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2019.03.22

英語教育の話 その2

みなさん、こんばんは、嶋村です。今日は前回に引き続き英語教育の話をしようと思いますが、その前にちょっと別の話を。。。


まず今日は卒業式と卒業パーティーだったそうですね。まあ僕はゼミも持ってないし、おめでたい場所に行っても余計な一言でおめでたい雰囲気に水を差す性格なので、自宅待機しております(笑)とりあえず卒業される学生さん、おめでとうございます。これからの人生色々大変だと思いますが、自分が納得いくようなものになるように過ごされることを願っております。僕も色々もがいている最中です。


さて、卒業される学生さんは新たなスタートを切りますが、昨日自身の人生のサイクルに一区切りをつけた人がいました。プロ野球選手のイチローさんですね。僕はスポ健ではおそらく No. 1 にスポーツ好きではないのですが、まあ父親の影響で野球は時々見ます。父親は東京出身なので、嶋村家は基本的に巨人ファンです。そんな私が興味がある数少ないスポーツの野球ですが、イチロー選手の活躍でおそらく僕が最初に知ったのは中学3年生くらいの時で、彼が初めて年間 200 本以上ヒットを打った時でした。その後メジャーリーグに行っても NHK の衛星放送でしばしば中継を見ていたのを思い出します。僕自身は 39 歳になり 40 歳も見えてきましたが、ものすごく長い時間一流の選手として活躍されてきたのだなあと思うと、その努力やストイックな姿勢に感銘を受けざるを得ません。引退に関して「後悔はない」という事らしいですが、自分が今の研究者のキャリアの一線から退く時に同じようなことが言えるようになりたいと昨日の引退会見を見ていて感じました。ま、僕の言語学の仕事なんて大したことないですが、一応気持ちの問題ね(笑)


閑話休題、英語教育の話ですね。今日は英語教育と「グローバル化」の話をしたいと思います。ところで英語教育の話でブログを書いてみようと思ったのは、実は奥さんが買ってきた雑誌でこの話題の特集が組まれていたからです。集英社がクォータリーで出している kotoba という雑誌があり、最新号の特集は「日本人と英語」という内容でした。様々な英語教育に関する専門家のインタビューや対談が掲載されています。たくさん面白い記事があったのですが、その中で九州大学の政治学者、施さんのインタビューはとても面白いものでした。彼によると現在日本で見られる政官財一体によるグローバル化の推進とは、「土着」から「普遍」への一方通行的な変化を推し進める流れであるそうです。日本において言語的に言えば「土着」とは日本語で「普遍」とは英語です。しかし、施さんはこのグローバル史観は非常に浅薄であると警鐘を鳴らしています。というのも歴史的に近代化とは全く逆の流れ、すなわち「普遍」から「土着」へ推移してきたというのです。例えば、中世西欧諸国のエリート層の言語はラテン語であり、一部の人々しか解することができませんでしたが、ラテン語により高度な知の体系が記述されていたそうです。しかしそのラテン語が土着の言語(ドイツ語、フランス語など)に翻訳される事で一般庶民の社会参加が可能になり近代化が進んだという事だそうです。先日杉田玄白の解体新書の翻訳の話が NHK で放送されていましたが、日本の近代化も過去の偉人たちが外国の書物を一生懸命に翻訳し、それが世の中に広まることによってもたらされたのだと思います。話を元に戻すと、施さんが訴えているのは、今我々が目撃している英語教育の改革への流れは一部のエリート(グローバル企業や投資家)による力が一般国民の民主的な民意を超えた結果であるということだそうです。英語を話せる人材は必要ですし、もしその人材が賃金の安い国から雇えれば企業としては助かりますよね。日本も海外からの労働者を受け入れようとしているそうですが、そのような政策への反動は世界中で見られているのはみなさん後存知の通りですね(Brexit とか)。


僕が以上のような議論を読んで感じたのは、やはり今の英語教育の改革とは政治・産業界からの詭弁的な説明による教育のことを全く無視したトップダウン的な改革ではないのかということですね。現場の人間から言わせてもらうと、今行われている英語改革はおそらくなんの結果ももたらさないでしょう(この辺の話はまた来週)。グローバルな人材とかコミュニーケーション能力とか見た目はファンシーな言葉がしばしば使われますが、結局国民がこれらの用語の明確な定義をわかっていないと思います。例えば「グローバル化」って何ですかと質問されても、正確に定義することなんて難しいのではないでしょうか。先日紹介した文科省のホームページには東京オリンピックのことが書かれてありました。あるいは、インバウンド需要でたくさんの海外からの観光客が日本を訪れるということを言及してもいいかもしれません。しかしこれら全て上辺の話で、本当の真意が別にある、すなわち施さんのいうようなところにあれば我々一般市民は騙されるいるということになります。あるいは英語教育改革によって教育産業を儲けさせることになるかもしれません(笑)


またコミュニーケーション能力といっても結局企業で必要とされている英語能力なのだとすれば、別に英語を話せなくてもいいのではないでしょうか。最近はさまざまアプリが開発されており、ややもすれば英語を話せなくても意思疎通が可能な時代になってきました。結局のところ「英語ができる」というのが、世間の人にとって「ペラペラ」ということを想起させてしまうことに問題があるのではないかと思います。僕から言わせれば「ペラペラ」なる必要はありません。どんな形であれ、たとえアプリ使った意思疎通であれ、コミュニーケーションは出来ます。どっかの企業のお偉いさんが、「うちは会議は全て英語だ」と言ったって、通訳を介せばいいじゃない、あるいはアプリを使えばいいじゃないと思ってしまいますね。じゃあ、なぜ学校教育でなぜ英語を勉強する必要があるのでしょうか。英語を勉強しなくてもいい時代になるのなら、僕の大学における存在価値は(今のことろ)無くなってしまうわけです(笑)


続きはまた来週。あ、ちなみに今日も何か新しい写真があるわけではありません(苦笑)。。。

2019.03.15

英語教育の話 その1

みなさん、こんにちは、嶋村です。相変わらず花粉症がひどいですが、みなさんはどうお過ごしでしょうか。3月も半分を過ぎ、そろそろ新年度に向けての準備をしないといけないなと最近思っております。


さて、僕は相変わらず P の授業を担当するわけですが、前にも話したようにこの授業は通常の英語の授業ではなく、学生が自分で決めたトピックに関してリサーチを行い英語で発表する(論文を書く)というものですが、これはかなり高度なことをしているわけです。以前のブログでは研究ということに割と焦点を当てて書いてきたような気がしますが、今日(以降)は英語に関して書いてみたいと思います。


まず、P で研究して発表しようと思えばどれくらいの英語力が必要なのでしょうか。まあ客観的なデータや指標はないのですが、これまで見てきた学生で帰国子女を除いて結構できているなと感じるのは(成績で A くらい)、おそらくそんなに多くはなくて、けれどそういった人に例えば「TOIEC 何点なの?」と尋ねると、だいたい 700 点後半以上の点数を取っているのじゃないかな~って思います。もちろんそれ以下でもしっかり日頃から準備をして練習を重ねて発表する人はいますが、質疑応答などで僕が質問してやりとりした場合にそれなりの質疑応答のセッションとして成立するのはそのくらいの点数なのではないでしょうか。繰り返しますが、これは僕の主観であり、客観的なデータではないし、聞いた学生の数も多くないのでぜんぜん正確なものではないんですよ。。。けれど、この僕の勝手な評価が割と現実を捉えているとしたら、スポ健に来る学生の多くが P で苦労することになります。様々な背景を持って入学して来る学生さんですが、僕は分け隔てなく厳しく対応するのでみなさん大変そうです(笑)もし英語ができないのであれば、それを補う努力をしないといけませんが、しばしば問われるのが「そもそもどうして中高 6年も英語を勉強してきて英語ができないのか」ってことですね。まあこれは単純に考えると授業・教授法が悪いんだってことになるわけですが、いま英語教育の改革が行われようしています(ってこれまでもたくさん改革してきたんですがね 笑)。2020 年には小学 3・4 年生で英語教育が始まり、5 年生からは成績がつく教科としての英語が始まります。教育改革の背景はもう少し複雑ですが、文科省のホームページには以下のようにあります。


  1. グローバル化の進展の中で、国際共通語である英語力の向上は日本の将来にとって極めて重要である。アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき。今後の英語教育改革においては、その基礎的・基本的な知識・技能とそれらを活用して主体的に課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の育成は重要な課題。
  2. 我が国の英語教育では、現行の学習指導要領を受けた進展も見られるが、特にコミュニケーション能力の育成について改善を加速化すべき課題も多い。東京オリンピック・パラリンピックを迎える2020(平成32)年を見据え、小・中・高等学校を通じた新たな英語教育改革を順次実施できるよう検討を進める。並行して、これに向けた準備期間の取組や、先取りした改革を進める。
  3. 文部科学省ホームページ「今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~」より抜粋(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm) 


とりあえず「グローバル化」や「コミュニケーション」といったキーワードがホームページのあちらこちらに散りばめられていました。色々話したいことはあるのですがもうすでに長くなってしまったので、この辺の話を今週から数回にわたって(P の授業や僕の経験・考えとも絡めながら)お話ししていきたいと思います。まあ御察しの通り毒舌全開になるかも知れませんが、許してね。。。あはは。。。


ではまた来週(ちなみに今日も特に写真がなかったので、朱雀キャンパスの写真です)。

2019.03.08

卒業式の季節を迎えて

こんにちは、嶋村です。少しずつ暖かくなってきていますが、今日は比較的寒いですね。まあ春らしくなるのはいいのですが、僕は前回も書いたように花粉症なので毎日辛い日々を送っております。一応毎日薬は飲んでいるのですが、どうしても鼻がムズムズしたり、目が痒くなったりしますね。僕は花粉症の症状がおそらく5月頭まで続くので、しばらく憂鬱な日が続きます。。。


さて僕は相変わらずな日々を過ごしていますが、先週末北野天満宮まで梅を見に行ってきました。娘は梅の花を嗜むような年齢ではないので、あまり楽しくなさそうでしたが、露店でお餅や飴を食べたり、水に浮かべる占いをしたり、それなりに楽しんでいたようです。

 (Koji)20190308-02


ところで学生さんはそろそろ成績が出た頃ではないでしょうか。みなさん一喜一憂されているのではないかと思うのですが、どうでしょうか。僕は以前にも話したことがあるかも知れませんが、大学は合計で8年通いました。6年は経済学部でなんとか卒業させてもらうことができました。そして言語学を勉強したいと思い3年次編入で大学に入り直しました。その後日本の大学で修士、アメリカの大学で博士を取得しました。


さて言語学を始めてからは真面目な学生になったので、特に何か言うことはないのですが、しばしば聞かれるのが「経済学部で何をやっていたのか」ってことです。今となっては細かい詳細は記憶の彼方にあり語ることが出来ませんが、ただ朧げに覚えているのは、まあとにかく無責任な学生生活を送っていたということですね。先生に対するリスペクトもなく、よってコミュニケーションすることなく、授業もサボりがちで、なんとなくこれでいけるだろうと適当にやっていた気がします。もちろん僕は僕なりに何かしらのポリシーが自分の人生に関してあったと思いますが、今思えば無知であり浅はかだったと思います。それでも最後まで大学を卒業できるのを待ってくれた、そしてサポートしてくれた親には感謝しているし、自分の娘が大きくなって道に迷ったときは彼女の好きなように色々試させてあげたいとは思います。結局、あの時は自分のことが最優先で周りを見ていなかったことなんだと思うのですが、のちに自分をなんとか修正しました。まあけれど留年が決まった時(2回あるのですが。。。)、僕は途方に暮れていたし、親はとても怒っていた気がします。何がしたいわけでもないし、あの当時は自分に何か才能があるわけでもなかったし、どうしようって感じでしたね。色々な人にたくさん迷惑をかけました。


最近の学生さんは、自分の将来についていつ頃から考えるのでしょうか。そしてそれに対して具体的な行動を取り始めるっていつくらいからなのでしょうか。僕はよくわかりませんが、多少無責任なことを言うと、ちょっとくらい留年しても大丈夫かなって思ってます(笑)。結局大学4年間で見つけられないこともあるし留年すると孤独になり自分のことを内省する時間が増えると思います。だって同級生はもういないのですから(僕はもともと友達が少なかったですが 笑)。内省する中で何か新しい可能性が見つかるかも知れません。そういう意味で僕の2年間の留年は意味がないことはなかったかなって思います。なので、単位を落としたり、留年することになった人は今こそ自分の甘さや愚かさを見直す時期で、今後さらなる飛躍につなげる時、あるいは気づかない自分の特性を見いだす努力をする時かも知れませんね。留年することによって失ったものを、それを補ってプラスに転じる何かを得る努力をするべきです。一応、僕はそうしたと思っています。って4年で卒業するのがもちろんベストですよ(笑)。あはは。。。


ではまた。

2019.03.01

研究会の話

みなさん、こんばんは。嶋村です。今日から3月になりましたね。僕は花粉症なので、あんまり外には出たくないのですが、そうは言ってもいられないので薬を飲んでなんとかやっています。


さて、今週は共著論文のための研究会をしました。三重大に勤めていた時に同僚だった先生(友達)と僕の3人で論文を書くことになったのですが、そのために研究について話し合いました。京都まで来てもらい2日間に渡って朱雀キャンパスの部屋を借りてしっかり話し合ったわけですが、結果的に非常に実りの多い研究会になりいい論文が書けそうな気がします。


とりあえず3月中に初稿を仕上げようとなったのですが、もう一本論文を頼まれていてそれの締め切りが今月末なので、なかなか忙しくなりそうです。まあ好きなことだからいいんですけどね。


ちなみに三重大の人と書くことになったのは、imposter という文法現象についてです。この単語の意味自体は「氏名(身分)詐称をする人」という意味なのですが、言語学の世界ではこの本来の意味ではなく、文法的には3人称なんだけれど、意味的には1人称や2人称になる名詞表現のことを表します。例えば、My university agrees that your faithful servant’s results support his conclusion (Podobryaev 2017 より引用)という文で、3人称である your failthful servant は実は話者(私)を指しています。この名詞を受けて his とありますが、これも1人称解釈です。なので、主節主語に含まれている My も含めて My = your faithful servant = his = この文の話し手(1人称)になります。この中で your failthful servant みたいなやつを imposter と言います。日本語は実は結構 imposter で溢れていて、「先生の話を聞きなさい」と先生が発話すれば「先生」は「私」ですよね?


日本語はあまり代名詞を積極的に使わない言語で「私(俺)、あなた(君)、彼、彼女」などのような代名詞は省略される傾向があります。例えば、「あ、昨日太郎にあった?」という文ではすでに「君は」という主語がありません。これに答える時、「彼に会ったよ」よりは「会ったよ」の方が自然に聞こえるのではないでしょうか?というわけで、日本語では文脈から判断できる場合代名詞を省略する方が自然なようです。英語ではこのようなことが出来ません。韓国語や中国語では出来ます。イタリア語などのロマンス語系の言語では一部主語が省略可能です。


話を imposter に戻すと上のような英語の文で、imposter が出現するとそれを次に指示する代名詞は必ず3人称でないといけません。なので、My university agrees that your faithful servant’s results support my conclusion とするとダメな文になってしまいます。日本語ではどうでしょうか?上述のように日本語では代名詞を積極的に使わないので「私は今私の論文を書いています」は多少冗長に聞こえますが、まあいいのではないでしょうか?これに対して「先生は今私の論文を書いています」で1人称( imposter としての)「先生」と所有を表す「私(の)」の同一解釈は無理なように感じます。なのでこの点において英語と同じですね。ちなみにこの日本語のデータは僕たち(僕と三重大の先生)の発見であんまり論文を書く前に手の内をこういう公共の場で発信するのもアレなんですが、メイントピックはこれではないし言語学者がこのブログを読んでいるとも思えないので、ネタとして書くことにしました。分析は秘密です(笑)。誰が聞きたいねんって話ですが。。。


というわけでまた来週。


2019.02.22

京都マラソン

こんにちは、嶋村です。だんだんと気候が暖かくなって春らしくなってきましたが、僕は花粉症なので、ちょっと憂鬱です。


さて先週もお話しした通り、先日京都マラソンに参加しました。まあ最初はサブ 3.5 とか言っていたのですが、先週のブログで目標を下方修正しておいて良かったです、ははは。。。結局(ネット)タイムは 3 時間 55 分 27 秒でした(トイレ休憩有り 笑)。とりあえずサブ 4 だったので最低限の走りはできたのかなって思います。けど最後の 10km は脚が全く残っていませんでした。。。いわゆる 30 km の壁というやつですが、いろいろ失敗した要因があると思います。まず第一に寝坊して遅延スタートになってしまったことですね(笑)。僕のスタートは E ブロックだったので真ん中より前の方だったのですが、寝坊でスタートの西京極の会場に着くのか遅くなってしまい、最後尾からのスタートになりました。そうすると集団の中で走る時間が長くなってしまいなかなか自分のペースで走ることができません。前を右へ左へとかわして走っていってものいいのですが、結構疲れて後半に響くんですよね。。。衣笠キャンパスを過ぎて西大路に出る頃になると前が開けてくるのですが、まあそれまで 13 km くらいは 6分台中盤で我慢して走らないといけないので、それで何というか勘が狂ってしまいました。。。最近歳のせいか思ったことがすぐ口に出てしまうのですが、集団で走っていて思わず「遅い!」って口走ってしまって、前のおじさんが退けてくれました。。。おじさん、ごめんなさい。。。そのあと 30km くらいまではキロ 5 分弱で走り続けていましたが、上述の通り後半は失速しました。。。30 km を過ぎたあたりから鴨川の土手を走るのですが、とにかく狭い。ここでも疲れてしまいました。それから体重の調整ですね。結局ダイエットをしないまま参加してしまったので、身体が重たかったです。


まあというわけで、来年参加できたら今度はしっかり準備をしたいと思います。今回は反省することばかりでした。。。


ではまた。

2019.02.15

はしかと京都マラソンの話

どうも、こんにちは、嶋村です。寒い日が続きますが、皆さんどうお過ごしでしょうか。僕は基本的に論文を書いたり読んだり相変わらず自分のことをして過ごしております。まあ研究会やら出張やらがちょっと控えておりその準備なんかもしないといけないなあ~と思ってもいますが。。。


さてこの寒さで体調を崩してしまう方もおられると思うのですが、どうやら世間では麻疹(はしか)が流行っているそうですね。昨日もテレビのニュースでもやっていましたが、はしかにかかるとしばしば合併症を起こして重篤な状態になり、最悪死んでしまうこともある怖い病気だそうです。最近の若い人は2回予防接種を受ける必要があるらしく、2回受けると抗体もしっかり体内に形成され、罹患する可能性が低くなるそうなのですが、問題なのは 30 代や 40 代などの1回しか予防接種を受けていない世代だそうで、テレビに出演していたお医者さんは予防接種を改めて受けるように警鐘を鳴らしておられました。ちなみに僕はこの世代に属しているのですが、留学をする際にもう一度 MMR (はしか、おたふく風邪、風疹の3種混合)のワクチンを受けさせられたので、2回受けたことになっています。本当はアメリカの大学に証明書さえ出せば問題なかったのですが、なんせ子供の時に受けたので、それを子供の頃に通っていた小児科に行って英語にしてもらってどうのこうのというのができなかったので、結局注射することになりました。ちなみに注射は僕が世の中で嫌いなものの中のトップ3に入っています。どうでもいい話ですが、しばしば言語学者の中にフィールドワークをする人がいます。つまり調べたい言語が話されてる国や土地に行って実際に言語データを現地の話者からインタビューを通して取ってくるというのですが、それが例えばアフリカ大陸なんかになるとそれに応じた予防接種をいろいろ受けないといけません。僕の知り合いもそういう人がいますが、注射嫌いの(そして海外旅行があまり好きではない)僕は遠慮しておきたいですね(笑)。今の所自分の研究対象はゲルマン語系と日本語なのでなんとかなっています。。。あ、あとこういう医療系の証明書を英語で出す時に文書作成料を結構取られますので、留学を考えている方は気をつけてください。。。


ちなみに今週末の日曜日は京都で京都マラソン 2019 が開催されます。そして僕も参加して来ます。ただ最近寒すぎてあんまりちゃんと準備ができていません。。。体重も落とそうと思ったのにそれほどダイエットができていない。。。というわけで、前に書いたサブ 3.5 という目標を 3.75 ぐらいにしようかな~、いや 4 かな~。。。とにかく頑張ります。そう言えば、12 km 過ぎの給水所は衣笠キャンパスの近くらしく、立命の学生さんがボランティアとして参加してしているそうです。さすがにそこを通る頃はまだまだ元気があると思うので、恥を晒さなくていいですね(笑)。


ではでは。 また来週。

2019.02.08

Obligatory Contour Principle

どうも、こんばんは、嶋村です。今週は付属校の説明会に少し参加してきました。P の話をしてちょっと厳しい事を言いすぎたかも知れませんが、まあしっかり大学生になる準備をしてきて欲しいものですね。


さて、僕は成績もつけ終わって、完全に自分の時間を自分の研究に使っています(家のことをやる以外は)。いま新しいトピックをいろいろ研究しているのですが、そのことで頭がいっぱいで、ブログのトピックとして適当なことを何も思いつくことができません。ちなみに何をやっているかと言うと、一つお話しすると、文法的(統語的)に Obligatory Contour Principle (OCP) が働いているんのではないかということなんですが、う〜ん、なんか難しそうですね(笑)。


OCP というのは元は言語の音に関する研究で生まれた概念で、うまい日本語訳に出会ったことがありません(笑)。用は隣接する(あるいはとっても近い)音同士は同じ特性を持っていたらダメだよっていう原理です。なんじゃそりゃ(笑)。


例えば、日本語には有声(濁音)と無声(清音、半濁音)の区別がありますよね。「ぐ」と「く」や「ぶ」と「ぷ」の区別がそれに当たります。気づかないかも知れませんが、このペアを発音するとき、口の形や舌の位置は同じです。喉(声門)が震えてるかどうかのみ違うはずです。ちょっと手を喉に当てて発音してみてください。「ぐ」や「ぶ」を発音すると喉の震えを感じると思います。で、複合語を作るとき、例えば「試験」と「勉強」を合わせると「試験勉強」という語ができますよね。この読み方は「しけん」と「べんきょう」の複合語なので当然「しけんべんきょう」ですね。ところが「株式(かぶしき)」と「会社(かいしゃ)」を合わせると「株式会社(かぶしきがいしゃ)」となり「かいしゃ」が「がいしゃ」になることに気づくと思います。これを言語学では、時に音を研究する音韻論では連濁(れんだく)と呼んでいます。ところが後続する語にすでに濁音(有声音)があると連濁をしなくなる場合があります(例外はあります)。例えば、「書き言葉」は「かき」と「ことば」から出来ていますが、「ことば」にすでに「ば」という濁音(有声音)があるので、「かきごとば」にはなりません。同様に「そよ風」は「そよ」と「かぜ」から出来ていますが、すでに「かぜ」に「ぜ」という濁音(有声音)があるので「そよがぜ」にはなりません。このように連濁できそうな環境でも近くに連濁した結果生まれる濁音(有声音)が別に近くにある場合は連濁しないことがあります。こういう法則を見つけた人の名前にちなんでライマンの法則と言いますが、実は江戸時代すでに本居宣長が独自に見つけていたそうです。なんだか歴史を感じますね。ちなみに先行する語に濁音があっても連濁しにくいようです。例えば、「福崎さん」は「ふくさき」でも「ふくざき」でも良さそうですが、「藤崎さん」は「ふじさき」はいいけど「ふじざき」は結構無理に感じませんか?OCP は本来連濁を説明するために考案された原理ではないのですが、語を合わせた時に濁音が並ぶと気持ち悪いのは一種の OCP と言うことができるかも知れません。


さて、僕が考えているのは日本語を含め様々な言語で音だけでなく文法レベルで似たものが近くにあると文法的に問題があるかどうかを調べています。今のとこ日本語と英語とアイスランド語を見てみて、まあ自分の分析でいけるかなって思ってたら、いろいろな世界の言語を見るとそうでもないことがわかりました。今週、特に今日は一日中悩んでます。なんで、ブログどころではありません。。。なのに夕飯担当をしました。。。


はい、なので今日はこの辺で。。。(今日の写真は、また何もないので、朱雀キャンパスの中。。。)

2019.02.01

P の振り返りと成績会議

こんにちは、嶋村です。テスト期間も終わり学生さんは春休みですね。僕は昨日まで後期の成績を付けていました。今日は成績会議で大学におります(今日は写真が何もないので研究室がある階の廊下の写真 笑)。無事全てのクラスの成績を付け終わることができたので、今日は後期の授業の振り返りをしたいと思います。まあと言っても、こういう話をするときはだいたいどのような人が単位を落とすかなので、今日はその辺について書いておきます。


さて、英語 P の シラバスには、P1 から P4 までだいたいその概要として「自分の関心ごとにリサーチを行いその成果を英語で発表する(ペーパーを書く)」と書いてあります。多少の差異はあるかもしれませんが概ね言っていることは同じです。これが達成できないと落ちるわけです。今回はこの「自分の関心ごとにリサーチを行いその成果を英語で発表する(ペーパーを書く)」を少し分解して、各部分でどのようにミスる(笑)と落単するかを教えたいと思います。まあ多少先生によっては意見が違うかもしれませんが、おそらく大まかなところは意見が一致するのではないでしょうか。


1.「自分の関心ごとに 」

「お、なんでいきなりここなんだよ?」 と思った人もいるでしょう。「興味を持ったらなんでもいいんだろ?」という文句が聞こえてきそうですが、何でも好きなことをやればいいというものではありません。これはこの次の文言である「リサーチを行い」に関係するのですが、P の授業の主要な課題はリサーチをするということにあります。リサーチとは研究でして、特に大学では、小学校の夏休みの自由研究ではなく、それは少なくとも科学的研究手法に則ったものでなければなりません。そして、まず真っ当なリサーチクエスチョン(RQ)を設定する必要があります。それは客観的な事実に基づき、先行研究で議論されていることも踏まえて設定しなければなりません。ここで、必要な能力は以下の3つ関係することだと僕は思います:(1)適切な情報源(論文など)を探せるかどうか、(2)論文を読んで理解し批評できるかどうか、そして大学での研究に初めて足を踏み入れた学生さんにとって何よりも大事なのが、(3)単に自分の興味があることでもそれを客観的に見て一般的な話題・課題に昇華できるかどうか。3つはそれぞれ絡み合っています。例えば、(これは授業でも使った例ですが)ある人が東京オリピックのボランティア活動に関して興味をもったとします。世間では大学の日程を変えて学生がボランティアに参加できるようにするという動きがあり、実際そういう大学も結構あるそうですが、まあ大学の先生の中にはあまりよく思っていない人もいるそうです。まあそれはいいとして、仮に RQ を「大学の日程を変えてでも学生ボランティアの確保をすべきかどうか」と漠然と立てたとします。これを提示するときに「オリンピックは大事なイベントだ!」とか「日本中が注目している!」などと主観的な意見を並び立てても意味がありません。例えば、人によっては「興味ないし注目していない」と一蹴することができます。また「日本国民の ~% が興味を持っているんだ!」と何かしらのデータを提示しても当該 RQ にはなんの関係もないでしょう。ここで、この RQ にとって有意味なのは「大学の理念・目標・運営とオリピックにおける学生ボランティアに参加することから考えられる学生への様々な影響の間に整合性(または齟齬)があるかどうか」に関する問いのみです。よってこれを研究する人は、まず大学という組織の基本方針を調べて(教育基本法、各大学の学則など)、さらに東京オリンピックのボランティアの詳細を調べる必要があります。そうすると先ほどの RQ がもう少し具体的になるかも知れません。とにかくまず情報収集、事実の把握が大事です。こうするよって、「自分は興味があるからこれをするんだ!」という状態から「なるほど、オリンピックのボランティアはこのようになっていてこういう問題があるのか」というような客観的な事実の把握になりそれを一般の人に説明することができるようになります。この最初の段階をすっ飛ばして、自分の興味だけで RQ を立てる人がいますが、気をつけなければなりません。これができなければ、早々に単位を落とすことになります。


2.「リサーチを行い」

はい、次ですね。現代の科学研究はどのように行われているのでしょうか。僕の知る限り最もよく言及される方法は、仮説演繹法のように思います。これは帰納法と演繹法を合わせたもので、まず、データを収集し観察して帰納的に何かしらの一般化を行い、さらに検証すべき仮説を立てたりします。そしてその仮説が正しければ導き出すことができる予測を演繹的に立てます。その予測が実験などを通して実際に観察されうる限り、その仮説は妥当であるとうことができます(もちろん反証されるかも知れないのですが)。まあなんかややこしいですが、要は論理的に議論が展開されているかをチェックする必要があるということですね。何かしら勝手に仮説を立てたり主張したりする人がいますが、「なぜその仮説に至ったのか」を客観的事実に基づき説明し、「その主張が正しいならどういうことが言えるか、またその証拠はあるのか」に関して効果的にデータを示すことができなければなりません。もちろん P の授業はこういうことの練習ですので、高度なことを要求することはありませんが、「言いっ放し」にならないように気をつけてほしいものですね。


3.「その成果を英語で発表する(ペーパーを書く)」

最後ですが、やっとここで英語が絡んできます(まあ海外の論文を読むのにも英語を使いますが)。ここは偏に「これまでどれだけきちんと英語を勉強してきたか」だと思いますが、僕は P の授業で「この部分は学生が質問に来たら手伝ってあげてもいいかな」って思いっています。だって英語ができない人が半年や一年で英語ができるようになる訳でもないし、大学で勉強(研究)をする上でまず上述の2つをしっかり身につけて欲しいですから。なので言われたことをしっかり直して、毎回修正して課題を出していれば、つまり自分の書いた文章にきっちり責任を持っていれば、英語で大きく点数を落とすことはないのではないかと思います。大学に入って英語をやり直したい人は自分でしっかり時間をかけて勉強し直せばいいのだと思います。またこれに関してですが、いつまでたっても翻訳機ばかり使って自分の書いた文が把握できてない人もいますが、そういう人もだいたい失敗しているような気がします。


というわけで、どうだったでしょうか。上の3つの項目は全て大事なんですが、3ばかり気にしている人が多いのかなと思います。しかし僕は1や2の理由で低い点数をつけることの方が3より多い気がします。まあ3にも厳しいんですが(笑)


では、みなさん、また来週

2019.01.25

若手の先生達と。。。

こんにちは、嶋村です。大学は今試験期間中で、学生の皆さんは忙しいかと思います。僕もレポートの添削や試験監督で忙しいですが、今日はまた自分の専門に関する研究会があるのでこれから三重大に行ってきます。前回に引き続き今回も僕が担当です。。。というのもスライドを 90 枚以上作ってしまって前回の研究会で話が終わらなかったからです(笑)。計画性がない。。。まあ頑張ってきます。


さて、なんだかんだで忙しい時期なのですが、先週末、後期の授業が終わったということもあり若手の先生達で飲んできました。僕は京都に住んでいますが、京都にはたくさん安くて美味しい立ち飲み屋さんがあります。僕の家の近くにも一軒いい立ち飲み屋さんがあってそこにいつも一人で行っているのですが、今回の飲み会は(も?)そこをスタートに何軒か行ったと思います、あんまりよく覚えていませんが(笑)。多分一緒に行った S 先生もあんまり覚えていないのではないでしょうか。。。


しかし、ちょっと飲む量を減らしてそろそろ真剣に京都マラソンの準備をしないといけないとも思っています。先日京都マラソンの案内が届いていたので、「いよいよだな」という感じです。前回は途中で足を怪我してしまって、4 時間以上もかかってただダラダラと完走しただけでしたので、今回は万全の体調で挑みたいと思います(3 時間半くらいで完走したいと思っております)。まあ最近寒くてなかなか朝走るのが億劫になっているのですが。。。


ではでは、また。

2019.01.18

卒論発表会(Hitomi 先生の代筆)

こんばんは、嶋村です。今日は僕のつまらない話ではなく、僕の前に金曜日のブログを担当していらっしゃった Hitomi 先生に卒論発表会のことを書いてもらうことにしました。それではどうぞ。

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お久しぶりです。昨年度に金曜日を担当していたHitomiです。
慢性的ネタ不足の嶋村先生から「ネタがあったら書いてください〜」とリクエストがきたので、ちょうどネタもあるし再再登場です。
毎週金曜日を楽しみにしている嶋村先生ファンの皆様、申し訳ありません。今日は私で我慢してください。

ネタというのは、昨日shino先生もブログで書かれていた卒論発表会の事です。
杉浦ゼミの12人も全員無事に発表を終えることが出来ました。ゼミ生には去年のブログでちょこちょこ登場してもらっていたので、ここで報告することができてとても嬉しいです。

2年前にゼミ生が決まったときは、全員男だし、9割が第2希望だし、「どうしよう、やっていけるだろうか…」と不安になりましたが、蓋を開けてみれば、まさかの自分が(大学を移籍して)一番の問題児でした。…ほんとに申し訳なかったです…。
それでも、卒論研究を通して全員が眼を見張るほどの成長を見せてくれ、最終的にハンデをもろともしない、質の高い卒論を書き上げてくれました。
困った時にはお互いに教えあって私の負担を減らしてくれたり、本当にいいチームに成長してくれたなぁ…と思います。

この経験が彼らの糧となって、いつか辛い時や頑張りたい時、壁を乗り越えるための自信となってくれることを願います。

 (Koji)20190118-01

非常勤という形だったので、副査の山浦先生をはじめとしてたくさんの先生方&事務の方々にプラスαのサポートしていただきました。お手数をおかけして恐縮でしたが、これがなかったら絶対出来なかったと思います。本当にありがとうございました。
まだテストがある人もいると思いますが、4年生の皆さん、ひとまずお疲れ様です!しばらくは枕を高くして寝てください。

…というわけで、嶋村先生、こんな感じでよろしいでしょうか?お礼は…まぁまた飲み会誘ってください(笑)

ではでは。

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というわけで、来週からまたわたくし、嶋村が頑張ります。。。