2018.06.10

就職活動も終盤です

就職活動のスケジュールは人により異なりますが、多くの学生は企業の説明会やエントリーシートの提出が解禁になった3月から本格的に活動を開始しています。また、経団連加盟の企業が6月から選考(面接などの採用選考)を開始していることもあり、4回生にとっては6月は勝負の時期でもあります。就職活動の状況は随時報告を受けていますが、企業から内々定をもらう学生も増えてきています。

またこの時期になると複数の企業から内々定を頂き、「どの企業を選ぶか」という新たな悩みを抱える学生も出てきます。内々定を待ち望んだ4月頃の状況から比べると贅沢な悩みかもしれませんが、実際にその企業で仕事をした経験のない学生にとって「最適な企業」を選ぶことは必ずしも容易ではありません。

学生からも相談を受けることも多いですが、その際には「仕事をする上で大切にしたいこと」や「仕事を通して実現したいこと」を本人に考えさせるようにします。また、自分を支える周りの人々から十分に意見を聞いた上で、「最終的には自分で決める」ことも重要です。

3月から就職活動を本格始動した学生にとっては4ヶ月目に突入し長期戦となっていますが、長かった就職活動もようやく終盤です。納得のできる形で就職活動を終えることができるよう応援しています。


さて、4回生は悩みが多い時期ですが、3回生は非常に元気です(悩みがないわけではないでしょうが)。

これまでブログでも紹介していますが、ゼミでの活動内容は多岐にわたり、大教室での授業とは大きく異なります。現在、私のゼミでは実験の手法を学ぶトレーニング(実験実習)の一つとして、全員が参加するプロジェクトの準備を進めています。私や大学院生が十分にサポートをするのですが、ゼミ生自身が研究計画の詳細を自分達で議論し、必要な情報(論文など)で調べることが求められます。写真はそれぞれのグループで考えた実験内容のプレゼンテーションの様子です。実験を行う際には「何を測定するか?」のみに目を向けがちですが、「測定前日や当日の食事内容をどのように規定するのか?」「当日、何時何分から何をするのか?(タイムテーブル)」など決めなければならないことは非常に多く、その中で研究実施の手順を学んでいきます。

また、グループでの活動となりますので、他者との協調性も養われていきます。さらに、グループ内の議論の経過(議事録)、資料や情報などはクラウドサービスを使って保管・共有していきますので、「情報を管理し、いつでもアクセスできるようにする」ための手順を身につけることにもなります。


3回生はあと2年弱で社会に出て仕事をするわけですが、一つ一つの活動が社会人として仕事をして仕事をする上での基礎力となります。このようなゼミ生の活動を見ていると、「私も学生の頃にこういった経験をしたかったなぁ」と羨ましくなってしまいます。3回生が初めて本格的に取り組む研究の様子、ブログ内でも良いタイミングで紹介できればと考えています。