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2018.06.17

スポーツ健康科学セミナー

6/14(木)に「スポーツ健康科学セミナーⅠ(スポ健1回生が受講)」に参加してきました。この授業はIppo先生がご担当されており、毎回、3名の教員が自身の研究内容や所属コース(スポ健生は3回生から4つのコースの中のいずれかに所属します)の特徴などについて話をします。今回は、Sana先生、敦先生、そして私の3名が登壇しました。ちなみに、Sana先生は運動処方、敦先生は言語学、私はトレーニング科学と専門分野が異なります。


Sana先生からはサルコペニアの簡易評価法に関わる研究成果やハワイ大学で取り組まれたサルコペニア肥満別の生存曲線に関する貴重なデータが紹介されました。また、健康運動指導士の役割や資格を保有することでの強みに関しても、Sanaゼミの卒業生を例にあげて紹介されました。スポーツ健康科学部の進路と聞くと、一般には「スポーツメーカー」「体育の教員」をイメージされる方が多いかもしれませんが、健康運動指導士の資格を取得し病院で患者さんへの運動処方に活躍することも可能です。また、学部1期生で青年海外協力隊の活動としてコスタリカでの支援活動を行ったTomokoさんの活躍の様子も紹介されました。スポ健で学んだ学生が、卒業後に病院、スポーツクラブ、海外など多様な場所でその専門性を十分に活かしていることを改めて認識することができました。1回生の心にもこれらのメッセージが刻まれたものと思います。


敦先生からはご自身の専門分野である言語学(応用言語学)の研究内容や研究を開始したきっかけが紹介されました。特に、高校生の時に突然、英語が理解出来るようになった瞬間の経験談は面白く、1回生も前のめりになって話を聞いていました。また、スポ健での英語学習に関わりどの程度の学習時間が必要なのかを、学習時間と英語の成績との関係をグラフで示しながら説明されました。切れ味鋭いそのトークは受講生にも大好評で、ここでは書けないような内容も盛り込まれ「さすが敦先生」という内容でした(私にはマネはできません(笑))。


私は最初に登壇したのですが、現在進めている研究(低酸素トレーニングに関する研究など)や企業との共同研究(連携)などを紹介しました。


今回、3名の教員ともに自身の研究内容に加えて、学部での学びを活かして活躍をしている卒業生数名を紹介しました。現学部生にとっては「学部での学びを通して自分がどの程度成長できるのか?」「自分の未来は明るいのか?」これは常に気になっていることでしょう。その点で、身近な先輩の活躍や奮闘ぶりは自らの将来(キャリア)を考える上で貴重な情報です。敦先生が紹介されたTatsukiくん(2018年3月卒業)はオランダに留学し、サッカーの現場で活躍できる理学療法士(physiotherapist)になるためのトレーニングを積んでいます。彼は私のゼミに所属していたのですが、ゼミに入る前から「卒業後、僕はオランダに行きます(「行きたい」ではなくて「行きます」と明言していた点がポイント)」と力強くその夢を語っていました。実際にそのための準備(オランダ語の勉強、奨学金の申請など)を行い、宣言通り現在、オランダで頑張っています。彼には「一人前になったら、エクササイズプログラミング論(私が担当する授業)の授業でゲストスピーカーとして話をしてね」とお願いしていますが、その瞬間がやってくることを楽しみにしています。


Tatsukiくんに代表されるように、「夢を夢で終わらせない」「夢を実現するためアクションを起こすことのできる学生」がスポ健にはたくさんいます。Tatsukiくんのような学生を少しでも増やすことができるように、今後も様々な方法で学生をサポートしていければと考えています。


GOTO

2018.06.10

就職活動も終盤です

就職活動のスケジュールは人により異なりますが、多くの学生は企業の説明会やエントリーシートの提出が解禁になった3月から本格的に活動を開始しています。また、経団連加盟の企業が6月から選考(面接などの採用選考)を開始していることもあり、4回生にとっては6月は勝負の時期でもあります。就職活動の状況は随時報告を受けていますが、企業から内々定をもらう学生も増えてきています。

またこの時期になると複数の企業から内々定を頂き、「どの企業を選ぶか」という新たな悩みを抱える学生も出てきます。内々定を待ち望んだ4月頃の状況から比べると贅沢な悩みかもしれませんが、実際にその企業で仕事をした経験のない学生にとって「最適な企業」を選ぶことは必ずしも容易ではありません。

学生からも相談を受けることも多いですが、その際には「仕事をする上で大切にしたいこと」や「仕事を通して実現したいこと」を本人に考えさせるようにします。また、自分を支える周りの人々から十分に意見を聞いた上で、「最終的には自分で決める」ことも重要です。

3月から就職活動を本格始動した学生にとっては4ヶ月目に突入し長期戦となっていますが、長かった就職活動もようやく終盤です。納得のできる形で就職活動を終えることができるよう応援しています。


さて、4回生は悩みが多い時期ですが、3回生は非常に元気です(悩みがないわけではないでしょうが)。

これまでブログでも紹介していますが、ゼミでの活動内容は多岐にわたり、大教室での授業とは大きく異なります。現在、私のゼミでは実験の手法を学ぶトレーニング(実験実習)の一つとして、全員が参加するプロジェクトの準備を進めています。私や大学院生が十分にサポートをするのですが、ゼミ生自身が研究計画の詳細を自分達で議論し、必要な情報(論文など)で調べることが求められます。写真はそれぞれのグループで考えた実験内容のプレゼンテーションの様子です。実験を行う際には「何を測定するか?」のみに目を向けがちですが、「測定前日や当日の食事内容をどのように規定するのか?」「当日、何時何分から何をするのか?(タイムテーブル)」など決めなければならないことは非常に多く、その中で研究実施の手順を学んでいきます。

また、グループでの活動となりますので、他者との協調性も養われていきます。さらに、グループ内の議論の経過(議事録)、資料や情報などはクラウドサービスを使って保管・共有していきますので、「情報を管理し、いつでもアクセスできるようにする」ための手順を身につけることにもなります。


3回生はあと2年弱で社会に出て仕事をするわけですが、一つ一つの活動が社会人として仕事をして仕事をする上での基礎力となります。このようなゼミ生の活動を見ていると、「私も学生の頃にこういった経験をしたかったなぁ」と羨ましくなってしまいます。3回生が初めて本格的に取り組む研究の様子、ブログ内でも良いタイミングで紹介できればと考えています。 

2018.06.03

ACSMが終了しました

本日はアメリカからのブログ更新です。5/29(火)からアメリカ・ミネアポリスにて開催されていたアメリカスポーツ医学会(ACSM)の学会大会が昨日終了しました。スポーツ健康科学部・研究科からも多数の教員・研究員、大学院生が参加をしました。また、研究発表数も多く、口頭発表やポスター発表の会場において「R」のマークが目立っていました。



ACSMのような大規模な学会になると、連日、数百の発表が行われ、その日の発表内容をチェックするだけでも一苦労です。以前は分厚い冊子でのプログラムが渡され、それを見ながら自分の聞きたい発表や会場を前日にチェックする・・・ということが通常の光景でした。一方で現在では、学会が配布するアプリをスマートフォンやタブレットに各自でダウンロードをした上で、アプリを用いて発表内容を確認するようになっています。この方法は数年前から導入されていたのですが、特に、今年度はアプリの使い勝手が大幅に改善されており、学会期間中は手放せない存在となりました。アプリではその日のセッションやセッションにおける発表者が表示されることに加えて、自分がチェックをいれた発表が「My Schedule」としてカレンダーに表示されます。そのため、その日の自分のスケジュール(何時何分からどの発表をどの会場で聴くのか?掲示されているポスターの番号など)を一目で把握することが可能です。また、発表内容に加えて会場の地図などもクリック一つで表示されますので、なかなかお目当ての教室を見つけられない私のような方向音痴にも優しいアプリです(笑)。国内学会では依然として冊子でのプログラムが一般的ですが、今後はACSMのようにプログラムの電子化が進むのではないかと予想しています。



当然のことながら、学会での発表言語は英語です。ネイティブスピーカーの英語は早く、瞬時に質問内容を理解して答えることは日本人にとって容易ではありません。その中でも、相手と向き合い自分の研究内容を頑張って伝えようとするスポ健の大学院生の姿を何度も目にすることができました。私自身が初めてACSMに参加をしたのは大学院博士課程後期課程1年次でした。それに対して、スポ健では博士課程前期課程であっても立派に発表する大学院生は決して珍しくありません。これには、各指導教員からの日々の研究指導や国際学会への参加の働きかけ、学部・大学院における英語授業の充実(大学院においても英語の授業は必修となります)、また、海外での学会参加に対する渡航費の補助など、国際的な研究活動に対する支援が充実していることが影響しているのでしょう。



さて、今回の学会で私が最も心配をしていたYくん(5/20、5/27のブログでも紹介)ですが、大会最終日の6/2(土)の「Thematic Poster Session: Altitude/Hypoxia:Training and Performane」で発表を行いました。緊張している様子が伝わってきましたが、最初の5分間のプレゼンでは研究内容や結果を上手に説明していました。その後の10分間の質疑応答は完璧!!とはいきませんでしたが、練習の成果は十分に発揮されていました。初めての国際学会ということを考えると、文句なしの合格点です。少なくても、私が彼と同じ年齢の頃にはこのレベルでの発表や質疑応答をすることは不可能でした(笑)。発表終了後に話をしたところ、「発表は終わりましたが、英語でのディスカッションの練習は今後も継続したいです。よろしくお願いします。」という嬉しい、力強い答えが返ってきました。



さて、次回のACSMは5/28-6/1(2019年)にかけてフロリダ州のオーランドでの開催です。学会大会は1年先ですが、発表に必要な演題登録の締切は11月上旬となる見通しです。帰国後は次回のACSMに向けての準備が始まります。





GOTO





2018.05.27

受講生からのコメント

5/29から開催のアメリカスポーツ医学会(ACSM)の学会大会が目前に迫ってきました。スポ健からも多くの教員や大学院生・学部生が参加をします(多くの人は明日、日本を出発するのではないでしょうか?)。さて、前回のブログでも登場したYくんですが、Thematic poster sessionに向けての大学での練習を無事に(?)終了しました。出発前最後の研究室のミーティングでは、本番で使用するポスターを用いて研究室のメンバーに対してプレゼンテーションや質疑応答の予行練習を行いました。この1ヶ月間、連日の実験やその他にやらなければならないこともあり限られた時間での練習でしたが、博士課程前期課程1年生として十分なレベルにまで達したと思います。大学院生には日頃から「計画的にしっかりと準備した上でスタート地点にたてば、仮に本番で上手くいかなかったとしても得られるものがある」と話をしています(もちろん上手くいけば大きな自信を得ることができます)。指導教員の立場として、計画的に準備をした上でスタート地点へと送り出すことができそうで安心しました。ちなみに当日は、博士課程後期課程3年生のKくんもThematic poster sessionにおいて発表をします。ただし彼は国際学会での発表経験も豊富、これまでの努力の積み重ねもあり余裕が感じられます。Yくんにとっても最高のお手本です。





学会での出張中は授業は休講となります。全15回(90分間×15回)の授業も中盤となり、水曜日3限開講の「トレーニング科学」は7週分の講義が終了しました。ブログ担当初回(4/22)にも書いたのですが、毎回の授業時に受講生が書くコミュニケーションペーパーを読む中で、熱心にコメントを書く学生や鋭くユニークな質問をする学生の名前を覚えるようになってきました。数行のみの簡単な感想の受講生から1枚びっちりとコメントを書く受講生まで様々ですが、毎週楽しく読ませてもらっています。特に私の場合には、「この部分の説明、わからなかったらコミュニケーションペーパーに書いてね!」と授業中にお願いすることも多いことから、説明が不十分であった箇所はしっかりと指摘をしてくれます(笑)。その場合、次週の授業の冒頭で追加の説明をしますので、私にとって毎週のコミュニケーションペーパーはいわば「通知表」のようなものです。ところで今回、トレーニング科学の毎回のコミュニケーションペーパーにおいて「ありがとうございました。今日の授業も面白かったです。」という書き出しをする受講生がいます。また、「スポ健に来て良かったと心から感じることのできる授業です」と書いてくれる受講生もいます。その他、教員志望のAさんは、「自分の夢とリンクしていて、すごく勉強になります」と書いてくれています。教員が授業をするのは当然のことですが、受講生からの毎回のコメントが90分間の授業を行う上での大きなエネルギーになっています。

さて、前回の授業終了後に印象的な出来事がありました。受講生の一人が私の所にきて「先生、今日悔しかったです」というのです。一瞬「???」となりましたが、話を聞くと授業の途中で居眠りをしてしまったということでした。また、彼の居眠り中に私が説明した内容をどうしても聞きたかったので、居眠りをしたことが悔しくてしょうがないというのです。大学で講義を担当してから約10年が経ちますが、なかなかこういう学生はいません(笑)。彼は普段から教室の最前列部分で熱心に受講してくれています。「居眠りをした学生が目を覚ました時、授業を聞き逃した!悔しい!と本気で感じられるような授業をしたい」・・・以前からこのように考えています。もちろん居眠りをしないことが一番ですが、彼の口調が本当に悔しそうだったので思わず笑ってしまいました。水曜日3限の「トレーニング科学」は次回はお休みとなりますが、6/6の授業から再度気合いを入れて、熱い90分間の授業を展開できればと思います。

最後の写真は実習形式(筋力トレーニング時の筋肉の活動レベルの評価)での授業の様子です。実習形式での授業は楽しく、皆が楽しみながら学んでいます。



さて、次週のブログはアメリカからの更新です。

GOTO

2018.05.20

頑張る大学院生

5/29から6/2にアメリカのミネアポリスにおいて第65回アメリカスポーツ医学会(ACSM)が開催されます。スポーツ医科学関連では最大規模の学会で、大会期間中に2000以上の研究発表が行われ、日本からも多数の教員や大学院生が参加をします。

ACSMにおける発表は口頭発表(前に出てパワーポイント・スライドを使って発表するスタイル)とポスター発表(B0サイズの大型ポスターを掲示して、その前で参加者と質疑応答を行うスタイル)に大別されます。発表形式は演題登録時に本人が選択できるのですが、口頭発表が可能な会場数には限りがあり、演題の大部分はポスター発表となります。ポスター発表は巨大なホールで実施され(数百枚のポスターが同時に掲示されます)、発表者は自らのポスターの前に立ち、ポスターを訪れた参加者と質疑応答を行います。この他に、ポスター発表の一部の演題はThematic poster sessionとして小会場(部屋)で実施されます。このセッションはまず参加者が自由にポスターを閲覧し、その後、一人ずつ発表内容を説明した後に、10分間の質疑応答を行うという特殊なスタイルです。壇上で発表する口頭発表と同様に難易度が高く、日本人にとって苦手とする発表形式です。

Thematic poster sessionは、登録された演題の中から特に注目度の高いトピックに関する演題を主催者側が選出しているようです。私の研究室の発表はこのThematic poster sessionに割り当てられることが多いのですが、今年も大学院生2名が「低酸素トレーニング(Hypoixc training)」のテーマでThematic poster sessionでのプレゼンを行います。そのうちの1名のYくんはスポーツ健康科学部を卒業後、4月から大学院に進学をした博士課程前期課程1年生の大学院生です。学部時から体育会(カヌー部)でアスリートして頑張る一方で成績も良く、学部成績優秀者である西園寺育英奨学生としても選ばれていました。



学会発表は学部時に経験しているものの、国際学会での発表は初の経験です。そしていきなりThematic poster sessionということもあり、連日、発表練習や質疑応答の練習を繰り返しています。自身の実験もあるために平日は7時過ぎには登校します。日中は実験やデータの解析、授業、研究室のミーティング(勉強会)などが続きますが、それ以外の時間をみつけ毎日最低でも1時間は発表練習や質疑応答の対策を行っています。大学院生というと比較的時間に余裕のある生活をイメージされるかもしれませんが、特に、スポーツ健康科学研究科では彼のように終日、スケジュールが詰まっている大学院生は珍しくありません。一方で、このようなトレーニングを大学院入学直後から繰り返していくことで、短期間で急激に力をつけていきます(本人にとっては大変ですが)。発表練習は地道な作業です。ただ、毎日同じ練習を繰り返す中で、Yくんの確実な成長を感じることができます(教育者としての一番の楽しみですね)。現時点で仕上がりは50-60%程度といったところですが、渡米までの約1週間で最後の追い込み練習をサポートできればと思います。学会での発表の様子は現地から改めて報告いたします。




2018.05.13

就職活動が本格化しています

今日は就職活動に関する話題です。多くの4年生(4回生)は就職活動で慌ただしい日々を過ごしています。エントリーシートの提出、企業研究、面接など、これまでの学生生活で経験したことのない活動が連日続きます。就職活動期間では、スーツを着用して大学に来る学生もみられます(授業後に、説明会や面接があるため)。もちろん、この期間も大学では授業がありますし、体育会に所属する学生は日々の練習もあり両立は容易ではないでしょう。

2019年3月卒業予定の現4年生は3月1日から企業説明会などがスタートしましたが、2ヶ月が経過し若干疲れや焦りが出てきている学生もみられます。また、説明会や面接などは大阪や東京で行われることも多く、移動に伴う苦労(身体的な疲労、経済的な問題)も大変なものです。「就職活動はどう?」と話を聞く中でも表情が曇り、明らかに自信を失っている学生もみられます。一方で、この就職活動中に「社会で働く」ということに真剣に向き合い、自分の特性や将来に関して時間かけて考えることで学生は大きく成長します。7月頃まで活動が続く長期戦になる学生もいますが、強い気持ちをもって良い企業と巡り会うことを願っています。

さて、4年生が就職活動で奮闘している一方で、3年生についても就職活動に関わる動きを開始しています。5/8(火)、5/10(木)の両日には、「第1回進路・就職活動ガイダンス」が開催されました。本学のキャリアセンターによる企画ですが、スポーツ健康科学部からは両日合わせて150名程度の学生が参加しています。「3年生といってもまだ5月。。。早すぎるのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、何事も動き出しは早いほうが有利です。また、3年生の夏頃からはインターンシップを開催する企業も増えますので、自分が目指す業界について勉強を開始することはきわめて重要です。

私もガイダンスの一部に出席したのですが、キャリアセンターのスポ健担当の職員から今後の支援計画や進路選択に関わる情報提供がありました。その話は明快で、非常に勉強になりました。その中で「最終的には自分で決めること」という言葉が印象に残りました。実は、私も普段から学生に対して同じことを繰り返し話をしています。私のゼミ生の中でも複数の企業から内定を頂き、1社に絞り込む過程で悩みに悩み抜く学生がいます(就職活動中の現4年生からすると贅沢な悩みでしょうが。。。)。「先生どうしたら良いでしょう?」「どちらの企業も魅力的です」「もうわからなくなってきました」と相談をされます。就職する企業によっては仕事の内容も勤務地も異なり、親を含めた周りの意見もあり、自分で決定することは難しいかもしれません。けれども、「周り(特にご両親)に十分相談した上で、最終的には自分で決めなさい。そして、その決定に自分で責任を持ちなさい」と指導しています。



ガイダンスの当日、キャリアセンターからは、「ガイダンスレジュメ版」と「冊子版(読込用)」の2冊が配布されました。資料を2冊に分けている点にまず驚き、次に、内容が非常にわかりやすく整理されている点に驚ききました。多くの大学教員は就職活動に関してはプロフェッショナルではありませんので(大学教員になるための選考は一般企業での選考とは大きく異なります)、豊富な情報・知識・支援の経験、そして何よりも熱意をもったキャリアセンターの職員の方々から丁寧なサポートを受けることができる体制は本当に貴重で心強い限りです(本学では就職に向けた支援活動はとても充実しています。あとはそれを学生自身が活用するかどうか。。)。私(教員)の立場としては、ゼミなどの小集団の授業の中で「自分の特性(長所と短所)」「社会人としての夢」などをじっくりと考える機会を何度か設けることができればと考えています。また、3年生自身においては、どういった企業があるかを調べる「業界研究」を行うことが就職活動の第一歩になりそうです。




2018.05.06

低酸素実験室を用いた研究

GWもいよいよ最終日です。私は木曜日からGWに入りましたが連日の様々なイベント(遊び)で走り回っていることで全身が筋痛で、明日から仕事に復帰できるのか??と不安になってきました(笑)。運動後の疲労回復促進(リカバリー法)に関する研究をやっているのですが、実生活には十分に活かせておりません。

さて、本日は研究に関するトピックです。写真はインテグレーションコア3Fにある「低酸素実験室」を室外から撮影したものです。この実験室は特殊で、室内の酸素濃度を調節することが可能です。たとえば、私達が普段過ごしている環境は空気の中の約20.9%が酸素ですが、低酸素実験室では酸素濃度を14.5%にまで減らすこともできるのです。これは標高3000mに相当する酸素の量で、この環境の中で運動・トレーニングを行うことで身体に対してどういった(良い)影響があるのかを研究しています。「低酸素トレーニング」というと、マラソン選手のような長距離種目選手への活用をイメージされる方が多いですが、スポ健で取り組んでいる研究では球技種目選手や陸上の短距離種目選手など、短時間でのパワーやスピードが必要となる選手に対する効果にも焦点をあてています。国立スポーツ科学センター(JISS)とも連携をして研究を進めているのですが、「陸上の100m種目の選手が低酸素トレーニングを導入!!」こういった取り組みがニュースで報道される日は遠くないかもしれません。



さて、この「低酸素実験室」は「人工気象室」としての機能も備えており、室内の温度や湿度を変化させることも可能です。したがって、室温35℃の暑い(暑熱)環境や12℃の寒い(寒冷)環境を設定することもできるのです。多くの研究では室温23℃付近の「快適(通常温)」な環境で運動を実施した際の生理応答を検討します。しかし、実際のスポーツ競技は真夏や真冬にレースが行われることもあり、そのような過酷な環境でいかにして良い運動パフォーマンスを発揮するのか??というのはきわめて重要な視点です。また、夏に開催される東京オリンピックを控え、暑い環境でも優れたパフォーマンスを発揮するためのスポーツ生理学研究がここ数年間で盛んに行われています。「夏に強い選手」を増やすための研究ですが、その第一歩として「暑い環境での運動時に身体で起こる現象」を明らかにしなければなりません(それによって暑熱対策を提案することが可能となります)。このような背景もあり、現在は「暑熱環境での運動」を用いた研究にも積極的に取り組んでいます。さらに昨年からは、「低酸素環境」と「暑熱環境」を組み合わせた「暑熱・低酸素環境」を用いた研究も始まりました。まだ馴染みのない研究ですが、今年開催の学会で初めてデータを紹介することができそうです。





大活躍の「低酸素実験室」、連休中の使用予定はありませんが明日からは再び実験の毎日でフル回転となります。なお、低酸素実験室での研究の内容は8/4-5のオープンキャンパスでも紹介します。施設見学もありますので、興味・関心のある高校生の皆さんはぜひ遊びに来て下さいね(私は模擬講義を担当します)。

2018.04.29

ゼミでの学び

今回も先週に引き続き「授業」に関するトピックです。スポ健では3回生からゼミに所属し、小集団(原則として1学年12名)での学びを開始します(専門演習)。ゼミの進め方は教員によって様々ですが、大教室で行う200名規模の講義とは異なり、グループワーク、ディスカッションに加えて実習やフィールドワークも積極的に取り入れる点が特徴です。

私が担当するGOTOゼミにおいても、前回の授業から教室(座学)を離れ(まだ3週目ですが。。)、実習形式の授業を行っています。ゼミでは4年間の学びの集大成として卒業論文を執筆するのですが、スポーツ科学コースのゼミでは多くの学生が実験を行います。実験を行う上では測定機器の使用方法を習得することが必要となるために、3回生の前期から実習を繰り返し必要なスキルを高めていきます。

まだ本格的に「研究」を経験していない3回生にとって、実験実習は新しい学びが満載です。授業に取り組む姿勢も普段以上に積極的で、説明を聞く際の表情も真剣です。ちなみに、前回の実験実習は研究室の大学院生に講師役をお願いし、私は大学院生のサポートに徹しました。「(教員が)自分でやりなさい」という突っ込みが聞こえてきそうですがこれにも意味があり、ゼミ生に機器の使い方やその測定の生理学的な意味を説明することは大学院生にとって実践的なトレーニングとなります。説明の仕方も大学院生によって異なり、「上手だな〜」と思うケース、「もう少し○○した方が良いなぁ」と思うケースなど様々です。そのため、必要に応じて授業終了後に大学院生にアドバイスをすることもあります。学部のゼミではあるのですが、同時に大学院生も指導をする・・・という欲張りな(?)な指導方法です。







さて、充実の3回生に比べ、、、4回生は就職活動の真っ最中ということで選考もあり、メンバー全員が揃わない冬の時代を迎えております・・・こちらも何とかしないと・・早く春が来ますように。。。

2018.04.22

久々の担当です

本日から日曜日を担当することになりましたGOTOです。2014年度以来、久々の担当です。当時とはブログ記事のアップの方法も変わり、完全にマニュアルに頼りながらのアップ作業となっています。これから1年間、大学での授業の様子、研究の様子、そして何よりも成長をするスポ健生(&大学院生)の姿を教員の目線で紹介できればと考えています。

さて、久々の担当、初回は何を書こうかと思案しましたが、やはり最初のトピックは「授業」にしましょう。授業は2週目が終わり、内容も本格的になってきました。本学の授業は前期・後期にわかれますが、私は授業が前期に集中している関係上、毎年この時期になると「始まったな・・・」と気合いのスイッチを入れるようにしています。写真は水曜日3限開講の「トレーニング科学」の授業風景です。受講生は200名弱、ほぼ空席はなくかなり熱気のある授業になっています。今年度はこれまでに実施してきた授業内容をアップデートすることに加え、授業時に配布するレジュメのレイアウトを変えるなどの工夫をしています。目標はずばり「前年の自身の授業を超えること」です。



授業時にはコミュニケーションペーパーを配布し、授業で感じたことや質問を書いてもらうようにします(小テストを行うこともあります)。回収したコミュニケーションペーパーを次週までにすべて目を通すことも大事な仕事です。他の授業でもコミュニケーションペーパーを配布するためかなり枚数になりますが(数年前迄は毎週1000枚以上のコミュニケーションペーパーを読んでいましたのでそれに比べると(笑))、他の仕事の合間や移動中などに目を通していきます。ちなみに、トレーニング科学の受講生の大半はスポ健の2回生ですが、私は1回生に対して授業(基礎演習など)を担当していません。そのため、受講生の名前と顔を実は把握していません(ごめんなさい)。

ただし、毎週コミュニケーションペーパーを読み続ける中で、以下のことが起こります。
①熱心にコメントを書く学生や鋭い質問をする学生の名前(時には筆跡も)を覚える
②授業時間外に①の学生が、「ちょっといいですか?」と研究室のドアをノックしてくれる(ただしその時点では学生の名前がわからない。まずは笑顔で対応。)
③話聞いて、名前と顔が一致する

特に③の瞬間は非常に面白く、「君が●●さんかぁ、いつもコミュニケーションペーパー楽しみにしているよ!」と一人で勝手に盛りあがってしまいます(笑)。今年度もそのような瞬間が訪れるのかな??と期待もしながら、次回も熱い授業になるように頑張ります(授業の熱気の影響か教室があまりに暑く、4月ではありますが早々と冷房をお願いすることになりそうです)。

初回はこのあたりで。。。これから1年間よろしくお願いいたします。

2018.04.15

オランダでの研究生活の振り返り

オランダでの滞在もカウントダウンに入った頃、大学院生が中心になって送迎会を僕のために開いてくれました。家族全員誘っていただいて、家族全員分のプレゼントまでいただきました :)

振り返ってみるとこの半年間、多くのことを学びましたが、実験の手伝いや、実験データのディスカッションを通じて、多くのことを院生と共に学んだような気がします。

マーストリヒト大学の院生は、皆それぞれ自分の研究課題について熱心に文献を読んだり、積極的にデータのディスカッションをすることは当然のことながら、他の院生の実験も積極的にサポートし、それを通じて学ぶことも重要であると皆が認識しています。



研究は、論文発表や学会発表など、目立つ部分のみに焦点が当てられがちですが、実際には地道な作業も多く、失敗しては別のやり方で再挑戦の繰り返しで、ある意味退屈で地味な作業でもあります。

そこはそこで淡々とこなしつつも、マーストリヒト大学の院生は実験データについて色々と議論し合う事の楽しい側面もきちんと認識しています。これには驚きました。

こういった自主的な学びや議論の楽しさを院生に指導して獲得させるのは容易な事ではありませんが(そもそも指導することではないのかも)、日本の研究室内でも情熱を持って研究に取り組むことの重要性を伝えていきたいと思います。

Dr. van Loonをはじめとして、研究室の皆には本当にチームの一員として日々接してもらい、研究のミーティングから実験実施まで一緒にできたことを誇りに思うとともに、これからも研究室間の交流をより深めることができるように、僕自身も努力していきたいと思っています。

僕のブログも今回で最後となります。
お付き合い頂きありがとうございました!

satoshi