2020.01.24

神戸に行ってきます

こんにちは、今日は前回予測した通り、サラッと書きます。というのも今から神戸市外大に行くからです。それでなんの話をしに行くかというと名詞の格に関する屈折(declension)の syncretism に関して話してきます(笑)。なんのこっちゃ?と思った方、大丈夫、知らなくても世の中生きていけます(笑)。しかし知るととても面白く人間言語の不思議の一端に触れることができます。まあ格とは日本語では格助詞となって現れますね。「太郎が(主格)」「太郎に(与格)「太郎を(対格)」「太郎の(属格)」などなど。このように日本語では名詞に格助詞がくっ付く形で語形変化します。こういう格を膠着型の格と呼んだりします。一方多くのヨーロッパ言語の格変化は屈折を用います。例えば、ギリシャ語では「人」を表す名詞 anthrop は 主格:anthropos、対格:anthropo、属格:anthropu と変わります。それで興味深いのですが、名詞によっては同じ形が違う格形式に使われることがあります。例えばギリシャ語の「戦士(複数)」という意味の maxit ですが、主格と対格は同じ maxites という形が用いられ、属格は maxiton となります。この場合主格の形と対格の形は融合(syncretism)しているわけですが、いろいろな言語を調査すると融合の仕方にはある法則があることがわかります。


まあこの話は僕の話じゃなく別の人が書いた博論で議論されていることなんです。というわけでは今日は神戸市外大にこの syncretism の話をしに(人の博論レビューにし)行ってきます。で予定したところまでのハンドアウトが終わらなかった。というのも実は先週のブログでも「体調悪い」と書いていたと思いますが、実はインフルエンザでした。。。なんで先週末から最近までず~っと寝込んでました。皆さんもお気をつけください。


ではでは。