現在、びわこ・くさつキャンパス内のエポック立命21エポックホールでは「世界報道写真展2016」が行われています。
この「世界報道写真展」は1955年にオランダのアムステルダムで世界報道写真財団が発足したことにより、翌年から始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会です。毎年、1月から2月にかけて主に前年に撮影された写真を対象にした「世界報道写真コンテスト」が開かれ、国際審査員団によって入賞作品が選ばれます。今年の「第59回 世界報道写真コンテスト」には、128の国と地域、5,775人のプロの写真家から、合計8万2,951点の作品が応募されました。その中から入賞した8部門41人の受賞作品が展示されています。1年を通じて、世界の45か国約100会場で開かれる本展は、約350万人以上が会場に足を運ぶ世界最大規模の写真展です。
(世界報道写真展HPより http://www.asahi.com/event/wpph/)
今年の大賞は、ポスターや立て看板の写真などでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、警備員にみつからないよう月明かりの下、セルビアとハンガリーの国境を越えようとする難民の男性と子供を撮影したもので、写真からは、緊迫した様子が伝わってきます。
ここに展示されている写真は、世界を駆け巡ったニュースや現代社会が抱える問題、スポーツの決定的瞬間など、世界中で実際に起こった昨年の出来事であり、遠い過去などではなく、場所が違うだけで同じ時を過ごしていた事実であるということに衝撃を受けます。写真一つ一つに日本語と英語で説明が書いてあります。普段あまり目にすることが少ない現実を見ることができる貴重な機会だと思います。少し見るのが怖い写真もありますが、きれいだったり、おもしろかったりするような自然現象や動物の写真などの写真も展示されています。
日本では、6月3日に立命館大学衣笠キャンパスにある国際平和ミュージアムで開幕し、現在はこちら、びわこ・くさつキャンパスにて開催されています。このあと、大分、福岡、大阪、東京、埼玉を巡回する予定です。びわこ・くさつキャンパスでは7月8日(金)まで見ることができます。まだご覧になられたことがない方や興味をお持ちになった方は、ぜひ足を運んでみてください。
naru
2016.06.30