2016.07.26

児童の体力を向上させるための取り組み

現在、キャンパス内は定期試験期間中です。
図書館やロビー等では、学生のみなさんがノートやテキストを広げて最後の追い込みをしています。
是非、前期の学びをしっかりと総括して欲しいと思います。


このブログで以前紹介した「草津市小・中学校体力向上プロジェクト」のうち、小学校のプロジェクトにおいて、1学期において進められたことを確認するリーダー会が、昨日草津市役所で開催されました。草津市教育委員会、草津市小学校体育連盟の先生がた、そして立命館大学スポーツ健康科学部からは【智】先生、【T草】先生、【Summer Princess】先生、そして【ken】が出席しました。


会では、児童の体力を向上させるための具体的な運動プログラムを開発・検証する「体力向上部」、日常の体育科の授業を改善していくための授業研究や研修を担当する「授業力向上部」の大きく2つの部から、この間の取り組みの概要と結果の説明がなされた上で、それぞれの内容についてディスカッションが行われました。

体力向上部では、草津市全域の小学校児童(7,819名)が、5分程度の短時間でできる運動を週3回行った運動プログラムの内容についての報告がなされ、その効果について話し合われました。全域14校すべての体力テストの結果がまだ出揃っていないため、詳細な結果の分析を待ってからではありますが、先生方の印象としては、短時間での運動プログラムの実施の結果、体力は向上したとの声も多く聞かれたとのことでした。

また、授業力向上部では、優れた授業実践についての研修を重ねた上で、全域の小学校の先生方(435名)にくまなく伝達するための方法について報告がなされました。学習指導要領や、小学生の各学年の発達段階に即した指導内容となっているか、授業実践をスムーズに展開できるかについて話し合われ、児童の体力だけではなく、運動に対する有能感といった取り組み姿勢についても向上を目指すことになりました。

これらのことを受けて2学期以降では、それぞれの部において、児童の体力向上へむけた研究手続きが更に進められることとなります。スポーツ健康科学部では、こうした市全体で取り組んでいる「体力向上そして、運動好きの児童を増やす」プロジェクトのサポートを引き続き行い、「草津市スポーツ推進計画」の達成に貢献したいと思います。



※追記
先日書店でふと手にとった『陸王』(集英社, 2016)を読了しました。著者の池井戸潤氏は「半沢直樹シリーズ」や『下町ロケット』など、多くのヒット作を生み出すヒットメーカーですが、著者が次に選んだ舞台は、スポーツシューズの世界だということで、非常に興味を惹かれ、一気に読みました。本作『陸王』は、「小さな足袋(たび)業者が、人間の歩行動作を追求した先にある理想的なランニングシューズを開発するが、その普及において大手スポーツシューズメーカーとの競合等さまざまな困難が待ち受け・・・。」という内容です。夏季休暇中の読書にどうでしょうか?




【ken】