2019.03.15

英語教育の話 その1

みなさん、こんにちは、嶋村です。相変わらず花粉症がひどいですが、みなさんはどうお過ごしでしょうか。3月も半分を過ぎ、そろそろ新年度に向けての準備をしないといけないなと最近思っております。


さて、僕は相変わらず P の授業を担当するわけですが、前にも話したようにこの授業は通常の英語の授業ではなく、学生が自分で決めたトピックに関してリサーチを行い英語で発表する(論文を書く)というものですが、これはかなり高度なことをしているわけです。以前のブログでは研究ということに割と焦点を当てて書いてきたような気がしますが、今日(以降)は英語に関して書いてみたいと思います。


まず、P で研究して発表しようと思えばどれくらいの英語力が必要なのでしょうか。まあ客観的なデータや指標はないのですが、これまで見てきた学生で帰国子女を除いて結構できているなと感じるのは(成績で A くらい)、おそらくそんなに多くはなくて、けれどそういった人に例えば「TOIEC 何点なの?」と尋ねると、だいたい 700 点後半以上の点数を取っているのじゃないかな~って思います。もちろんそれ以下でもしっかり日頃から準備をして練習を重ねて発表する人はいますが、質疑応答などで僕が質問してやりとりした場合にそれなりの質疑応答のセッションとして成立するのはそのくらいの点数なのではないでしょうか。繰り返しますが、これは僕の主観であり、客観的なデータではないし、聞いた学生の数も多くないのでぜんぜん正確なものではないんですよ。。。けれど、この僕の勝手な評価が割と現実を捉えているとしたら、スポ健に来る学生の多くが P で苦労することになります。様々な背景を持って入学して来る学生さんですが、僕は分け隔てなく厳しく対応するのでみなさん大変そうです(笑)もし英語ができないのであれば、それを補う努力をしないといけませんが、しばしば問われるのが「そもそもどうして中高 6年も英語を勉強してきて英語ができないのか」ってことですね。まあこれは単純に考えると授業・教授法が悪いんだってことになるわけですが、いま英語教育の改革が行われようしています(ってこれまでもたくさん改革してきたんですがね 笑)。2020 年には小学 3・4 年生で英語教育が始まり、5 年生からは成績がつく教科としての英語が始まります。教育改革の背景はもう少し複雑ですが、文科省のホームページには以下のようにあります。


  1. グローバル化の進展の中で、国際共通語である英語力の向上は日本の将来にとって極めて重要である。アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき。今後の英語教育改革においては、その基礎的・基本的な知識・技能とそれらを活用して主体的に課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の育成は重要な課題。
  2. 我が国の英語教育では、現行の学習指導要領を受けた進展も見られるが、特にコミュニケーション能力の育成について改善を加速化すべき課題も多い。東京オリンピック・パラリンピックを迎える2020(平成32)年を見据え、小・中・高等学校を通じた新たな英語教育改革を順次実施できるよう検討を進める。並行して、これに向けた準備期間の取組や、先取りした改革を進める。
  3. 文部科学省ホームページ「今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~」より抜粋(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm) 


とりあえず「グローバル化」や「コミュニケーション」といったキーワードがホームページのあちらこちらに散りばめられていました。色々話したいことはあるのですがもうすでに長くなってしまったので、この辺の話を今週から数回にわたって(P の授業や僕の経験・考えとも絡めながら)お話ししていきたいと思います。まあ御察しの通り毒舌全開になるかも知れませんが、許してね。。。あはは。。。


ではまた来週(ちなみに今日も特に写真がなかったので、朱雀キャンパスの写真です)。