BKCジムに、念願のクーラーが設置されました。
毎日、発令される熱中症警報の中で、バトン部や男子バスケットボール部は、風の通らない猛烈な暑さのBKCジムで、夏の練習に取り組んでいました。
選手らの汗がフロアーに落ち、その水分で滑って転倒することがしばしばありました。
また、湿度の高い日などはフロアーが濡れ、全く走れない時もありました。
教学におけるスポーツ(実技)授業(6月下旬から)においても、あまりの暑さに「動きたくない」と訴える学生らも少なくはありませんでした。
9月3日(火曜日)から、やっとクーラーが稼働し、これまでと違ってジム(体育館)の環境がかなり改善されました。
男子バスケットボール部の林真央トレーナー(スポーツ健康科学部4回)は、「これまで熱中症で倒れなかったのが不思議です。ただ、クーラーが設置されたと言っても、安心はできません。これまで以上に選手の体調管理に気を配っていきたい。」と語ってくれました。
グランド種目よりも体育館種目の方が汗を多くかくという報告もあります。
私は、数年前にバスケットボール選手の数名を対象に、練習中の汗をかいた量を測定してみました。
ほとんど選手が2.5~3.5Lの汗をかいていました。
当然、失った水分量を練習中に飲むスポーツ飲料水で補っていますが、練習中や練習後に失った水分を十分に補えない場合がほとんどです。
そのことから選手らは疲労等が蓄積し、体調不良を引き起こすことが多々ありました。
この度のクーラーの設置によって、選手らの疲労はかなり軽減できるのではないかと思います。
年々、異常気象による災害が増えていますが、私たちのスポーツ現場でも、想定していたことを上回る環境の変化に対応する準備が必要です。
特に、人工芝で練習するチームへの対応(表層温度が60度を超えることへの配慮)が求められるのではないかと思います。
nao