先週の水曜日12月14日は、1回生基礎演習の「ゼミナール大会」が行なわれた。
私が担当したのは、「スポーツ教育」分野の1つの分科会。4チームが参加して、すでに提出済みの「論文」をもとに準備を進めて来た「研究発表」がなされた。
分科会での「見所?」「聴き所?」は、苦心して作成してきた論文の内容的な完成度がその「表現力」を伴って、どれだけ説得力をもって他の分科会参加者に響いて行くのかということに尽きる。
作成した「視覚資料」(パワーポイント)をスクリーンに映し出しながら、それぞれの研究における「問題関心」「課題」「研究方法・対象」「考察」「結論」等が発表された。しかし、分科会での「研究発表」では、発表者の「原稿の棒読み」が目立った。研究の概要を示し、視覚に訴えて「説得力」を持たすための「パワーポイント」作成でも苦労した筈だが、その活用が十分為されなかったことは残念だった。もちろん、「パワーポイント」の作成にも工夫がなされ、スクリーンに映し出される「図表」ゃ「文字」と上手く結びつけ、間合いも上手に取って「これぞプレゼンテーション」と思わせるチームもあった。
改めて、私が担当した分野・分科会に即して言えば、「論文」の出来具合が、そのまま発表の場に持ち込まれた感がある。実は、「論文」での不備を、発表の場でどれだけ修復していくのか、というところにも関心があって当日を迎えたのだったが、私の担当した分科会の学生は、挙って「虚飾?に満ちる」ことなく、淡々と「研究発表」に至ったようだ。結果的には、「論文の出来」具合がほぼそのまま「研究発表」での出来に繋がるという、非常に判りやすい分科会だった。
12月21日は、「ゼミナール大会・ファイナル」。そう言えば、私が担当する基礎演習クラスからもファイナルに進んだチームがある。「予行演習」の時には、「大きなテーマ」設定に「無謀」とも思える研究方法で挑もうとして、発表は「支離滅裂」の感があったチームだか、どこか「愛嬌」のあるチームだった。確かに言えることは、チームがよくまとまり、研究室にも積極的に遣って来て、意見交換もし、地道な研究活動を実践したということだろう。
そんなチームも含めて、プリズムホールの大きな会場で、各分野の代表チームが「研究発表」の成果を披露してくれる。ファイナルに残らなかったチームにとっても、大いに刺激となり、今後の「糧」ともなる重要な機会だ。どのような「研究発表」に接することができるのか楽しみだ。 mm生