[ 2013年02月 ] の記事一覧

2013.02.28

運動と健康についてのエビデンス(証拠)その8

 Hamaです。

 今回は、身体活動度と乳癌予防についてお話します。

 えっ??乳癌も運動によって予防できるの!?と思いましたか?
結論は急がないで、まずはデータを見て下さい。

 あと、男性は関係ないかもしれませんが、身近な女性のためにしばらくお付き合い下さい!

 31件の研究を調べたところ、6万4千人足らずの人が対象となりました。この論文の結果では、身体活動度が高いと、乳癌になる危険性が12%ほど低くなるようです。

 具体的には、余暇時間において1週間に10メッツ・時(1週間に4時間程度の普通の歩行)の活動量が増えるごとに乳癌の危険性が3%低下します。

 さらには、中等度から高強度の活動を週に2時間行いますと、乳癌の危険性が5%低下します。
みなさんの予想通り、乳癌も活動度を上げることによって予防できるわけです。

【参考文献】
Physical activity and risk of breast cancer: a meta-analysis of prospective studies.
Wu Y, Zhang D, Kang S. Breast Cancer Res Treat. 2013 Feb;137(3):869-82.


【Hama】


2013.02.27

上からの押し付けではなく。

おはようございます。ma34です。

先週、学校現場の先生方が集まり、お話する機会がありました。
そこで感じたことを今日は書きたいと思います。

私のサブ専門は英語科教育であるのですが、
英語科では、これまでも幾度と無く「教授法」と呼ばれるものが
欧米の理論から日本へ紹介されてきました。

大きく言えば、「コミュニケーション重視」の流れに移行しているといえますが、
その中には、種々の教授法・アプローチがはやり、廃れ・・・を繰り返しています。

学校現場の先生方は、研修や自分自身の勉強として、そういった新しい教授法・アプロ―チに目を向け、理解し、実践していくわけですが、
いかんせん、そうした教授法・アプローチが色々と登場してきては、また新たな「言葉」や「方法」が提示され、常に追いつかなければ!と急かされている、というそんな感じが見ていてあります。

例えば、今英語科で注目されるのが、「CAN DO リスト」と呼ばれるもの。
単元や授業の中で、到達すべき目標を明確にする、という目的で、
到達して欲しい子どもの姿を「~できる」という文言で書き出し、リスト化するということです。

では、このリストは、近年注目されている「パフォーマンス評価」とどう違うのでしょうか。
あるいは、2000年代に注目されてきた「タスク活動」とどう結びつくのでしょうか。
また、新たに登場してきた「Focus on Form」や「CLIL(Content and Language Integrated Learning)」は関係があるのでしょうか。

こうした問いを、現場の先生方は素朴に感じ、そして何より、
「求められている授業とは一体ぜんたい、どういうもの?」
「明日の授業に活かせることはどんなこと?」
「何を変えなくてはいけないの?」
と、混乱すらしてしまう事態なのではないかと思います。

英語科にかぎらず、新たな理論を紹介し、実践に結びつけるということが求められます。
しかし、こうした英語科の議論や実態を見ていると、
「今まで語られてきたもの」との共通性や相違点を明らかにすること、
その上で新たな考え方・方法がどのような意義をもつものであるのかを
まずは整理し、そして「共有」し、「納得する」ことを目指さねばならないと思います。

たんに新しい理論に飛びつき、それを紹介することで良しとしてはいけない、
かえって現場を混乱させてはならない、と自戒を込めて、感じたことでした。

ma34.

2013.02.26

2012年度の終わり

ふと気付くと、2012年度が終わるまで、
1か月ちょっとを残すのみ、となりました。

このブログの担当も、今回を含めて4~6回ぐらい。

前回担当した時よりも、1年が経つのが早い、
という気がしています。
確か前回は、学部ができる前で、
どんな学部になるのか、ということを発信していました。

今年度は、こんな学部、こんな研究、ということを発信していきました(はず)が、
自分自身の自転車操業ぶりがあって、
なかなかまとまって何かができなかったなぁ、と。





年々、ゆっくり物事を考える時間がなくなっていって、
目の前の事に反応する、という作業になりつつあるような・・・

まあ、そういうものかもしれませんが。

光陰矢のごとし、という言葉があります。
まさに、年々、そんな気分を実感しています。

ちょうど2月、3月では、次年度以降の実習先の開拓や、
連携の模索を多くやっています。
そのため、外の人と会う機会が多いなぁ、とも思っています。

実習先の開拓で考えるのは、
どちらにとってもプラスになるような形はないだろうか、
と言う事です。
学生が実習に行って、しっかりとした学びができ、
併せて先方にとっても何か得になる事がある、ということです。

それがメディアに出る可能性がある、ということもあれば、
学生に知ってもらうと言う事、
また社会還元の一環、と言う事、
など色んな場合があります。

ただ一つ言えるのは、お互いに誠意がなければ、
関係は成立しない、ということ。

そんなこんなで、また出張に行ってきます・・・

PS:2月・3月の出張先は、なぜか温泉地だらけ、となりました・・・
決して温泉を第一に考えているのではなく、
たまたま温泉地だった、ということなのですが・・・

2013.02.25

立命館慶祥高校

20130225-1.jpg

なかなか春らしい日からは遠く感じられるBKCです。先週は、北海道へ行ってきました。江別市にある立命館慶祥高校で、お話しをさせてもらいました。当地は、まさに「雪国」で、訪問したときに、高校生が前の森林公園でクロスカントリースキーの実習中でした。立命館慶祥高校は、昨年スーパーサイエンスハイスクールに認定されました(立命館高校、立命館守山高校を含めて、附属校で3校も認定されています)。今回は、スーパーサイエンスコースの生徒を中心に、「スポーツと健康に関わる『科学技術』」について話題提供させてもらいました。科学技術のこれまでの進歩を柱にして、科学技術に関わる人材に求められる、「強い個性、独立心、自信、粘り強いチャレンジ精神」などを話させてもらいました。好奇心溢れるキラキラした生徒さんの眼をみて、将来を楽しみになりました。『未来を拓く人』になってくれるでしょう。

<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

久しぶりにカメラ屋さんをのぞいたらネガフィルムで撮影するカメラが売ってなく、ネガの現像も扱っていない様子に驚きました。テクノロジーの進展は、古いテクノロジーを博物館へ追いやるのでしょう。

【忠】

 


 

2013.02.24

WBC、いよいよ始まる

昨日、久々にテレビで野球観戦しました。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)大会の強化試合の1つで、全日本対オーストラリア戦でした。本戦ではないのでゲームは平凡、日本チームの投手陣の力量が相変わらず素晴らしいとの印象でした。

 直接野球に関係しない私でも少しの関心を示すように、野球は、我が国で最も普及している(する、観る、関わる・支える、人びとと組織および財政規模からみて)スポーツです。したがって(特に我が国における)スポーツがもっている、良い・悪いところ、進んだ・遅れたところを、過去・現在・先々を通して私たちが考えてみる際には、多くの材料を提供してくれます。

 本大会に先立つこと数カ月前、NPB選手会が「日本および日本チームへの収益配分等に関する大会主催者の不公平な取り扱い」に抗議して、第3回大会への不参加を意思表示し、主催者に対する毅然とした交渉をNPBに要求する、という事案がありました。不参加自体に対する賛否は分かれましたが、選手会の提案内容の正当性とNPBの動きの鈍さとに対しては、多くの人々に意見の一致がみられました。

 WBCは「野球の世界一を決定する、国別対抗戦」ですが、他競技の世界選手権やワールドカップと決定的に違うのは、国際野球連盟(国際的に競技を統括する団体)が開くのではなく、大リーグ機構(MLB)とMLB選手会が主催している点です。その開催趣旨には「競技の国際的な普及」が謳われて他と同じようですが、普及の現状からみれば「極めていびつ」です。今大会も南・北・中米地域、東アジア地域を中心にオーストラリア・イタリア・スペインを加えて16ヶ国位です。野球競技は、米国の大リーグ機構(MLB)においては成功したビジネスモデルを提供していますが、それ以外特に欧州とアフリカ・中東地域では思うように普及が進んでいません。

 MLBのもつ「ミッション」と「ビズネスモデル」とのバランスのとれた思考を背景に、野球ならまだ何とか引き出せる「ジャパン・マネー」を当て込んで、野球を一層普及させたい、というのが現行WBCなのかも知れません。誤解を恐れずに言えば、国際野球連盟(IF)などに任せておくと後者のバランスを失する、ということだと私は理解しています。

 

 再度国内に戻れば、NPBはまさに現在のIFのように映ります。野球に関して世界を統治する最高の機関ですが、野球の文化とビジネスで「産み、育て、育って自立した」巨人によって、その家を思うように牛耳られている姿を想像してしまいます。

 この大会に先立ち、発表されている次のニュースも重大事です。それは、プロ野球公式記録配信の危機という、次のことです。〔日本野球機構(NPB)は去る7日、プロ野球公式記録配信システム「BIS」を作動させられないことが判明したため、1718日の日本代表チーム・侍ジャパンと広島、西武との間で行われる強化試合および23日から始まるオープン戦は記録を配信しないと発表した。3月29日に始まる公式戦から記録を配信するとしている。〕

1988年、大手コンピュータ会社・日本IBMと大手広告代理店・電通の提案により、それまでスコアシートなど紙で管理されていた日本プロ野球の記録を「IBM-BIS」(BISとは、ベースボール・インフォメーション・システムの略)として運用を続けていました。このシステムのデータおよびその配信・運用をビジネスチャンスにしようとするメディア・通信会社のいくつかと他の会社との争奪戦の統御方法を誤ってしまった、ということなのです。要するに、次のデータコントロールの見通しをつけずに、電通等との契約を打ち切る運びになった状態だというのです。

データはまず公式記録によって生み出され、その公式記録はそれまでの野球とこれからの野球をつなぐ意味をもっています。野球をする・みる・支える、のどこからみても指示を受けるモノである必要があります。する、みる、支えるという3つの輪を重ね結びつける環、それが公式記録で、野球文化の要とも言えるものです。

そのデータの管理や運用は、NPBリーグ傘下の球団や選手・コーチ・スタッフの行動の指針でもあり、普及・発展の要でもあります。文化のミッションとビジネスモデルのバランスのとれた思考を提示し、重要コンテンツの一つぐらいにしか考えないメディア・カンパニーのいくつかの議論に任せておくには、余りにもスポーツ関係者のもっている叡智が軽く扱われているな、と私はつくづく感じます。

野球だけでなく、次のことに様々な水準があることは自明です。「スポーツ関係(する、みる、支える)者による、スポーツのための、スポーツの大会」とはいかにあるべきか、すなわちスポーツ大会の「ミッションとビジネス」を見極めるには、スポーツファンの教養のレベルが問われている、ように私には思えます。

 

【善】

 

 

2013.02.23

論文の執筆

修士論文(大学院)の審査も終わり、学内はひっそりした状態です。この状態があと1ヶ月ほど続き、3月末になるとキャンパスは再び賑わいを取り戻します。

授業のない2月〜3月にかけて、教員は比較的時間(余裕)があるため調査や研究のために学外に出張をしたり、実験の実施、論文執筆など授業期間中には十分に時間を取れないことに専念することが可能です。私も3月末までは依頼原稿や本の執筆の仕事が既に詰まっていますが、特に、学生の論文指導に普段以上に力を入れています。

大学院・スポーツ健康科学研究科では修士課程2回生が修士論文を既に書き終えていますが、一部の院生は修了する3月末までの間に、修士論文の内容を投稿論文として学術雑誌に投稿しよう!と作業をしています。修士課程を修了する上で論文投稿は必須の要件ではありません。一方、どれだけ優れた研究を行っても学位論文のみだけでは、研究内容や研究の結果明らかになった知見を共有できる人は限られています。また、学会発表を行っても、その情報を共有するのは学会に参加をして、その会場にいらっしゃった方々のみに限定されます。したがって、研究成果を広く、世界中に知ってもらうためには論文として学術雑誌に掲載することが非常に重要になります。なぜなら、多くの学術雑誌は掲載された論文をオンラインで公開していますので、多くの方々が研究の内容を知ることができるからです。

私の研究室で先日、修士論文を提出した2名の大学院生にも、「提出後一息ついたら(一息の定義は人それぞれでしょうが、私の感覚では2日程度の休息・・)、すぐに投稿論文の執筆に取りかかりましょうね」と優しく伝えています。初稿を私に提出するデッドラインは3/31、これから1ヶ月間集中して、何とか書き上げてくれることを期待しています。

GOTO

2013.02.22

考える・・・・

新年となってから、早二ヶ月が経とうとしています。今の時期、学生は学年末試験を終え、キャンパス内は1年のうちでもっとも静かな時期となっています。教職員にとっては今しかないと黙々?と新学期の準備に余念がない頃でもあります。特に学生達は、春期休業中に将来の夢の実現に向け、積極的に学内外の活動に参加しているように見受けられます。しかし、この1年間にどんな進歩があったか、年度当初の目標と照らし考えて見ることが必要かと思います。

パスカルでしたか、「人間は考える葦である」言い、人間も一人一人は葦のように弱い存在であるが、考えることができ、この考えることから素晴らしい文化を創り上げ、発展してきたと半世紀前に教わりましたが、インターネットの普及で、人間の持っている能力の中でこの「考える力」が益々強く求められるようになってきているように思われます。知識をストックし、分類し、必要に応じて引き出すといった記憶力の価値は、パソコンを立ち上げ、インターネット・ツールを活用することで、あたかも体外にもう一つの"脳"を持つことによって急速に低下したように思われます。では、考える力はどのようにしたら育つのか、心理学的には、それは"こだわりと向上心"にあるといわれています。このどちらも、ものわかりがよく、充たされると低下していくものでもあります。今一度ハングリー精神をと言いたくなりますが、一方では「今のあなたでいい」といった臨床心理学の知見もあることを付け加えておきます。(老ブロガー・ハル)

2013.02.21

運動と健康についてのエビデンス(証拠)その7

 Hamaです。
 まだまだ寒い日が続いていますが、最近あまり動いていない人は、なんとか工夫をして体を動かしましょう!

 今回は、身体活動と肺癌予防との関係についてお話しをします。

 実は肺疾患(肺炎)については、今日(こんにち)においてはとても重要な疾患となっています。

 これまで日本人の死因は、第1位が癌、第2位が心疾患、第3位が脳卒中でした。
しかし、平成23年の最新のデータでは、第3位に肺炎が入ってきました。これまでの日本の三大死因に変動が起きたわけです。もちろん肺癌と肺炎は異なる病気ですし、肺炎による死亡が増加した原因には、高齢者の誤嚥(ごえん:食べ物が気管に入ってしまう)性肺炎が増えたからだと考えられています。

 肺癌の話しに戻ります。14件の前向き研究において、160万人余りの対象者が調査され、1万4千人余りが肺癌を発症しました。
 その中で身体活動度の低い人達に較べて、身体活動度が高い人は、肺癌になるリスクが約30%減少し、身体活動度が中等度の人でも、そのリスクが10%程度減少することが判明しました。

 この結果は、男女ともに当てはまりました。

 ここでも、活動度が高いと肺癌になる可能性が低くなることが考えられるわけですね。

【参考文献】
Physical activity and risk of lung cancer: a meta-analysis of prospective cohort studies.
Sun JY, Shi L, Gao XD, Xu SF. Asian Pac J Cancer Prev. 2012;13(7):3143-7.


【今週の1 shot!!】
何に見えますか??
ran.jpg



















【Hama】



2013.02.20

技能の習得と技能の指導‐わが子と接しながらー

こんにちは。ma34です。
あっという間に水曜日、またブログが回ってきます。
授業が終わり、すこしまとまって時間が取れるようになりましたが、
来週からのアメリカ出張、その前にもろもろの発表資料づくりなどに追われる毎日です。

さて。
今日はわが子との毎日で改めて考える、学習科学論・インストラクショナルデザイン論。
「技能の習得」と「指導」について。

というと固く聞こえますが、全然そんなことはありません。
日常にあふれる場面で考えます。

長いので、続きは「続き」をクリック↓



人は、一旦技能を習得してしまうと、それまでの苦労や、そもそも「できなかったこと」を
忘れてしまうという特徴があります。
たとえば、自転車にひとたび乗れてしまうと、それまで自転車に乗れなかった感覚や
難しいと感じていることがどういうことだったかを、思い出せなくなるのです。

この点が、技能を「指導する」側の人にとってはもっとも難しい点です。

 ma34家で繰り広げられているのは、
たとえば、長女(3)のお箸の持ち方。

技能の指導では、一度に難しい課題を与えるのではなく、
その技能を細かな小さなステップに分けて、一つ一つ与え、そのステップが出来たか・出来なかったかのフィードバックを返し(別に大げさに褒めなくても良い)、だんだんとステップをあげていきます。

箸を自動的に使えている私にとっては、一つ一つのステップは小さすぎるように感じますし、
そこでつまずかれたり、「できひーん」といわれると、
「何でこんな簡単なことができひんねん!」と思ってしまうのです。

(器が小さい!という指摘はごもっともです)

そう思うけれども、もちろんなるべく(いや、絶対)口には出さず、
さらに小さなステップに分けたり、やり方を少し変えてみたり、工夫をしなければいけません。

インストラクショナルデザイン論では、「課題分析」を行って、
たとえば「ペットボトルの水をコップに移して飲む」という動作をできるだけ細かいステップに分け、
自分が「自動化」できてしまっているステップを意識し、
またはじめてやる人や困難に感じる人にとってはどのステップでつまずきやすいか、などを
意識化する作業をやりました。

日常生活でも、誰かに何かを教えるとき、自分では自動的に難なく出来てしまっていることを教えることはとても難しいのです。
何でちゃんと教えているのにできないんだろう!と思いますが、それは教え方、伝え方が不十分だからです。

こういう「指導」が毎日にあふれています。
時計の読み方やボタンのはめ方、靴下の履き方などなど...。
大変な部分もありますが、うまく伝えられてできるようになった瞬間はとてもうれしいものです。

親というのは大変だ・・・ということをお伝えしたいのではなかったですね。
学習科学論やインストラクショナルデザイン論で学ぶことは、こうした日常的にあふれている「教える場面」にもしっかりと使えるのです。

そんなことを考える、最近です。

追伸: 来週の水曜日はアメリカ・アリゾナ州に滞在中の予定。
私の研究対象(アメリカのWhole Languageというアプローチ)の第一人者といわれる研究者にお会いしたり、アメリカの学校現場を訪れる予定です。 
 更新出来るか心配なので、その次の週に報告になりそうです。

ma34.

2013.02.19

マーケティング

私の専門は、マーケティングですが、
ふと最近、やっぱり実践と一体化されたものだな、
と考えています。

マーケティング・マインドというものが言われ始めて、
はや半世紀ぐらいが経ちます。
ただ、組織が大きくなればなるほどねぇ、と思う今日この頃。

そしてまた、お客さんと距離が離れれば離れるほどねぇ、
と思ったり。

行政組織は、「お役所仕事」という言葉に代表されるように、
高度に分業化されて、隣は何するものぞ、というところもありますが、
「住民のため」という意識を持ち直せれば、
それで良いのかなぁ、とも思います。




そんなこんなで色々思うのですが、
マーケティングそのものは、広告やマーケティング・リサーチ、
とよく混同されます。

リサーチは、消費者の事を知るための手段に過ぎず、
広告はマーケティングの機能の一部です。

最近は、「Bond」や「Relation」がマーケティングの流行り?ですが、
どちらも人とのつながりを示す言葉なのが、
つながりやすい世の中を表しているのかなぁ、
とも思ったりします。

口コミ(Buzz)マーケティングが一時期はやりましたが、
人から人に伝える、伝わる力、というものが、
先進国では非常に強くなっていますし、
グラミン銀行に代表されるマイクロクレジットのように、
人とのつながりを基にした社会変革も行われつつあります。

人とのつながりを基に社会変革を起こすようなMovementを作っていく、
こんなことが、今後求められるのだろうなぁ、と思いつつ、
何もアイデアが湧いてこない今日この頃でした・・・

ではでは。

PS:先日ゼミ生が飲み会をしましたが、バタバタし過ぎて行けませんでした・・・
なので、新ネタが入っていません・・・そもそも日程を決めて実行まで、期間が短いって・・・
そういや、そろそろ研究室を片付けようっと。
これが春の一番の自分自身に課す課題だな・・・