2018.09.11

自然との共生

4日(火)午後2時すぎ、私の住む堺を台風21号が通過しました。
1時間半ほど、強い雨と風が続きました。しっかりと鍵を閉めた
雨戸はすぐに開き、木の葉や土、その他いろいろなものがガラス
に打ちつけられ、風圧で今にもガラスが割れそうな状態でした。
家全体が揺れ、どうなることかとひやひやした時間でした。

少し雨風が弱まり、ほっとするのも束の間。
外で人の声がしたので出てみると、家の周辺の世界が変わっていました。
どこから??としか言いようのない、鉄板、トタン、スチールなど
があちこちの玄関先に積り、道路は瓦や外壁が散乱していました。

弱まったとはいえ風は強かったのですが、外に出ていた数人が、そこら
ここらでなびいているガレージのアコーデオンドアを閉め直したり、
大きな鉄板類をわきに寄せたり、気づいていない近所に屋根や外壁が
飛んでいることを伝えたり。

それが終わると、みな呆然となり、明日を待つことになりました。
夕方からはまた強い雨と風が戻り、落ち着かない夜を過ごした翌朝、
被害の全貌が見え始めてきました。もう唖然とするしかない状態。
大量の瓦と外壁、鉄板、トタン、プランターなど、どこから手を
つけていいかわからないくらいの物が家の敷地や道路に。屋根の上
にはやはり巨大な鉄板がひっかかり、薄い紙のように揺れていました。

初日から停電のお宅(うちは2日目から)は、もう何日も不便な生活
をしています。追い打ちをかけるような大雨が、傷ついた家の隙間から
浸水し、ベランダが落ちる家も。

信号機はそっぽ向いて、ほとんど役に立っていません。停電の影響か、
交差のタイミングがおかしいようで、大渋滞。

高齢独居の方の多い村。声を掛け合い、手を出し合い、今日で4日目。
そろそろ疲れも出始め、疲れた顔をしているご近所さんが増えてきて
います。地域の集会所も会館も停電で稼働していない状態。
雨も止まず、それぞれが家に籠らざるを得ない。

自分たちでできることが少なくなってきています。
電気の復旧を待つ、業者さんが屋根にシートをかけにきてくれるのを待つ、
天候の回復を待つ。待つ・待つ・待つの状態です。

一日も早く、人のわいわい・がやがやする村に戻ることを願いつつ、
また今日も片づけの日です。

(9月8日記)