今日の写真は、北野天満宮の写真。
学問の神様と言われる菅原道真をまつる天神さんです。
梅がちらほら咲きつつあるようで、ちょっとずつ、春っぽくなっています。
今回は、ブログ内容とはまた関係なく、入試シーズンと言う季節感と併せてみました。
で、ふと思うと、今日を含めてあと8回の担当となりました。
土曜日は、落ちがどうなるのかわからないブログですが、
3月26日の最終担当(のはず)の日には、一年間の大団円を迎えられるはず、です。
たぶん・・・ですが・・・
で、内容を何にしよう・・・と思いつつ・・・ちょっと前に何かアイデアが生まれて、
ふっと過ぎ去ったなぁ、と・・・
そうか、昨日、経営の先生と話をしていて、
多様性の大切さ、について話をしていたから、この話しにしようっと。
タイトルに「イノベーションと多様性」と入れて・・・
さて、タイトルが決まったところで、本格的に書き始めます。
「イノベーション」とは、聞いた事がある人や、内容について詳しく知っている人も多いと思いますが、
説明から始めていきたいと思います。
イノベーションとは、技術革新と昔は教えられましたが、
近年は辞書も変わったようで、オンラインで見てみると、「革新・刷新」となっています。
つまり、何か新しいモノを生み出す事をイノベーションと呼びます。
検索すると、あちこちで引っ掛かりますが、
元々はシュンペーターというオーストリアの経済学者が、
『経済発展の理論』と訳された本の中で提唱したものです。
(・・・今回は、教員っぽい内容だぞ・・・自分で感心してどうする・・・)
私の理解では、経済成長が成し遂げられていく中で、
何がその成長の中心となるのか、と言う事から生み出された概念だと思っています。
その上で、良く言われるのは、
イノベーションとは、全く新しいモノを生み出す、と言う事を目標にするのではなく、
新しい組み合わせを生み出して、その結果として新しい価値を生み出す、
と言う事です。
この違いは、出発点の違いです。
何もない中で、全く新しいモノを生み出そうとしても、生み出すことはできません。
むしろ、今あるモノの新しい組み合わせを生み出す事によって、
結果的にイノベーションが生まれる、という事です。
私自身が良く例に出すのはコンビニですが、
コンビニは、社会を変えるようなインパクトを与えました。
営業時間にしても、中食にしても、ペットボトルにしても、
コンビニの影響で定着したと言っても過言ではありません。
結果的に、冷蔵庫をもたずに生活をする、という人も増えました。
この誕生には、諸説はありますが、社会的な制約が大きかったのだと思っています。
コンビニが誕生した1980年前後には、大規模小売店舗法という法律があって、
規模の大きな小売のチェーン店を出店しようとすると、地域の同意を得なければ出店できませんでした。
その過程として、地域の商店街が大型店の中に出店するようなスタイルも生まれています。
で、コンビニのサイズは、この大規模小売店舗法の対象とならないサイズで、
自由に出店できるものでした。
アメリカのサウスアイランド社が、セブンイレブンというブランドのチェーンを出していて、
それを導入したのですが、日本に合わないようなスタイルのソーダを売るような店で、
しかもチェーンとしては、いまいちな状況でした。
そこで、法律に引っ掛からずに自由にできるという事を利用して、
長時間営業・・・当時は10時~17時ぐらいの営業時間が小売店では普通でしたが・・・を始めました。
セブンイレブンも、元は7時~23時まで営業しています、というものです。
その中で、消費者のライフスタイルの変化・・・労働時間の変化や若者の生活時間の変化など、
に支えられて成長して来ました。
当然、出店して、色んなニーズに合わせていく中で、現在のような品ぞろえに落ち着いたのですが、
コンビニの根本は、
法律外+長時間営業+若者に特化
という単純なものです。
その後、POSレジの導入などをして、
仮説→検証というニーズを先にかなえようとするモデルを作っていきます。
つまり、イノベーションとは単純な事です。
他にもヤマト運輸もイノベーションで出されますが、
当時、どこも郵便局ぐらいしかしていなかった個人宅への小口荷物の配送、
に特化する事で急成長を成し遂げました。
運輸で言えば、大口の取引先の荷物でトラックを満載する、と言う方が、
金額としては大きな金額が一定入りますが、
そうではなく、単価の高い小さな荷物を集める事で、
売上を伸ばしていこう、としたのがヤマト運輸です。
元は、三越の配送を中心的に担っていたのですが、それだけでは下請けとして、
将来がない、と思ったのもあるとは思いますが・・・
しかし、イノベーションで長くなってきたな・・・まあ、あと8回だからいいか・・・
で、タイトルの「イノベーションと多様性」に話を戻すと、
コンビニにしても、ヤマト運輸にしても、新しい発想がなければ、生まれなかった、
というものです。
つまり、小売にしても、通常の発想では、
品ぞろえが豊富な方がお客さんが喜ぶ
↓
そのためには、陳列するスペースが必要
↓
地域に納得してもらって、ある程度の大きさの店舗を出さなければ、
となりますし、
文中で書きましたが、運送にしても、
トラックを満載しなければもったいない
↓
満載して届けられるような荷物を取らなければ
↓
大口の荷物を出してくれる先に営業して契約をしよう
という発想になります。
で、新しい発想を生み出すためには、あえて新しい刺激を受けるしかありません。
つまり、同一業界で同じ仕事をしている人同士で話をしていても、
なかなか新しい発想にたどり着かない、裏返せばやはり同じような発想をしてしまう、と言うことがあります。
これを変えるためにも、違った人から新しい刺激を受けて、違った発想をしていく、と言う事が重要です。
そのための多様性が必要だ、と言う事に尽きます。
ただ、新しい刺激を入れても、受け手が受け入れる素地がなければ、
結局、同質化した集団から刺激は排除されて、何も起きない、と言う事もよくあるのですが・・・
で、そうそう、最初に戻ると、元々経営の先生と会話していたのは、学生の話で、
やっぱり、
違った学びをしている、
違った考え方を持っている、
違ったものの見方をしている
こんな集団を作って刺激がないと、
新しいものは生まれないよね、
と言っていた事から、こんな話になったんだった・・・
さて、ここまで飽きず読んだ方は、ぜひ、自分自身に問うてみてください。
同じ考えに固執していないか、
同じ考え方の人とばかり話をしていないか、
違う考えの人と積極的な対話をして刺激を受ける機会を失っていないか、
です。
このあたりの刺激が良いと考えるのは、私自身の好みもあるのですが、
毎日が同じ日々で、10年間同じ考えで、同じ事を反復しているのでは面白くない。
むしろ、今日と明日と、少しでも自分自身を変えて、
ちょとでも成長しつつ、なんか新しい事をやって生きていきたい、と思っているからです。
平穏な日々を望む人がいるのは、充分わかりますが、ただ、20年経って振り返ってみた時に、
日々同じで、新しい事が周りで何も生まれていない、というのは、
ちょっとさみしいかなぁ、とも思います。
そんなこんなで、日々楽しく、忙しく、人生は遊び!と割り切って活動している私でした。
ではでは。
みち
今回は、長いぞ・・・これだけ長ければ、2週間分ぐらいあるんじゃないだろうか(笑)来週は、とても短縮バージョンになったりして・・・ただ、スケジュールを見ると、長く書けそうな気もする・・・会議中に(笑)