有効」版)第1章IOCの使命と役割において、「オリンピック競技大会の有益な遺産(Positive legacy)を、 開催国と開催都市が引き継ぐよう奨励する」といった文面が追記されました。
また、我が国においても、スポーツ庁が2017年4月に「第二期スポーツ基本計画」を策定し、「これからの5年間が、スポーツの価値をさらに高め、日本の未来にレガシー(遺産)を残す」と示されています。

スポーツマネジメント領域では、「レガシー」を捉えるために、それと類似した概念と差別化することで理解が試みられています。
例えば、レバレッジ(Leveraging)、持続可能な発展(Sustainability)、効果(Impact)といった概念です(Preuss, 2015)。
詳しい説明は省きますが、レガシーには、オリンピック憲章に掲げられているような有益(Positive) だけではなく、ネガティブなレガシーもあります。
オリンピックのために建設した施設がその後ほとんど使われない、といったことは代表的な事例です。
その他レガシーを理解するために一般的に使われはじめているのは、「レガシーキューブ」(Preuss, 2007, 2010, 2015)と呼ばれるものです。
レガシーキューブには、有形レガシー/無形レガシー、計画的レガシー/偶発的レガシー、ポジティブなレガシー/ネガティブなレガシーという6面があります。
例えば、メガスポーツイベントとによって旅行者の増加に期待していたものの、騒音や建造物の破損、治安の悪化などによって徐々に観光地としての価値が落ち始めたといったことがあれば、無形の、偶発的なネガティブなレガシーとなります。

(ゆ)20200104-01

2019年に開催されたワールドカップにおいて、地域の人々が試合会場やイベント会場で来日したチームの国歌を歌う姿が見られました。
個人的には、今後も競技を問わず、地域住民や観戦者が対戦相手国の国歌を歌うようなことが根付くことを期待しています。
スポーツのイベントを通じて、地域住民の他国に対する関心が高まり、両国の友好に貢献できれば、これは今回のラグビーワールドカップが残した無形の偶発的なそしてポジティブなレガシーといえるでしょう。

最後に、「遺産」を英訳すと「レガシー」の他に「ヘリテージ(Heritage)」という言葉があります。
レガシーは貨幣的価値を伴う一方で、ヘリテージは金銭的に換算ができない、かけがえのない価値があるものとして捉えられます。
世界遺産(World Heritage)が資産的価値への換算できないといえば、ご理解いただけるでしょうか。
私たちが目指すものは、その時その時精一杯の力を注いで、次の世代へとつなぎ、スポーツによってHeritageを生み出していくことのように思います。


写真はワールドカップの公認球
撮影:フロンティアメイカーの参加者ご提供
写真の無断転載はご遠慮ください。

#本年もどうぞよろしくお願いいたします
#ゴールデンスポーツイヤーズの2年目ですね
#何よりも世界が安全で皆様にとって健やかな一年になりますように

2019.12.28

フロンティアメイカー in 別府市

10月18日(金)に始まった社会人向けプログラム「フロンティアメイカー育成講座」が閉講式を迎えました。
最終プログラムは、12月20日(金)からる立命館アジア太平洋大学(APU)で実施されました。
フロンティアメイカーの締めくくりは、参加者の皆さんたちのグループワークの発表です。
先週とは異なり、今回は審査をさせていただきましたが、限られた時間の中で、自社のSWOT分析や有休資源の活用、そしてスポーツを掛け合わされた素晴らしいプレゼンテーションが次々に紹介されました。
現実的な問題として、プレゼンテーションの内容が具現化されない中、一つ一つの発表がウィットに富んでいたというのも社会人ならではの機転の利かせ方であったと思います。

(ゆ)20191228-01

合宿一日目は、私が調査フィールドとして足を運んできたラグビーワールドカップのキャンプ地のフィールドワークも実施されました。
私にとってもワールドカップ開催後、初の別府市への訪問となりました。
これまでの訪問と大きく異なっていたのは、世界を代表するチームがこの地にて準備をしワールドカップに臨んだ証も追加されていたことです。
ワールドカップ以前は、「新しい香り」で満ち溢れていた「ハイパフォーマンスジム別府」と「実相寺多目的グラウンド」がしっかりと使われた空気へと変わってるように感じました。

(ゆ)20191228-02


グループワークで大賞に輝いたチームは、何でも情報が取れる時代に、東京である程度別府の情報を得ていたが、実際に別府にやってくると全く違った印象を持ったとのコメントをされていました。
また、グループワーク、フィールドリサーチにおいて、街を歩くこと、地域の方々のお話を聞くことで新しい面がたくさん見えてきたとのことです。
合宿後すぐに別府から東京にて日々の業務に戻られたことでしょうが、別府市やAPUを大好きになり、学生たちとももっと交流したいといってくださったことはとてもうれしく感じました。


(ゆ)20191228-03

このプログラムには、フロンティアメイカーJr.と称された担当教員のゼミ生・院生たちの他、別府ではAPUで学ぶ留学生たちが参加してくれました。
参加した学生たちにとっては、社会人の方々、他学部そしてAPUの学生たちとの交流の機会でもありました。
それぞれの社会人の方が、学生に対してとても大事な存在として接してくださったように感じています。
私自身も今回参加された方々と改めて機会を持ち、それぞれが得意とする分野を掛け合わせながら社会への貢献ができるようになりたいと強く感じる2日間となりました。


写真は別府市での合宿の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください
#そんなこんなで今年最後のブログとなりました。
#皆さまどうぞ良いお年を。
#来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019.12.21

インターカレッジコンペティション2019

ゼミの3回生がインターカレッジコンペティション2019に参加しました。
この大会は、「ワールドマスターズゲームズ2021関西」の開催による効果を最大化できるように
全国の大学生から大会を盛り上げたり、大会が抱える課題を解決するためのアイディアを募集するものです。

(ゆ)20191221-01

立命館大学からは初めての参加となりました。
ゼミでは、部活に参加できないメンバーをカバーしながら、くじ引きで3つのグループに分けるなど、
すべてゼミ生の自主的な取り組みによって進められましたが、結果的にいずれのチームも決勝に進むことはありませんでした。
唯一、1グループが、学生らの投票によって選ばれる特別賞「ネクストジェネレーション賞」を受賞しましたが、
それほど嬉しそうな様子は見受けられませんでした。
決勝に進んだ6チームとの違いをはっきりと理解していたからだと思います。

優勝チーム、準優勝のチームはいずれも甲乙つけがたく圧倒的に優れていました。
すべてオンラインで情報を収集できる時代です。
問題意識、それを裏付ける論拠、提案の妥当性の検討はある程度できてしまい、またプレゼンテーション力が伴えば、説得力のある企画提案ができています。
決勝に進出のチームは、自分たちが掲げた問題意識が本当に現場レベルではどうなっているのかをヒアリングし、実現可能か否かを実務者の意見も反映させたりと知恵やアイディアだけではなく、行動に移したものばかりでした。
また、優れた企画を上手に発表するにとどまらず、これまでの熱量や、絶対に優れた企画であるという自信、実現させたいという気迫も伝わってきました。

予選が午前中に行われ、お昼休みを挟んでから決勝に進む6チームが発表されるという構成になっていたのですが、
優勝したチームは、お昼休みも休むことなく、発表の練習をしていました。
予選よりも決勝の方がより優れた発表であったことは言うまでもありません。
このような現実をゼミ生たちは目にしたわけです。

(ゆ)20191221-02

懇親会では、関西の経済界のトップの方々とのお話をする機会にも恵まれ、刺激を受けてくれたようです。
そして、他大学の学生との交流も盛に行われていました。
常日頃、学外の学生との交流はとても大事な活動であるように言われていますが、
ある方が、「ここに集まった学生は、就職活動、そして社会人になっても同世代のライバル」とおっしゃっていたのは印象的でした。

一期生は先輩もおらず、私が紹介する外の世界は彼らにとって初めての事ばかりです。
もしもゼミの後輩たちが来年参加すると言ったら、何を伝えますか?という私の問いには、次から次へとアイディアが出てきました。

(ゆ)20191221-03

学びがあるのは、学生たちだけではありません。
このような大会に参加すると、優勝チームを指導された先生をはじめ、同領域の先生方とお会いすることができます。
学会では今後の研究のことについての意見交換が盛んにされますが、指導教員として公の大会に参加することはまた別の意義がありました。
この大会への参加をどのように学びに役立てるのか、どのぐらい教員は参画することが望ましいのかなどなど様々な意見交換ができました。



写真はインターカレッジコンペティションの様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください

#評価ポイントは5つ
#「オリジナリティー」
#「論理性」
#「インパクト」
#「実現可能性」
#「プレゼンテーション力」

2019.12.14

フロンティアメイカー「夜会」

以前、ブログで社会人のための講座、フロンティアメイカーが開催されていることをお伝えしました。
フロンティアメイカーは、東京キャンパスを中心に開催されています。
また、講義だけではなく課題をこなし提出するというなかなかタフな講座となっています。
この度、東京キャンパスと同じ建物内にあるレストランにて「夜会」が開催されました。
「夜会」は正規のプログラムとは別に設定されています。
主たる目的は、受講生の方々の課題に対する悩みや、講座に関する率直な感想やリクエストをお伺いすることです。


(ゆ)20191214-01

写真を見ていただいてもお分かりのように、ワイングラスも並び、いつもよりもずっとカジュアルです。
またこういったワインを嗜みながらこのような会が開けるのは、大人の特権なのかもしれません。

受講者の方々間の距離が取っても近くなっていました。
学生たちもフロンティアメイカーJr.としてこの講座の運営に立ち会っています。
参加者の方々は、学生たちも交えて、講座外のイベント等では和気あいあいとしてくださっているようです。
受講者のグループワークも始まり、グループ間でのライバル意識もあるようにお見受けしました。
社会人受講生の皆さんと交流させていただくことは私の学びにもなっています。
私の場合、スポーツをどうマネジメントするか、ということがメインテーマですが、
スポーツを使ってそれぞれの企業の方が本業をどうマネジメントされるか、がとても重要ですし、深く学ばせていただきたいと思っていることです。


写真はフロンティアメイカーの「夜会」の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください
#いよいよ合宿も近づいてきました。
#合宿はAPUで実施します。
#ラグビーワールドカップ関連の視察もあります。


2019.12.07

西京極から知恩院のライトアップへ

11月の最終日は、関西大学ラグビーAリーグの視察に西京極陸上競技場に行ってきました。
リーグの最終戦で、立命館大学対同志社大学、京都産業大学対天理大学の試合が開催されました。
コアなラグビーファン、各大学のOB、現役メンバーの家族、大学関係者等々で4,000人以上の人が西京極集まりました。
早めにスタジアムに行ってどういった層どのチームの応援をするのか、興味深く見ていました。
調査を実施していないので、確かなことは言えないのですが、
立命館大学の応援している方々は、他大学に比べ「身内」が多いように思いました。
これは決して悪いことではなく、日ごろ選手や部活動と縁のある人たちが応援に来ているということです。

(ゆ)20191207-01

人々がスポーツに傾倒していくきっかけの一つに、重要な他者の影響があります。
・お父さんが野球をやっていたから自分も野球を始めた。
・仲のいい友達がラグビーをしていたから、ラグビーをみたいと思った。
・高校の先輩に誘われて、大学の入学をきっかけにラクロス部に入部した。
・仲良くなった人がバスケ部だったから応援に行き始めた
というようなことです。
運動部活動に所属する学生にとって、自身が取り組むスポーツに興味を持ってもらえるチャンスは日々の学生生活の中にあります。
授業で一緒になる他の学生全員は大学スポーツを見に来てくれる可能性がとても高い潜在的な観戦者です。
ですので、近い将来、スタンドが現役の学生で埋め尽くされるようなことが起これば良いなぁと思っています。
西京極の後は、僧侶たちによる様々な企画が実施されていることを聞き、浄土宗の総本山である知恩院まで赴いてきました。

(ゆ)20191207-02
この時期、日ごろにもまして京都は紅葉を見る人々であふれており、知恩院も夜間特別拝観が実施されています。
人々が知恩院に訪れるきっかけは、ライトアップされた紅葉ですが、この機会を活かすような取り組みがされていました。
掲げられたテーマは、「お坊さんに会いに行こう」です。
知恩院に滞在してもらい、訪れた人に宗教の本質を持ち帰ってもらえるような法話を実施したり、
単純になんだか楽しかった思えるような演出が様々企画を実施しているように見受けられました。
ほとんどがお坊さんによって企画され、実施されているというのも特徴です。
私が訪れた日は、ライトアップに加え、三門で和尚さんだらけのバンドがライブを開催していました。
「坊主・オンステージ」らしいです。

(ゆ)20191207-03



本当は法話を聞きたかったのですが、この日は開催されていませんでした。
それでも、和尚さんたちが誰かにとっての重要な他者になれるように取り組む新たな挑戦を静寂の中で体験でき、単にライトアップされている紅葉を見るよりもずっとワクワクした良い時間が過ごせました。


知恩院のライトアップに関する情報は
https://www.chion-in.or.jp/special/lightup_aut/

写真は西京極の試合と知恩院のライトアップ、そして「坊主・オンステージ」
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください

#ラグビー部の皆さん、シーズンお疲れさまでした。
#Apollo先生にもスタンドでお会いしました。
#事務室のSさんもラグビー部の応援に。
#スタジアムでスポ健の人に会うのも、
#とてもうれしいです。

2019.11.30

「二人のオリンピアンと戦場に散ったアスリート」展

11月19日(火)から12月 9日(月)までBKCのメディアセンターで「二人のオリンピアンと戦場に散ったアスリート」と題した展示が開催中です。
基礎演習から専門演習に至る小集団の授業で紹介するよう事務室より依頼があり、興味があって足を運んできました。

(ゆ)20191130

展示はわずかですが、立命館で学んだ3人の陸上競技の選手が紹介されていました。
立命館で学びオリンピックの選手として選出された学生2人と、立命館を卒業後に戦死した学生です。

他大学でも学生と戦争を扱った展示は時間がある限り見学に行っていました。
BKCは歴史が浅いため、戦争を経験していないキャンパスですが、大学のキャンパス内で、同じ道を歩み戦地に赴いた学生たちがいると思うと歴史の上に生きている重みを感じました。
また、戦争から戻った者が次世代を生きる若者の教育として使命感を抱き、大学の運動部活動の指導者となったエピソードも大学における運動部活動の存在意義を考えるきっかけとなりました。

今回の展示は、NHKの大河ドラマ「いだてん」が放送中ということもあり、時代背景がイメージしやすかったように思います。
また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが決定してから、1964年の東京オリンピックへの注目も高くなっていますが、当時のポスターは立命館の卒業生が作成したものだと知ることもできます。

(ゆ)20191130-02

展示会を訪れ、当時の陸上部のユニフォームにも「R」の文字が入っていることを知り、長い歴史の中で襷をつなぎながら今日に至っていることを感じました。
メディアセンターの入り口を入れば、すぐ展示品を見ることができます。
私の滞在時間はわずかでしたが、見学に来た学生、たまたま足を止めた学生、学外から来られた方など見学者が続きました。
スポーツ健康科学部に学ぶ学生たち、運動部活動に所属する学生たちにも訪れて欲しいと思います。

(ゆ)20191130-03

立命館の資料センターのホームページでも情報が掲載中です。
https://www.ritsumei.ac.jp/archives/column/article.html/?id=179




写真はメディアセンターの展示
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください

#図書館の受付で写真を撮ってブログに使用しても良いか確認しました。
#大変丁寧に対応していただきました。
#「あいコアの星」の存在も知っていただけました。

2019.11.23

2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグ

11月に入り、秋晴れの週末が続いています。
17日(日)に、2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグの試合を観戦してきました。
試合会場は滋賀県大津市にある大津市皇子山陸上競技場です。
第一試合は、立命館大学対京都産業大学が、
第二試合には同志社大学対天理大学の試合が組まれていました。
大津市は今月初めまで開催されていたラグビーワールドカップのフィジーとウェルズの公認キャンプ地です。
ですので、「試合観戦」だけではなく、ラグビーワールドカップの影響が大学ラグビーにも及んでいるのかという点にも興味がありました。
試合の組み合わせもあるのでしょうが、スタンドには熱心な大学OBやコアな大学ラグビーファンの方も数多く見られました。

(ゆ)20191123-1


今シーズンは苦戦中の立命館大学のラグビー部ですが、17日は、京都産業大学に28-17で勝利しました。
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのはスポーツ健康科学部の藤高将君です。
試合にはスポーツ健康科学部で学ぶ学生たちが多く出場しています。
月曜日1限に、2回生の研究入門を担当しているのですが、
試合を観戦すると、コンタクトがある競技をしながら翌日の1限への出席、そして課題と心身を休める暇はあるのかなと心配になります。
しかしながら、勝利した後ということもあり、皆スタジアムではイキイキとしていました。
大学の運動部活動の活動は、誰もができることではありません。
だからこそ両方あきらめることなく両方に挑戦し続けて欲しいと思います。

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11月30日には、12時から同志社大学との試合が西京極総合運動公園陸上競技場兼競技場で予定されています。
私も足を運ぶ予定ですので、是非皆さんも応援に駆けつけていただければと思います。

関西ラグビーフットボール協会のHPはこちらからhttp://rugby-kansai.or.jp/gameinfo
立命館大学ラグビー部のHPはこちらからhttp://www.ritsumeirugby.com/


写真は立命館大学と京都産業大学戦の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください

#ラグビー場に足を運ぶと
#懐かしい面々と再会
#スタジアムで学生たちに声をかけてもらうと
#とてもとても嬉しいです