2017.08.05

メンタルトレーニング(2)目標設定

 82日丹生高校の優勝で終わった2017全国高等学校ホッケー選手権大会(女子)、立命館高校は1回戦で天理高校に惜しくも1対0で敗退しましたが、結果ではなく、個々の選手が自分のプレーができたかどうかが重要な点でもあり、また、振り返りで部員の皆さんから聞かせてもらおうかと思っています。特に直近の1、2週間での短期目標設定(心・技・体)との関連で十分に練習ができたのかについて聞いてみたいと思っています。




 目標は技能やプレーの到達点であることはもちろんですが、日々の練習における取り組み方など、その目標に立ち向かわせる働きといった動機づけを高める作用があります。目標設定は、<こうなりたい>といった願望を明確にすることにより、普段の練習の質の改善や倦怠感を回避でき、達成に向けての練習意欲を高めてくれますが、課題に対する取り組み方(計画)や日々の練習目標を少しずつ達成していくことが、試合に向けて大きな自信にもつながります。試合後のインタビューの中で「計画通り練習を積み重ねてきたので、不安もなく自信をもって試合に臨めました」との感想をよく耳にします。

目標の立て方で重要なのは、言うまでもなく挑戦的な目標を立てることが大事ですが、この時にその人の特性が表れます。達成動機の高い人、すなわちやる気の高い人は達成可能性の主観的な割合が50%程度の目標を、一方回避動機の高い人、すなわち失敗を恐れる傾向の強い人は易しい目標あるいは極端に難しい目標を立てる傾向があります。成功とか失敗はかなり主観的な要素でもあり(要求水準)、指導者の適切なアドバイスが必要なことは言うまでもありません。

今回は競技意欲を高めるメンタルトレーニングと言って良いかと思いますが、目標の立て方について述べました。次回も動機づけについてみていきたいと思います。(老ブロガー・ハル)