2018.10.16

学び続ける

今年の春から、定期的に教員仲間3人で勉強会をしています。
テーマは、「組織論」。
二クラス・ルーマンの著書「公式組織の機能とその派生的問題」を
熟読する形式で進めています。これは、哲学分野での購読方法です。

メンバーの一人は、哲学の教員で「スピノザ」の研究者であり、また
社会システム論に興味関心が強い。
もう一人のメンバーは、マネジメントの教員。そして、私は教育分野。
それぞれが、異なる角度から、「組織」に興味を抱き、勉強会が発足
しました。私の興味は、「組織」のわからなさが出発点です。目に見え
ない、手で触れることも、感じることもできない「組織」であるのに、
日常では、毎日のように耳にすることばでもあります。私にとっては
得体のしれないという表現がしっくりくる「組織」、その「組織」と
「ひと」との関係を考えてみたいと思っています。

勉強会の進め方は、取り上げた書籍を一行一行、あるいは、一節一節、
丁寧に読解していく、哲学分野で一般的な熟読方式です。
約2時間の間に1ページ読み進められるかどうかという熟読のしかたです。
1回の勉強会で2ページ以上進んだことがない分、非常に深く思考します。

3人のそれぞれの領域に引きつけることもしながら、書かれている内容の
それぞれの意味解釈を交換します。ときには、まったく解釈が異なることも
ありますが、そこには新しい視点、思考との出会いがあり、わくわくします。

わからないことも多く、苦戦もしていますが、まったく異なる領域について、
まったく異なる領域のひととともに学ぶ楽しさと大切さを実感しています。