2017.02.14

子供の体力向上にむけて その2

修士論文の公聴会も無事終了し、スポーツ健康科学部・研究科が入るインテグレーションコアは、1年のうちでもっともひっそりとした時期を迎えております。

さて、これまでもこのブログでも何度か紹介させていただきましたが、立命館大学スポーツ健康科学部が位置する草津市の教育委員会と連携して取り組んで参りました「草津市小中学校体力向上プロジェクト」について、今年度の成果の一部が、新聞紙面にて紹介されました(20170208, 中日新聞)。

草津市が2016年4月に策定した「草津市スポーツ推進計画」においては、「みんながスポーツだいすきなまち くさつ」が基本理念とされ、それを実現するための施策の1つに、「子どもの体力向上とスポーツ活動の推進」が掲げられています。この施策の具体的な目標値に「平成32年度までに子どもの体力テストの結果が全国平均を上回ること」が示されています。その達成のために、特に力を入れて取り組んでいるプロジェクトが、この「子供の体力向上プロジェクト」となります。

記事にもあるように、草津市の児童の体力・運動能力は、全国平均、滋賀県平均よりも大きく下回っていました。そこで、昨年度より、草津市と立命館大学スポーツ健康科学部が共同でその向上を目指して運動プログラムを開発し、取り組んで参りました。具体的には、草津市の小学校の体育主任教諭の先生方と何度もミーティングを重ね、体力向上の効果が見込めるだけでなく、学校教育現場で無理なく(時間的にも、用具的前提を必要としなくとも、かつ安全に)実施できたり、体育に詳しくない先生でも指導できるプログラムを開発、検証、普及を行ってきました。

これらの結果、まだ取り組みの初年度(実際には、先行して取り組んだ昨年度を合わせると2年目)であるにもかかわらず、早速成果が出たこと、これはひとえに小・中学校の教育現場の日々の先生方の努力の賜物だと思います。ただ、項目によってはまだ改善の兆しがないものや、男女で傾向に差がある項目もあるようですので、さらに検討を続けていく必要があります。そこで、このよい流れを是非次年度にも引き継ぎ、体力の向上を図るとともに、その先にあるねらいであるスポーツ大好きなまちの実現に向けて、私も引き続き協力して参りたいと存じます。


20170208 中日新聞


※追記
甘く、時にはほろ苦い想いを載せたチョコレートが手から手へと渡る日です。私のところへは、娘たちからの賑やかなチョコレートが届いています。少しづつありがたくいただきたいと思います。



【ken】