[ 2014年06月 ] の記事一覧

2014.06.20

抽象的⇔具体的

担当しているクラスの1つにスポーツ指導実習(水泳)があります。
受講生自身の泳力を向上させることよりも、他者の泳力を含む水中運動を向上させるための指導法を学びます。
どの指導実習でもそうですが、その種目に対する自身の能力と指導力は正比例するのか?が議論になります。
皆さんはどう思われますか?「競技力の高い人=指導能力の高い人」でしょうか?人それぞれ考え方は異なると思います。ただ、その種目が怖かったり嫌いだったり苦手だったりすると指導はできないと言えるのではないでしょうか。ですので、指導能力の向上に重きを当てている指導実習ですが、自身の泳力向上にも視点を置くことになります。どの程度というバランスが難しく、担当の教員は皆このバランスに苦労しているのではないかと思います。

さて、いろいろな種目の中でも、水泳に関してはこの「怖い」という意識を持っている人が多くいます。
それは、やはりこれまで受けてきた水泳の授業やスイミングスクールでの出来事がトラウマになっているのではないでしょうか。
実際の指導場面を想像してみてください。以下の言葉(指導)はどうでしょうか?

「Aさ~ん、怖くないですよ。怖がらなくていいですよ?」
「もっと力を抜いて~、力を抜いてくださ~い。」
「もうちょっと高い位置です。でもあまり高すぎないでください。」
「すごい、すごい、すごいですよ。」

このような言葉がけで、指導者が意図したことが伝わりAさんは上達するでしょうか。私なら、、、
怖くないなら苦労してないぃ。
力抜けるなら沈んでないわぁ。
高いってどの程度高くすればいいの。分からないわぁ。
すごいって何がすごいの。社交辞令?

これは、私がひねくれているわけではないと思います。多くの、特に泳げない・泳ぐことが怖い人は、このような感覚を持ちます。泣きそうになりながら、同じような言葉で訴えかけてくる人もいます。
では、どのような指導がAさんをの怖さを軽減し、力を抜かせ、明確な高い位置を決め、すごい個所をAさんの中に定着させるのでしょうか。そういう指導のあり方を授業で共に考えていくことを目指しています。

指導法の数には限りがあり、それはあくまで手段です。人が変われば、環境が変われば使えなくなるものもあります。それは一つの道具でしかありません。その道具をアレンジし、どんな人にもどんな環境にも適応させることができる、これが「指導能力」です。ぜひ、指導法を活用できる指導能力を培ってほしいと思います。





2014.06.19

高校生からの質問

先週のブログでは、高校生に対する模擬講義を話題に取りあげました。ブログ掲載の翌日、予定通り兵庫県内の高校に伺い1・2年生の生徒に対して60分間の模擬講義を行いました。高校の教室での講義は久々でしたが、皆とても熱心に話を聞いてくれました。講義の冒頭では「スポーツ健康科学」という学問領域について、具体例をあげながら説明をしました。また、「体育学部」「スポーツ科学部」「スポーツ健康科学部」の特徴や違いについても解説をしました。講義前は「スポーツ健康科学部=身体を動かす、保健体育の先生の養成」という限定的なイメージをもっていたようですが、講義を受け良い意味での驚きがあったようです。

高校訪問やオープンキャンパスなどにおいて、高校生や保護者の方々から「スポーツ健康科学部は理系学部ですか?」「スポーツ科学に興味はあるのですが、理系科目に不安があり学部での学びに対応できるか不安です」といった質問や意見を頂くことは少なくありません。確かにスポーツ健康科学部での学びの中には、「理系の要素」が多く含まれています。また、私は「スポーツ科学コース」に所属しており、その点では「理系」領域の教員です。ただし、スポーツ健康科学部の教員すべてが理系領域を得意にしているわけではありません。私自身、中~高を通して理系科目が苦手で苦労をしてきました。それでも「理系」領域の教員として大学で講義を行い、研究者としてもそれなりに頑張っています。このような自身の経験もふまえ、「スポーツ健康科学部での学びは文理融合であり、必ずしも理系科目の得意な学生のみが集まるわけではありません」という話をよくしています。それでも「やはり理系ですよね」と質問を受けた場合には(どうも理系学部という回答が欲しいようです。。)、「どちらとも言えませんね。強いて言うならば、体育系ですね」と半分冗談で応えています。

帰りの電車の中で、今回出会った生徒達のことを思い浮かべていました。「今回の模擬講義が進路選択に少しでもプラスになったのか?」「日々の勉強や部活動に積極的に取り組む上で良い刺激になったのか?」こればかりは本人達でないとわかりませんが、私にとってはとても有意義な時間でした。1年後あるいは2年後、私の愛する「スポーツ健康科学」の世界への進学を選択肢の一つに加えてもらえれば嬉しい限りです。

2014.06.18

日々の選択


おはようございます。
ma34です。

今日は、1回生の基礎演習の日。
基礎演習では、毎回ではないのですがクラス通信を(私の趣味で)発行しています。
平和ミュージアムの見学や朝食実習など、不規則なスケジュールもありますので
その確認のために書いていましたが、
最近は、私が感じていること、伝えたいことを表現する場になっています。

1回生に伝えたいことというよりは、
異なる文化圏で暮らし始め、夢を見失いかけていた、大学1回生の当時の私に向けた言葉なのかもしれません。

ロゴの一つ一つのAにまつわる英語やタイトルも、みんなのアンケートから選びました。
(Ambitious, Active, hAppy, Akazawa)

そこに、今日はこんな文章を載せました。

「 ヒトは、その気になって、自ら選んで自分を変える。朝、その気になって二本足で選んで立ち上がり、夜に眠りを選んで床につくまで、数限りなく選択を重ねる。その数々の意識的選択が、多かれ少なかれその人の持ち味(個性)を創り出し、その人の生涯の軌跡を描き出す。」

(大田堯『歩きながら考える 生命・人間・子育て』一ツ橋書房、2000年、40-41ページ)


そして、授業びらきの言葉として、以下のように話しました。

「これまでの自分を形作っているのは、誰と出会い、何を学び、何を経験してきたかということ。自分が選び取ってきたことの積み重ねが自分を作っています。では、これからの自分はどうなりたいのでしょうか?今の毎日の小さな「選択」が未来の自分をつくると考えたとき、今選べる選択を最大限活用して、生きていきたいものです。周りの友だち、先生、環境から積極的に、意識的に学び合ってくださいね。

(とくに、自分がちょっと「苦手」だったり、違和感を感じるような環境や人との出会いは大切です。自分がもっと一回り大きな自分になれるチャンスです。)」


実はクラスの様子を見ていて、一番伝えたいことは( )の中のことでした。人間関係、授業や大学での学び、部活において、それぞれが悩みを抱えている姿が見られます。悩むことは大切なこと。そんなことを伝えたいと思いました。


来週の基礎演習はディベート大会です。きょうの準備、学び合いを踏まえて、良い経験をしてほしいと思います。

ma34.





2014.06.17

OBの訪問

Hassyです。

いよいよワールドカップが始まり、早朝に起きて観るなど、生活リズムが変わった人も多いのではないでしょうか?

学生の皆さんはくれぐれも授業に支障の無いように、楽しんでください。

 

そんな日本の初戦は日曜の午前10時開始という絶好のタイミング。

私はジムで自転車こぎながら共に汗を流して頑張って観戦!と意気込んでいましたが、ジムは休館。。。

そこで、立命館大学SPOCHA+(スポ健を中心に立ち上げられたスポーツサークル)

https://ja-jp.facebook.com/RitsSpocha

が企画してくれたpublic viewingで観戦することに。

 

得点シーンではSana先生らとともに大興奮!!


現在SPOCHA+の中心となってくれているSu7gawa君とKagita9君、いいイベントでした。ありがとう!


そして、皆の夢を乗せた横断幕を2basa君がブラジルまで運んでくれるそうで、今頃丁度現地に着いたくらいでしょうか。


次戦では是非、勝ちに繋がって欲しいなと思います。

尚、今回の企画は各新聞にも掲載され、ある新聞では私の息子が選抜甲子園始球式で投げた際に取材してくれた記者が担当していました。

 

週末はHassyゼミの初代ゼミ長であったOBの榊原君が訪ねてくれました。

この春からダイハツ工業株式会社に就職し、現在近くの工場で研修をしているということで、古巣の陸上部に参加後、研究室にも訪ねてくれたのでした。

何か印象が違うな、と思ったら(彼にしては)色が白い!

今は、学生時代に培った体力と根性が生きて、仕事は順調のようです。

立ち仕事が多いせいか、陸上部現役のころの7%代の体脂肪率は何と5.8%になっていたというから驚きです。

研修でみっちり基礎を学んで、ゼミをまとめてくれたリーダーシップを発揮し、活躍していって欲しいと思います。

今後も社会で活躍するOB/OGが来訪するのを楽しみにしつつ、私たちの研究活動も彼ら彼女らの頑張りに負けないようにしていかないと!と思いました。

2014.06.16

ライスボールセミナー

このセミナーは、理工系の教員が相互の研究理解を進めることをねらいに、2007年頃から始まりました。ネーミングは、私がさせてもらいました。意図は、おにぎりはどんな具材ともマッチでき、美味しいものです。そんなおにぎりのように、どんなテーマでも美味しく包み込むみ、プロジェクトへ発展することを願っての命名でした。写真のように、今は本物の「おにぎり」2個(無料)も頂きながら最先端の情報に触れることができます。


 先週の火曜日に、私が代表をしておりますR-GIROスポーツ・健康拠点の取り組みについての概要説明と、専任研究員(PD)の本城さんから、「上半身活用歩行―運動指導への応用―」の発表がありました。本城さんの研究は、下半身と近い質量をもった上半身を上手く使うことで、効率よくあるけたり、わざど効率を落としてエネルギー消費を多く使う歩きができることを理論的証明と実証実験から明らかにしています。

 「ウォーキング」は誰もが身近に取り入れている運動であり、運動していない人々も手軽に始められる運動です。是非、移動手段としての「歩き」だけけでなく、エクササイズとしての「ウォーキング」を日常の中に取り入れて、健康の増進につなげてもらいたいです。

 R-GIROスポーツ・健康拠点に関わるライスボールセミナーは、今週、来週の火曜日のお昼休み(フォレスト102)にあります。是非、おにぎりを頬張りながら最先端研究に触れてください。詳しくは下記チラシをご覧ください。

https://www.ritsumei.ac.jp/research/db/event/20140604-BKC-1.pdf


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

明治381905)年創業、日本最古の居酒屋といわれる「みますや」で、【伸】先生と【優】先生と会食しました。お料理もさることながら、新進気鋭の若手の先生からも『滋養供給』してもらいました。お二人には、前期中に来て、セミナーしてもらい、学生・院生へ「刺激と研究の深め方」を提供してもらう予定です。【A】先生のブログにあるように、「本気で取り組んでいる」研究者から多くを学べるでしょう。日程が決まりましたら連絡するのでお見逃しなく。

【忠】

 

 

 

 

2014.06.15

スポ健な人 (7)

ワールドカップも始まりましたが、
皆様、いかがお過ごしですか。

今週も、スポーツ健康科学部で頑張っている
学生さんを紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Naoki 君です。

先日、アメリカスポーツ医学会 (ACSM) で、
スポ健の教員・院生が多数研究発表を行ったのですが、
Naoki 君も、3回生で初めての国際発表を行いました。



そんな Naoki 君へのインタビューです。
Q: 「研究を始めたきっかけは何ですか?」
A: 「学部の先輩が国際学会で発表しているのを見て
  自分もグローバルな視点を持ち、
  新たなことに挑戦したいと思いました」

Q: 「海外で発表して感じた事、得たものは何ですか?」
A: 「これまで約8カ月行ってきた自分の研究は
  海外の他の研究者たちにも負けていないと感じました。
  その一方で、自分の研究分野の様々な人と交流し
  知識をもっと高めるために英語力の向上が必要であると感じました」

Q: 「今後の夢や目標を教えて下さい」
A: 「今後は現在行っている研究を「論文」といった形で
  しっかりと社会の人々に発表したいと考えています。
  また、将来的には研究者となり「人々を健康にする」といったことを
  テーマに研究を行いたいと思う。」

Q: 「高校生・後輩へのメッセージをお願いします」
A: 「スポ健では自分の意志があれば様々なことに
  チャレンジできる環境、サポートしてくれる教員がいます。
  大学生活の4年間で夢や目標を見つけ、
  楽しみながら精一杯打ち込んでください!」



それでは、また。失礼致します。
良い休日をお過ごし下さい。

追伸:
Time 誌 によると、 Washington D.C. が
全米で最も健康的な都市に選ばれたそうです。
日本では、どこの都市になるのでしょうか?

2014.06.14

“公務員”という仕事…

 “公務員の仕事”とはどのようなものなのでしょうか…

学生に、「公務員のイメージは?」と問いかけると、「堅い、安定的、代わり映えのしないつまらない仕事、融通が利かない、機械的・形式的な対応…」といった、“いかにも…”という答えが返ってきます。その一方で、「誠実で、責任感があり、まちのために一生懸命になってくれる人…」というような意見も飛び出ます。

公務員を英訳すれば、“Civil servant”や“Public servant”となります。“servant”の意味は、奉仕者や召使いという意味であり、また公務員のことを“公僕(広く公衆に奉仕する人)”と呼ぶこともあるため、「市民のために尽くす人」や「まちのために一生懸命になってくれる人」というイメージがもっと挙げられてもいいはずなのですが…。


(深くふれませんが、学生が列挙した多くの公務員のイメージは、行政組織の特徴である官僚制組織の特徴に起因しています…)

ただ、「自助・共助・公助」による“新しい公共”という言葉があるように、“公益”を担うのは、国や地方自治体といった公共機関だけではありません。つまり、私たちの豊かな暮らしや豊かなまちを形づくるのは、公僕といわれる公務員だけではなく、暮らしとまちづくりの主体である私たち自身もその重要な役割を担っています。そのように考えれば、公共機関や公務員は、私たち市民にとって大切なパートナーといえるでしょう。

公務員の仕事は、学生たちにとって、本当にワクワクしないものなのでしょうか…
少なからず、公務員は私たちの豊かな暮らしとまちづくりの一躍を担う存在として、3つのミッション(使命)を持っているものと思われます。
1つめは、教育、福祉、医療、インフラの整備、納税など、「国民・市民・社会を守る…」、つまり、国民の暮らしと公益を守るためのコツコツと煉瓦を積むように、基盤を築き上げていくということです。
2つめは、法律・条例・政策・計画の策定と整備といったまちの仕組みをつくるということです。その仕組みは、市民が「このまちに住んで本当によかった…」と思えるようなものでなければなりません。
そして3つめは、市民自らが豊かな暮らしやまちづくりをプロデュースできるよう、市民が単なるサービスの享受者に留まることなく、享受した価値や便益を他の人々に享受してもらうための行為者になるように働きかけるということです。つまり、市民を社会づくりの担い手となるような人間へと変革するという役割を担っています。


サッカーワールドカップが開幕しましたが、オリンピックとならび、このようなビックイベントの誘致や開催にも公務員や行政は、都市をいかにマーケティングするかという重要な役割や責務を負っています。
固定観念や偏見を持たず、仕事やその職業に課せられた責務、またやりがいを捉えてもらいたいものです。

Jin




2014.06.13

「本気」を形にする

就職や進路が決まったとの報告が一段落する中、決まらない人の焦りは増すばかりかと思います。
就職活動に際し、いくつかの相談を受けます。

ずっと希望してきた狭き門の業種を志望しているAさん。
なかなか決まらない。最終まではいくのにいつも最終でダメになるそうです。
残っている企業が少なくなっていくにつれ、希望してきた業種をあきらめて異なる業種への活動をした方がいいのかどうか。でも、ずっとずっと希望してきた仕事だからあきらめがつかない。。。

同じく一つの業種に絞って活動してきたBさん。
なかなか決まらない中、新卒が優位ではない業種なので、異なる業種に就職するよりは1年卒業を延期し来年再チャレンジした方がいいのではないか。(Bさんはその後希望業種に決まりました。)

どちらにも明確な意見を述べることができませんでした。「私なら・・・」と答えることはできても、彼らは私ではなく、「私なら・・・」の言葉でもとても勇気が必要です。Aさんは、昨年からその仕事への夢をいきいきと話してくれていました。コツコツを積み上げるタイプで非常にしっかりした考えを持っているのに上手くいかないものです。

私自身がいい言葉を見つけられずにいましたので、伊坂先生のお言葉を拝借しアレンジしました。
「本気」をどう表現し相手に伝えるかを考えよう。Aさんと同じようにみんなその仕事に就きたくて必死で活動している。その中で、Aさんの「本気」がどのようにすれば相手に伝わるかを考えてみようと。

伊坂先生の教え子の学生さんは、伊坂先生のアドバイスのもと、京都、滋賀、大阪にあるすべての小売店を回り、商品を手に取り、得ることのできたデータ(自身が顧客として自然に得られる数値)と感じたことをまとめ、面接時に提出したそうです。(伊坂先生の話をなるべく再現しましたがちょこっと違っているかもしれませんがご容赦ください。)そして、希望の企業に入社したそうです。

「本気」を形にすることはとても難しいです。「本気です!」という言葉は割と簡単に出ると思いますが、割と簡単だから多くの人が「本気です!」と口に出すので、「本気」には内実が伴わないという構図になっているように思います。

「本気」を形にする。Aさんには、どのような方法があるのかもう一度一緒に考えようと思います。

2014.06.12

模擬講義

スポーツ健康科学部における学びの内容を高校生に直接伝える機会としては、まずオープンキャンパスがあげられます。毎年、多くの高校生や保護者の方々が大学にお越しになります(今年度は8/2-3に開催です)。また、5~6月にかけては学部の教員が全国の高校を訪問し、進路指導の先生方に学部の紹介をしています。その他にも【模擬講義】という形で教員が高校に出張し、大学での授業の一部を体験してもらうケースもあります。私も明日、兵庫県内の高校に伺い、1・2年生に対して模擬講義を行います。

大学生を対象にした講義には慣れていますが、高校生を対象にした場合には若干勝手が違います。高校生にとって初めて受講するであろうスポーツ健康科学の授業、これを機会にスポーツ健康科学への学びに興味を抱いてくれるかもしれません。そのように考えると責任重大です。

高校訪問やオープンキャンパスでの模擬講義を成功させる私なりの秘訣は、身近なテーマを選ぶことです。たとえば、「脂肪燃焼亢進に有効なトレーニングのポイント」などは喜ばれるテーマです。また、「低酸素トレーニング」のようなトレーニング科学分野における最新の研究内容も、多くの高校生は興味をもって話を聞いてくれます。明日の講義の対策は万全、音声ありの動画を見せるために「マイスピーカー」まで準備しています(笑)。学部代表として「スポーツ健康科学の学びの魅力と奥深さ」をしっかりとアピールしてきます。

2014.06.11

実践現場への還元

こんにちは。ma34です。

先日6月1日、日本児童英語教育学会の関西支部研究大会が近畿大学で開催されました。
私は、中高の英語科におけるパフォーマンス評価の成果をもとに、
翻って小学校外国語活動を考えるという内容を発表させていただきました。

(テーマ「小学校英語教育のカリキュラムと評価をめぐる一考察
    ーパフォーマンス評価に基づいた中高英語科スタンダード案からー」

そこで、小学校外国語活動の文字学習に関して、
昨年度作成した教材パンフレットの配布も行いました。

パンフレットでは、小学校でのローマ字学習や、アルファベットの学習から
中学校でのスペリング学習という、そこの間のこれまでの「大きな飛躍」を
丁寧に扱い、教師の一方的な指導ではなく、子どもたちの「気づき・発見」をもとに
学習していってほしいという思いを込めて作成しました。

その発表以来、遠くは山口県の小学校、近場では彦根市など、
学校現場で活用したいというお声をいただき、児童にお届けしはじめています。

また、学会発表時には、文科省の小学校外国語活動担当の教科調査官も来られ、
発表に対して質問も頂きました。

小中学校の英語教育をつなぐ際、あるいは小学校教科化にむけて
文字学習をどのように行うのかが「要」として認識され始めています。
パンフレットで学ぶ子どもたちに学びながら、よりよい研究に結びつけていかねばなりません。

研究の成果を学校現場に還元していく喜びを感じながら、
その重大な責任を噛み締め、進んでいきたいと思います。

===今週のおまけ===
ゼミ生(3回生)の授業で、Warm Upのために「人間知恵の輪」をやりました。
さすが大学生、最初のルールでは簡単すぎて、自分たちで高度な技に挑戦。
こういう学びを大切にしたいと改めて思いました。