[ 2016年02月 ] の記事一覧

2016.02.09

大学院生の研究(1年を振り返って)

先週末、大学院博士課程後期課程の1回生と2回生の研究進捗を発表する中間報告会がありました!これは大学院担当する教員の前でこの1年間、自身の研究がどこまで進めたか、今後、どのような研究活動を行っていくのかを発表し、その後、専門分野の先生からの質問だけでなく、専門外の先生からも意見や質問をされます。いろんな分野の先生から意見をもらうことで、ついつい専門性を高めるが故に、視野が狭くなるのですが、こうすることで、学際的な目線で研究を進めるいいチャンスとなります。今回も厳しい質疑応答がありましたが、1年間、自分自身がどのくらい努力してきたのか、振り返り、また、来年1年間、博士学位の取得目指して、頑張ってもらいたいと思います!


Moto

2016.02.08

研究科 中間報告会

大学院研究科は、この間、中間発表会、口頭試問、公聴会と大きな節目が続いています。
先週、金曜日は、博士後期課程の1、2回生(D1、D2)の研究成果を発表し、教員ならびに院生同士で質疑応答しながら、博士論文完成に向けて内容を議論しました。

発表時間は5分質疑応答は9分間。5分間で、研究のアウトライン、これまでの成果を論理的に、かつ相手に伝わるようなプレゼンテーションが求められます。相手にうまく伝えられることで、そのあとの議論がより深まります。

12時から午後5時過ぎまで総勢18名の発表があり、みっちりと聴かせてもらいました。学際領域であるスポーツ健康科学は、人文社会科学から自然科学まで幅広いアプローチがあり、教員、院生ともに、その学際分野・スポーツ健康科学部の広さと深さを学ぶ機会にもなります。

何よりも、指導教員以外の教員からも多くのアドバイス、コメントをもらえることは、論文の質を高める上では良いきっかけとなっています。もちろん、院生にとっての厳しい指摘は、院生の指導教員にとっても新たな視点をもらえることになります。このような分野を横断した集団的な指導ができているのも立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の強みといえます。

年度末の発表会は、あと、2/11(祝日)の修士論文公聴会のみになります。公聴会ですのでどなたでも聴講できます。興味のある方は是非お越しください。
当日のスケジュールなどは、HPに載っております。
https://www.ritsumei.ac.jp/gs_shs/news/article.html/?news_id=241

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
2/14に草津市民駅伝がびわこくさつキャンパスで開催されます。キャンパス内の道路とクインススタジアムを使って行います。朝9時半から、第1部から第3部に分かれて、こどもから大人までが、走ることをたのしみ、襷をつなぐチームワークを楽しみにキャンパスを駆け回ります。
【忠】

2016.02.07

スポ健な人 (27) Tatsuki くん

今日は、スポーツ健康科学部では、
学部個別配点方式の入試日です。
明日 2/8 と 明後日2/9 は、センター併用方式、
3/5 が後期分割方式
の受験が待っています。
http://ritsnet.ritsumei.jp/admission/general/schedule.html

受験生の皆さんが、悔いの残らないよう
ベストの力を発揮されることを願っています。

今回、紹介したいスポ健なひとは、Tatsuki 君 (2回生) です。
今学期、私は彼の英語を担当していて、
実験の被験者として協力してもらった際に、話を聞きました。



Q:「Tatsuki 君が、将来目標としているものは何ですか?」
A:「卒業後に、オランダで 『フィジオセラピー (Physiotherapy)』 を学ぶことです。」

Q:「『フィジオセラピー』とは何ですか?」
A:「オランダで、アスレチックトレーナー (AT) を行う資格です。
  オランダでは、スポーツ現場に関わる資格として、
  開業することが認められています。」

Q:「なぜアメリカの AT ではないのですか?」
A:「自分の希望として、サッカーの現場に関わりたいというのがあって、
  サッカーが盛んなヨーロッパで、AT として働きたいと思ったためです。」

Q:「他のヨーロッパの国ではなく、なぜオランダなのですか?」
A:「『フィジオセラピー (Physiotherapy)』の資格自体は、
 ドイツやスペインにもあります。ただオランダでは、
 学部レベルで『フィジオセラピー (Physiotherapy)』を学んで、
 大学院で「スポーツフィジオセラピー (Sports Physiotherapy)』という
 上級資格を取れるのも魅力だったので、オランダで学ぶことを考えています。」

Q:「オランダ語の勉強はどうしているのですか?」
A:「これまでは教科書を中心に勉強してきました。
  最近オランダ人と知り合いになったので、
  オランダ語を教えてもらおうと思っています。
  卒業後は、まずオランダの語学学校に入学して、
  オランダ語能力テストに合格して、
  向こうの大学に編入することを考えています。」

Q: 「オランダの大学なら、英語で学べるのでは?」
A:「確かに英語コースもある大学が多いので、そこに行けば
  英語で学位が取れますが、サッカーの現場や
  クリニックで働く際には、オランダ語が必要なので、
  オランダ語を勉強しています」

AT を目指す学生はこれまでに見てきたのですが、
フィジオセラピー (Physiotherapy)』という資格が
ヨーロッパにあるのを、不勉強なため知りませんでした。
今回、Tatsuki 君と話すことで、新しい視野が広がりました。
ぜひ彼には、オランダで「フィジオセラピー (Physiotherapy)』を学んで
ヨーロッパサッカーの現場で活躍してもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。

2016.02.06

イノベーションと多様性

今日の写真は、北野天満宮の写真。
学問の神様と言われる菅原道真をまつる天神さんです。
梅がちらほら咲きつつあるようで、ちょっとずつ、春っぽくなっています。

今回は、ブログ内容とはまた関係なく、入試シーズンと言う季節感と併せてみました。


で、ふと思うと、今日を含めてあと8回の担当となりました。

土曜日は、落ちがどうなるのかわからないブログですが、
3月26日の最終担当(のはず)の日には、一年間の大団円を迎えられるはず、です。
たぶん・・・ですが・・・


で、内容を何にしよう・・・と思いつつ・・・ちょっと前に何かアイデアが生まれて、
ふっと過ぎ去ったなぁ、と・・・

そうか、昨日、経営の先生と話をしていて、
多様性の大切さ、について話をしていたから、この話しにしようっと。

タイトルに「イノベーションと多様性」と入れて・・・


さて、タイトルが決まったところで、本格的に書き始めます。

「イノベーション」とは、聞いた事がある人や、内容について詳しく知っている人も多いと思いますが、
説明から始めていきたいと思います。

イノベーションとは、技術革新と昔は教えられましたが、
近年は辞書も変わったようで、オンラインで見てみると、「革新・刷新」となっています。
つまり、何か新しいモノを生み出す事をイノベーションと呼びます。
検索すると、あちこちで引っ掛かりますが、
元々はシュンペーターというオーストリアの経済学者が、
『経済発展の理論』と訳された本の中で提唱したものです。

(・・・今回は、教員っぽい内容だぞ・・・自分で感心してどうする・・・)

私の理解では、経済成長が成し遂げられていく中で、
何がその成長の中心となるのか、と言う事から生み出された概念だと思っています。

その上で、良く言われるのは、
イノベーションとは、全く新しいモノを生み出す、と言う事を目標にするのではなく、
新しい組み合わせを生み出して、その結果として新しい価値を生み出す、
と言う事です。

この違いは、出発点の違いです。
何もない中で、全く新しいモノを生み出そうとしても、生み出すことはできません。
むしろ、今あるモノの新しい組み合わせを生み出す事によって、
結果的にイノベーションが生まれる、という事です。

私自身が良く例に出すのはコンビニですが、
コンビニは、社会を変えるようなインパクトを与えました。
営業時間にしても、中食にしても、ペットボトルにしても、
コンビニの影響で定着したと言っても過言ではありません。
結果的に、冷蔵庫をもたずに生活をする、という人も増えました。

この誕生には、諸説はありますが、社会的な制約が大きかったのだと思っています。
コンビニが誕生した1980年前後には、大規模小売店舗法という法律があって、
規模の大きな小売のチェーン店を出店しようとすると、地域の同意を得なければ出店できませんでした。
その過程として、地域の商店街が大型店の中に出店するようなスタイルも生まれています。

で、コンビニのサイズは、この大規模小売店舗法の対象とならないサイズで、
自由に出店できるものでした。
アメリカのサウスアイランド社が、セブンイレブンというブランドのチェーンを出していて、
それを導入したのですが、日本に合わないようなスタイルのソーダを売るような店で、
しかもチェーンとしては、いまいちな状況でした。

そこで、法律に引っ掛からずに自由にできるという事を利用して、
長時間営業・・・当時は10時~17時ぐらいの営業時間が小売店では普通でしたが・・・を始めました。
セブンイレブンも、元は7時~23時まで営業しています、というものです。
その中で、消費者のライフスタイルの変化・・・労働時間の変化や若者の生活時間の変化など、
に支えられて成長して来ました。
当然、出店して、色んなニーズに合わせていく中で、現在のような品ぞろえに落ち着いたのですが、
コンビニの根本は、
法律外+長時間営業+若者に特化
という単純なものです。
その後、POSレジの導入などをして、
仮説→検証というニーズを先にかなえようとするモデルを作っていきます。

つまり、イノベーションとは単純な事です。

他にもヤマト運輸もイノベーションで出されますが、
当時、どこも郵便局ぐらいしかしていなかった個人宅への小口荷物の配送、
に特化する事で急成長を成し遂げました。
運輸で言えば、大口の取引先の荷物でトラックを満載する、と言う方が、
金額としては大きな金額が一定入りますが、
そうではなく、単価の高い小さな荷物を集める事で、
売上を伸ばしていこう、としたのがヤマト運輸です。
元は、三越の配送を中心的に担っていたのですが、それだけでは下請けとして、
将来がない、と思ったのもあるとは思いますが・・・

しかし、イノベーションで長くなってきたな・・・まあ、あと8回だからいいか・・・


で、タイトルの「イノベーションと多様性」に話を戻すと、
コンビニにしても、ヤマト運輸にしても、新しい発想がなければ、生まれなかった、
というものです。

つまり、小売にしても、通常の発想では、

品ぞろえが豊富な方がお客さんが喜ぶ
そのためには、陳列するスペースが必要
地域に納得してもらって、ある程度の大きさの店舗を出さなければ、

となりますし、

文中で書きましたが、運送にしても、

トラックを満載しなければもったいない
満載して届けられるような荷物を取らなければ
大口の荷物を出してくれる先に営業して契約をしよう

という発想になります。

で、新しい発想を生み出すためには、あえて新しい刺激を受けるしかありません。
つまり、同一業界で同じ仕事をしている人同士で話をしていても、
なかなか新しい発想にたどり着かない、裏返せばやはり同じような発想をしてしまう、と言うことがあります。

これを変えるためにも、違った人から新しい刺激を受けて、違った発想をしていく、と言う事が重要です。
そのための多様性が必要だ、と言う事に尽きます。

ただ、新しい刺激を入れても、受け手が受け入れる素地がなければ、
結局、同質化した集団から刺激は排除されて、何も起きない、と言う事もよくあるのですが・・・


で、そうそう、最初に戻ると、元々経営の先生と会話していたのは、学生の話で、
やっぱり、
違った学びをしている、
違った考え方を持っている、
違ったものの見方をしている
こんな集団を作って刺激がないと、
新しいものは生まれないよね、
と言っていた事から、こんな話になったんだった・・・


さて、ここまで飽きず読んだ方は、ぜひ、自分自身に問うてみてください。

同じ考えに固執していないか、
同じ考え方の人とばかり話をしていないか、
違う考えの人と積極的な対話をして刺激を受ける機会を失っていないか、

です。
このあたりの刺激が良いと考えるのは、私自身の好みもあるのですが、
毎日が同じ日々で、10年間同じ考えで、同じ事を反復しているのでは面白くない。
むしろ、今日と明日と、少しでも自分自身を変えて、
ちょとでも成長しつつ、なんか新しい事をやって生きていきたい、と思っているからです。

平穏な日々を望む人がいるのは、充分わかりますが、ただ、20年経って振り返ってみた時に、
日々同じで、新しい事が周りで何も生まれていない、というのは、
ちょっとさみしいかなぁ、とも思います。

そんなこんなで、日々楽しく、忙しく、人生は遊び!と割り切って活動している私でした。

ではでは。
みち
今回は、長いぞ・・・これだけ長ければ、2週間分ぐらいあるんじゃないだろうか(笑)来週は、とても短縮バージョンになったりして・・・ただ、スケジュールを見ると、長く書けそうな気もする・・・会議中に(笑)

2016.02.05

地球ゴマ

ある方から「ボールを指の上で上手く回すにはどうすれば良いか?」という問い合わせを受けました。詳細はまた後日報告できれば、と思います。この問い合わせをきっかけに「コマ」の事を少し調べ直したので、今日はその事について。

回っているコマは何故倒れないのか、説明できるでしょうか?また回転速度が落ちてくるとコマは首を振る様な動きをしますが、それは何故でしょうか?説明には「角運動量」の概念を使います。物体には慣性モーメントがあり、それに回転速度を掛けたものが角運動量です。まず Newton の第1法則(慣性の法則)と同様に、回転しているものは回転し続ける=角運動量は保存される、という性質があります。これがまず一つ。

それから、角運動量を持っている物体の軸の向きを変えようとすると、それと直角な方向にトルクが発生します。コマが傾いている時、重力はさらにその軸を倒す方向に作用します。コマが回っていないときはこのまま倒れてしまうのですが、回っている(角運動量を持っている)時は軸の向きを首振りさせる様なトルクが発生するのです。そのためコマは倒れるのではなく、首振り運動をする様になります。

写真は地球ゴマと呼ばれる製品です。これはフレームの中にコマが入っているため、回っている状態で手に取る事が出来ます。上記の「角運動量を持っている物体の軸の向きを変えようとすると、それと直角な方向にトルクが発生します」という現象を文字通り手にとって体感することが出来ます。

この地球ゴマ、私が子供の頃はポピュラーな遊び道具でした。この度また購入したのですが、どうやら丁度製造終了になるタイミングらしく、サイズにより数千円~2万円という値段がついていました。フレームとコマの軸・軸受けの部分に精密な加工が必要で、他のメーカーでは類似品を作っていない模様です。懐かしいアイテムでもあり、もう少ししたら手に入らなくなるのかな?と思うと残念です。今回手に入れたこのコマはずっと大事にしようと思います。


2016.02.04

英国・ユニバーサル社とのミーティング

この時期の定例となったユニバーサル社とのミーティングにロンドンを訪問しました。

この会社は、いち早くTABATAトレーニングの商業化を目的に
It's meを含めて立命館大学との事業協定を結びtabataofficialとして、
トレーニングの普及の世界展開しています。

TABATAトレーニング特設サイト
http://goo.gl/GwAacv

ミーティングには、副社長のAngelaとアドバイザーのJohnny, さらに日本人弁護士のKen一さんが参加しました。
また、立命館大学ロンドンオフィスのuphill本さんが加わりました。やっと、認知されるようになってきたTABATAトレーニングの日本での展開について議論しました。
契約の3年間の延長と積極的な日本での展開の方向性が確認されました。

メールのやりとりでは、なかなか分からないニュアンスが実際に会って話すと、よくわかります。今後も、ロンドン訪問は続けたいと思っています。



もう1つの話題

 ロンドンには、大英博物館をはじめ多くの博物館があります。
その中で 昨日、地下鉄のサウスケンジントン近くのScience museum に行ってきました。
特別展示として “チャーチルの科学者“がありました。

偉大なイギリス首相であったチャーチルは、政治力の高さで有名ですが、
科学に非常に興味をもっていたことはあまり知られていないようです。
戦争時ということもあり、軍事技術への援助もしていますが、
神経や筋肉が動くときに発生するアクションポテンシャルの研究を行ったHodgkinやHuxlayらの基礎生理学者の研究に大いなる興味をもったようです。(薄紫色の写真(Nerve and Brain)

イギリス生理学協会の機関誌であるJournal of Physiology (London )は、
当時から、運動生理学を含む生理学の最高のメディアです。

視野の広い宰相に英国で育まれた基礎生理学が、今、立命館大学スポーツ健康科学部で
競技力向上のためのスポーツ生理学や、健康科学として発展しています。

2016.02.03

卒業生の活躍。

<RecOだより 148>

豆まき、恵方巻・・・今日は節分。はみなさんどのようにお過ごしですか?

さて、先週末、山口県徳山市に行ってきました。



 写真左、現徳山高校野球部監督H先生とは、20年来のおつきあいで、先生の前任校の時代から、色々な形で、選手や保護者の皆様へ栄養サポートを行なって来ました。
 今は、年1回のペースですが、H先生が近隣の野球部に声をかけて下さって、栄養講習会を開催しています。
 最近は、当時の選手の皆さんが先生となり、野球部の監督、部長として、参加して下さるOBも増えてきました。
今回、その一人の先生が、実は私のゼミ一期生OBの恩師だったことがわかり、いろんな人のつながりを感じて嬉しくなりました。

 写真右は、そのゼミ生の一期後輩になる、abゼミOBのNatsuo君。
 食品会社(日本食研)に昨年春就職。現在山口支店に配属となり、今回、会いに来てくれました!
 在学中からとってもいい笑顔のNatso。社会人になって、ますますその笑顔に磨きがかかったようですね。
 同じくとても優しい笑顔のH先生も「柔らかい素敵な笑顔の卒業生さんですね〜」とおっしゃっていました。
 慣れない土地での社会人1年生。戸惑う事も多いと思いますが、きっとその笑顔で乗り切っているのだと思います。Natsuoのこれからに期待します。


<今週の別腹>


 おみやげにいただいた、山口銘菓、ういろう。「外郎」とも書きます。その名前の由来は、「外郎」という黒い色をした口中清涼剤に似ていたたため、と言われています。ういろうは米粉と砂糖を蒸したものに色々な材料が加わります。

ちなみに羊羹(こちらの名前の由来は「羊の羹(あつもの→スープの事)のにこごり」との事)の材料は小豆あんと寒天、となります。

ういろう、というと関東出身の私は名古屋をまず思い浮かべてしまいますが、京都、そして山口でも有名。こちらでいただくういろうは、小ぶりで柔らかいのが特徴。今回いただいたのは、小豆、抹茶、夏みかんの3種。

ごちそうさまでした。ab

2016.02.02

日本学術振興会特別研究員の採用決定!

 1月、日本学術振興会の平成28年度採用分特別研究員の選考結果で、スポ健の大学院生から、なんと、4名も採用が決定しました!この制度は国内のトップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与える制度で、大学院博士課程後期課程1年生から申請できます。採択率は1020%と非常に厳しいですが、研究者として登竜門ともいえるため、多くの大学院生が申請します。スポ健大学院生も何名も申請していましたが、その採用決定が来ました。今日はその選ばれし4名の有望な若手研究者を紹介したいと思います!


 写真は左から木戸君、長谷川君、藤江君です。もう1名阿藤君がいますが、あいにく、実験のため写真が取れませんでした(阿藤君、残念!)。それぞれ、スポーツや健康に関わる研究を行い、すでに、国内や海外の学会にて自身の研究を発表したり、英論文を作成し、国際的な学術雑誌に掲載されている3名です!

 木戸君は、「糖尿病改善のための効果的な運動方法の確立を目標に運動効果の分子メカニズムを解明」について研究しています。


長谷川君は、「肥満者における心血管疾患リスクの改善のために必要な運動とそのメカニズムを解明」について研究しています。


藤江君は、「高齢者における動脈硬化改善のために必要な運動とそのメカニズムを解明」について研究しています。


阿藤君は「骨格筋の肥大を引き起こす根本的なメカニズムの解明」について研究しています。

 いずれもヒトが健康に、そして、選手がより高いパフォーマンスを発揮できるために必要な最新の研究を行っています。機会があれば、この4人の研究の詳細を紹介したいと思います!!

是非、世界を代表する研究者になってもらいたいと期待しています!!

Moto

2016.02.01

折り紙

正月に久しぶりに甥に会ったとき、見事におった折り紙を見せてもらいました。そのときに、感激して褒めたおかげか、新たなバージョンの折り紙をくれました。写真はその作品です。

小さいときに、折り紙でいくつか折った記憶はありますが、ここまで見事な作品は不器用な私には難しい。聞くところによると学校で折り紙の本を借りたり、インターネットで調べたりして、動物、幾何学モデルなどを熱心に折っているようです。もちろん、一枚の紙をちぎらずに折るだけで一つの形をつくりあげます。想像力と手先の器用さも必要です。

日本の科学技術の水準が高いのは、手先の器用さにあるともいわれています。ゲージでは計れない細やかな凹凸も指先で確認できる感度をもった職人さんによって、検出され製品づくりに役立てられているようです。いずれにしても小さい頃から手先を器用に使う機会が多いせいでしょう。

折り紙は、単に作品をつくるだけでなく、ロボット開発、人工血管、そして宇宙開発にも使われています。特に、「ミウラ折り」は、人工衛星のパネルから、地図の折りたたみにまで広く活用されています。

想像を形にして、そこからさらに技術へ発展させて、世の中に貢献する。まさに、「折り紙付き」の仕事です。折り紙に限らず、想像を創造につなげる人財を送り出す、スポーツ健康科学部の受験生の健闘を祈ります。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
本日の13時から、当方の研究室の治郎丸君の博士論文公聴会(2F大会議室)があります。公聴会ですのでどなたでも聞きに来られます。お時間のある方は是非に。
【忠】