[ 2018年11月 ] の記事一覧

2018.11.30

Publish or Perish

またまた、金曜日ですね。みなさんお元気ですか。僕はあまり元気ではありません。なので今日はこれで失礼します。。。


といきたいところですが、まあこれも仕事なので頑張って書きます。しかし数人はいるであろうこのブログの読者のみなさんとシェアするべき話題は特にないので、今日は少し言語学のことを書きます。だからと言ってあんまりテクニカルな話をしても仕方ないので日々我々がどのように研究成果を発信しているかを書きたいと思います。大学の先生がいったいどういう生活をしているかの一部を知ってもらうことになるではないでしょうか。


大学の先生は、授業や授業に関する仕事(成績、授業の準備、宿題の添削など)に加えて会議を含めた様々な公務を日々していますが、やはり大学の先生は研究者なので、みんな自分の研究分野を日々勉強しています(たぶん)。僕は言語学者なので言語に関していろいろ勉強して論文を書いているのですが、その成果を発表する場の一つがジャーナル(論文雑誌)というわけです。言語学にはいろいろジャーナルがありまして、僕の専門では特に MIT が出版している Linguistic Inquiry やドイツの Springer Science+Business Media 社が出している Natural Language and Linguistic Theory が有名です。僕自身あともうちょっとで Linguistic Inquiry に載るぞというところまで言ったのですが、査読者の一人がどうしても僕のデータの文法性に納得できなかったらしくダメということになりました。言語学のデータは母語話者の内省によって判断されこのやり方は批判されることもあります。しかし、いろいろ詳細は割愛しますが方法論的に問題ないとされてきたし、データの判断が合わないからという理由だけで他のインパクトを無視して落とすというのはどうかと思いますけどね。とにかく1年くらい修正と再査読をしたのに、結局ダメになったのですごく腹が立ちましたが、まあちょっと統計を使ってデータの信ぴょう性を高めてもう一度出すことにしました。また長い道のりが待っていますが。。。


というわけで一流ジャーナルに通るっていうのはなかなか大変です。あと査読者に恵まれることも必要ですね。まあどの分野もそうかも知れませんが、大御所ってのはいるわけで、すご~く個人的な意見ですが「まあこの大御所の言ってることはたぶん間違ってるよね~」的な人でも一応気を遣って引用しながらやんわり論文の中で言及しないと落ちてしまうことが多い気がします。歳をとるって嫌なこともありますね、ははは。狭い業界ですからいくらブラインドレビューでも場合によっては査読のコメントを見れば「~やな!あの**野郎!(自粛 笑)」なんてことにもなりますし、僕自身も査読をしたことがありますが、誰が書いた論文かなんとなく見当がつくこともあり、これって結構バイアスがかかってしまうんじゃないかと思いますね。


こういうストレスだらけのジャーナルですが論文を出さないと研究者として終わってしまうし、業績がいろいろなところで響いてきます(就職とか)。Publish or perish とはよく言ったものです。一方で言語学には研究者同士が気軽に論文をシェアしあうことができるウェブサイトがあります。LingBuzz というサイトでノルウェーのトロムソ大学が管理しています。科学系の論文をシェアしあう arXiv というサイトがありますが、あれの言語学版ですね。つい先日僕も自分の博士論文をアップしましたが、まだちょっとしか経ってないので割とダウンロードされているようでびっくりしました。みなさんもダウンロードできるので良かったらどうぞ(笑)(今日の写真)。もちろん LingBuzz に載せても業績としては意味がありませんが、自分の研究を知ってもらうというのも重要ですので、このようなサイトがあるのは素晴らしいことだと思います。


それでは、でまた来週。 

2018.11.29

11月も終わりですね

こんにちは、shinoです。
今日はいい天気ですね。
冬なので少し寒いですが、今日は気持ち良い日です。

私は、先週、土日ともにラグビーの試合に行ってきました。

土曜日は関西大学学生リーグの試合がありました。
皆さんご存知かもしれませんが、我が立命館大学と関西学院大学との試合です。
半分はお手伝いで、半分は応援として行ってきました。

昨年も大学選手権をかけて関学と試合を行い、見事に勝利し、選手権に出場できました。
今年も最終戦で同じく関学と大学選手権を賭けた試合となりました。
勝った方が出場でき、負けた方は出場を逃すことになります。
昨年はかなり僅差での勝利であり、相手の関学も今年も調子が良かったので、
どうなるか期待しつつ、少し心配していました。

試合は、開始から立命館のペースで進んでいきました。
が、途中追い上げられ、前半終了時は、17対12 と何とかリードを保って折り返しました。

(shino)20181129-01

後半最初の得点も立命館があげたことでペースをつかみ、
45対24 と見事に勝利しました。

最終順位は学生リーグで2位となり、大学選手権に出場となりました。おめでとうございます。

(shino)20181129-02

12月16日に大阪府長居のキンチョウスタジアムで試合がありますので、
皆さん、応援に行ってあげて下さい。
勝利を目指して頑張って欲しいです。

で、日曜日は、神戸ユニバ―記念競技場で、ラグビートップリーグカップ戦の
マッチドクターとして出務してきました。

地元の人気チームの試合だったので、試合前から多くの人がスタジアムに観戦に来ていました。
やっぱり、来年のワールドカップに向けて、ラグビーも少しずつ盛り上げってきているような気がします。
嬉しい限りです。

試合は一方的な点差になってしまいましたが、
大きな怪我人がでることもなく、無事に終了しました。

(shino)20181129-03

この試合は、しっかり仕事として行っていたので、無事に終了して良かったです。安心しました。

これから年末にかけて、ラグビーの試合がたくさん予定されています。
私は、ドクターとしての出務が多いので、これからさらに忙しくなります。
選手の怪我ができるだけ少なくなるように、頑張って努めたいと思います。

機会があれば一度スタジアムに足を運んで、ラグビー観戦をしてみて下さい。

今週日曜日は、立命館大学アメフト部パンサーズが、関西学院大学との決戦が万博記念競技場であります。
頑張って欲しいと思います。
皆さん、是非、応援に行ってあげて下さい。


お知らせです。
関西アスレチックトレーナー連絡会からフォーラムとセミナーのお知らせをいただきました。
1件目は、12月2日(日)に開催されます関西アスレティックトレーナーフォーラムです。
主なテーマは『柔軟性』で、講演とシンポジウムが予定されています。
2件目は、12月16日(日)に開催されますアスレチックトレーナーを目指している学生対象のセミナーで、
テニスがテーマになっています。

(shino)20181129-05

どちらも面白い内容になっています。
参加申し込みはまとめて行いますので
是非とも参加したい、興味がある方は、私まで連絡してきて下さい。


もう一つお知らせです。

BKCキャンパス内にある立命館生協ユニオンショップにて、
サポーターおよびインソールの販売を行っています。

(shino)20181129-06

スポーツ傷害後、予防のために、サポーター、インソールが欲しい、
けど、買いに行く時間がない、何を買っていいのか分からない。
など、悩んでいる皆さんのために、
生協さんおよび日本シグマックスさんのご協力のもと、販売することになりました。

購入についてのアドバイスは、
私が行っているスポーツ傷害カウンセリング(https://reserva.be/supocommoで予約できます)
でさせていただきますので、
希望される方は、どんどん相談に来てください。


2018.11.28

いかに生きるか・・・

こんにちは。

この間の日曜日、浜松に行ってきました。

私のゼミの卒業生でいつも明るく笑顔の素敵な松井綾子さんと、
在学中4回生時にラグビー部主将を務めた西村颯平君が、
颯平君が所属しプレイするラグビートップリーグのヤマハの
ゲーム観戦がきっかけになって晴れて結婚し、この日は私を
颯平君がスターティングメンバーとして出場するゲームの
応援に招いてくれたのです。

 (Apollo)20181128-01

綾子さんと会うのは、6月に女子相撲の応援に一緒に行って以来。
颯平君とは卒業以来会うのは初めて。

ゲームの結果は残念でしたが、颯平君はチームのメンバーとともに
頑張っていました。

 (Apollo)20181128-02

ラグビーは、イギリスのパブリックスクールでリーダーを育成する
教育のツールとして採用されてきたスポーツ。
颯平君は、卒業後も日本のトップリーグでラグビーをプレイする
ことを通じて、現役選手を引退後も自身に役に立つ様々な学びを
重ねています。

また、職場でも業務にあたりながら、引退後のことも熟慮中。
スポーツ選手が避けて通れないセカンドキャリアでも、自らの
道を切り拓こうとしています。

松井綾子さんは結婚を契機に、それまで勤めていた大手製造企業を
退職し、浜松で新たな仕事に就くことが決まっています。
新しい環境で、いろんな出来事に向き合いながら、さらに笑顔の
輝く日々を重ねていただきますように。

 (Apollo)20181128-03

どうか、二人で協力し合って幸せな充実した日々を送っていただき
たいと願います。

と、今回はこの二人の話にしようと思っていたところ、
昨日、また一人、ゼミの卒業生が研究室を訪ねてくれました。

小城慶弥君、2017年3月の卒業生です。

彼は、在学中、準硬式野球部に所属し、アメリカの独立リーグに
インターンシップにも行き、大学を5年で卒業しました。
その後、大手のスポーツ用品流通企業に就職し、いくつかの店舗で
様々な目覚ましい成果を上げながら、たまたま、かつてインターン
であった独立リーグのチームから連絡があったことを契機に、
スポーツ用品流通企業を退職し、再度、そのチームにインターン
として赴き、前職での経験も生かして、チームに貢献し、先月
帰国しました。
そしてその経験を通じて、彼が強くした思いは、
「やはりスポーツは素晴らしい」ということ。

あらためて今、スポーツに関連した種々のサービスを提供する
企業を対象に、いろんな情報を得たり、人に会って話を聞いたり
しながら就職活動中です。
小城君曰く、「ダイナミックな生き方を追求する」のだそうです。

 (Apollo)20181128-04

そうみると、先の颯平君、綾子さんとは違い、不安定な人生にも
見えます。

しかし、私は妙に小城君の生き方にも共感するものを感じたのです。

人の生き方は様々ですが、大切なことは、人生は一方通行で、
過去の積み重ねが今日を形づくり、今日の努力が明日を創るという
ことです。
そして、その明日は、社会に貢献するものでなければいけません。

社会への貢献が、人に働き甲斐、生き甲斐を与えてくれます。

そしてもう一つ。
人生は自己責任であるということを自覚して、自身に悔いのない
生き方を追求しなければなりません。

この要件を満たすのであれば、その具体的な生き方のあり様は
様々であっても、それはすべて素晴らしい人生であると私は
思います。

私のゼミを、スポーツ健康科学部を巣立っていく多くの学生諸君が、
自分に適した場所で、仕方で、社会に貢献し、悔いのない人生を
送ってくれることを願ってやみません。

私も頑張ります。

浜松城からは富士山も見えました。

Apollo

2018.11.27

質的研究に対する誤解

卒業論文が佳境に入った11月のある日、まだテーマの決まらない学生のやり取り。

A:どうしよう~。まだテーマが決まらない。
B:え~、もう時間ないよ。卒業できないやん。
A:そうなんだよぉ。焦るばっかりで、泣きそうになる。
C:じゃあ、インタビューでもすればいいじゃん。
B:それ、いいんちゃう?パって、話聴いてまとめたらいいやん。
A:そうかなぁ…でも、そんなんで卒論になるんかな?
C:なるよ~。
B:なると思うよ~。
A:でも、習ってないし、やり方わからんよぉ。

どう思いますか?ここには、3つのおかしさがあります。

1つ目。
11月なのに、論文のテーマが決まっていない。
もちろん、ここからの追い込みも可能でしょうが、いくらなんでも提出1か月前に
論文のテーマが決まっていないのは、どうしたものかと頭を抱えてしまいます。

2つ目。
インタビューでもすればいい。
こんな風に考えている学生は、少なくありません。
この場面以外でも、このような発言を耳にすることが多くあります。
インタビューによる質的研究は、そんなに簡単なものではありません。

3つ目。
習ってないし、やり方わからない。
みなさん、質的(定性的)研究方法についても習っているはずです。
定量的研究方法ほどの深さではないかもしれませんが、習っています。
この場合、覚えていないという表現が正しいのですが、記憶に残っていないという
事実を私たち教える側も受け止めなければいけないのかもしれません。


インタビュー、あるいは、対話を用いた定性的研究では、アンケートの回答からは
引き出せないものを引き出すという魅力と意義があります。
そのためには、熟考した質問と対話の構成・流れを必要とします。
実施中には、対話のタイミング、対話の相手の諸言動への注視と流れの変更など、
状況の変化に応じて、対話者に緊張感を覚えさせず、しかし瞬時の判断を要します。
また、分析・考察段階では、膨大な対話の逐語録の作成、その中には、言葉が出る
までの空白の時間測定までもが含まれる場合もあります。そののち、何度も何度も
逐語録を読み直し、また録音した対話を聞き返し、相手が意味することを慎重に
ひも解いていきます。また、一人よがりの考察にならないように、第三者の検証、
擦り合わせ、修正などの過程が入ってきます。

「インタビューでも」という認識をもう少し修正したいと思った会話でした。


2018.11.26

大学院ウィーク

先週から大学院ウィークがはじまり、大学院についての情報を得る機会に溢れています。

木曜日は、学部3回生を対象に、
「キャリアを拓く大学院」
というテーマでシンポジウムが開催されました。

写真は、パネルディスカッションの様子です。

 [aikoa]20181126

 写真の右から登壇してもらった、
・渡邉 史子さん 2013年度修了生(長積研究室) 勤務:パーソルキャリア(株)
・田中 大智さん 2017年度修了生(伊坂研究室) 勤務:大塚製薬(株)
・西村 朋浩さん D1(真田研究室) 勤務:学校法人福田学園大阪リハビリテーション専門学校)
 そして、司会の藤田聡先生です。

 渡邉さんからは、「大学院は時間とお金に余裕がある人がいくものと最初は考えていたけど、実際に来てみて、社会で必要な“基礎的な力”を身につけることが出来ました」、というお話しをしてもらいました。『基礎的な力』は、論理的思考、批判的に考える力、本質をみる力、学び続ける力であると説明してくれました。
田中さんも、論理的思考力が身について、社会で役立てられていること。加えて、情報収集・分析力、伝える力を高められたので、仕事に生かしていることをメッセージしてくれました。
西村さんは、社会人と並行しながら大学院に通い、博士課程の院生として、従来の経験則の疑問を自ら解き明かすためには、自らが研究して新しい知を生み出す、という覚悟で研究していると伝えてくれました。

この間、本研究科で身につけられる 『Mの力』 
(大学院修士は、マスターとよばれるので、通常、博士前期(修士)をMとよんでいます)、
をアピールして、入試広報ならびに教学充実を進めてきた成果を実感しました。

 この企画の後、ゼミ生から次のような内容の感想をもらいました。
「今日のOBやOGの話を聞いて大学院も面白そうだなという印象を受けました。大学院に対して、賢い人やお金に余裕がある人達ばかりが行くような場所だと思っていたのですが、話を聞いて、自分の専門的な知識をより身につけることができる点で非常に良いなと感じました。せっかくだから大学院も少し視野に入れつつ改めて進路について考えていきたいと思います。」

 しっかりと今回の企画を受け止めてもらったようです。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、久しぶりにコンパクトカメラを購入しました。カメラの性能、機能の進化に驚いています。そのカメラで撮影した、秋の富士山です。いつも新幹線の車窓から撮っていますが、富士山のてっぺんのとんがりが、時間とともに少しずつ変わっていきます。当たり前ですが、今まで同じようにみていました。平面ではなく、立体で、捉える必要がありますね。

 

【忠】

2018.11.25

3回生の挑戦

shino先生のブログでも紹介されたように、先日、3回生を対象に大学院セミナーが開催されました。その中で、「大学院で経験した研究実施の一連の手順が現在の仕事にも役立っている」「大学院で培った論理的な考え方やプレゼンテーション能力が自分の武器になっている」といった話はとても印象に残りました。

学部4回生は卒論提出が近づき、追い込み期に入っています。時間をかけて書いた原稿にびっちりと修正箇所を書かれ返却されるケースもありますが、気持ちを切らさずに頑張ってくれています。卒業後しばらくすると卒論の内容の詳細は忘れてしまうでしょうが、卒論を最後まで頑張ったという努力は10年経っても自分の中に残ります。体調を崩さず最後まで走り続けてくれることを願っています(卒論の提出期間は12/4-13です)。

学部3回生は、今後就職に向けたセミナーなどが続々と開催されます(11/29、12/3、1/7に学部3回生対象のキャリア形成のための企画を準備しています)。また、ゼミでは卒論に向けた(?)研究活動も本格化してきました。学部生の進路の大半は企業への就職ですが、先日のセミナーで登壇者が話したように「答えや仮説がない状態からオリジナルのテーマを選び研究を計画し、データを収集しそれをまとめた上で発表する」という一連の作業を高いレベルで学部時に経験することは、社会人基礎力を養う上で良いトレーニングになると考えています。そのためゼミでは研究を教材として活用し、無理のない範囲で研究にチャレンジさせています。大学院生に対する研究指導とは目的が異なりますので、個々の取り組みに応じてハードルを設定し焦らずゆっくりと進めています。

写真は3回生の研究発表の様子です。プレゼンテーションのトレーニングも兼ねており、持ち時間は1人につき20分(10分発表、10分質疑応答)とかなり本格的です。また、大学院生にも参加してもらい厳粛な緊張感のある雰囲気で進めています。研究計画は荒削りですが、大学院生からの質問の連続に必死で対応する姿を後ろから
見ていて「良いトレーニングになっているなぁ」と感じています(発表している本人は大変でしょうが。。)。この研究発表、次週以降も続きます。

 (goto)20181125-2

GOTO

2018.11.24

京都府バトン協会様 研修会

先週は、なぜか学部生、そして学外の方々の
もっと勉強したい!という
お声に応えるように
「スポーツマネジメント」とは?を
お話しする機会が多い一週間でした。

そのうちの一つをご紹介します。
先週日曜日に、京都府バトン協会様の
研修会の講師とお招きいただき
「スポーツマネジメントを考える」といった
テーマで講演をさせていただきました。

「スポーツマネジメント」をごく簡単に説明する際、
スポーツマネジメントは、
「する人を増やそう」、
「みる人を増やそう」、
「ささえる人を増やそう」
ということが基本になるとご紹介をしています。
しかしながら、
スポーツに関わる人数の増加が重要なのではありません。
大事なのは、スポーツに関わる
ことによって幸せになる人を増やし、
スポーツを通じて、一人一人が幸せになことで、
もっと幸せな社会を創るということへの
意識的な取り組みです。

(ゆ)20181124-01
バトン協会様のお話によると、
これまでも研修会を開催されており
「バトン」以外のことを話す講師を招くのは
これで3回目、ということです。
今回の研修会の開催のために事前に、
わざわざK先生とY先生にBKCまでお越しいただき
打ち合わせをさせていただきました。

バトンという競技の普及や関連団体の普及や発展のために、
より良い環境を創ろうとされていらっしゃる真摯なお姿に、
頭が下がる思いです。
また、そのような取り組みにおいて、
この度講師としてお招きいただき、
日ごろバトンの指導に携わる先生方に
大変熱心に講演をお聞きいただいたことに
感謝の気持ちでいっぱいです。

プロ野球やラグビー等と関わってきた私ですが
バトンという競技の実践に日々携わる方々と
新たに出会うことができて、大変嬉しく思っております。


京都府バトン協会の皆様、ありがとうございました。


写真は京都府バトン協会様の研修会の様子
撮影:K事務長
写真の無断転載はご遠慮ください

#ただいまアデレードに滞在中
#帰国後も盛りだくさんの11月
#K事務長、大変お世話になりました
#良い機会をくださった忠先生にも感謝

2018.11.23

デリケートな話

こんばんは、いつも遅めの更新、嶋村です。今日は書くことが(いつものように)ないので、留学して良かったことを一つ書きたいと思います。


僕は前にも書いたようにアメリカの大学院に行きました。そこで色々な国の人と出会い、友達もできました。僕と同時にコネチカット大学の言語学科に入ったのは僕を含めて5人で、僕を除く他の人の国籍はアメリカ人、セルビア人、中国人、そして韓国人でした(今日の写真、ピンぼけですが真ん中が僕です。。。)。みんな仲良く一緒に勉強したりご飯に行ったりしました。特に僕は中国人のジャン君と仲が良く短い期間ですがルームメイトにもなってもらいました。一緒にご飯を作って、学科の友達を招いてちょっとしたパーティを開いたりしたこともあります。僕が日本に帰るときには学科の友達がみんなでお別れ会をしてくれてとても楽しかった思い出があります。


さて、先日フランスで第一次世界大戦の終戦後 100 年を記念した式典がありました。そこでフランスのマクロン大統領は、近年世界中で見られるナショナリズム・国家主義の台頭に警鐘を鳴らしました。「自国の利益を優先してばかりいると、その国で最も大切な倫理的価値観が損なわれる」というのです。彼は「古い悪魔が目覚めつつある」とし、世界に多国間主義に立ち返ることを訴えたのです。日本ではどうでしょうか。日本でもいわゆるヘイトスピーチがあるということがニュースなどでしばしば報告されています。うちの大学でも結構好きな人がいる韓国の某歌手グループのメンバーが日本の歴史上重要な出来事を揶揄するような T シャツを着たというニュースがあり、波紋を広げているようです。現在の日本も第2次安倍政権になって以来、憲法の改正の議論を含めナショナリズムの色彩が強くなってきている気がします。


僕はこういう流れを評価する立場にないので、ナショナリズムの台頭がどういったことになるかはよくわかりませんが、自分の生活レベルに落として考えてみると京都という土地柄、外国からの観光客は多いし、まあマナーの悪い人もいますが、外国人に対して排他的な気分にはならないし、韓国人や中国人を含め色々な国の友達がいて今でもたまに会ったりするので、いわゆる「ネット右翼」的な思想には絶対になりません。もちろん領土や歴史の解釈に関する問題があるのは知っていますが、友達に会えばそんなこと気にならないし、先述のジャン君はあえてネタにしてブラックジョークにしていました。もちろんそれは人によるし、彼はアメリカに来る前はイギリスにいたので、国際感覚が優れているのかも知れません。


ただ言えるのは、外国に住んだ経験があったからあるいは外国の人と交流する機会に恵まれていたからこそこういう思想になったのかなとも思います。どうして今日はこんな話を書いているかというと、先日一人で居酒屋さんに行きました。そこにたまたまタイ人と台湾人の方がいて、ちょっとお話しすることになりました。二人とも日本語を学びに来ているということでしたが、英語が流暢だったので英語で話しました。それで、台湾の方とちょっと日本と台湾の歴史の話なって、僕が台湾に行った時の経験談をしたわけです。まあ、すごく狭い店だったんですが、店主がなんとなく僕らの話していることがわかったらしく「何も知らないのにそんなこと話すべきではない」と僕に言いました。「え~」って僕はなったわけですが、まあそこは「あはは」と適当なことを言ってやり過ごしたんですが、アメリカ時代はこういう話も友達と普通にしてたので、ちょっとびっくりしました。まあ居酒屋の店主の前提として僕が知らないままに適当なことを話しているみたいなことがあったみたいですが、まあ僕もこれまで生きてきてなんとなく知っているしアメリカに住んでいた時に色々聞いたし、思うところもあるわけですが、ここは日本だし京都だし(笑)波風立てないように帰ってきました。ただ単に狭い店で英語を話すなということかも知れません(笑)。でも、そういうことに関して議論するのっていい経験になるし、実際外国から来た人がどう思っているのかを知るのは大事だと思うんですよね。それで勉強にもなるし。。。「そういうことを話すには、きっちり勉強してから」とかいう感覚が大事なことを見えなくしているのではないかと思ってしまいました。もちろん専門家として話すには勉強しないとダメですけどね。けど、コミュニーケーションをとって分かり合えるように模索するとい行為は大事だし、お互い教え合いながら交流が広がっていけば、極端なナショナリズムやグローバリズムに対してもうちょっと冷静でいられるんじゃないですかね。まあ僕は日本も好きですけど、外国のことがどうでもいいなんて思いません。要は中庸を見いだすことが大事で、今の世界は(トランプ政権とか)色々極端に見えます。


という割とデリケートな話でした。ではでは。

2018.11.22

大学院に進むとは?大学院ウィークを開催しました

こんばんは、shinoです。


11月も半ばを過ぎました。

残念ながら、本日は天気が悪いですね。



本日、3回生のゼミの時間に全クラス合同でセミナーがありました。

3回生も来年は最終学年となりますので、

そろそろ進む道を考えなければいけません。



現在は、全学で大学院ウィークとなっていますので、

スポ健もその一環として、

スポーツ健康科学研究科の卒業生と在学生に登壇していただき、

大学院の魅力を中心に語っていただきました。



(shino)20181122-01



3回生になると各先生の研究室に配属され、

卒論に向けて研究に取り組もうとしていると思いますが、

研究や大学院に対しては、まだあまり現実的ではないかもしれません。



本日、登壇してくれたOB、OGは、

3回生とかなり年齢が近かったので、

彼等の話は非常に身近で聞きやすかったと思います。


(shino)20181122-02



研究とはどんなものか、大学院とはどんなところか、

大学院で何を学ぶのか、などを知る機会はとても貴重です。



内容も非常に分かりやすく話してくれたので、聞いていて面白かったです。

学生達も一生懸命聞いていました。

本日の授業を聞いて、大学院や就職について考える良いきっかけになったのではないでしょうか?



自分の進路をしっかり考えて、

悔いの無いように充実した大学生活を過ごして欲しいと思います。



(shino)20181122-03



最後にお知らせです。

関西アスレチックトレーナー連絡会からフォーラムとセミナーのお知らせをいただきました。



1件目は、12月2日(日)に開催されます関西アスレティックトレーナーフォーラムです。

主なテーマは『柔軟性』で、講演とシンポジウムが予定されています。



2件目は、12月16日(日)に開催されますアスレチックトレーナーを目指している学生対象のセミナーで、

テニスがテーマになっています。



どちらも面白い内容になっています。

参加申し込みはまとめて行いますので是非とも参加したい、興味がある方は、私まで連絡して下さい。



2018.11.21

第14回Ritsレガッタ開催!!

こんにちは。

先日、21日の日曜日、琵琶湖漕艇場で「第14回Ritsレガッタ」が開催され
ました。

このRitsレガッタは、その前身を「学内レガッタ」といい、ボート部が
主催して、いつの応援してくれる学生のみんなに感謝の気持ちを込めて、
ボート競技の素晴らしさを実感してもらおうと始まったイベントで、
もう30年以上前から開催されていました。

そして、そのイベントを、学内だけではなく、日ごろお世話になっている
近隣や市民のみなさんにも楽しんでいただこうと門戸を広げ、今年で14年、
14回めの「Ritsレガッタ」です。

 (Apollo)20181121-04

今年のレガッタにはこれまでで最高の49クルーが参加、
天候にも恵まれて、大いに盛り上がりました。
スポーツ健康科学部の学生、スポーツ健康科学研究科の院生、そして、
参加クルーで最も重い相撲部をはじめカヌー部など、体育会のクラブからの
参加もあり、みんなでナックルフォアでの300mレースを楽しみました。

 (Apollo)20181121-01

 (Apollo)20181121-02

このレガッタの準備から運営は、すべて現役のボート部員たちが行います。

漕艇場とのやり取り、レガッタの広報、エントリーの受付、当日の運営、
ランチはマネージャーのみなさんの愛のおにぎりと豚汁、記念品はクルーごと
に当日撮った写真をフレームに入れて。

素晴らしかった。
立派に勤め上げる彼らをみて、ボート部長として嬉しくなりました。
こうした経験を通じて、彼ら彼女らもまた成長します。

 (Apollo)20181121-03

立命館大学の体育会各部は、ボート部に限らず、すべての部が社会との関りの
中で成果を還元しています。
それが立命館スマートアスリートの姿です。

来年はぜひあなたもご参加くださいね。

Apollo