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2018.07.16

8th World Congress of Biomechanics

アイルランドのダブリンにて、第8回 世界バイオメカニクス学会が開催され、参加してきました。

日本、あるいはスポーツ健康科学部では、「バイオメカニクス」といえば、スポーツバイオメカニクス、あるいは人間工学的なアプローチとして、ピンと来る人が多いと思います。実は、バイオメカニクスの世界は、非常に広い分野で、細胞レベルでの生体の動きを扱う研究者から、心臓、血管を対象する研究者、ヒトを対象にする研究者、ロボットならびにロボットとの協調関係を扱う研究者まで、本当に幅広く、バラエティに富んでいます。

2日目の招待講演の1つは、バクテリアの動きをバイオメカニクス(まさに生体力学)として解いた研究でした。単体での動きの解析から、2つのバクテリアでのさまざまな組み合わせの動きを解き、シミュレーションをかけて、最後には集団として、「赤潮」を起こすメカニズムにまでアプローチしていました。

いずれにしても、最新の研究知見をしり、大いに刺激をうけた学会でした。

立命館大学スポーツ健康科学部・同研究科からも多くの参加者がありました(写真はその一部)。

       

それぞれに、この間の成果を報告して、海外の研究者とやり取りしていました。

そんな中で、本研究室の上野くんと泉本さんが、アメリカ機械学会の若手研究者の賞にノミネートされました。審査委員が何名か、ポスター発表のところに直接質問をしにきて審査されたようです。

泉本さんが、見事、受賞することになりました!
おめでとうございました
(詳しくは学部・研究科のHPにて紹介されると思います)

            

この学会は、4年に1度の開催で、次回は、2022年7月 台北・台湾で開催となっています。
次回は、より近い場所での開催でもあり、スポ健から多くの成果を持ち込み発表したいと願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
学会の隙間時間に、【aknr】先生と【MASA】先生と連れだって、ダブリン大学トリニティ・カレッジの図書館を訪問してきました。いうまでもなく「書籍」は知の蓄積であり、図書館はまさに知の宝庫です。この図書館の長い部屋の雰囲気と歴史、ぎっしり詰まったと年代物の書籍の配架は、まさに息をのむほどの荘厳さを感じさせてくれました。
       
       

【忠】

2018.07.14

ボルシア・ドルトムント & シグナル・イドルナ・パルク2

先週に引き続き、ブンデスリーガに所属する
ボルシア・ドルトムント(ドルトムント)の本拠地、
ジグナル・イドゥナ・パルクについて記します。
今週は特にスタジアムの内部にある施設についてです。


施設に関しては、スタンドを含め、
総じて、とても質素だったという印象を持っています。
ドルトムントを訪問する2年前、
スペインリーグのレアルマドリッドの本拠地、
サンティアゴベルナベウに訪問した際も同じく、
スタジアムのスタンドは、大変質素であり、
また老朽化しているような感想を持ちました。

ここ数年、日本のプロリーグをはじめとするトップスポーツチームでは、
スタジアムにおけるサービスクオリティ(サービスの質)の向上が
研究でも実践面でも指摘されています。
プロスポーツチームが消費者に提供する核となる商品は「試合」です。
しかしながら、「試合」の勝敗はコントロールができないため、
観戦者は勝てば「満足」、負ければ「
不満足」を得ることになります。
たとえ応援しているチームが勝ったとしても、「試合の内容が良くなかった」、
「好きな選手が出場しなかった」、
という場合には満足は低くなります。
スタジアムで得る満足度が高くなれば、
再観戦の意図が高まるため(Matsuoka et al.,2003)、
試合内容に左右されず、再観戦を促すよう、スポーツチームは、
スタジアムで得られる満足度を高めようとするのです。
ですので、スタジアム観戦におけるサービスクオリティの向上とは、
スタジアムに滞在する時間の中で、
座席、スタッフの態度、お手洗い、飲食などの
観戦者が経験しうるサービスの向上によって、
観戦者に満足を提供することにあります。

ヨーロッパのサッカークラブには、
スタジアムにおける「サービス」といった概念がないのか、
スタンドの美しさ、快適さ、清潔さは日本のスタジアムが格段に上です。
その必要がないのか、そのあたりはわからないのですが、
少なくとも勝っても負けても「試合」を提供することが
満員のスタジアムと強く結びついているように感じました。


一般の私たちが立ち入り可能なエリアは限られているのかもしれませんが、
選手たちが使う施設もまた質素でした。
国内のプロスポーツチームの施設と比較すると、
世界最高峰のクラブの施設は、
世界最高峰の仕様ではなかったという印象です。


下の写真は、ピッチに最も近いロッカールームです。
各選手の写真が貼ってありました。


日本のスタジアムでは考えられないユニークな設備が以下の写真です。
男女別に2つも用意されていました。
一試合にどれだけの人数が利用することを強いられるのでしょうか?
うなだれているのは、一緒にスタジアム見学に行った院生です。


スポーツマーケティング領域では、
「ファン」が様々なレベルに分類されています((Hunt et al.,1999).。
フーリガンと呼ばれるファンはヨーロッパ独特のものですが、
上記の写真のように牢屋が必要なぐらい感情的になったり、
暴れたりする人たちがいると思うと、
観戦するのが怖くなりますね。
実際、欧米の方で「スポーツが嫌い」とおっしゃる方には、
このようなファンたちに非常に否定的なイメージを持っているようです。

試合後に選手がインタビューを受けている場所もクラブカラーで統一されています。
写真の場所は香川選手がいつもインタビューを受けている場所らしいです。
NHKと貼ってあったので、納得ですね。
そして、ここの階段がピッチに続いています。
ここも決して新しい設備ではないですが、
試合への集中と士気が高まる仕掛けはされていました。


最後に、ドルトムントのスタジアム名、「シグナル・イドルナ・パルク」ですが、
「シグナル・イドルナ」はドイツの大手保険会社名です。
いわゆる施設命名権です。
スタジアムにはドルトムントのスポンサー企業のロゴが掲載されていました。
日本と異なり、通常チームそのものに企業の存在を感じないためか、
スポンサー企業のイメージは強く印象に残りました。

ドルトムント スタジアムツアー
https://event.bvb.de/Stadiontour/Alle-Touren/BVB-Tour-adrenalinverstaerkt

写真はシグナル・イドルナ・パルク
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#スタジアムツアーは誰でも参加可能
#スポーツマネジメントを学んでいけば、楽しさは倍増
#芝は最高に美しかったです
#国内のスタジアムについてはまたいつか

2018.07.08

ヨーロッパスポーツ科学学会(ECSS)

7/4〜7/7の日程でアイルランドにおいて、ヨーロッパスポーツ科学会(ECSS)が開催されました。ECSSはスポーツ科学分野において最大規模の国際学会であり、スポ健からも多数の教員や大学院生が参加しています(私は残念ながら参加できず。。)。
http://ecss-congress.eu/2018/18/index.php


GOTO研究室からも博士課程前期課程2年のItoくん、Maruくんが参加し、口頭発表にチャレンジしてくれました。また、他研究室からも口頭発表に積極的にチャレンジしています(写真はItoくんおよび忠先生の研究室の博士課程前期課程2年Uenoくんの発表の様子です)。大学院生、特に、博士課程前期課程の大学院生が口頭発表に臨むことは他大学では一般的でないかもしれませんが、スポ健では珍しいことではありません。私も以前は、「博士課程前期課程の大学院生に国際学会での口頭発表は荷が重い」と考えていました。一方、最近数年間でこの考えは完全に変わり、現在では、国際学会での口頭発表は「事前に準備すれば十分に対応できる」「チャレンジすべき最高の舞台」と感じています。




大学院生が国際学会でチャレンジする様子は、学部生にも頻繁に紹介しています。その効果(?)でしょうか、「国際学会で発表をしたい」「先輩のように、自分の研究成果をスポ健から世界に発信したい」という目標を掲げる学部生も増えています。「最先端の施設・整備」「優れた教育・研究環境と高度な研究活動」「グローバルな視点」などスポ健の強みを活かし、学生が自ら一歩足を踏み出し海外での発表に挑戦をする姿は教員からみても頼もしい限りです。今後も彼ら・彼女らの挑戦を全力で支援したいと思います。

学会期間中、他大学の先生方からも「立命館頑張ってるよ!!」と写真を送っていただきました。その中の何枚かをアップします。




GOTO

2018.07.07

ボルシア・ドルトムント&シグナル・イドルナ・パルク1

みなさん、FIFA(サッカー)ワールドカップをご覧になっていますか?
日本が決勝リーグに残り一気に話題性が高まりました。
スポーツビジネスでは「勝敗に関わらないマネジメントの必要性」が謳われる一方で、
一時的とはいえ、「勝利」が爆発的な話題性と人気をもたらすというのも事実です。
その一方で、「敗戦」はその国に大きな落胆をもたらします。
今回のワールドカップの大きなニュースの一つとして、
グループリーグでドイツが予選リーグで敗退したことは挙げられるでしょう。
これは、サッカー大国ドイツではどれほどのビックニュースになっているのでしょうか。
そしてお世話になっているケルン体育大学の先生方はどれほど落胆されていることか、
と少々気の毒な気持ちでいました。
その流れで、ケルン体育大学に訪問した2016年夏、
足を延ばして訪れた、ボルシア・ドルトムント(ドルトムント)の本拠地、
ジグナル・イドゥナ・パルクを思い出しました。

長くなりそうですので、今週と来週で「クラブとスタジアムの概要」
「スタジアム内部の施設」に分けて記したいと思います。

クラブとスタジアムの概要です。
ドルトムントは、1909年に創設された
ドイツ、ブンデスリーガの一部リーグに所属するサッカークラブです。
2010年シーズンからは、香川真司選手がこのドルトムントで活躍されています。
シグナル・イドルナ・パルクは、収容人数が約81,000人(ゴール裏25,000人の立見含む)です。
甲子園球場の収容人数が約47,000人、2018年現在、
サッカースタジアムとしては国内最多の収容人数の日産スタジアムが約72,000人ですので、
シグナル・イドルナ・パルクがいかに大規模なスタジアムであるかお分かり頂けるでしょうか。
シグナル・イドルナ・パルクは、FIFAワールドカップの試合会場としても使用されていますが、
通常のブンデスリーガの試合であっても、熱狂的なファンで満席になります。

アウェイチームのサポーターに「座席」は与えられず、
(最初の写真の左側の)限られたゴール裏の立見からしか応援できません。
安全面からなのか、座席など与えないという意思が強いのか、
アウェイチームの応援立見場所は、鉄の囲いで囲まれています(2つ目の写真)。
日本では、プロスポーツのチケットであっても、
ホームのチケットを完売させるにも一苦労の場合があります。
プロスポーツが日本では、考えられないことですね。


スタンドの座席にも表れているように、ドルトムントのイメージカラーが黒と黄色、
そしてマスコットは、黄色と黒を基調とした蜂の「エマ」です。
スタジアムに併設されるショップを観てもチームカラーやロゴ、
マスコットキャラクターが統一されています。
どちらに正解があるかはわかりませんが、
ここ数年日本のプロスポーツチームでは「○○シリーズ」と銘打って
、様々なユニフォームで試合が開催されます。
その時々でグッズとしてのユニフォームは売れるのでしょうが、
経年的に続けた結果、最近では異なるデザインのホームのユニフォームを着たファンがいるため、
統一感のない応援スタンドが見受けられます。


スポーツマーケティングの分野では、
1990年代ごろから一つのリーグや一つのチーム・クラブを
一つの「ブランド」として研究が進められています。
ドルトムントのようにチームマネジメントが有能なクラブは、
チームのブランドマネジメントにおいて、
チームカラーやマスコットの展開がブレていないように思います。


今回このブログを書くに当たって、
ドルトムントのオフィシャルホームページを訪れたところ
もちろんホームページもイメージカラーで統一されているのですが、
ドルトムントの日本語のホームページがあることに驚きました。
ヨーロッパの海外チームがアジアマーケットを視野に入れていることは既知の事実ですが、
独、英、日、仏、中に並んで、日本語のホームページが用意されています。
香川選手の影響もあるのでしょうか。
そういえば、
海外の研究者と春先にサッカークラブの国際化について話をしたことを思い出しました。
クラブの国際化に「選手」の影響をも少なからずあるようです。
Jリーガーのグのクラブも、大変有名な海外の選手たちがプレイするようになりました。
Jクラブの国際化も近い将来あるのかもしれません。

ドルトムントの日本語ホームページhttp://www.bvb.jp/


写真はシグナル・イドルナ・パルク
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#つづく
#試合観戦にはいつもご縁がない
#スタジアム訪問時、香川選手は日本で代表戦

2018.06.21

皆さん大丈夫でしたか?


こんにちはshinoです。

今週は大変な1週間でしたね。
地震の被害は大丈夫でしたか?
雨も降り続いていいます。土砂災害などにも気を付けるようにして下さい。


さて、私は先週土曜日に
神戸で開催されたラグビー日本代表とイタリア代表の試合にメディカルとして出務してきました。

前週、同じ対戦カードで日本代表はイタリア代表に対し素晴らしい試合を行い、見事に勝利しました。
その影響と、神戸での代表戦は珍しいこともあり、たくさんの観客が来てくれていました。
私は試合開始2時間ほど前にスタジアムに入りましたが、
途中の電車から、たくさんのサポーターが日本代表のジャージを着て乗っていました。
スタジアムの前にも試合前から結構盛り上がっていました。




来年のワールドカップを見据えたトレーニングを我々メディカルも兼ねており、
本番と同じ体制で臨みました。
私は、今回、Immediate Care Lead Doctor(ICL)という立場で、
いつもの脳震盪の判定をするマッチドクターではなく、
マッチドクターやチームドクターのサポートを行う役目でした。

つまり、グランド内で、チームドクターがサポートを要請した場合、
最初にグランドに入っていく予定でした。

スタジアムに入ると、設備の確認、搬送のトレーニングなどを入念に行います。
さらに、レフリーやチームドクター達とブリーフィングを行い、様々な対応を確認します。
2時間以上前には会場に入りますが、試合前にしなければいけないことが結構あるため、
なかなか忙しいです。

試合中は、メインスタンドの最前列に座り、
何かあったらすぐにグランドに出ることができるように待機しています。





試合結果は、皆さんご存じだとは思いますが、日本代表は惜敗してしまいました。残念でした。

また、今回は大きな怪我人が出ることは無く、我々の出番はほとんどありませんでした。

試合終了後も結構バタバタします。
試合後に体調が悪くなったり、怪我が判明したりすることもありますので、
しばらくは医務室で待機しています。

観客がスタジアムを無事に出て、選手が何も問題ないことを確認したら、
我々の仕事は終了となります。

結局、試合後に少し仕事がありましたが、大きな問題は無く、全て無事に終了いたしました。

来年のラグビーワールドカップが無事に終了するように、
トレーニングを積んで、レベルアップしていきたいと思います。

2018.06.03

ACSMが終了しました

本日はアメリカからのブログ更新です。5/29(火)からアメリカ・ミネアポリスにて開催されていたアメリカスポーツ医学会(ACSM)の学会大会が昨日終了しました。スポーツ健康科学部・研究科からも多数の教員・研究員、大学院生が参加をしました。また、研究発表数も多く、口頭発表やポスター発表の会場において「R」のマークが目立っていました。



ACSMのような大規模な学会になると、連日、数百の発表が行われ、その日の発表内容をチェックするだけでも一苦労です。以前は分厚い冊子でのプログラムが渡され、それを見ながら自分の聞きたい発表や会場を前日にチェックする・・・ということが通常の光景でした。一方で現在では、学会が配布するアプリをスマートフォンやタブレットに各自でダウンロードをした上で、アプリを用いて発表内容を確認するようになっています。この方法は数年前から導入されていたのですが、特に、今年度はアプリの使い勝手が大幅に改善されており、学会期間中は手放せない存在となりました。アプリではその日のセッションやセッションにおける発表者が表示されることに加えて、自分がチェックをいれた発表が「My Schedule」としてカレンダーに表示されます。そのため、その日の自分のスケジュール(何時何分からどの発表をどの会場で聴くのか?掲示されているポスターの番号など)を一目で把握することが可能です。また、発表内容に加えて会場の地図などもクリック一つで表示されますので、なかなかお目当ての教室を見つけられない私のような方向音痴にも優しいアプリです(笑)。国内学会では依然として冊子でのプログラムが一般的ですが、今後はACSMのようにプログラムの電子化が進むのではないかと予想しています。



当然のことながら、学会での発表言語は英語です。ネイティブスピーカーの英語は早く、瞬時に質問内容を理解して答えることは日本人にとって容易ではありません。その中でも、相手と向き合い自分の研究内容を頑張って伝えようとするスポ健の大学院生の姿を何度も目にすることができました。私自身が初めてACSMに参加をしたのは大学院博士課程後期課程1年次でした。それに対して、スポ健では博士課程前期課程であっても立派に発表する大学院生は決して珍しくありません。これには、各指導教員からの日々の研究指導や国際学会への参加の働きかけ、学部・大学院における英語授業の充実(大学院においても英語の授業は必修となります)、また、海外での学会参加に対する渡航費の補助など、国際的な研究活動に対する支援が充実していることが影響しているのでしょう。



さて、今回の学会で私が最も心配をしていたYくん(5/20、5/27のブログでも紹介)ですが、大会最終日の6/2(土)の「Thematic Poster Session: Altitude/Hypoxia:Training and Performane」で発表を行いました。緊張している様子が伝わってきましたが、最初の5分間のプレゼンでは研究内容や結果を上手に説明していました。その後の10分間の質疑応答は完璧!!とはいきませんでしたが、練習の成果は十分に発揮されていました。初めての国際学会ということを考えると、文句なしの合格点です。少なくても、私が彼と同じ年齢の頃にはこのレベルでの発表や質疑応答をすることは不可能でした(笑)。発表終了後に話をしたところ、「発表は終わりましたが、英語でのディスカッションの練習は今後も継続したいです。よろしくお願いします。」という嬉しい、力強い答えが返ってきました。



さて、次回のACSMは5/28-6/1(2019年)にかけてフロリダ州のオーランドでの開催です。学会大会は1年先ですが、発表に必要な演題登録の締切は11月上旬となる見通しです。帰国後は次回のACSMに向けての準備が始まります。





GOTO





2018.05.10

GWはいかがでしたか?

こんにちは、shinoです。

GWも終わりましたね。
皆さんは有意義に過ごせましたでしょうか?

私は、GW中にマレーシアのクアラルンプールにラグビー国際試合のドクターを行ってきました。
アジアラグビーチャンピオンシップという大会で、
香港、マレーシア、韓国の三か国でホームアンドアウェー方式で総当たり戦を行います。
ここで勝ったチームは、オセアニアのチームとプレーオフを戦い、
さらに勝つことができれば2019年のワールドカップに出場できるという参加国にとっては非常に大事な試合です。

日本はすでにワールドカップの出場権を得ていますので、この大会には出場していません。
だから、出場国ではない国からのレフリーとドクターが
中立な立場で判定しないといけないということで、
日本からの派遣として私が出務しました。

いつもの試合で行っているマッチドクターとは少し異なっていて、
HID(Head Injury Doctor)という、脳振盪の判定のみを行うドクターでした。

基本的に脳振盪と判定されると、その選手はそれ以上試合に出場できなくなります。
さらに約1週間程度リハビリ期間が必要となり、その間の練習、試合への参加が制限されるので、
チーム、選手にとってはかなりのダメージなのですが、選手の安全を考えると大事な処置だと思います。

もちろん、どの判定も間違ってはダメなのですが、
上記のように、脳振盪の判定は試合の勝敗に影響を受けることも多いので、
判定は、慎重かつ的確に行わなければいけなく、ドクターは責任重大です。

ラグビートップレベルにおける脳振盪の判定は国際的なルールがあり、
判定もトレーニングを受け、資格を持ったドクターでなければなりません。

ということで、今回、私はHIDとしてマレーシア対香港の試合に出務しました。
3人のレフリーと、HIDの私の計4名が日本からのスタッフとして参加してました。

試合会場となったマレーシアのBukit Jalil スタジアムは約10万人が収容できる
マレーシアで一番大きなスタジアムだそうで、2016年にできたばかりで、
きれいでとても大きな素晴らしいスタジアムでした。

幸いにも大きな怪我人は出ず、無事に試合を終えることができました。

試合内容は、香港が勝ち、一方的に大差がついてしまいましたが、
マレーシアが取った唯一のトライシーンでは、会場全体がワーッと沸き、非常に盛り上がりました。
観客も1万数千人入り、マレーシアでもラグビーは人気スポーツの一つだそうです。

現地のマッチドクターとも交流し、いろいろ話ができ、有意義な時間を過ごしました。

GW中に行ったので、前日の夜中にマレーシアに入り、翌日の夕方に試合を行い、
終了後、夜中の飛行機で日本に帰って来るというタイトなスケジュールで、
さらに、1人で脳振盪の判定を国際試合で行わないといけないというかなりプレッシャーのかかる出務でしたが
非常に良い経験になりました。
こんにちは、shinoです。

GWも終わりましたね。
皆さんは有意義に過ごせましたでしょうか?

私は、GW中にマレーシアのクアラルンプールにラグビー国際試合のドクターを行ってきました。
アジアラグビーチャンピオンシップという大会で、
香港、マレーシア、韓国の三か国でホームアンドアウェー方式で総当たり戦を行います。
ここで勝ったチームは、オセアニアのチームとプレーオフを戦い、
さらに勝つことができれば2019年のワールドカップに出場できるという参加国にとっては非常に大事な試合です。

日本はすでにワールドカップの出場権を得ていますので、この大会には出場していません。
試合は中立な立場で判定しないといけないため、
出場国ではない国からのレフリーとドクターとなり、
日本から私が派遣され、出務しました。

いつもの試合で行っているマッチドクターとは少し異なっていて、
今回は、HID(Head Injury Doctor)という、脳振盪の判定のみを行うドクターとして参加しました。

基本的に脳振盪と判定されると、その選手はそれ以上試合に出場できなくなります。
さらに約1週間程度リハビリ期間が必要となり、その間の練習、試合への参加が制限されるので、
チーム、選手にとってはかなりのダメージなのですが、選手の安全を考えると大事な処置だと思います。

もちろん、どの判定も間違ってはダメなのですが、
上記のように、脳振盪の判定は試合の勝敗に影響を受けることも多いので、
判定は、慎重かつ的確に行う必要があり、ドクターは責任重大です。

ラグビートップレベルにおける脳振盪の判定は国際的なルールがあり、
判定もトレーニングを受け、資格を持ったドクターが行わなければなりません。

ということで、今回、私はHIDとしてマレーシア対香港の試合に出務しました。
3人のレフリーと、HIDの私の計4名が日本からのスタッフとして参加しました。

試合会場となったマレーシアのBukit Jalil スタジアムは約10万人が収容できる
マレーシアで一番大きなスタジアムだそうで、2016年にできたばかりで、
きれいでとても大きな素晴らしいスタジアムでした。





幸いにも大きな怪我人は出ず、無事に試合は終えることができました。

試合内容は、香港が勝ち、一方的に大差がついてしまいましたが、
マレーシアが取った唯一のトライシーンでは、会場全体がワーッと沸きあがり、非常に盛り上がってました。
観客も1万数千人入り、マレーシアでもラグビーは人気スポーツの一つだそうです。

現地のマッチドクターとも交流し、いろいろ話ができ、有意義な時間を過ごしました。
試合前には搬送のトレーニングも現地のメディカルスタッフと一緒に行いました。



GW中に行ったので、前日の夜中にマレーシアに入り、翌日の夕方に試合を行い、
終了後すぐ夜中の飛行機で日本に帰って来るというタイトなスケジュールで、
さらに、1人で脳振盪の判定を国際試合で行わないといけないという、
かなりプレッシャーのかかる出務でしたが、
楽しむことができ、非常に良い経験となりました。

2018.03.28

日西のはる

3月も末になりました。荷物とともに無事に日本に辿りついて、一瞬ほっとしましたが、周りの空気に流されて動きつつあります。帰国した日は数時間の睡眠で大学に出かけ、その日の夜は10時間以上も寝てしまって慌てて大学や日常生活の手続きを進めるなど、生活リズムが掴めずにいます。なんとなく(今まで以上に)もたもたしています。

[スペイン]も、春(初夏)らしく気温も安定してきた頃です。出発前の最後2日間は、大学やマチの知り合いの人たちに挨拶をしてきましたが、本当に、いろいろな方にお世話になったなぁと思います。「また戻って来る?いつ?」という声かけはとても嬉しく、バレンシアで過ごせたことにとても感謝しました。


(上:大学近くの街路樹/下:レジデンス近くで。もうすぐイースター)


(いつも一緒だった携帯とカメラ:どちらも擦り切れましたが、機嫌よく過ごしてくれました:感謝!)

でもやはり[日本]人だと思ったのも、この出発のときでした。名残惜しい気持ちもいっぱいでしたが、日本に戻って来ることもまた楽しみでした。そんな日本も、厳しかった(と聞いている)今年の冬の寒さを越えて、すでに春らしい風景です。スペインとは違う太陽の日差しで、この感じもいいもんだなぁと思いながら、引き続きマチのなかを歩いて移動しています。


(椿と桜は同じときに咲くんでしたっけ!?/下:大学・クイーンスを背景に桜)

この気持ちが続くような過ごし方をしたいという望みとともに、新学期、新しい学生たち、新しい気持ちでまた大学にやって来る在学生たちを迎えたいと思います。みなさんは、新しい季節、何を思って過ごされますか?よき時間でありますように…☆

【表紙の写真】バレンシア3月のビーチ。火祭り期間中、化学の先生ご夫婦が連れて行ってくださいました。

ippo


2018.03.21

春呼ぶ火

Las Fallas(火祭り)が春を越えて初夏を招いてくれそう!と思った日もありましたが、最終日19日は冬のような寒さに戻ったバレンシアです。

(左側に黄色のクレーン車がいるの、見えますか?数日かけての大がかりな設置です)

さて、この祭り、かなり昔から続く行事です(なぜ伝統行事で、しかも火を使うのか…少し補足を)。それは、キリストの父親サン・ホセ(日本では、聖ヨセフの呼び名の方が馴染みがあるでしょうか)が大工だったことに由来しているそうです。大工職人たちは、サン・ホセを守護聖人として崇め、古い材木/張りぼての人形を集めて燃やしたのが、この祭りの原型だとか。

(今年の火祭り人形たち。右下:なぜか気になる存在。上の真ん中:1位に選ばれました!私もこれに投票しました)。

連日続くマスクレタ(爆竹ショー)はどんどん勢いを増し、夜中のマスクレタは、形容できないほどの凄さ・凄まじさでした。朝方まで賑やかで?うるさくて?二重窓のレジデンスの部屋でさえも眠れるか不安になる日が数週間続きました。

各団体が制作したそれぞれの火祭り人形たち(その数、500とも700とも言います)は、最終日に一晩で灰になり…。その様子は、いわゆる大火事です。これを毎年繰り返しているというのですから、驚きます。本当にここは、地理的な規模は小さいながらも、非常にダイナミックな地域です。

そんなバレンシアのマチを感じながら、(でもまだ、帰国2日前の勉強会・セミナーを残していますが)あと数日で帰国の途につきます。ですので、スペインからの便りは今回で最後です。

ここまでバレンシアの内容をお読みいただいた方々、本当にありがとうございました。研究メンバーや地元の人に恵まれ、バレンシアのことをとても好きになれたことは大きな財産です。今回のサバティカル期間に関わって、学部の教職員のみなさんはもちろん、ゼミの学生他、いろんな方々の協力がありとても感謝しています。こちらでは、日常生活・研究活動のどれをとってみても、どうひっくり返ってみても右往左往して迷子になったことしか思い出せないのですが、この日をこの地で無事に迎えられそうなことに、まずはほっとしつつあります。

次回のブログは、日本からです!
明日は、卒業・修了式ですね。おめでとうございます。お祝いの気持ちだけでも届きますように…。

【表紙の写真】街の中に登場した巨大オブジェ(のほんの一部)。

ippo

2018.03.14

マスクレタ

周りの人たちに「いつまでバレンシアにいられるの?」と何度もたずねられ、そして最近は「準備はできてる?」と聞かれます。その理由は、3月に、マチをあげての伝統行事、火祭り(Las Fallas)があるからです。春を告げる祭りです。そんな会話をしているなか、大学の行き帰りに小さな春をみつけましたっ!
(右上:桜の花を見つけて、とびきり嬉しくなりました!)

このLas Fallasは、バレンシアの人たちが1年がかりで準備する大・大・大イベントなのです。その凄さは、2月最終週のある朝、開会宣言の爆竹音で目が覚めたあたりから、じわじわと体感できています。

(真ん中:マスクレタが終わった直後。えらいことです…)。

連日、マチをつんざく爆竹ショー(マスクレタ)の音と歓声で地響きがするほどの勢い。2キロちょっと離れた大学オフィスでもその迫力を楽しめるほどです。小さな子どもたちも、お父さんに火をつけてもらってあちらこちらで爆竹を鳴らして回ります。週末は、真夜中の爆竹ショーで朝方までみんな元気です(が、昼近くまで静まり返ります)。

バレンシアのマチ全体がこの祭り一色に染まりますので、いつも以上に忙しく人が行き交い、いろいろな装飾がなされていきます。このマチで生活してみて、このイベントがマチにもたらしているもの、その意味するところはとても深いと感じます。「根を張った伝統」のすごみです。
気になって仕方がない舞台裏。爆竹は柵の中に…一つ一つ手作業 (左上と下)/巨大オブジェは早めに街中に登場 (右上)。
飾り付けも大変!(下中)/あちこちで見かけるビールを運ぶ量は半端ではありません(下右)。

そんなイベントが、いよいよ明日15日から本番を迎えます。

さて、スペイン滞在も、残り10日ほどになりました。最初「半年は短い」と受け入れ教授に言われましたが、そうかもしれません。地域を知るにはよい期間でしたが、研究を練り上げるには日にちが足りず、最後、どこまで何ができるのやら…マスクレタの勢いをもらって過ごせたらと思います。

ippo