2018.09.04

24時間テレビ

先日、今年の3月に卒業した学生からメールが届きました。

24時間テレビを観て、考えている・疑問をもっている自分に気づき
メールをしてくれたとのことでした。何度かメールをしたうちの
一部を転載します。

  24時間テレビを見ていて、感動を貰えた
  や勇気が出たなどのセリフが飛び交って
  いる様子を見て、この特集を本当に
  放送すべきなのか物凄く考えます。

  特集と同じようにような症状を
  持っている方たちはどんな思いで
  番組を見ているのかを考えます。

  これから東京オリンピックに向けて、
  パラリンピックなどの放送が多く増えると
  思いますが、立ち止まって考え
  続けて行きたいと思います。

担当している授業のひとつに「アダプテッド・スポーツ論」という
講義があります。この講義では、とにかく考える、とことん考える、
あたりまえに思っていないか考える、まずは疑問をもってみるを中心に
置き、考え→話し→まとめ→考え→話し→まとめ・・・の繰り返しを
します。
そうやって考えていく中で、ひとがひとの尊厳・自身の尊厳を学んでいく
と思っています。考えない・立ち止まらないひとが多くなればなるほど、
ひとの尊厳は奪われていくものです。そういう意味を込め、熟考にねらい
を定めたこの講義を受けた学生からのメールにほっとしました。
何よりも、考えている自身に気づき、考え続けようとする姿をうれしく
思いました。