[ 2015年06月 ] の記事一覧

2015.06.20

工場見学に行ってきました。

さて、今週の写真は、先日ゼミで工場見学に行った時のもの。
初めて、ブログの内容と写真が一致する日かもしれません(笑


それはさておき、先日、明治の工場見学に行ってきました。
摂津富田から歩いて15分ほど。
この日は、他の見学が入っておらず、ゼミのメンバーだけでした。
ちなみに、写真は3ゼミのメンバー(一人足りない)です。

行ってきた証拠??

それもさておき、工場の生産ラインは、残念ながら停まっていました。
見学できるのは、「カール」と「きのこの山」のラインでしたが、
動いていないのが、ちょっとさみしかったです。

そして、例えば「きのこの山」のラインで「たけのこの里」も作っているのかと言うと、
実は専用ラインで、「きのこの山」だけを作り続ける形を取っています。
これが、ちょっとびっくりしました。
汎用性が低い専用ラインということは・・・売れなければ大変なことになっていきます。
また、一定の売り上げがなければ、販売中止にしてラインを入れ替えた方が良いと言う事。

けっこう大変な商売だなぁ、としみじみ思いました。

また、専用ラインで作る、と言う事は、新商品を出そうとすると、
作るための機械から開発しなければならない、と言う事です。
そのためのコストとか、色々大変だなぁ、と思います。
飲料は、原液とラベルを変えれば、色々と生産できますので、
汎用性が高いのですが。


そして、ここのところの異物混入騒動からでしょうか。
混入をいかに避けているのか、という説明もありました。
何と言っても、袋に食品を入れますので、袋を閉じるまで、細菌を含めてコントロールしなければなりません。
このあたりも、人手をいかに加えず、混入を避けていくのか、という点で勉強になりました。

そんな目で、お土産にもらったカールを食べようと思って、袋をあけようとすると、
裏の閉じ口がけっこう密着されていて、あ、ここにも、と思ったり。

とりあえず、私は色々勉強になりましたが、ゼミ生がどうだったか・・・は謎です・・・


今週は、最近の話題と最近の写真でした(笑
ではでは

みち
見えない字コーナーは、誰を対象に書いているのかわからなくなってきましたが独り言・・・最近特に、自分で自分の入りこむ穴を掘って、自分で自分を埋めているという気持ちが強くなっています。何をしているのだろう・・・と思いながら、楽しいからなぁ、と自分を納得させています。

2015.06.19

水曜ミーティング

我々の研究室では毎週水曜日に研究ミーティングを行っています。学部生の場合は専門演習、院生の場合は合同ゼミ等の場でも研究のディスカッションは行っていますが、この水曜ミーティングはそれらとは異なる場と考えています。一言でいえば「学会や論文発表のための準備をする場」です。「準備」とは広い意味の準備で、研究構想や実験計画の立案も含みます。要するに自分達の成果を外に出し厳しい評価にさらされた時、それでも戦えるクオリティを達成するための場と考えています。

2014年度に立ち上げた当研究室ですが、学部生に加え今年4月に大学院生2名が入学したのを機にこの研究ミーティングを始めました。現時点でのルールはただ一つ(時間厳守とか研究倫理を守るとか協力し合うとかは当然の事として)、毎週必ず研究を前進させること、です。皆日々の生活の中で様々な事情があり、体調にも気分にも波があるので毎週コンスタントに研究を進捗させるのは容易ではないと思います。ですが「少しでも良いから必ず進める」と決めて、それが習慣化すれば却って進捗のない時が居心地悪くなるものです。

ミーティングのスタート当初から fjmt 先生も毎回ご参加下さり大変助かっています。いつも有益で productive なご助言を頂きありがとう御座います!

izi君:着実にレベルアップして来ています。自ら調べて勉強する姿勢、解らないことは素直に認めて学ぶ姿勢に感心しています。
wkmyさん:コツコツ続けて来た成果が蓄積されて来ていると思います。もう実験も始められると思うのでますます面白くなってくると思いますよ。
akgm君:ここ暫くの伸び率が素晴らしいです。お世辞ではなく何度も驚かされました。細かい緻密な作業も覚えて行きましょう。
kdu君:学会の準備も完成度高く仕上がって来ました。超一流の方が沢山集まる会ですので、良い刺激を受けて今後の糧としてください。
nkmr君:就職活動もそろそろ落ち着いて来たでしょうか?卒業前に学会発表することを目標に進めて行きましょう。

努力に勝る才能無し、継続は力なりです。Good Luck!



2015.06.18

春のオープンカレッジ

 今年も 6月13日(土)に春のオープンカレッジがBKC(びわこ・くさつキャンパス)で行われました。このオープンカレッジは関西地区の父母教育懇談会も兼ねており、関西圏の父母の方が中心ですが、東京や広島など遠方からのご参加も多数ありました。午前中は、就職や留学等、全学対応の説明会で、午後は各学部で行いました。

まずは、在校生による学生生活に関するパネルディスカッションを行いました。3回生、4回生の諸氏が、これまでの学生生活や就職活動を振り返り、重要なことについて話しました。ご父兄の方々は、毎回ですが真剣にお聞きになっていました。参加した4名の学生諸氏の成長を裏付ける言葉は、小生にも大変、深く響きました。

 

 

 

その後、グループに分かれて、いろいろとお話や質問をいただきました。今回は、GATプログラムなどについてのご質問が多数あり、ご父兄の皆様がご子息にグローバルな素養をつけてもらいたいとお考えであることがわかりました。毎年ですが、スポーツ健康科学部は学生数に比較して、このオープンカレッジへの参加者が、他の学部に比べて多く、ご父兄の皆様のご関心が高いことを示しています。

 

本学部は、今後もご父兄の皆様のご意見等をお聞きしてより良い学部にしようと思っています。今後ともよろしくお願いします。

2015.06.17

基礎演習Bクラスの朝食懇談会。

<RecOだより115>
moto先生のBクラスの朝食懇談会。
運動を終えて、元気にごはん大盛り!(写真左上)
寝不足に耐えながら(笑)もとってもまじめに取り組む姿が、ひとつ一つの実習に表れていました。
片付けもSATシステムも積極的にテキパキとこなし、予定よりも早い時間に終了!

さて、RecOの天井によく見ると丸い物体(写真右上)が・・・これ実は360°カメラです。
RecOの様子を全て映す事ができます(写真左下)。この映像は、隣のアカデミックラウンジにも映すことができるので、例えば、RecOでの料理教室をアカデミックラウンジで視聴したり、料理コンテストとして、RecOで作った料理を、アカデミックラウンジで審査する、ということもできます。

これから、オープンキャンパスや各種イベントでも、色々な企画が予定されていますので、ぜひご参加を。

<今週の別腹>
先週の日曜日に初めて開催となるトライアスロンの大会が近江八幡市で行なわれました。
関係者のみなさんの熱い想いが集結した、とても素敵な大会でした。
この中で、スポ健OBの姿が!
一期生のI君です(写真右下)。食品メーカーで営業の仕事をしながら、朝練、夜練を繰り返し、この大会に焦点を絞って調整してきたとのこと。この大会の関西出場選手の中で3位までに入れば、お台場で行なわれる日本選手権の出場権が得られるためです。
結果は・・・最後に一人抜かされたものの、関西勢で3位!
結果もさることながら、I君の話から、競技に対する熱意と高い志を感じ、彼の社会人としての成長に感動しました。
I君おめでとう! 
お台場での活躍、期待しています。
ab


2015.06.16

1年生のプチ・プレぜーテンション大会

 先週、水曜日の基礎演習という1年生の小集団授業で【Moto】クラスの中でプチ・プレぜーテンション大会を行いました!4-51組になり、テーマは何でもいいので、自分たちで調べたことをPowerPointで資料を作成・発表し、どのチームが最高のプレゼンをしたのかを競いました! 

 テーマを自由にしましたが、なかなか面白いテーがありました!「ツボについて」、「スターバックスをBKCキャンパスに!」、「スポーツにおける色の心理効果」、「メジャースポーツをオリンピックに、マイナースポーツをメジャーにするためには?」、「キラキラネームについて」、「身長と生活」という様々なテーマで、調査して、それをまとめ、自分たちの意見を述べていたので、私が思っていた以上にちゃんとした発表で驚きました!!


 優勝チームは、PowerPoint資料で効果的な写真やアニメーションを用いて、全員が相手を見ながら、説明している非常に素晴らしい発表でした!商品はMotoが買ってきた高級チョコをゲットして大喜びでした。

 「計画的に協力して1つことを成し遂げること」、「人に何かを伝えることの難しさ」を学んでもらい、どんな工夫をしなければいけないのかを気づいてもらういい機会だったと思います。大学を卒業すれば、社会人として自分の考えやアイディアを伝える力は必要です。それを1年生の時から少しずつ見つけてらえたらと思います。

Moto

2015.06.15

ポゴ ハイジャンプ実験

先週、演習の時間に、ホッパー(ホッピング装置、ポゴ社製)をつかった、ハイジャンプの実験とその収録(NHK)がありました。子供頃に、バネ付きのホッピングで、ピョンピョン跳んで遊んだ方もいると思います。

 

いま、このピョンピョン跳ぶホッピング分野にもプロが存在して、色んなパフォーマンスを繰り広げています。その中で、ハイジャンプという競技があります。下記の映像は、現在の世界記録保持者が、

2014年8月ビルハッチソンが世界記録2m98cmを跳んだときの映像です。

https://www.youtube.com/watch?v=_PxMkgmdIo4

 

現在の記録は、10フィード(3m05cm)にまで上がってきています。今回、その記録更新をねらっているFred選手(記録は2m85cm)が来日し、世界記録へ挑戦するために必要なホ要素を洗い出し、課題を整理するために来日しました。スポーツ健康科学部のパフォーマンス測定室で、ゼミ生、院生とともに、モーションキャプチャー、高速度ビデオ撮影(1秒間に1000コマ)、床反力計測を行いました。

 

ホッパーによるジャンプを生で見たのははじめてですが、凄い迫力です。床が抜けるのではと思うほどの衝撃です。そのため全力での床反力計測はできないほどでした。我々が子供のころに使ったバネによるホッパーと異なり、空気圧を利用してその圧縮による反力を利用してジャンプします。そのため、その圧縮の程度、最初に入れる空気圧がパフォーマンスに影響します。イメージすると、自転車のタイヤに空気をたくさん入れて、その上で、地面にたたきつけてタイヤを押し込むというものです。

 

理論的には、初期の空気圧を高くして、圧縮する(押し込む)量を増やせば、反力が大きくなります。ただ、その分、制御が難しくなります。また、バネと違い、空気圧の反発の戻り方は直線的出ないので、このあたりも通所とは違う感覚が必要なようです。

 

いずれしても、力学の観点と、人間の動き、制御の観点で議論しながら、ゼミ生、院生と実験を行いました。収録を意識して、「R」マーク入りのシャツで、よく考えながら動いてくれました。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

「ワクワクする仕事は楽しく、はかどる」 勉強も同じですね。皆さんも感じていることで、科学的にも証明されているとのこと。今回のブログに紹介したホッピングもワクワクする仕事です。ついつい、ワクワクするレベルが下がる仕事、事務的に処理する仕事もありますが、これらも「ワクワク」するコツを見つけることで、早く片付けられるかもしれません。私のコツの一つは、「何でも楽しい」と思うこと。「楽しい、楽しい・・・」と繰り返し心でつぶやきながら、本当に楽しんで過ごしています。ワクワクを1日1回持てるようにしましょう。 

【忠】

2015.06.14

アメリカ便り (34): Maryland Day 2015

あっという間に六月も半ばですね。
これから梅雨本番で鬱陶しい時期ですね

少し前の話で恐縮ですが、
メリーランド州立大学カレッジパーク校では、
4/25 (土) に、オープンキャンパスである
Maryland Day 2015 が開催されました。

意外かもしれませんが、日本の大学と異なり、
アメリカの大学では、オープンキャンパスは珍しいようです。
何人かの学生や先生に聞いてみましたが、メリーランド州立大学に来て
初めてオープンキャンパスを体験したという人ばかりでした。
そういう環境の中で見てみると、Maryland Day は
非常に大規模で、珍しいイベントです。

Maryland Dayでは、日本の大学と同じように、
学部や大学院志願者用のブースもありますが、
それよりは一般の人や子供たちに、
研究や大学に関心を持ってもらおうとするイベントが
目白押しなのが特徴です。
(立命館で言うと、立命館デーとオープンキャンパスを
合体させたようなイメージです)

そのため当日は学内に子供連れの家族があふれていました。
写真は、金魚すくいならぬ、メリーランド州立大学の
イメージキャラクターの亀 (turtle) をすくう、亀すくいの写真です。
日本とは違って破れやすい紙ですくうのではなく、
思い切り網で豪快にすくいます (笑)



また研究に興味をもっともらおうとするブースでは、
言語学科のブースでも、世界の言語で、
「亀」をどう表現するのかという話を通じて、
世界にある言葉の違いや共通点などを、分かりやすく説明していました。
写真の手前に写っているのは、研究室が同室の
Allison (左) とシンガポール出身の Nick (右) です。



隣では、Language Science ということで、
言語学科 と Neuroscience and Cognitive Science Program が
共同でブースを出していました。
日本では、言語学科と神経科学科では、文系と理系に分かれて
随分遠いイメージですが、こちらでは言語は脳内に内在化されることから、
言葉の仕組みを神経科学の観点からアプローチする取り組みが盛んです。
写真に写っているのは、ポスドクの Allison (右) といつも陽気な Chris (左) です。



当日は、花曇りで大変寒かったのですが、
大学で楽しそうに走り回ったり、話に真剣に耳を傾けている子供たちを
見ながら、こうやって小さい頃からメリーランド州立大学や
研究への関心をを育んでいるのだなと実感できる時間でした。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を


<<街でよく見かける英語表現#34>>
今回の Maryland Day 2015 の標語は、
"Explore Our World of Fearless Ideas. 
Inspiration. Boldness. Curiosity. Passion."
「大胆なアイデアを持つ我々の世界 (大学) を探検しよう。
ひらめき、大胆さ、好奇心、情熱」でした。
今年の立命館のオープンキャンパス (8/1・8/2)が
どんな感じなのか楽しみです。
皆さんも、ぜひ体験してみて下さい。


2015.06.13

VODの撮影

昨日、金曜日は一日VOD(ビデオ・オン・デマンド)の撮影をしてきました。
こういう入りをすると、今週はVODのなんかの写真かな、と思うと思います。

ところが残念ながら、VODの様子の撮影・・・忘れていました・・・


そこで、過去のアルバムをひっくり返して・・・
道後温泉本館の写真です。
しかも、最近行ったものではなく、2013年に撮ったモノ。
年代物ですね・・・行きたいですね、道後温泉・・・
・・・行けないだろうな・・・時間ないだろうな・・・道後温泉・・・


で、気分を取りなおして、VODの撮影話。

日々、何となく忙しく過ごしている中で、ここのところのドツボ状態の原因がこのVODでした。
何と言っても、残す、と言う事は、パワポのシートを残すように作らなければいけない、
と言う事があります。

そこで、ここ数日間、11時ぐらいまでパワポシートづくりを。
もっと先にやっておけばよかったのですが、
並が9時から10時まで、なので、特上のそれ以上になる気がなく・・・

まあ、愚痴に近いものはこれぐらいにして・・・

・・・しかし今日はダメだな・・・自分・・・

ダメだな、と書いたら、ちょっと明るい気分になってきました。
ちょっとだけだけど・・・

VODの撮影は、静かなスタジオで楽しくやってきました。
やっぱり、ビデオはしっかり取るけれど、タイトル画面への登場の仕方、
スパイダーマンをやってみたい・・・

きっと、読んでいる人は、混乱するのでは?と思いつつ、
たまにはいいじゃない、独り言
というのが今回の影のテーマです。

それはさておき、
一回限りの授業で話す話し方、内容と、
今後も何度か再生されるであろうビデオでの話し方と内容、
やっぱりだいぶ違います。
プレゼンであれば、アドリブが多くても大丈夫だけれど、
残すのであれば、シナリオがいる。
このシナリオが良ければ、ビデオも良くなる、と言う事を痛感しました。
そして滑舌がいまいちだなぁ、と言う事も。

このあたりの反省点は、次回に活かしていきたいと思っています。

温泉に行って、数日泊まって、ゆっくりしたいなぁ・・・

と言う事で、また来週!

ふむ・・・疲れていると、ネガティブ系の文章になるんだ。
改めて気付いた自分(笑

みち
さて、このあと、研究費+αの締切が迫っています。+αのビジネスプランは、受けたらドツボにはまる気がしていますが、応募せざるを得ず・・・内容は楽しいのですが、だんだんと、全てを放り出して、自由になりたい!という気分も強くなってきました(笑) 一番の疑問は、最近子育て世代にも関わるようになって、はたして私の専門は、何を対象にしている・・・と強く疑問に思う今日この頃です。ひとりごと。今日は全てひとりごと・・・

2015.06.13

オンライン講座 「ランニングのスポーツ健康科学」 始まります!

現在、オンライン講座 「ランニングのスポーツ健康科学」の受講登録を募集中です。
講座は、6/16 から始まり、4週間の講座になっています。
ビデオの講義を聴いて、確認テストに答え、
一定以上の成績であれば、修了となります。

この講座は、JMOOC で公開されるスポーツ健康科学の講座としては
日本初!です。
本講義では、日常的に行っているランニングという動作・運動を、
コースの前半は運動科学の視点、後半ではバイオメカニクスの視点から迫り、
同時にスポーツや健康を科学することの魅力を伝えます。

現在、以下のサイトにて受講登録を受け付けています。
受講は、無料!です。
https://lms.gacco.org/courses/gacco/ga040/2015_06/about

ぜひ受講して、スポーツ健康科学の楽しさを体験してみて下さい。

2015.06.12

ジョジョの奇妙な冒険

「ジョジョの奇妙な冒険」作者の荒木飛呂彦さん著 「荒木飛呂彦の漫画術」 を読みました。そもそもは新聞の書評欄で見つけたのですが懐かしく思い、すぐに書店に買いに行きました。私が中学生・高校生の頃は多分週刊少年ジャンプの黄金期で、毎週楽しみに立ち読みしていた(当時はコンビニはそう多くなく、書店の店頭に雑誌が並べてありました)のを思い出します。「ジョジョの奇妙な冒険」はその中でも人気の作品だったと思います。

読んでみて、懐かしいというだけではなく目から鱗の大変参考になる一冊でした。内容の紹介のために目次から何カ所か抜粋します。

・「王道漫画」を描くための「黄金の道」
・最初の一ページをめくらせろ!
・他人が描いていない分野に踏み込む
・日常の「起承転結」を体で覚える
・表現はヘミングウェイに学べ
・リアル化とシンボル化
・同じ絵ばかり描いていたら時代遅れになる
・徹底的にリサーチする
・調べた事を全部は描かない
・描いたものは忘れる

いかにして面白い作品を創るか、という事にフォーカスした筆者の考えが述べられています。ここで「面白い」とは「読者が楽しんで読んでくれる」という事です。そして、この著作の題材は勿論漫画なのですが、我々大学教員の教育・研究の仕事にもほとんどぴったりあてはまると思い強い感銘を受けました。授業や研究のプレゼンテーションを、「面白い、もっと聴きたい」と思って貰える事は我々にとって大きな喜びです。そのための技法や考え方に関する著書もまずまずの数読んで来たつもりですが、中でも非常にためになった一冊として紹介させて頂きます。学生さんもプレゼンの際や、面接を受ける際に大変な参考になると思います。是非読んでみてください。

本の内容から、驚き感心した事項を一点。荒木氏は作品を描く際に、全てのキャラクターの「身上調査書」を作成するそうです。これは履歴書を更に詳しくしたもので、姓名・年齢・性別は勿論の事、身長、体重、生年月日、血液型、学歴、好きな音楽、飼っているペット、尊敬する人物、等々約60の項目からなっているそうです。そのお陰でキャラクターの振舞いにリアリティが生まれ、ストーリーにも矛盾がなくなるとの事。なるほどと思いました。