2020.01.18

大学選手権決勝 国立競技場

2020年1月11日、第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会(大学選手権)の決勝戦が開催されました。
会場は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場である国立競技場です。
観戦者調査をするため、初めて新しい国立競技場に赴いてきました。
杮落しとして、1月1日にサッカーの天皇杯が行われ、ヴィッセル神戸が優勝したばかりです。
大学選手権は天皇杯に続く第二試合目で、早稲田大学が11大会ぶりに日本一に輝きました。


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ワールドカップの開催以降、大学ラグビーや高校ラグビーの全国大会の観戦者数が増えています。
特に関東大学ラグビーリーグの早明戦は、チケットの入手が困難な状況になりました。
大学ラグビーにおけるこの早稲田大学と明治大学のライバル関係は100年近くになります。
スポーツマネジメント領域の研究にも、ライバル関係(rivalry)は、観戦動機やチームブランディングの重要な要素の一つとして挙げられることがあります。
例えば、プロ野球の「巨人・阪神」、ON(王・長嶋)、高校野球の田中将大投手と斎藤佑樹投手、
フィギアスケートの浅田真央選手とキム・ヨナ選手、
大学スポーツの「立同」、「早慶」、「早明」などライバルがあることで、双方の存在や試合の注目度がより強いものとなるようなことです。

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新しくなった国立競技場での初の大学選手権の決勝は23大会ぶりの早明戦ということも伴い、スタンドは超満員でした。
ラグビーの試合は、通常インゴールの後ろのラインにフォトグラファーが並び、その数でチームや試合の関心の高さを知ることができます。
試合は調査の関係で私はほぼ観戦できませんでしたが、フォトグラファーの数からも非常に話題性の高い決勝戦であることがわかりました。

スタンドは熱気にあふれ、日本一に輝いた早稲田大学の「荒ぶる」によって幕を閉じましたが、
早稲田大学のラグビー部とスタンドが歓喜に沸く中、スタンドに深くお辞儀をしながらスタジアムを1周した明治大学にも大きな拍手が送られました。
大学選手権の決勝は、改築前も国立競技場で開催されてきました。
この度新しくなった国立競技場に大学選手権の決勝が戻ってきたわけです。
これからまた大学ラグビーに「目指せ国立(決勝)」という言葉が聞かれることでしょう。
歴史の一ページに立ち会えた喜びとともに、これからどのような歴史が刻まれていくのか、楽しみです。


写真は国立競技場
撮影:ゆ
写真の無断転記はご遠慮ください。

#観戦者数 57,345人
#私の歩数 24,105歩
#新国立と呼ばれていますが、正式名称は「国立競技場」