2019.03.19

国体・全スポ

「国体」を聞けば、ほとんどの人が「国民体育大会」とお分かりになるでしょう。
では、「全スポ」ということばはいかがでしょうか。
「全スポ」とは、「全国障害者スポーツ大会」の略称なんです。

毎年、国体の後に開催される。知的な障がい、身体的な障がい、精神的な障がいのある人たちが参加するスポーツの祭典です。この両大会が、2024年に滋賀県で開催されることはご存知でしょうか。滋賀での開催は、国体が第79回目、全スポが第24回目にあたります。その準備が、なんと開催9年前の2015年から始まっています。

これまで、国体と全スポは、どの開催権においても別々の組織として準備委員会が立ち上げられ、運営されてきました。滋賀県は、そのあり方を見直し、国体と全スポをひとつの組織とし、準備や運営にあたることにしました。もしかすると滋賀県での大会開催の前にもそういう開催県が出てくる可能性もありますが、この考え方・方向性は、ある意味時代に即した当然の形とも言えますが、これまでの歴史を考えると画期的ともいえます。

勝敗を決めるスポーツには、審判の存在が不可欠なのですが、障がいのある方が行うスポーツ(実のところ、障がいのある方「だけ」が行うスポーツなんてものはなく、おかしい言い方なんですが…)の審判の数が不足している現状です。たいていの開催県は、3年前から審判の養成を始めるのですが、滋賀は5年前の次年度・2019年度からその養成に関する支援・補助事業を開始します。①サウンドテーブルテニス、②フライングディスク、③車いすバスケットボール、④グランドソフトボール、⑤ボッチャ(2021年度から)の5競技は、この競技審判としての資格が必要になります。資格取得のための研修会などは頻繁に開催されてはおらず、県外で行われることも多く、また、資格取得後もその維持のために研修会等への出席が必要となるため、取得者が少ないのが現状です。このような事情も鑑み、滋賀県では早い時期での取り組みを決定しました。今後、各競技団体からの募集や県開催の研修会などのお知らせも始まると思います。

興味のある方は、ぜひこの機会に審判資格の取得を!