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2019.09.07

カップヌードルミュージアム大阪池田

8月28日から国際学会GAICSが大阪で開催されました。
GAICS1は、スポーツだけではなく、5つの学会の合同学会で、様々な領域の研究者が一堂に集います。
今年の春ごろから、私のもとに理事会から学会ツアーを担当するようにリクエストがあり、
バスをチャーターして、「カップヌードルミュージアム大阪池田」と「大阪企業家ミュージアム」をご案内してきました。

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カップヌードルミュージアムは、安藤百福発明記念館とも言います。
安藤百福は日清食品の創業者というイメージでしたが、ミュージアムに訪れると「発明家」であったことが良く理解できます。
安藤百福は、1934年に立命館大学の専門学部経済科を修了され、立命館大学の名誉博士でもあります。
そのため、予約の時からとても丁寧にご対応いただいきました。
ご訪問当日も、受付で「ゆかりのある大学からお越しいたただき、ありがとうございます」とお声をかけていただきました。
学会ツアーには私以外に
台湾5人、オーストラリア2人、マレーシア1人、アメリカ1人、カナダ1人、
フランス1人、フィンランド1人、トルコ1人、マルタ島1人、日本1人の研究者が参加されました。
大人も楽しめる体験型ミュージアムとなっています。
世界で一つだけのオリジナルカップヌードルを作ることから始めました。
カップヌードルのカップを自分でデザインし、オリジナル、シーフード、カレー、トマトの4種類のスープから一種類12種類の具材の中から4つのトッピングを選び、5,460通りから自分だけのカップヌードルを作ります。

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消費期限は1か月です。
参加された研究者たちが、日本滞在中に毎ヌードルを召し上がるのかどうかわかりませんが、終始子どものようにはしゃぎ、写真や動画を取り、とても大事そうに「マイカップヌードル」を持って帰っていらっしゃいました。
また、安藤百福が記したた書をみながら、どのような意味があるのか、と繰り返し質問を受けました。
漢字に強い台湾の研究者たちも交えて楽しいディスカッションをしてきました。

カップヌードルミュージアムの後には「大阪企業家ミュージアム」に訪問してきました。
ミュージアムでは、英語のスライドを用いて日本語で講義もしていただきました。
両方のミュージアムで強調されていたのは困難を乗り越えること、忍耐力なしにしてイノベーション起こりえない」ということです。

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講義はすぐに終わる予定でしたが、そこは研究者たち、スライドに書かれた言葉の定義を質問したり、
スライドはもっとこうしたほうが良いとアドバイスしたりとディスカッションが尽きませんでした。
今回の学会ツアーは一人ですべて請け負っていたため、準備や手配は大変でしたが、参加者の皆さんと理事会のメンバーがとてもが満足してくださったとのことで、無事に終わって一安心しています。

写真は学会ツアーの様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください
#カップヌードルミュージアム、楽しいです。
#大人が子どものようにはしゃぐ
#シーフード味の人気が高い

2019.08.31

ワクワクが止まらないスタジアム

先週に非き続き、今週もゼミ合宿での様子をご報告します。
ゼミ合宿の2日目は、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「楽天生命パーク宮城」に訪問してきました。
私個人が楽天生命パーク宮城に訪れるのは、おそらく20回近くになるように思います。
常々ここは日本のサクラダファミリアのように感じています。
訪問するたびに、なにか新しく手が施され、「進化」しているからです。
常に来場者にワクワクを提供するために、「完成」といった形を持たずにスタジアムが工事がされているからです。
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今回のご訪問に際して、スタジアムツアーと講義を受けてきました。
その際、楽天野球団のKさんと長谷川文太さんとに大変お世話になりました。、
長谷川さんは大学卒業後、アメリカでもう一度大学に通いわれています。
その後メジャーリーグのチーム、ワシントンナショナルズのスタッフとしてお仕事をされていました。
ワシントンナショナルズでは、Team Service All-Star MVPという、その年の接客ナンバーワンを決める賞があり、長谷川さんはワシントンナショナルズ在籍中に見事その賞を受賞されています。
今回のスタジアム訪問に際して、ゼミ生たちに是非長谷川さんのことも知ってほしく、お忙しいと知りながらご無理を聞いていただいたわけです。

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先にも述べたように、楽天生命パーク宮城、そして楽天野球団は常に来場者や地域住民の方々にとっての「ワクワクの提供」を追及しているように見えます。
長谷川さんのご講義では「お客様が楽しんでもらえるかどうかだけではなく、安全・安心が確保できるかどうかが大事」というご説明がありました。
ゼミ合宿に参加した学生からは、それぞれが下調べをしていたこともあり、質問が次々と上がりました。
長谷川さんには、まるでゼミの院生のように一つ一つの質問に親しみを込めながら丁寧に対応していただきました。
近年スポーツマーケティング領域では、スタジアムでの「経験」と「エンゲージメント」の関係性が注目されています。
授業で楽天生命パーク宮城の写真や楽天野球団の事例を用いて経験価値について取り上げてきたのですが、百聞は一見に如かず、ともいうのでしょうか。
学生からは「テーマパークみたい」「こんなスタジアム訪れたことがない」という歓喜が上がってきました。
何度も説明したのになと、やや複雑な思いもしながら、このスタジアムに再び学生たちと訪れることができて嬉しく思いました。
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このゼミ合宿は、大学の「学びのコミュニティ学外活動奨励奨学金」を利用して実施しています。
さらなる学びとして、ゼミ合宿中に収集したデータは、楽天野球団様にも提出させていただく予定です。
楽天野球団のKさん、長谷川文太さん、ありがとうございました。

写真は楽天生命パークでの様子
撮影:ゆ+ゼミ生
写真の無断転載はご遠慮ください

#集合写真にはKさんと長谷川さんも
#楽天イーグルス
#ワクワクが止まらない
#楽しく学びまじめに遊ぶ

2019.08.24

ゼビオアリーナ仙台ご訪問と市場調査 in 仙台

お盆の真っただ中、ゼミ合宿で仙台を訪れてきました。
まずは、ゼビオアリーナ仙台にご訪問してきました。
Apollo先生がご紹介してくださったこともあり、大変丁寧にアリーナについてご説明をしていただきました。
Bリーグ(プロバスケットボールリーグ)は、エンタテインメント性の追求を一つの使命として掲げています。
スポーツ観戦市場では、試合の提供だけではなく、アリーナでの演出による楽しみの提供が一つのキーコンテンツです。
2012年に竣工したゼビオアリーナ仙台は、先駆的にデジタル演出を用い、エンタテインメントの提供を可能にしてきた施設です。

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ここは多目的アリーナですので、スポーツだけではなく、様々なイベントが開催されます。
訪問日の翌日も人気アイドルグループのライブが予定されていました。
学生たちがそのお話を聞いて何故かソワソワしていました。


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ご訪問後は、仙台でのメインイベントの一つである、卒業論文に向けた調査を2つ実施してきました。
2つとも質問紙を使ったいわゆるアンケート調査です。
一つは、街中にいらっしゃる東北の方々にお声がけをして、アンケートをお渡しし、回答していただくものです。
回答してくださる方にとっては、歩いているところに知らない者に呼び止められ、アンケートを依頼されるわけです。
そのため、調査を実施する方にとっては非常に難易度の高い調査になります。
もう一つは、スポーツツーリストに対する調査です。
スポーツ観戦を目的に仙台を訪れたツーリストであり、かつ既に宿泊施設に滞在した人が調査対象になります。
まずは条件にあう方々を探すのがとても難しく、その上で、アンケートにお答えいただけるかをお伺いしなくてはなりません。
そのため、こちらもまた非常に難易度が高い調査です。
調査責任者である2人の学生は、仙台での調査実施に向けて、夏休みが始まってからも頻繁に研究室に通っていました。

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合宿に参加したその他7人もまた、仙台では自分ごとのように調査員として活躍してくれました。
状況によっては10人に声をかけて1人協力していただけるかどうかです。
2日目も朝から夕方まで空いている時間でを見つけ、それぞれ難易度の高い調査に、互いに知恵と知識を提供しあって取り組んでいました。
私も調査員として参加しましたが、学生たちの協力体制と取り組みの力強さに驚きました。
調査責任者の2人は、ゼミの仲間が協力してくれて収集できたデータをとても大事に扱っています。
非常に暑い中、朝から晩まで歩き続けて疲れているはずなのに、それぞれから笑顔があふれていました。


写真はゼビオアリーナ仙台と調査の様子
撮影:ゆ+ゼミ生
写真の無断転載はご遠慮ください

#調査にご協力くださった東北の皆様、御礼申し上げます。
#来週もゼミ合宿の様子を報告します。
#8月の一日平均歩数が10,000歩近いです。
#楽しく学びまじめに遊ぶ

2019.08.17

ラグビー観戦者調査 in 花園

先週は、アジアスポーツマネジメント学会への参加報告をさせていただきましたが、
その前後、2つの観戦者調査を花園ラグビー場で実施してきました。

一つは、8月3日に開催された日本代表対サモア戦です。
サモアは、ワールドカップ期間中に花園で2試合を戦います
3日の調査は、大阪体育大学の藤本先生に取り仕切っていただき、大阪国際大学の舩越先生も参加されました。
立命館大学のスポーツ健康科学部からは、5人の学生が調査員としてデビューしました。
ちょうどオープンキャンパスと重なり、また部活動で参加したくてもできない、という声も聞かれました。
私もApollo先生に担当を代わっていただくなどご迷惑をかけてしまいましたが
たくさんの活動の選択肢があることはとても大切だと思います。
(それにしてもApollo先生、申し訳ありませんでした)

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そして、もう一試合は8月10日に開催されたトップリーグカップ戦の決勝です。
10日の調査は、博士課程で同じ研究室であった京都先端科学大学の足立先生とともに取り組みました。
足立先生は立命館大学の産業社会学部の卒業生でもあります。
博士課程で私たちをご指導をくださった松岡先生も駆けつけてくださいました。
スポーツ健康科学部の1回生から4回生まで、13人と、足立先生のゼミの学生さん2人が参加してくれました。
3日の日本代表戦と同様、10日の観戦者調査には、学年や領域を問わず参加し、参加者からは他大学との交流も有意義であるという声が上がっています。

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トップリーグカップ戦の決勝に話を戻すと、トップリーグそのものはプロリーグではなく、いわゆる企業スポーツの色が濃いリーグです。
今回は関西圏に本社を置く2チームが決勝に進出してきました。
今年はワールドカップの影響もあり、これまで以上に国際試合が開催され、またトップリーグのスケジュールが変更になっています。
今ラグビーのドラマが放送されていることもあり、ラグビー熱も高まってきています。
3か月後には、ワールドカップも終わります。重要なのはそこからでしょう。
2015年のワールドカップにおける歴史的勝利をきっかけにラグビーの観戦者調査が始まって4年余になります。
これまで調査をお手伝いしてくれた学生たちの多くが、調査員デビューが初のラグビー場、ラグビー観戦でした。
ルールも知らなかった大学生たちが、調査をきっかけに「自分がかかわったラグビー」というように捉えてくれています。
ワールドカップをはじめ調査に関わった学生たちが試合結果などを気にしてくれれば、それはそれで一つのレガシーなのだと思います。


写真は花園ラグビー場での様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#国民的アイドルも来場
#学生が震えて喜んでました
#ワールドカップ開催まであと1か月
#「一生に一回」じゃなく「一生に何回でも」
#酷暑の中、お疲れさまでした!

2019.08.10

アジアスポーツマネジメント学会 in Tokyo

8月7日から9日まで、アジアスポーツマネジメント学会が開催されました。
開催地は東京で、ホスト大学は順天堂大学でした。
東京で国際学会が開催されることもあり、スポーツ健康科学部からは、1回生から3回生までの学部生6人が参加しました。
発表こそしないものの、一人を除き初めての学会参加者ばかりで、「一日3回、英語で参加者の方々とコミュニケーションをとる」ということを課題にして国際学会に臨みました。

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学会は、「Tokyo2020 Olympic & Paralympic Venue Bus Tour」からスタートし、
来年開催されるTokyo2020の会場をまわりました。
Olympic Stadium(新国立競技場)をはじめまだまだ工事中のとこが多かったですが
来年の今頃は、世界最大のスポーツの祭典が開催されます

2日目からは複数の基調講演が用意されていました。
スポーツ庁の鈴木長官からスポーツとSDG's、
国際オリンピック委員会における男女平等プロジェクトの紹介と提言、
アジアにおける女性のスポーツ参加、
メガスポーツイベントとスポーツツーリズム、
メガ大会後のスポーツスポンサーシップ、
ロンドンオリンピックのレガシー等々、
国内外の著名な研究者からスポーツマネジメント領域における重要かつ最新の動向を学ぶ素晴らしい機会となりました。

今回も、学会に集った世界中の研究者が尊敬の眼差しで見つめる中、Dr.Chelladuraiの基調講演がありました。
90歳を超えて、今もなお研究や学生の指導に携われており、スポーツマネジメントの父と呼ばれています。
私の博士課程の指導教員である早稲田大学の松岡教授はDr.Chelladuraiの研究室でPh.D.を取得されています。
そんなこともあり、私もご挨拶にお伺いし、しばらく談笑させていただきました。

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学会のテーマは「Contribution to the SDG's through Spot Management in ASIA」です。
スポーツ健康科学部でもSDG'sの取り組みが本格化していきます。
今回学会に参加した学部生の皆さんが、学会で得たことを大学に持ち帰り活用してくれることでしょう。

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立命館大学の学部生たちと参加することで、いつもとは違う楽しみを得た学会でもありました。
何よりも日ごろからご一緒させていている日本を代表するスポーツマネジメント領域の先生方があたたかく学部生を受け入れて下さり、また大学院生たちも気にかけてくれていました。
皆様に心より御礼申し上げます。


#東京タワーにも訪問
#最後はみんなでEXILE
#来年はThailandで開催


2019.08.03

ラグビー日本代表観戦者調査 in 釜石

7月27日(土)にラグビーの日本代表とフィジーの代表選が釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムで開催されました。
釜石市は9月20日から始まる2019年ラグビーワールドカップの試合会場でもあり、公認キャンプ地でもあります。
フィジーは、ワールドカップの参加にあたって岩手県でキャンプを行い、9月25日に釜石鵜住居復興スタジアムで試合を行います。

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釜石鵜住居復興スタジアムについては昨年8月の杮落しの際にあいコアの星に紹介させていただきました。
もとは、釜石東中学校と鵜住居小学校があった場所で、復興のシンボルと次世代への希望として設立されたスタジアムです。
常設の座席では、収容人数は6,000人ですが、現在は仮設の10,000席を設け、16,000人が収容できるスタジアムとなっています。
今回のフィジー戦はスタジアム建設後、初の代表戦であり、いよいよ開催されるワールドカップ前の最後の試合です。
昨年の杮落し、今回の日本代表戦、そしてワールドカップと、スタジアムの建設とラグビーを通じてまちの復興に携われてきた関係者の皆様はご自身たちも被災にあいながら今日を迎えていらっしゃいます。

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東京経由で、盛岡に宿泊し釜石に移動したのですが、岩手県のあちらこちらでワールドカップのプロモーションを目にしました。
この日本代表戦では、早稲田大学の松岡先生と、松岡先生の研究室の大学院生6人(国籍は日本、中国、ロシア、韓国)、博士課程修了生の研究者とともに、観戦者調査の調査員として参加してきました。
調査員は私も含めて合計8人と、通常の観戦者調査の半分の人数で行いましたが、
このような観戦者調査に対して知識と十分な経験を持った者ばかりが集まりましたので、適切な手法でデータの収集ができました。
何かと話題性のある試合でしたので、翌日様々なメディアでも取り上げられました。
日経新聞の朝刊にもまた、釜石鵜住居復興スタジアムの建設やワールドカップの試合を誘致するまでのプロセスが紹介されていました。
東京から移動するにしても、スタジアムは決してアクセスのよいところではありません。
スタジアムに向かう道には、いまだ仮設住宅も残されています。
それでも翌日の日本経済新聞の記事に書かれているように、「ラグビーを通じて多くの人が釜石に訪れ、交流する場」になるように関係者は願っていらっしゃると思います。
今回の調査データが少しでもお役に立てばと願います。
このような調査の場を作ってくださっている(公財)日本ラグビーフットボール協会のマーケティングの皆様に御礼申し上げます。

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#WE ARE BRAVE BLOSSOMS釜石
#盛岡経由で釜石に入りました
#ものすごく暑い日でした
#しばらく観戦者調査が続きます

2019.07.27

スポーツ関連施設への訪問 in Seoul

7月の初旬に訪れたソウルの滞在中にいくつかのスポーツ関連施設を訪ねてきました。
2つのスタジアムと1つのミュージアムをご紹介します。
一つ目はの施設は、「ソウルワールドカップススタジアム」です。
2002FIFAワールドカップKorea Japanの開催のために2001年に建設され、サッカーの専用スタジアムとしてはアジア最大で座席数は66,704席です。
日本のプロサッカーリーグは、通称「Jリーグ」ですが、韓国のプロサッカーリーグは、「Kリーグ」と呼ばれいます。
このスタジアムは、Kリーグに所属するFCソウルの本拠地で、FCソウルの試合がない日は、スタジアムの中まで見学することができ、見学料は1,000ウォン(100円程度)です。
「ソウルワールドカップスタジアム」はそのままは駅名にもなっており、スタジアムは駅の目の前です。
お話を伺ったスタジアム関係者によると、もともとはごみ処理場が建設される予定であったとのことです。
この場所が東京でいうどのあたりに該当するかは定かではないのですが、ソウルの中心地からは電車で30分ほどです。
スタジアムには「ワールドカップモール」という施設が併設されています。
この日は、スタジアム内を見学するために、FCソウルの試合がない日に訪問したためか、やや閑散としていましたが、ショッピングセンターや、スパ、映画館、スポーツセンター、結婚式場などもワールドカップモールに入っています。

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もう一つの施設は、プロ野球チーム「ヒーローズ」の本拠地高尺ドームです。
ここは、韓国初のドーム球場で、韓国人の研究者によると、韓国にドーム球場の数は日本に比べて非常に少ないということです。
スタジアムに向かう道や、スタジアムの姿は何となく京セラドームに似ていました。

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最後にご紹介するのは、数々のショッピングモール屋台が乱立するにぎやかな街、東大門の歴史文化公園にある東大門運動場記念館です。
公園といっても、テーマは「デザイン創造産業の発信地」としての再開発地区で、大変近代的なデザインでアートホールなども併設されています。
東大門運動記念館は、歴史文化公園駅を中心に整備された東門歴史文化公園内に静かに存在していました。
東大門歴史文化公園はもともと東大門運動場(その前はソウル運動場)があった場所です。
東大門運動場は、1925年に建設され、サッカー場や野球場を伴う韓国最大の競技場であったようです。
サッカー場は、1998年のソウルオリンピックの際のサッカー場としても利用され、また野球場はプロリーグはもちろんのこと高校野球の大会も大変盛んであったとのことです。
しかしながら、2007年11月に閉場し今に至ります。

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今回東大門を訪れて、思い出したのでは、賑やかな街の駅近くにあった大阪球場や西宮球場のことです。
これらの球場は、現在ではショッピングモールになり、野球場があった時よりも賑わっているように見受けられます。
メガスポーツイベントの招致やキャンプ地になるには、スタジアムやグラウンドの新築、増改築が必要です。
近年では、負のレガシーを避けるため、イベント終了後に有効利用ができるように考えられながら計画されていますが、現在まさに新設、増改築中のスタジアムや施設が50年後、100年後にその街にとってどのような存在になるのかを考えさせられました。
ソウルでのスケジューリングは、日本でスポーツマネジメントを学ぶ韓国人の修士課程の学生が中心となってたててくれました。
事前準備や各種予約、現地での案内も大変だったかと思いますが、自国で少しでも良い経験と学びをしてほしいという思いがしっかり伝わってきました。
参加した皆さんにお礼を申し上げます。

写真はソウル市内のスポーツ関連施設
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#参加者の皆さん、ありがとうございました。
#大学はテスト期間です。

2019.07.20

International Academic Exchange in Seoul


早稲田大学の松岡宏高教授が開催してくださったInternational Academic Exchangeに参加してきました。
日本からの参加者は松岡研究室の院生を含む学生さん、東洋大学の山下先生と学部生の方々など結果的に25人程になりました。
ホスト大学は、松岡教授とオハイオ州立大学で研究を共にされたDr. KwonがいらっしゃるCUHNG ANG UNIVERSITY(中央大学)です。
私は、皆さんのご厚意で参加させていただいたのですが、立命館大学のロゴも入れてお迎えくださいました。
その他の参加者として、韓国から、Sangmyung University(祥明大学)、Seoul National University(ソウル大学)、そして学位を韓国で取得された中国の研究者がHenan Universityからお越しになっていました。

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プログラムとしては、早稲田大学、東洋大学、中央大学のスポーツマネジメント領域の紹介とともに、代表者の研究発表があり、日本人の発表の際には、韓国側から、韓国側の発表の際には日本側から積極的な質問やコメントがありました。
日本から参加した修士課程の学生の国籍は韓国、ロシア、中国と多様で、日頃、英語で研究をしています。
英語には不自由はしていないはずですが、質問をしたあとに「緊張した!」なんて言っているところを見ると、「質問をしなくてはならない!」という義務感から一生懸命積極的になっていたようです。
一方、学部生はというと、何とか参加しないとという思いからか、ともかくスライドを必死に書き写している、という姿が見られました。
それはそれで素晴らしいことだと思います。

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松岡教授とDr. Kwonは、オハイオ州立大学の院生時代から20年以上の交流になるとのことです。
スポーツマネジメント領域を先に歩んでこられた先生方のおかげで、日本はもとより、アジアにおけるスポーツマネジメント領域がワールドワイドで活動できる時代になりました。
今回の国際交流は、20年の時を経て、国を超えて、世代を超えてのネットワークが目に見える形で実現したプログラムでもありました。
研究者たちとは、今年の8月に日本で開催されるアジアスポーツマネジメント学会で再開する予定です。
また、スポーツ健康科学部に所属する1回生から3回生が6人参加します。
国際学会が、初めての学会参加という学生が大半です。
立命館大学スポーツ健康科学部の学生人とっても積極的な国際交流と機会となり、「理論と実践」を体感して欲しいと思っています。

写真はソウル中央大学での様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#来週はソウルのスポーツ施設をご紹介します
#お楽しみに

2019.07.13

「挑戦を、この街の伝統に」ツエーゲン金沢


今年度から「スポーツマーケティング論」を担当しています。
先日、スポーツマーケティング論の講師としてJ2に所属するクラブ、ツエーゲン金沢の灰さちさんをお招きしました。
受講生に対して、現場に携わる方からJクラブやJリーグのお話をしていただきたいというより、
灰田さんを通じて、ツエーゲン金沢やJリーグの取り組みを知ってほしいと思い、お声掛けをさせていただきました。

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灰田さんは、私とはちょうど入れ替わりなのですが、同じ研究室で学んだ研究仲間です。
研究室に数々の逸話を残して修士課程を修了されました。
大学院の進学に当たっては、学部時代から考えていらしたようですが、一旦断念され、
その後、一般企業を経て、大学院へ進学されたとのことです。
大学院の在学中にJ1クラブに所属することなり、2017年から生まれた金沢に戻られて、現在に至ります。
そんなご自分のキャリアを、灰田さんは、「自分が諦めが早い」と説明されていました。
しかしながら、彼女の言動を見ていると、決断をするまでに、猛スピードで情報を集め、とことん考え抜いて出した結論であっただろうと簡単に想像できます。
私は常日頃から、考え抜いて出した結論に、正解も不正解もなく、正解は選んだ道の中で育むものであるととらえているのですが、灰田さんを見ていると、自分の考え方を肯定することができます。
また、以下の記す彼女のインタビュー記事の中では、Jクラブに働くことに際して、運とタイミングと述べていらっしゃいますが、彼女の姿からは、運とタイミングというのは、その準備ができている人のとこのに訪れるように思えるのです。
ご講義の前は、「こんな大勢の学生さんの前では緊張する」、なんておっしゃっていましたが、
いえいえ、いざマイクを持ってお話をし始められると、いつも通りの灰田さちさんでした。

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2019年に新たに掲げられたツエーゲン金沢のクラブ理念は「挑戦を、この街の伝統に」です。
灰田さんによると、Jリーグの取り組みが地域貢献という一方向から、
各ホームタウンで、ステークホルダーとの関係性を構築し、彼らとともに地域における“共通価値”を創造することへ重点が移行しているとのことでした。
ツエーゲン金沢は、まだまだ集客には苦戦中のようですが、
灰田さんは、事業企画部次長 兼 ホームタウン推進室室長として、
Jリーグとツエーゲン金沢の理念を実現すべく、たくさんの種をまいていらっしゃいます。
スポーツを通して伝統を創る担い手として、生まれ育った街に戻った灰田さちさん。
ぜひ、灰田さんの挑戦とツエーゲン金沢のこれからに注目してください。

 灰田さちさんの紹介はこちらから https://azrena.com/post/10258/
 ツエーゲン金沢についてはこちらから http://www.zweigen-kanazawa.jp/

写真はスポーツマーケティング論の講義の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#挑戦が、この街の歴史になる
#ツエーゲン金沢
#灰田さち
#サチえもん

2019.07.06

ワールドカップキャンプ地視察


久しぶりに別府市に足を運びました。
今回は、APU経由で別府市役所の観光戦略部、ラグビーワールドカップ2019推進室をご訪問してきました。
別府市は9月20から日本で開催されるラグビーワールドカップの公認キャンプ地です。
大分県は準々決勝が開催される影響で、ラグビー強豪国からの注目も高く、最終的に
ニュージーランド、オーストラリア、ウェールズ、そしてカナダの公認キャンプ地となりました。
ラグビーワールドカップの開催まであと2か月ほどになりました。
事前キャンプ地である別府市にとっては、大変お忙しい時期かと思われますが
ラグビーワールドカップ2019推進室の方々に各国代表が利用するグラウンドやトレーニングジムをご案内いただきました。

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美しく管理された芝一面のグラウンドは、ご案内をいただいた日の夕方にポールを設置する予定であるとのことでした。
もともとはこれほどきれいな芝を備えていなかったようですが、キャンプ地になることを計画してから改修をされてきたそうです。
2017年には、この場所で練習するサッカークラブやラグビークラブの子どもたちや、
グラウンドゴルフを楽しむ年配の方々と一緒に芝を植えられたそうです。
施工工事を終えて、世界最高峰のラグビーチームが選んぶグラウンドとなりました。
今は、目の前に迫ったワールドカップのために使用することなく管理されていますが、
これまでプロラグビーチーム、サンウルブズやその他トップラグビーチームがキャンプ地として利用しています。
また、ワールドカップ後は、市民に開放されるそうです。

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グラウンドの横には、トレーニングジムも新設されていました。
チームのリクエストを種々取り入れてご準備されてきたとのことで、70kgのダンベルが並んでいました。
ワールドカップ以降はこのトレーニング施設も市民が有効活用ができるよう計画され、
今後、2020年のオリンピック参加国のキャンプ地としても利用されるようです。

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写真はキャンプ時に利用されるグラウンドとトレーニングジム
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#海の見えるグラウンド
#今回も温泉には無縁
#最後は熊八さんにご挨拶