[ Sat ] の記事一覧

2019.04.20

研究入門Jクラススタート

春休みが明けて、キャンパスは賑やかです。
当たり前なのですが、昨年は基礎演習を受けていた皆さんは2回生になりました。
嬉しいことに、2回生のいろんな学生さんから、キャンパスのあちらこちらで声をかけていただきました。


2回生もまた、小集団のクラスが受ける授業があり、「研究入門」と呼ばれています。
「研究」について学ぶとともに、3回生から始まる専門領域を選択するための授業です。
クラスのメンバーは事務室の方が振り分けてくださるので、教室でそれぞれ新メンバーに出会いながら、
同じクラスになったことを喜んだり、仲良しさんがどこのクラスにいる等情報交換をしたり、
一人で静かにチャイムが鳴るのをまったり、と授業の開始を待つ姿はそれぞれ異なりますが
大学にはもうすっかり慣れたご様子です。

また、私のことも知ってくれていて、昨年の研究入門を担当していた時とは異なり、双方の緊張感が和らいでおりました。
春休み中、研究入門に向けて、研究の楽しさが伝わりますように、と思いながら準備をしてきました。
今年度、月、火、木曜日と週3回、2回生のほぼ全員に顔を合わす授業を担当しています。
内容の理解や課題など、とてもハードな授業ばかりです。
こちらも体力戦ですが、春学期終了まで走り抜けたいと思います。

(ゆ)2019042001

写真は研究入門Jクラス
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#写真を撮られるのも慣れたもの
#今年度も、ともにワクワクし、
#ともに学ぼう
#私もBeyond Borders

2019.04.13

基礎演習Dクラススタート

4月もあっという間に2週間が過ぎようとしております。
今週から授業も始まりました。
昨年、着任したばかりで何もかもわからなかった4月とは異なり、
何を準備したらよいかが把握できているので、少しだけ心配よりもワクワク感が増しています。
とはいえ、今年度は担当授業も増え、特に前期は月、火、水、木と1限もあり
何かと気ぜわしく過ごしています。
そのような中で、今年度は1回生から3回までの小集団クラスを担当となりました。
各学年で、担任のクラスを持っているとご理解いただければと思います。
今週からは、それぞれの学年の小集団クラスをご紹介します。

まずは、新入生の小集団、1回生の基礎演習です。
担当するDクラスは、27人の新入生がいます。
昨年も、始めて1回生のクラスのメンバーにお会いしたとき、
世界中に「スポーツ」に興味を持つ人は数えきれないほどいますが、
このように未だ互いに名前も知らない27人が「スポーツ」という多々一つのキーワードで
出会い、仲間になっていくのは奇跡のようなことだと思います。

クラスのオリエンテーションは、自己紹介から始まりました。
それぞれの自己紹介では、「人見知りで・・・」という言葉が何人からも出ましたが
そうではなさそうな気もしています。そのあとには「是非話しかけてください」なんて続いていました。

「人見知り」の1回生たちの背中を押してくれるのが
2回生となったAAさんとオリターさんです。
春休みからの準備と、待ちに待った新入生を迎え、
緊張しながらも、懸命に一つ一つのクラスを乗り切ろうとしている姿に
心の中でずっと拍手を送っていました。
どんなクラスになっていくのでしょうか。毎週楽しみです。

さて、他の先生方が記されているように、今週で今年度のブログ担当は終わりです。
皆様お読みいただいたお礼を申し上げるとともに、
私は来週からも担当させていただきますことをご報告させていただきます。。
学内だけではなく、トップスポーツチームのことや
国内外の研究活動、ゴールデンスポーツイヤーズに関わることもお伝えできるよう
自身が学内外でしっかりと活動し1年後、Dクラスのメンバーとともに、自分自身も成長を感じられたらと思います。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

(ゆ)20190401301

写真は基礎演習Dクラスの1回生と、1回生をサポートする2回生のAAさんとオリターさん

撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#新入生の皆さん、
#ともにワクワクし、
#ともに学びましょう

2019.04.06

プロ野球の開幕:中日ドラゴンズ「ホーム開幕戦」

先週、2019年のプロ野球のシーズンが始まりました。
プロ野球の開幕戦前日は、プロ野球関係者にとって大晦日、
そして開幕はプロ野球にとってお正月です。
それ故、ホームでの開幕戦は、長いシーズンの中でも特別な試合です。
取材をする記者の方々も、普段はジーン時にシャツ、スニーカーといった格好が目立ちますが
開幕3連戦戦の第一戦目はスーツ姿です。
グラウンドのスーツ姿の記者の方々を拝見しても「開幕」と感じる日です。

(ゆ)2019040601

プロ野球の開幕の組み合わせはどのように決まるかご存知ですか?
セ・リーグは2シーズン前、パ・リーグは3シーズン前のAクラス、
すなわち3位以上のチームのホームで開催されます。
開幕にあたっては、チーム関係者の方々に「開幕おめでとうございます」と申し上げるのが慣例です。
私は、昨年より直接スタジアムに足を運ぶ機会こそ減っているのですが、
先週のプロ野球の開幕日前日と当日、そしてJリーグの開幕の時にも
チーム関係者の方々に「開幕おめでとうございます」とご連絡をさせていただきました。
また、スタジアムには各関係者からのスタンド花が届き、どこの球場も大変華やかになります。


開幕戦をホームで迎えないチームは、開幕3連戦後に
「ホーム開幕戦」や「オープニングシリーズ」として
やはり試合開催前にセレモニーがあります。
今シーズより、長い間お仕事をご一緒してきた元プロ野球選手が
依田監督率いる中日ドラゴンズのコーチに就任したため、
お祝いを兼ねて、ナゴヤドームのホーム開幕戦に行ってきました。
これまでセ・リーグのチームとお仕事をする機会がなく、
特に中日ドラゴンズにはご縁がなかったので、
初セ・リーグホーム開幕戦、初ナゴヤドームでした。
ドアラがあちらこちらで活躍していました。

(ゆ)2019040602

開幕時には、長いシーズンが始まる、と思う一方で
試合のカレンダーを追っかけているとあっという間に終わるのがプロ野球に携わってきた感想です。
選手の方々はもちろんですが、日々勝った負けたの世界で
関係者一同が心身ともにハードな日々を過ごします。
皆さんが、大きなけがや病気もなく、シーズンを終えてくれることを願います。

写真は中日ドラゴンズホーム開幕戦とナゴヤドーム

撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#大学スポーツでもいかがでしょうか
#シーズンインの際に
#「開幕おめでとうございます」
#日本シリーズでも、記者さんはスーツ姿です

2019.03.30

旅立ちの季節、JR南草津駅のあたたかいメッセージ


先週、びわこ・くさつキャンパス(BKC)で卒業式・修了式が執り行われました。
卒業したのは学生さんだけではありません。
昨年の春、同じタイミングでスポーツ健康科学部の教員に着任した、
もう一人のDr.Yも立命館大学を卒業し、次のステップへと進まれました。
たった一年の間に、本当に多くの時間を共にし、語り合い、豊かな時間を過ごしました。
最後の日となった卒業式の日、一緒に帰るのかなと思っていたのですが、
お互いのするべき用事を片付けて、あっさりと別々に帰路に就きました。

(ゆ)2019033001

卒業式の日、JR南草津駅を利用された方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。
そして、JR南草津駅のあたたかいメッセージに気づかれた方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。

昨年春、着任してから、JR南草津の駅で働く方々が、
そして大学まで運んでくださるバスの運転手の方々が
BKCで何かしら試合やイベントがある際に、大学名やチーム名が入ったユニフォームを着用して
お仕事をいただく方法はないかものだろうかと思っています。

札幌市では市の職員の方々が北海道日本ハムファイターズのユニフォームを着て
仕事に携われる期間を設けられています。
JR仙台駅では、試合開催日に駅のショップの方々が
東北楽天ゴールデンイーグルスのユニフォームを着てお店に立たれています。
駅についた瞬間から、イーグルスがある街なんだと思います。

いずれのケースも自発的にというより、球団さんからの働きかけがあったのでしょうが、
ユニフォームを着てお仕事をされている方々はどこか誇らしげです。
二つのチームともに地域社会に溶け込み、地域の誇りとして必要とされ
応援されていることがうかがえます。

立命館大学のスポーツチームが、大学の枠を超えて地域のチームになるには、
と考えると、私たちができる最初の一歩は、
一人一人がいつも利用する駅の方々、バスの運転手さんなどに
「おはようございます」、「ありがとうございます」と
言葉としてお伝えしていくことの積み重ねなのではないかと思います。
とても遠いような話に聞こえるかもしれませんが、
BKCに通う者たちが、地域にとって「親愛なる他者になる」ことはとても重要なことなのだと思います。


写真はJR南草津駅
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#JR南草津の方々、ありがとうございました。
#今年度も明日で終わり。
#さくら咲く4月が始まります。

2019.03.23

スーパーラグビー観戦者調査

今年も2月16日(土)のシンガポール国立競技場での試合を開幕戦として、
スーパーラグビー、サンウルブズの4年目のシーズンが始まりました。

(ゆ)2019032301

サンウルブズは、立ち上げ時から
観戦者調査のご依頼をいただいております。
とはいえ、一人ではできませんので、
博士課程で在籍していた早稲田大学の松岡宏高教授の
研究室の事業としてお受けしております。
今シーズンは、これまでに違う観戦者調査の在り方なども検討しながら、
複数回、調査を実施することになっています。

これまで同研究室内において、
ラグビートップリーグ、日本選手権などの調査を実施しています。
そのため、リーグやチームのご意向も反映させながら調査のタイミングを決定し、
項目を作成するプロセスは時間を要しますが、
試合日の調査の実施に関しては院生にお任せしておけば
調査票の印刷から当日の調査員の配置、
調査票の配布回収とすべてテキパキとオペレーションをしてくれます。
昨年から、私たちの研究仲間にサンウルブズの元チームマネージャーも
博士課程の社会人大学生として参画しており、
よりチームの状況やスーパーラグビーの動向を把握しながら
進めることができています。

これまで私たちが関わってきたラグビーの調査では、
2015年のラグビーワールドカップ以降、
20代、30代の女性観戦者が増えたという傾向が明らかになっています。
サンウルブズ戦は、トップリーグよりもチケット価格は高いのですが
データより、価格に対して高いという意識は低く、
トップリーグよりもやや若い層が観戦する傾向もみられています。

立命館大学スポーツ健康科学研究科の同期だったKちゃんから、
「サンウルブズ戦に来ていて、アンケート用紙をもらいました!」という連絡を頂きました。
Kちゃんは、最近になってラグビーのファンになり、
始めてサンウルブズ戦にはトップリーグとは異なる面白さがあったとのことです。

この度、スーパーリーグにリーグの変遷に伴い、
サンウルブズにとって、厳しい判断が下されました。
立ち上げのときからのチームスタッフの姿を想うと
とても胸が痛いです。
しかしながら、未だ今シーズンの試合は続きます。

スーパーラグビーは、世界最高峰のリーグです。
国内で世界トップレベルのラグビーが観戦できる貴重な機会です。
今シーズン是非一人でも多くの方に試合会場に足を運んでいただき、
検討するサンウルブズの姿をご覧いただきたいです。


サンウルブズのスケジュールはこちらから
https://sunwolves.or.jp/schedule/2019/

写真は3月16日土曜日のレッズ戦
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#試合は惜敗
#次こそは!
#次回、初のナイター試合で調査です

2019.03.09

ラグビー45年会東西対抗戦 調査デビュー

3月2日にラグビーワールドカップの会場でもある
東大阪市の花園ラグビー場で
第3回ラグビー45年会東西対抗戦が開催されました。
これが最後の東西対抗戦になること、
そしてワールドカップを盛り上げるという意図もあり、
選手は500人以上、家族、お手伝い等を含め、
参加者は600人になりました。

(ゆ)2019030901


この試合の参加者に対して、調査を実施し、
調査には、4月から3回生となる5人のPre-ゼミ生も参加してくれました。
現場での調査デビューです。


調査の実施に際し、当日、そして準備の段階から
45年会の幹事されているO様に大変お世話になり、
お話等も聞かせていただきました。
45年会は、1989年、昭和天皇の御崩御のため、
第68回全国高校ラグビーの決勝として予定されていた
大工大高校と茗渓高校の決勝が中止なり、
2015年に幻の決勝戦を実施することから発足されたそうです。
その後も大変熱心な幹事さんを中心にコミュニケーションを取られながら
Facebook上でネットワークが広がっていったようにおっしゃっていました。

例えば、私設ファンクラブ、特定の製品や施設の愛好者の会といった
コミュニティに関して、Facebookのようなソーシャルメディアでは
「ポチッ」とクリックすることで、「参加」が可能になるため、
実在のコミュニティよりも参加へのハードルは低くということが指摘されています(藤本, 2018)。
東西対抗戦に参加された方々は、SNSでコミュニティへの参加の促進と関係性を維持させながら、
実在の「集い」への参加につなげているモデルケースだと思われます。

(ゆ)2019030904

幹事の方々、選手の方々はもちろんみなさんお仕事を持ちながらですが、
十代にやり残したことを、時を超えて埋めるパッションや、
ワールドカップ会場である花園第一グラウンドで
500人を超える選手が集う大会を開催される実行力など
この調査を通じて、本当に数多くのことを学びました。
試合といえば、タッチフットから本気ラグビーなど
個人のコンディションに応じて参加できるようになっていました。
独走はやや辛そうで、試合が後半になるにつれて、
包帯姿の方や、足を引きずる方など増えてこられましたが
仲間と笑いあい、イキイキと楽しそうな姿がとても印象的です。


Pre-ゼミ生の5人ですが、驚くほど積極的に調査票を配布し、
「調査方法論」で学んだことを活用し、テキパキと調査票を仕分けるなど、
5人で適宜役割分担をして素晴らしい動きをしてくれました。
ほとんど指示をすることもなく、本当に初めてなのかなと感心してしまいました。
調査でも、イベント運営でも即戦力となれる学生たちです。
後日大会関係者の方からも、立命館の学生は素晴らしいとお褒めの言葉を頂戴いたしました。

(ゆ)2019030905

残り2年の大学生活で、周囲にある環境を積極的に活かしながら、
学内外で理論と実践を経験してくれることでしょう。

そして将来、様々な場面で今回の大会で集われた方々のように、
仲間を大事にし、新たなものを創りだせる人に育ってほしいと願います。

(ゆ)2019030903

分析も含め、ここからは私が向かい合うお仕事です。

第3回ラグビー45年会東西対抗戦の記事はこちらから
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190302-00000101-spnannex-spo

写真は3回ラグビー45年会東西対抗戦と調査の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#45年会の皆様、ありがとうございました。
#お天気にも恵まれ、日やけ気味です。
#あちらこちらに感心している間に一日が終わりました。
#現在データ入力作業に追われています。

2019.03.02

授業準備とシンポジウム

大学は春休み中で授業はない期間ですが、
私は書籍、テキスト、論文、新聞など
とっかえひっかえしながら、2019年度の授業準備をしています。

授業準備の一つとして、何か応用できることはないかと
2月は複数のシンポジウムにも足を運んでいます。
いくつかご紹介すると、
一つ目は、「カスタマーエクスペリエンス(顧客の経験)」と
「カスタマーエンゲージメント」に関するシンポジウムです。
カスタマーエクスペリエンスは、
「経験価値マネジメント」(シュミット, 2000)に基づき
スポーツマネジメント領域でも注目されています。

経験価値は、消費者が製品を消費する「機能的な目的」ではなく、
製品に興味を持ち消費するまでの経験を差別化すること
(どんな経験をさせるのか)に着目しています。
そして、製品を消費することによる消費者の「経験価値」を高め、
製品や企業にエンゲージすること(傾倒して結びついていくというような意味)
によっての長期的なつながりの強化を目的としています。

法人向けのシンポジウムでしたが、
授業の達成すべき目的に対して、授業での経験(アクティブラーニング)を通じて
どのように研究や、大学内外での活動へのエンゲージを促すことができるのか
ということも考えるきっかけになりました。

二つ目は、日本マーケティング学会のサロンとして開催された
小規模の座談会のようなものに参加してきました。
いつも東京で開催されるスポーツマーケティング研究会に参加し、
顔見知りの先生方から最新の視点と情報を共有していく場所としていたのですが
ちょっと勇気を出して、今回はHenry W. Bloch School of Managementから
ゲストスピーカーを招聘して大阪で開催された
「おもてなしの国際比較」というテーマのサロンに初参加してきました。
東京2020オリンピック・パラリンピックの招致では、
プレゼンテーションで注目された「お・も・て・な・し」ですが、
どうやら「おもてなし」は「Hospitality」とは異なる日本独特の概念であり、
起源は万葉集の時代まで遡るようです。

そして、三つ目は、幕張メッセで開催されたスポーツビジネス産業展です。
幕張メッセという日本最大級の施設で、
Jリーグ、プロ野球、大学教員、大学院生の知人・友人に会いました。
複数の講演とブースに立ち寄りましたが、
やはりホットな話題は、どのような楽しい経験を観戦者にさせるのか
という点でのデジタルを駆使したスタジアム(アリーナ)の最適化の追求、
データ分析、そしてeスポーツです。
御覧いいただいている写真は、eスポーツの試合会場や
デジタルを用いたスタジアム・アリーナの
デモンストレーションを見せるブースの様子です。
デジタル化の賛否やeスポーツがスポーツなのかどうかという議論もされていますが、
eスポーツ、デジタル関連のブースが大盛況だったところから考えると
まずはeスポーツの仕組みや消費者(する人・みる人)を
理解する必要があると強く感じました。

(ゆ)2019030201

これらのシンポジウムで得た知見は、
授業等でも反映していきたいと考えています。
これまでもいくつか授業準備をしてきましたが
これまでの経験と最も違うことは、
授業を受講してくれるであろう学生さんたちの顔が
チラホラと浮かぶことでしょうか。


写真は幕張メッセのスポーツ産業展
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#3月はスポーツマネジメントの理論と実践
#4月からのゼミ生も積極的に活動中

2019.02.23

シティホールプラザ「アオーレ長岡」

先々週新潟県岡市にてBリーグのアルビレックス新潟BB戦を
観戦してきたことをお伝えしましましたが、
実は試合観戦だけが目的ではありませんでした。

スポーツマネジメント領域では、アルビレックス新潟BBの
ホームアリーナとなっている「アオーレ長岡」がモデル事業として時々話題に挙がり
実際に訪れてみたいとかねてから思っていました。

(ゆ)2019022301

「アオーレ長岡」の正式名称は「シティホールプラザ アオーレ長岡」です。
いわゆる市役所が併設されています。
あるいは市役所にアリーナが併設されているといったほうがいいのかもしれません。
私が観戦した試合は土曜日の午後からでしたが、
その時間市役所の総合窓口は業務を行っており、多くの方が利用されていました。
土曜日のみならず、土日祝日の朝9時から午後5時まで開設されているようです。

また、建物があちらこちら「透明化」されています。
議場が1Fに構えられており、市民と行政の一体感なども
意識されたつくりになっているようです。

(ゆ)2019022302

「アオーレ長岡」は長岡駅に非常に近く、
スカイデッキで駅と接続されています。
多くのスポーツイベントやスポーツをする、みる、ささえる場面で
イベントの参加者(する、みる、ささえる人)から
スポーツイベント会場のアクセスの悪さや
施設のクオリティが不十分であることが嘆かれたりします。
しかしながら「アオーレ長岡」に訪れると、
さぁ準備はできてますと問われているような気持ちにもなりました。

(ゆ)2019022303

2020TOKYOに向けても様々な施設に手が施されています。
社会の理解と期待を得ながらハードが整いつつある中で
社会から見た時にスポーツが果たせる役割は何なのか
実務者と研究者の協同による価値の測定や創造が求められているのでしょう。

写真はアオーレ長岡
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#雪の降る寒い日でした
#集まる人の目的は多様で
#地域の人々が集う場所となっていました

2019.02.16

技術シーズ発表会 in 大阪

2月15日に大阪市で「技術シーズ発表会」が開催されまました。
技術シーズ発表会は、立命館大学スポーツ健康科学研究センターに所属する
研究者たちが主に民間企業の方々との協同に対して、
それぞれの研究を発表させていただき、
産学の協同を目指すことが主たる目的になります。
私にとっては、普段お会いするスポーツ健康科学部の先生方以外も登壇されるので、
他学部、他領域の先生方の発表を聞ける機会でもありました。

私は、2019年のラグビーワールドカップに始まり、2021年までの3年間に開催される
東京オリンピック・パラリンピック大会、ワールドマスターズゲームズ2021関西といった
メガスポーツイベントを契機に人々や地域を元気にすることを視野に入れた研究に関して
発表させていただきました。

今回、の技術シーズ発表会で嬉しかったのは、
昨年4月から同じタイミングで着任したF谷先生とご一緒に発表できたことと、
修士課程時代に同期だった若い研究仲間のお二人に再会できたことです。
まず、登壇者でとして佐久間先生のご指導を受けていたK君がBKC社系研究機構の
研究員として発表されました。

(ゆ)2019021601


そして、藤田先生のご指導を受けていたTさんは、企業の立場で参加されていました。
Tさんは、大学院を修了されてから、大手フィットネスクラブに就職され活躍中です。
2年ほど前、私が仕事中にプロ野球選手が練習中に投げた(か、打ったか定かではない)
硬球が膝にあたり(まだ時々痛いです)、
骨折は免れたものの、リハビリがてらトレー二ングが必要で、
Tさんに相談し、彼女が務めるフィットネスクラブで
パーソナルトレーナーさんを紹介してもらいました。
昨年4月の引っ越しに際して、そのフィットネスクラブに通えなくなってしまったのですが
今でも私にとってベストのパーソナルトレーナさんでした。
大学院にいた時からキラキラしていらっしゃいましたが、
既に入社して7年とのことで、活躍の場を広げてキラキラ度が増していたように思います。

私たちはスポーツ健康科学研究科の2期生です。
2020年のオリンピックイヤーに、スポーツ健康科学部・研究科は10周年を迎えます。
学びを共にした若い仲間たちにいろいろな形で再会するのを楽しみにしています。

写真は技術シーズ発表会の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#準備時も発表時も自然科学の発表が多くて不安でしたが、
#リサーチオフィスのIさんがしっかりサポートしてくだいました。
#Izumi先生、リサーチオフィスの皆さんありがとうございました。

2019.02.09

Bリーグアルビレックス新潟BB観戦 in 長岡市


新潟県長岡市でBリーグの試合を観戦してきました。
Jリーグ(サッカー)の「アルビレックス新潟」の
ホームタウンは新潟県新潟市ですが
Bリーグ(バスケットボール)の「アルビレックス新潟BB」の
ホームタウンは新潟県長岡市になります。
Bリーグの観戦はまだ2回目で、初観戦は
2016年9月22日に国立代々木第一体育館でTip offとなった
記念すべき開幕戦でした。

2016年の開幕戦、あるいは今回もBリーグの観戦者には
いかにも「バスケットボールをやっています(きました)!」という感じの方が
他のスポーツと比較して少ないのではないかと感じました。

公益財団法人日本バスケットボール協会の公式発表によれば、
2017年のバスケットボールの競技者登録数は63万人程度です。
同年のサッカーの競技者登録数は
91万人(公益財団法人日本サッカー協会公式発表)、
ラグビーは10万人(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会発表)です。
「みる」スポーツから「する」スポーツへ導くことの難しさをお伝えしましたが
数字だけを追うと、「する」スポーツから「みる」スポーツも同様なのかもしれません。
しかしながら、そもそも会場となるアリーナの収容人数が
NPBのプロ野球やJリーグの試合会場よりも少なく
アルビレックス新潟BB戦が開催された
アオーレ長岡の収容人数は5,000人であることを考えると、
バスケットボールの競技経験者ではない、
多様な人が楽しみを求めてアリーナに集っているとも言えます。

(ゆ)2019020901

スポーツマネジメント領域において、Bリーグおよび
リーグに所属するチームの挑戦から学ぶことは数多くあります。
既に我が国のスポーツ組織の常識となってきた
健全経営の追求と地域に根差したスポーツクラブ作りは
一つの試合からも垣間見ることができます。
当日は様々なイベントが開催され、地元の酒造とのコラボ商品も販売されていました。

(ゆ)2019020902

Bリーグは使命として、
・世界に通用する選手やチームの輩出
・エンターテイメント性の追求
・「体育館」ではなく「アリーナ」作りの3つを掲げています。

今日の試合は良かった、あのプレイは最高だった、ではなく
「今日は楽しかった!」が重要なのです。
競技そのものに理解がある、スポーツする人たちだけが「試合」を楽しむのではなく
これまで縁のなかった人たちがその時間や空間を楽しめる
エンタテインメントの一つとして人々や地域の幸せを創造することを追求しています。
雪深い長岡市にて大歓声のアリーナにいながら、
私も「あぁ、楽しかった」というひと時を過ごせました。


写真はアルビレックス新潟BBの試合会場
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#対戦相手は、琉球キングス
#試合以外の演出が豊富になると
#観戦者調査は難しいのです