[ 2011年02月 ] の記事一覧

2011.02.28

リーダーシップ研修

先週の火曜日に、学部でFDイベントを開催しました。内容は、【ippo】先生の報告の通り、各分野の先生方にお越しいただき、それぞれの分野で考えておられる「リーダーシップ/コーチング」についてご提示いただき、学部の教員とともに議論しました。

私は翌日の水曜日から金曜日までの3日間、ある企業が社内用に開発したものをベースにした、顧客用・連携企業用の「リーダーシップ研修」に参加してきました。これからの学部学生、大学院生のリーダーシップ養成ならびに、教職員間のチームビルディングを考える上で非常に参考になりました。

まず、「リーダーシップとは?」との問いに対して、講師の先生は、その説明の一つとして、「人が喜んでついてきている状態」と説明しました。参加者は、各会社のマネージャークラス以上を対象にしており、「皆さん方は、皆さんの影響力を意識して使っていますか?部下は喜んでついてきていますか?」とさらに問いかけが続きました。

そのためには、自分を知り、他者を知り、チームを知り、組織を知る必要がある。そして、常に優れたリーダーは、自分の持ち味を最大限にするために、自分の知らない自分を小さくするために、自分を知る努力を続ける人、"self-awareness"(自己認識)を高める人、との説明がありました。自己実現のためには、自己探求が必要とのことでしょう。その上で、他者との違いを認識し、他者を尊重して、チームとして、組織としてまとめる力が求められるのでしょう。

リーダーシップの獲得は、どこでできるのか?という問いに対して、これまでのデータでは、研修などでのトレーングで10%、人との出会いの中で20%、仕事を通じてが70%とのこと。学部・大学院では、トレーニングの部分、仲間、教職員から、そして仕事ではありませんが、正課/課外を通じた作業の中での学びがあるでしょう。つまり、大学生活の中で、学部教育・大学院教育の中で充分に身につけられることでしょう。そのためには、教職員がリーダーシップについての共通理解を持ち、縦糸、横糸できれいな布を織るように、お互いが連携していくことが求められます。我々のミッションは、「スポーツ健康科学の理解をもち、リーダーシップを備えた人材を社会に送り出し、社会で活躍してもらうこと」にあります。

日常から、このミッションを語り合える雰囲気をFD企画以外でもできるようにして参りましょう。

【忠】

 

 

 

2011.02.27

NS 研 α: 立命館大学が総合大学である事のメリット

ここ数日は春のような陽気が続いていましたね。
今日は、また寒の戻りがありましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

今日は、第9回 NS研 α が開催されました。
今回は、立命館大学理工学部の 安藤 妙子准教授
「MEMS応用に向けたマイクロ材料の特性評価」について、
生命科学部の 早野 俊哉 教授が、
「プロテオミクス解析で何が分かるか?」というタイトルで、
発表をして下さいました。

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MEMS (Micro-Electro Mechanical System)
プロテオミクス (Proteomics) という言葉を、
最近、ライフ・イノベーションの分野で
耳にする事が多くなりましたが、
私はこれまでに勉強する機会が無かったので、
今回、研究会に参加して、大変参考になりました。

こういった異分野の先生方と交流出来るのも、
立命館大学が 総合大学 であり、また、
スポーツ健康科学部が、他の学部と
積極的にコラボ出来ているおかげだと感じました。

今いる一期生も、この春、入学する二期生も、
このメリットを、積極的に生かして、他学部とも
どんどん交流していってもらう事を願っています。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
              敦


 

2011.02.26

"スポーツ大好き!"を応援する大人のかかわり方...

2月24日に、草津市スポーツ少年団の指導者研修会に招かれ、お話をさせてもらう機会を得ました。

 

ご存じのように、日本スポーツ少年団は、1962年に「ドイツ・スポーツ・ユーゲント」をモチーフに、青少年の健全育成、特に「一人でも多くの青少年に、スポーツの歓びを!」という理念に基づき、青少年の心と身体を地域が一体となって育てるという目的で設立されました。

現在では、全国に36,000以上もの団体数を誇り、その団員数は88万人にも上ります。

 

ウインタースポーツでは、ジャンプ競技で金メダリストの原田さんや、スピードスケートのメダリスト清水さんや岡崎さんなどは、スポーツ少年団がスポーツを始めるきっかけとなったようです。

 

話は、戻って、その日本スポーツ少年団の傘下にある草津市スポーツ少年団の指導者講習会で、「子どもから"スポーツ大好き!"という言葉があふれ出るための大人のかかわり方」という演題で、講演をさせていただきました。

 

3つのポイントに基づいて、お話をしました...

①"スポーツマンシップ"について考える

②"スポーツ大好き!"を応援する大人のかかわり方

③スポーツ少年団・単位団(各チーム)の社会的存続意義について考える

 

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左の画像は、2つめの「"スポーツ大好き!"を応援する大人のかかわり方」に用いたスライドの一部です。

 

子どもがスポーツに社会化されるにあたって、親や兄弟姉妹、また友達、教員、指導者といった「重要なる他者」と、学校や地域社会、またマスメディアや所属チームといった「社会文化力」の2つが、子どもとスポーツをつなぐエージェント(仲介役)になるいうことが示されたものです。

 

 

つまり、子どもたちのスポーツへの参加・不参加のみならず、スポーツそのものに対する価値観にも、スポーツ少年団という組織と、その指導者は、強い影響力をもたらしているということです。

 

講演では、我々大人は、スポーツをする子どもたちの言葉や声に、どれほど耳を傾けてきたのかという問いかけをし、「変えよう、わからせようと...」といった大人のエゴによるアプローチによって、子どもたちの主体性を阻害してきたのではないかというお話や、「褒めない...叱らない」子どもを勇気づけ、子どもの存在を認めるには、どのようなかかわり方をすればいいのか、また子どもの言葉に耳を傾け、心理的事実に目を向けるためには、「アクティブ・リスニング(積極的傾聴)」が重要であるといったお話をしました。

 

残念ながら、私自身がお話をしたため、講演の様子などの画像はないのですが、19時から1時間20分ほどの講演で、お仕事や家事などを終えられた後にもかかわらず、たった一人も寝ることもなく、最後まで、熱心に私のお話に耳を傾けてくださいました。

また80名ぐらいの参加者の8割以上は、なんと!女性の方...

 

概ねスポーツ少年団に登録されている指導者の9割近くが男性なのに、何で?と思ったのですが、後で、講演に参加された【忠】先生の秘書の方にお聞きしたところ、「単位団のチーム代表者に対する事務連絡会議と重なっていたためです」と...。

 

???

現場の指導者は男性で、チームの事務担当などは女性が...とのことでした...。

 

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子どもたちの活動を支える「育成母集団(保護者の方々の集まり)」の方々にも、もちろん、お聞きいただきたいお話をしたのですが、さらにいえば、活動場面で"強い...(笑)"影響力を持つ、指導者自身に、より聞いていただきたかった内容なのですが...(笑)。

 

今日は、岐阜県のクラブマネジャー研修会、明日は、守山市のスポーツ指導者研修会にお呼びいただき、お話をさせていただく機会を得ています。

 

 

講演をさせていただくたびに、上にある私が勝手につくった(笑)ロゴをパワーポイントのスライドの中に組み込み、スポーツ少年団の理念と同様、我々立命館大学でも全ての人々とスポーツとの結びつきを強めたいというメッセージを送っています。

 

そのような機会をたくさんいただき、本当にありがたい限りです...。

 

 

 

2011.02.25

スポーツ施設

 先週の大雪からごろりっと変わり、今週は温かい日が多くなってきました。【Moto】は大学の内のスポーツ振興に関して、今後どのような施設の修繕、補強、展開が必要なのかを考えていく委員の1人になっています。

                                                                                                                                  

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立命館大学は、衣笠キャンパス(写真)、BKCキャンパス(写真)とそれぞれ15,000以上の学生が通うキャンパスがあり、そのキャンパスにはそれぞれスポーツの授業や課外活動を行う施設があります。今週、立命館大学のスポーツ施設のほとんどを視察してきました。非常に多くのスポーツ施設があり、驚きましたが、立命館大学の学生は、年間スポーツ・体育に関する正課授業の受講数が6,000名程度、スポーツ系のサークルや体育会クラブが15,000名程度と非常に多くの学生がスポーツや体育に触れているということは非常にうれしくも思いました。それだけに、今後の大学のスポーツ施設の重要性を感じているだけでなく、スポーツ健康科学部がどのように、学内のスポーツや体育の振興に貢献していくのか、というのも考えていければ!!と思いました。 ちなみに、今回、新たに立命館大学のキャンパスとして加わる「茨木キャンパス」が予定されていますが、ここにも視察に行きました(写真)。
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非常に広大なエリアでした。ここには、どんなスポーツ施設が設置されるのか、楽しみです。

by Moto

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.02.24

リーダーシップ/コーチングを考えるFD

今週火曜日に、学部でFDイベントを開催しました。

この学部では、「リーダーシップ/コーチング」を効果的に発揮できる学生を育てよう!としています。その共通認識の土台を創っていくための場の一つになるように、と企画されました。

 

各界を先導されておられる4名のパネリストをお迎えしました。

『民間企業』からサッポロホールディングス株式会社人事戦略部の吉岡氏、『教育現場』からは文部科学省スポーツ・青少年局の白旗氏、『自治体・行政』から草津市総合政策部理事の林田氏、『健康増進分野』から山口大学の上地氏、という錚々たるメンバーでのFD開催になりました。これだけの方々が一同介していただけるのは、この学部の力です。

 

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【写真:名カメラマンA沢先生】 学部教育というだけでなく、もっと広く組織・地域を考える上でのヒントが凝縮されているご講演ばかりでした。あとは、この内容から何に気がついて、活用できるか...なのでしょうね...。

 

引き続き、スポーツ教育、スポーツ現場からみたリーダーシップのあり方について、本学部の岡本先生、大友先生に登場していただきました。

 

このFDの成果は、今後の学部・研究科の教育や諸活動で展開されていくと思いますし、その中で私も勉強させてもらいたいと思います。

「一人ひとりがリーダー(by 【真】先生)」であるように、その一人ひとりの「個性を伸ばして(by 【Moto】先生)」「人間性やコミュニケーション力を高めて(by 【聡先生、Hassy先生】)いけるように。

 

異業種交流を含めて、また将来を見通して思うところのあった学部生、院生も参加してくれていました。このような考える機会をしっかり掴んでくれる学生には、また次の、より大きなチャンスがあると思います。ご参加のみなさん、長時間、おつかれさまでした。そして丁寧に準備をして頂いた事務のみなさん、ありがとうございました!

【ippo】

 

 

 

2011.02.23

パンフレット用取材 その2

海老ちゃん先生と2人で対談形式でパンフレットの取材を受けた。

それぞれの研究活動等について、いろいろと話した。その後、ライターの方から、いろいろと質問があった。例えば、スポーツ栄養学とスポーツ教育は、結びつく箇所はあるのか,等。

 

 

CIMG2215.JPGこれについては、フジタプロジェクトで、進めている。来るべき超高齢社会に対して、我々の学部がどの様に手を打つか。そこから、考えれば、スポーツ生理学、スポーツ心理学、スポーツマネジメント等を含めて、関連していく。

そのようなことを高校生に分かるように話してください、とのことであった。

また、本学部の最大の魅力は、と聞かれて、エビちゃん先生は、とっても適切に言い当てていた。

 

 

CIMG2217.JPG「チームワークです。」

ライターの方は、「そのような表現を聞いたことは、初めてです」と大変関心を持ってくださった。

エビちゃん、やるな、と思った。

最後に、写真撮影。

 

 

 

 

RecOスタジオで、ちゃぶ台に、いろんな、でも、つまめない「おつまみ」、飲みたくても飲めない「ビール」とともに、「ハイ、パチリ」。なかなか、雰囲気も良かったと思っている。

パンフレットの出来上がりが楽しみである。

 

【 智 】(20110214 RecOスタジオにて)

 

 

 

2011.02.22

たからもの。

<RecOだより 46>
 昨年の暮れとに一つ、そして先週にもう一つ、厚めの、でもとても軽い、A4版の茶封筒が、届きました。
 直ぐに開けたかったけれど、我慢しました。
 開けると、他のことができなくなるのがわかっていたからです。
 中身は何かというと・・・これ(写真)。
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 暮れに届いた封筒には、以前このブログでも紹介した、嬬恋村の中学校での講演会の感想文。嬬恋村全中学生分(写真左)。もう一つの封筒には、先日お伺いした、愛知県立成章高校野球部選手のお母さん50名からの感想文(写真右)です。2つめの封筒が届いた時点で、我慢できなくなって、両方開封しました。
 中学生とお母さんでは、文字の感じは全然違いますが、共通するのは、どちらもそれぞれの用紙にぎっしりと書いてあること!
 ありがとうございました。それぞれにお伺いした時の事を反芻し、再度じっくり、味合わせていただだいています。
 私の宝物です。
 成章高校の感想文については、毎日新聞月曜夕刊のコラム「エビさんの食べるスポーツ」(2月28日)に掲載予定です(ちなみに、昨日(2月21日)の夕刊には、<RecOだより44>で紹介した「草津パンサーズ」が登場しています)。Webでも見られますので、合わせてご覧下さい(http://mainichi.jp/life/health/chie/archive/news/2011/index.html)。
 また、先週紹介した、アメフト部選手の調理実習の様子は、2月28日の毎日新聞に掲載される予定です。こちらもお楽しみに。

<今週の別腹> 八朔(はっさく)

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 関西に来て、柑橘類の質の高さを実感。中でも好きなのが八朔。子供の頃はこの美味しさがわかりませんでしたが、その後、人より大きく育ってからは、八朔・文旦といった、実離れのいい、さくさくした柑橘類が好物です。

 八朔は温州みかんと並ぶ、日本特産の柑橘類。広島県因島市で発見され、旧暦の8月朔日(1日)頃より食べられることから名付けられたとのこと。温州みかんの更新作物として作られることが多いため、生産地も温州みかんと同じ地域が多く、中でも和歌山県が全国の6割を生産しているそうです。

 個人的には、少しこぶりのものを雑にむいて、袋ごとむしゃむしゃ食べるのが大好きです。
 いつも選手や学生に「世界で活躍する人(選手)を目指すなら、果物はホール(丸ごと)が基本!」と勧めていますが、この時期は特に、自分でガンガン皮を剥いて、季節ならではのおいしい柑橘類を堪能してほしいな、と思います。

 近所のお菓子屋(なぜか)の店頭で、丁度私好みサイズの八朔を発見。一袋5コ入りで、なんと200円(写真)!
 そして、想像以上の香り高い、春のおいしさ。甘く実った果物は、その土地の季節を感じさせてくれる宝物です。

 ごちそうさまでした。【abc.



2011.02.21

久しぶりの健康・体力測定

20110221-1.JPG
先週の【Moto】先生の記事にありますように,教員,院生を中心に先週1週間は,健康・体力測定ならびに栄養調査,日常活動測定が行われました.

私も久しぶりに,自らの形態,体力,食行動について見直す機会になりました.我々の身体は,「食」によって,必要な栄養を摂取し,生活活動,運動によって身体の発達を強化することになります.

長い年月を経て,「現時点今の身体」ができあがっています.食習慣,生活習慣,運動習慣が身体をつくります.つまり,『習慣がからだをつくります』.

 

20110221-2.JPGもちろん,Habit is second nature. (習慣は第2の天性) といわれるように,身体だけでなく,いろんな能力を高めるためにも良い習慣が必要です.夢・目標の実現も「習慣」がその成就に大きく関わるでしょう.

スポーツ健康科学部の先生の中で,朝トレを熱心に行う先生が増えてきています! 良い運動習慣の実践が,「身体に良好な変化」をもたらすことでしょう.目を凝らして,最近,良い習慣を手に入れている先生を見つけて下さい.

 

 

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「写真」
上から,

①MRIによる筋・骨,内臓脂肪の検査

②【Moto】先生によるPWVの測定(血管の若さ)

③最大酸素摂取量測定前(【Ab】先生と.)

④最大酸素摂取量測定中.医師の【浜岡】先生の監視の下,安全,安心の中で,最大努力中!

【忠】

 

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2011.02.20

John Hauth 先生をお招きして、ATC に関するセミナーが開催されました

極端な寒さと小春日和の繰り返しの毎日ですが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部では、Headline News で紹介されているように、
East Stroudsburg 大学の、Athletic Training 学部
John Hauth 先生をお招きして、国家資格である
ATC (certified athletic trainers) について
学生・教員が参加して、セミナーが開催されました。

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アメリカでは、プロスポーツのトレーナーとしてだけではなく、
中学校・高等学校・大学・一般企業・軍など、幅広い分野で、
ATC が活躍している現状について、説明がなされました。

実際、ATC を取得するには、北米の大学に留学する際に
受験する英語試験 TOEFL で、550点以上が必要で、
参加した学生達も、英語の重要性を再認識していました。

TOEFL で、550点以上というのは、日本の大学生の
平均的な英語レベル (大体 400-450点ぐらい) より
正直、かなり高い所にありますが、
それだけの努力をする価値がATC にはあると思います。
みなさんも、英語を勉強して、ATC を目指してみませんか?

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
             敦


 

2011.02.19

草津市スポーツ振興計画:パブリックコメントのお願い...

今日は、パブリックコメントのお願いです。

 

我が立命館大学スポーツ健康科学部が所在している草津市が、今後10年間のスポーツ振興の方向性を示す「スポーツ振興計画」を策定しました。
http://www.city.kusatsu.shiga.jp/www/contents/1296621239156/index.html


2月16日から1ヶ月間、この政策に則って、スポーツ振興を進めていいのかを、広く人々に意見を伺うという「パブリックコメント」の期間が設けられています。

 

草津市のみならず、全ての自治体、また国の政策も同様です。

草津市のホームページでパブリックコメントのところをチェックすると、地域福祉計画、草津川跡地利用計画、協働型まちづくり行動計画など...様々な政策のパブリックコメントが求められています。

 

ちょっと尖ったいい方をすれば、パブリックコメントで何も意見がなければ、自治体は、掲げた方針に基づき、政策を進めますよ~何かあっても、後になってから文句は言わないでね~というリスクマネージをしているようなものです(笑)。

したがって、もの申さなければ、政策策定に携わった人たちによって、好きなように自治体のまちづくりが進められるということになります。

なぜならば、それが方針であり、事業化の枠組みとなるわけですから...。

 

政策は、自治体にとって「まちの顔」となるものであり、いま述べたように、行政にとって、今後、10年間、どのような事柄に力を注ぐのかという大変重要な指針となるものです。つまり、この計画に基づき、予算の折衝が行われ、事業内容が決まるということです。

だから「もの申す」市民になってもらいたいということです。

 

パブリックコメントを皆さんにお願いする本当の理由は、「スポーツの持つ可能性」を自治体がどれだけ評価しているのかということにつながるからです。

つまり、草津市のまちづくりに「スポーツ」がどれだけ役立つのかということが試されていることに他ならないからです。

図を見てください。

 

PC1.jpg"スポーツ"というコンテンツの秘める可能性は、多岐にわたります。

 

単に「する」「みる」だけでなく、医療費の削減、ボランタリズムの醸成、ツーリズム、都市イメージの向上、地域に対する愛着心の強化...いまやスポーツは、都市マーケティングや都市経営の重要なキーワードとなっています。

 

 

 

 

ロサンジェルスやロッテルダムといった諸外国のみならず、国内でも東京都、横浜市、福岡市、北九州市、さいたま市などのいくつかの都市では、スポーツ振興計画は、市民の健康増進を図るため...という次元に留まっていません。特にその鍵を握っているのが、"スポーツコミッション"という存在になります。

これについては、また改めて、ブログで紹介したいと思います...

 

前置きが少し長くなりましたが、草津市スポーツ振興計画を見て、10年後の草津市におけるスポーツ振興の"あるべき姿"が描かれているのかどうか、"スポーツの持つ可能性"が草津市のまちづくりを進めるために正当に評価されているのか、それを見極め、みなさん、ぜひパブリックコメントをしてください。

 

スポーツ振興計画案とパブリックコメントをする方法については、上記のURLと同じところに掲載されています。
http://www.city.kusatsu.shiga.jp/www/contents/1296621239156/index.html

みなさんの柔軟な発想とエネルギーが草津市に数多く届けられることを期待しています。