こんにちは、かわいです。
「論理的思考力・探究心」を育てるアカデミック・ライティング
― 言語の枠を超えた「書く」指導のあり方 ―
というフォーラムが催されました。ライティングは、大学教育に携わる
人の共通の関心事で、会場は非常に盛況でした。
議論は盛り上がるのですが、どうすれば、学生たちが
「論理的思考力・探究心」を育てるアカデミック・ライティング
ができるようになるのか、という点については、難しい課題だという
点より先に進めませんでした。
報告があった社会科学系の学部では、基礎演習25クラスで
学部の教員が共通の素材を用いてアカデミック・ライティングを
教えておられます。1つの科目だけでなく、複数の科目で、
さらには正課内だけでなく、正課外でもライティングをサポート
していくことが大事だという方向で議論がまとまっていきました。
大事なことは、
第一に、学部として学生にライティングの型を提示し、
それがマスターできるような機会を構造的に用意していくことだと
思いました。
その前提の上で、第二に、学生にフィードバックを行なっていくこと
が重要だと思います。今年度、2回生向け科目で、担当されている先生と
連携して、学生のレポートにフィードバックをしたところ、学生たちの
反応は上々で、いい機会になったようです。
効果的にフィードバックを設けることで、彼らのアカデミック・ライティング
の力を向上させることができるかもしれません。それはさらに、探究・研究
の基礎ともなることでしょう。
いい循環が回るにはどうすればいいのか、悩ましい課題です。
かわい