[ 2010年07月 ] の記事一覧

2010.07.11

ATC 特別講演会が行われました

この一週間は、大雨が続いた地域も多いですが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

先週の水曜日に、立命館大学卒業生で、
NATA (National Athletic Trainer's Association) が認定する
ATC (Athletic Trainer, Certified) の資格を取得するために
現在、アメリカに留学中の松野さんに来ていただいて、
特別講演会を開催しました

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講演中も、講演終了後も、たくさんの学生が質問をして、
大変活発な講演会になりました。

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ATC の資格を取るためにも、
大学できちんと英語を学ぶ事の重要性を
松野さんが繰り返し言われていたのが、
とても印象に残りました。
我々の学部を受験しようと考えてくれている学生さんは、
しっかりと英語を勉強して下さいね。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
              敦

 

2010.07.10

日曜日は、参議院議員選挙です...:自治って何?

明日、日曜日は、参議院議員の通常選挙です。

といっても20歳に達していない1年生は、まだ選挙に行きたくても選挙権を持っていませんが...(笑)。

 

SE1.JPG民主党政権となって、友愛とCO2の削減を高らかに宣言したことに始まり、高速道路の無料化、子ども手当の支給、天下りの根絶、事業仕分けによる税金の無駄遣いの削減など、かなり国民の関心を引いた一方で、政治資金の不正問題や普天間基地移設問題などで首相が交代した後に、消費税の増税が浮上するなど、何かと話題に事欠きませんでした。

内閣・政党支持率が急落する中で、今回の参議院議員選挙は、政権政党の民主党にとっても正念場といえるでしょう。

 

 

しかしながら、国民の投票行動は冷ややかなようで、前回の"政権交代"がかかった衆議院議員選挙と比較して、今回の選挙は関心が低いのか、不在者投票数が激減しているというニュースが伝えられています。

 

学生諸君も
小・中・高校などで学級委員や生徒会長を選出する際に、"投票する"という行為を経験していることでしょうが、その時に、まさか、「誰に入れても一緒...」というような"いい加減な"態度で投票していないですよね?自分自身に与えられた「1票」という権利によって、クラスや学校の方針、または仕組みが代わるかもしれないわけですから、"権利"が与えられた我々には、"責任"がともなうという身の引き締まるような想いで投票に臨んでくれたことでしょう...。

 

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今年は、立命館学園の総長選挙の年でもあります。新しい総長選挙規程のもとに、我々教職員のみならず、学生の意思や声が反映される仕組みになり、選挙人に選出された人の投票行動が学園生活や将来の立命館学園の方向性を決める重要な年です。

 

1年生の皆さんは、基礎演習の授業やスポーツ健康科学会の設立に当たって、この立命館大学における"自治"の重要性と重みを少なからず、感じていることでしょうが、この"自治"ということについて、少しだけ考えてみたいと思います。

 

 

 




 

"自治(self-government)"とは、どのような意味なのでしょうか?

論文の中で定義づけするわけではないので(笑)、「自ら治める」というこの言葉を、緩やかに表現させてもらうならば、「自らが考え、自らが責任を持って行動すること」という意味といえるでしょうか...。もちろんこれは、自己責任のもとで、好きに振る舞えばいいということを意味しているのではありません。当然、我々は、社会の中で、社会を構成する一員として位置づく限りは、自らが責任を持って行動するといっても他者との関係を無視することなどあり得ません。

 

自治は、我々人間にだけ与えられた能力や本能ではなく、動物や植物の世界においても自治は存在することでしょう。ただ、動物や植物は、牙や棘、また毒や甲羅といったもので、自らの身を守ろうとしますが、我々人間は、他者や集団との関係の中で、互いに助け合い、互いに支え合い、そして分かち合って、自らの存在を守ってきました。時には競い合い、勝敗や優劣をつけることがあっても、それは、我々人間が進化を遂げるための、成長の糧やエネルギーとなっていたはずです。

 

つまり、我々人間にとっての自治とは、より豊かな生活を実現するために、我々自身が培った英知を結集させて、自分のために、また自分とともに生きる他者のために、そしてそのような人たちで構成される社会のために、自らが考え、責任を持って、助け合い、支え合い、理解し合い、認め合い、共生するための全ての行為といえるでしょう。

 

選挙の話題に戻りますが、20歳代から30歳代にかけての投票率は、どの選挙においても他の世代と比べて、顕著に低い傾向にあります。無関心ということが、投票行動を阻害する最も大きな要因ですが、「誰に入れても一緒だから...」や「どうせ誰がなっても一緒...」と社会の悪しき風潮に同化して、選挙を放棄する人が多いようです。

 

都合のいい"権利"ばかりを主張し、"責任"がともなう"義務"は果たさない...。そんな風潮が社会に蔓延したらどうなるでしょうか?社会を構成する一員としての責任や役割、また義務を果たさず、権利を主張するというのは、単なる身勝手にしか過ぎません。

 

選挙権を得た学生が、「誰に入れていいかわからないから、投票に行かない...」と話していたのを聞いて、「それならば、堂々と白票を投じたらいい」と話したことがあります。もちろん、候補者について情報を収集し、然るべき1票を投じることに越したことはありません。

ただ、「投票する」という行為を放棄するぐらいならば、自らに与えられた権利と、その権利を裏づける責任と義務を果たすために、白票でも投じる方がまだましでしょう。投票の中に「白票」の割合が増えるという事態が起これば、当然、政治家も考えるはずです。つまり、そのような自らの意思や行動を表すことによって、社会を変えるきっかけづくりをすることも可能だということです。

 

ただ、もっとやっかいなことに、権利を放棄したら、義務からも解放される...と思っている人もいるようで...。

社会を構成する一員として存在する時点で、我々には、何らかの役割や責任が付与されます。だからこそ、受動的ではなく、能動的に、また主体的に我々は生きようとするし、そのように生きようとするからこそ、人生は楽しいのにねぇ...。

 

自治は、"自律(autonomy)"という言葉とひじょうに関係が深いです。大切なのは、自立ではなく、「自律」です。「地方自治」という言葉や、「大学自治」という言葉がありますが、鍵を握っているのは、"自律"です。この言葉については、またの機会に考えましょう。

自治や自律は、私のようなものが語るよりも、優しげなメガネをかけて、髭を蓄えている【M.O】先生が適任でしょう!メガネに髭??ごっつい身体の先生ではなく、華奢な身体の先生の方...)

 

それでは、【M.O】先生、よろしくね!

 

 

 

2010.07.09

プチ・プレゼンテーション大会

 今週、水曜日の基礎演習という授業で【真】クラスと【Moto】クラスでプチ・プレぜーテンション大会を行いました。5-61組になり、立命館大学から200300カロリー程度を消費するお散歩コースを作る!ということを課題にして、実際に歩いてみて、その散歩コースを紹介する、というプレゼンテーションを行いました。みんなPowerPointで地図やお散歩コースの途中にあるお店や施設の紹介を入れてすばらしい発表ができていたと思います。

 

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先生と学生同士で得点を付け、集計した結果、河原、基村、丸田、藤田、古川グループ(写真)がほぼ満点の得点で優勝して、優勝賞品をゲット!大喜びでした。彼らは、立命館大学からロクハ公園というところまで、片道30分程度かけて歩き、歩数3,000歩、225キロカロリーを消費するコースを紹介してくれました(写真)。このコースの途中にはパン・ドゥ・マルシェというおいしいパン屋さんがあるそうです。是非、このコース歩いてみて日頃の運動不足を解消してみてはいかがでしょうか??

 

by Moto

 

 

2010.07.08

ある病院のオリジナルバッジ

昨日は七夕さまでした。何かお願い事はしましたか?

 

さて、今回のキーワードは、看護師さんの手作りバッジ。今週火曜日には、静岡県の東部(富士山がすぐそこ!)という場所にある病院に、看護師さんたちの研修会に出かけてきました。駅を降り立って、時間の流れ方がかなりゆっくりだと感じるような、のどかな懐かしい雰囲気のする場所でした。

 

お邪魔した病院にいらっしゃる今の副院長兼看護部長は、この病院に着任されて3年目です。その間、看護師さんたちのモチベーション向上やキャリア開発のために、ラダー表(臨床実践能力習熟段階)を独自に開発されていらっしゃいます。

 

20100708.jpgのサムネール画像その一つの取り組みは、私にとっては興味深くて、いい!と思ったのです。それは、バッジです。

このバッジ、看護部長自らデザインされたそうです。私は今、これがとてもお気に入りです。

 

このバッジは、病院独自のキャリア開発プログラムで経験を積み、各種の研修を受け、看護ケアに役立つ実践的な専門力を修得された看護師さん(SFNP)に与えられるものだそうです。そして、今、これをゲットできるほどの看護師さんが育ってきたと、看護部長さんは嬉しそうに話をされていました。

何よりも、このバッジに看護部長さんの思いが込められていて、一つ一つのパーツに意味があるのです。きっと、このバッジを通して、これを身につけた看護師さんと患者さんとの間で会話が弾むんだろうなぁと思うと、そういう場面が早くみてみたくなります。がんばっているとき、ちょっとでも成長した自分を認められることは、いくつになっても嬉しいことだと思います。

 

この病院の今後がとても楽しみですし、ますます活気づくことを願うばかりです。  ippo

 

写真の上の方にあるのが、丸くてかわいいオリジナルバッジ。

左側のK :蒲原(かんばら)総合病院病院なのでK。右側に小さく切り口(白)が入っているのは病院のBを。

緑色:静岡のお茶。 黄色:静岡の名産のみかん。 水色:すぐそばにある駿河湾。 紫色:このあたりの美味しいもの、桜海老。をそれぞれ表しているのだそう。

 

 

2010.07.07

我らが愛する海老先生、おめでとう! その2

今日は、七夕である。皆さん、今日も充実した日をお過ごしでしょうか。

 

海老先生、おめでとうー。ということで、その2。

 

その1を読んでね。

 

で、早速お祝いである。仕掛け人は、たくさんいる。嬉しいことはみんなで分かち合い、悲しいこともみんなで分かち合おう、という伊坂先生の考え方に則り、お祝いの会の挙行が、直ぐに(数名で)決まった。直ぐにやろうという感じだったので、アイコアの6階のその辺にいた人に声をかけた(みたい)。

 

お祝いと言えば、心ばかりのお品を、ということになる。

贈りたいもの、ではなく、海老先生の好きなもの、ということになった。(当たり前かな。)

はて、海老先生の好きなもの?

えびせん?

海老先生の好きなものって何?

 

すかさず、ippo先生が、

「海老先生は、『キリン』が好きですよ。」

 

よく知っているなあ、と感心する。

伊坂先生、長積先生、ippo先生と私の4人で、伊坂研究室にて早速協議。

 

・キリンのぬいぐるみを買おう、6m位の背の高いもの!

  研究室に入らないよっ。

とか

・黄色地に黒い丸の模様の入ったキリン柄のテープルクロス!

  そんなん売ってる店、見たことない。

とか

・黄色い幸せのハンカチ!

  映画と違うんだから。

とか

・黄色いティッシュボックスはどう?

  安すぎる。

とか

・黄色かったら、なんでもいいんと違うか?

とか

・やっぱり、キリンビールの券でしょう!

 

まあ、言いたい放題である。本当に、お祝いをする気があるのか、という疑いも出た。

 

話の最中、浜岡先生が伊坂研究室に立ち寄った。

この先生、話を聞いてか、聞かずか、はたまた、話はまとまらないと読んだか、あっさり退室。

 

1時間程度の熟慮(?)の上...、何も決まらず。(浜岡先生、鋭い。)

 

で、ippo先生に一任。そして、ippo先生は、翌日、長積先生と相談の上、購入してくださった。

ippo先生、どうも、ありがとうです。長積先生は、きっと適当に、いや親身になって、相談に乗ったと予想される。

 

その日の夕方、贈呈式を挙行した。

贈呈式を行うために、海老先生を(少しだけ)捜した。

が、海老先生を見つけることができなかったので、我々4人で、「本人不在のまま」、「勝手に」、贈呈式を行うことにした。

 

贈呈式の様子のご報告。下の写真を見てください。

「海老先生抜きで、贈呈式をやっていいの?」と思っている、人の良いippo先生。

「写真を撮って、後で海老先生に見せればいいよね。早く飲みに行こう!」と思っている、とっても幸せそうな伊坂先生。

「ブログに使おう。」と思っている、ちゃっかりした私。

そして、

「ブログの写真、俺に撮らせて、もうっ。」と思いながら、「しゃーないなっ。」とぶつくさ言いながらシャッターを切っている長積先生。

海老先生の代理は、海老研究室の表札。大変もの静かな、代理であった。

 

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その後、そのまま、お祝いの会に出発。

取り急ぎ、声をかけた先生方が揃い、はいポーズ。

 

 

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楽々36寅の会メンバーは全員集合であった。(伊坂先生のブログ、参照)

 

赤い四角の包みが、お祝いの目録である。

 

「我がスポーツ健康科学部の受賞者、第一号だね。海老先生、本当におめでとう。」

と上機嫌の田畑先生。

 

「おめでとうー。」「よかったねー。」「嬉しいね-。」

 という喜びの声が飛び交うその横で、

 

「できたばかりの学部・院だから、何をやっても、『第一号』やん。」と、長積先生。

悪気はない。が、この先生は、いつもチャチャを入れる。

 

「それはそうなんだけど、凄いことだねー。」と、

あっさり受け流す田畑先生と、あっさり受け流される長積先生。

写真の長積先生は、幾分寂しそう。

 

 

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いつものごとく、大変楽しい会であった。是非またやろうと誓い合って、楽しい会はまだまだ続いたのであった。

 

【 智 】(20100624 

写真上は、アイコア6階海老研究室の前での本人不在の贈呈式。

写真中は、海老先生のお祝いの会の様子。田畑先生からの受賞お祝いのお言葉と目録の贈呈。

写真下は、あっさり受け流され、目がうつろな長積先生。)

 

 

2010.07.06

「ごはん」の力。

<RecO便り12>
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先週の「朝ごはん実習」は【成】先生クラス。印象としては今までのクラスより男子が元気、だったかな? 
配膳も順調に終え、いただきますの後のごはんのおかわりの勢いがすごかった!
あっという間に、なくなってしまい、お茶碗を手に足りなそうな顔をしている何人かの学生がいたので、この実習が始まって以来、初めてストックしていた冷凍ごはんを解凍して補充しました。
この日は、前日が例のW杯日本戦だったので、みんなかなり眠そうではあったのですが、この食欲。これから本格的な夏を迎えるにあたっては頼もしい限りです。先週は授業でも「夏ばて防止対策としての食事」について勉強しましたが、夏に朝ごはんが食べにくくなってきたら要注意! ぜひ、今の食欲を保って下さいね。ただ、この後の授業で、彼らが一気に「休養」に入ってしまわなかったかが、気になるところですが・・・。
【成】組の朝ごはん:ごはん、お麩とわかめと貝割れの味噌汁、鯖の生姜煮(プチトマトと貝割れ菜添え)、いんげんのごま和え、きんぴらごぼう、フルーツヨーグルト

 また、このブログで先生方からご紹介いただきました通り、今回秩父宮記念の受賞に際し、たくさんの方々からお祝いをいただき、ありがとうございました!
 この賞は、スポーツ栄養について真剣に取り組んできた、NPO法人日本スポーツ栄養研究会として受けた賞で、私はその理事の末席にいて、雑務を担当させていただいているだけなので、とても恐縮なのですが、今回の受賞を、スポ健の教職員のみなさんが、本当に喜んで下さって、そのことに逆に感動しています。
 今週末にこの研究会の学術集会が、関西で初めて開催されます。興味のある方はぜひご参加ください。詳しくは同研究会HP(http://www.jsna.org/)をご覧下さい。【abc.】
 
 

2010.07.05

雨男が水たまり処理!?

先週の土曜日は,大学院スポーツ健康科学研究科の学内入試でした.入試業務を終えて,福岡・博多へ移動する日でした.私が移動する時は,よく雨が降るようです.世間,家族からは『雨男』の肩書きをもらうようになりました.土曜日は,本当に良く降りました.梅雨時ですので降らないと困ることもありますが,降り過ぎも困りますね.

 

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土曜日は,飛行機で福岡へ行きました.雲の上は,いうまでもなく「快晴!」です.天気は高度に依存する!?というへ理屈を考えてしまいました.少し天気が悪いときは,雲の上を想像すると,気分もすっきりと晴れるでしょう.

 

先々週末の日曜日に,彦根総合運動公園で,滋賀県のフラッグフットボールの大会がありました.息子(中2)と娘(小4)が草津市のリトルパンサーズというチームにお世話になっているので,応援に出かけました.車で出かけたのですが,やはりというか朝から少し雨.なんとか会場に着いた頃には降り止んでくれましたが,グランドのあちこちに水たまりができていました.

 

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 子どもたちにできるだけ良いコンディショニングでグラウンドを使わせてあげようと,あるコーチがちり取りで水をすくい上げて,大きなごみバケツへ雨水を集め始めていました.それに気づいた10数名の親御さんも参加して,「水たまり処理大作戦」のような感じになりました.興味深いのは,お互いの名前もよく知らない集団であるのに,同じ思い(グラウンドコンディションを良くしよう)を共有しているので,効率的なくみ取り方をさりげなく伝えたり,雨水を集めた大きなバケツにある一定量が貯まると,2,3人で捨てに行ったり,そのバケツの置き場を工夫したり,と前向きかつ積極的な行動をお互いが取るようになっていました.「未分化な集団における流動的リーダーシップ発揮」を実感したできごとでした.もちろん,このようなリーダーシップ行動に関わっては,【ippo先生】の授業でしっかり学んで下さい.そして,講義のみならず,実習,インターンシップ,サービスラーニングを通じて,実践的にリーダーシップを身につけて下さい.

 

【忠】

 

 

2010.07.04

2011 入試情報を公開しました

日本全国で、恐ろしいほど雨が降り続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

スポーツ健康科学部では、2011年受験向けの情報を
リッツネットを通じて、公開しました。

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スポーツ健康科学部の一般入試については、
「2011年度学部別 入試制度の概要 (文系学部) 」
PDF 最終ページに掲載されています。

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ぜひご覧下さい!

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
                 敦

 

2010.07.03

スポーツマンシップ:Be a brave fighter and a good loser...

W杯サッカーも準々決勝が始まり、ディフェンスからシンプルかつ素早い攻撃で得点を重ね、今大会優勝候補の本命中の本命といわれたブラジルが、鉄壁といわれるオランダディフェンスを完全に崩しきれず、敗退してしまいました。今日は、"因縁の対決"といわれるドイツ対アルゼンチン戦など、W杯サッカーからまだまだ目が離せず、睡眠不足の日々が続きそうです...(笑)。

 

我が"侍ジャパン"の歴史に残る戦いぶりに、日本列島が沸き返り、ビデオリサーチの調べによれば、23時にキックオフした日本対パラグアイ戦の関西地区における平均視聴率は54.1%で、瞬間最高視聴率も62.3%に上りました。結果は、ご承知の通り、120分間の死闘後に、残念ながら、PK戦で惜しくも勝利を逃しました。

 

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スポーツが、我々の心をつかんで離さないのは、プレイヤーのみならず、彼らを陰で支える人たちも、声援を送り続ける我々国民も、みんなが"感動"を共有するからに他なりません。スポーツシーンの切り取り方や感じ方は、まちまちなのかもしれませんが、いずれにしても我々は、懸命に戦う選手の姿に目を奪われて、心が動かされます。

 

"スポーツは、筋書きのないドラマだ!"とよく言われますが、今回のW杯を戦った"岡田ジャパン"の戦士たちに我々が強い共感や感動を覚えたのは、"チーム一丸"や"チームワーク"だけでなく、厳しい戦いに臨む選手たちの"懸命でひたむきな姿"に感情移入しているからでしょう。

 

これとよく似た感情を抱くのが、これから戦いが始まる高校野球...。特に普段、野球をみない人までもが、汗と泥と涙にまみれる高校球児に心を奪われます。

それは、我々がチーム一丸、チームワーク、懸命さ、ひたむきさということを好む国民性を持ち備えているということであり、また少し穿った見方をすれば、我々自身がそのような体験から遠ざかっており、自らの心を揺れ動かされるような出来事に出くわしていないという感情の裏返しなのかもしれません。

 

とにかく、選手のみならず、監督やコーチを始めとした数多くのスタッフを含め、岡田ジャパンにかかわる全ての人たちに惜しみない賛辞を送りたいと思います。

 

"惜しみない賛辞"といえば...

PK戦で、日本が敗れ去った後に起こった出来事に、私は心を奪われました。それが、今回のテーマである"スポーツマンシップ"にかかわる出来事です...。

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前置きが長い...とまた叱られそう... 

 

 

  




 

日本対パラグアイ戦は、120分の死闘の末、PK戦に突入し、日本チームの3番目のキッカーとして登場した駒野選手の蹴ったボールが、ゴール上部のクロスバーに阻まれ、全員のキッカーがゴールを決めたパラグアイチームが勝利を収めました。当然、パラグアイチームは勝利に歓喜し、紙一重の差で敗れた日本チームは、どの選手もうなだれ、崩れ落ち、涙を流していました。

 

PK戦とは、本当に過酷な手段です。

1994年のW杯アメリカ大会の決勝戦のことです。決勝へと駒を進めたのはブラジルとイタリアで、今回と同様に試合はPK戦にまでもつれ込みました。イタリアチームは、守りの要であったバレージ選手と、チームのエースであったバッジョ選手がPKを外し、ブラジルが優勝しました。

 

その後、バッジョ選手が残した名言があります。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。そしてPKを決めても誰も覚えていないが、外したら誰もが忘れない...」

 

勝敗が決した後、責任感の強い駒野選手は、ピッチでなかなか立ち上がることができませんでした。彼は、"PKのスペシャリスト"と言われるぐらいの選手で、話によれば、彼は、中学時代からPKを一度も外したことがなかったようです。

控え選手を始め、ディフェンスの要であった中澤選手が駒野選手を抱擁したり、自分自身を責めようとする駒野選手を多くの選手が労いの言葉をかけたり、慰めたりするシーンなどがテレビなどで多く報道されました。特にケガや選手起用の方針などにより、チャンスに恵まれず、苦労人と呼ばれる駒野選手のことをよく知る同級生の松井選手が彼の肩を抱き、目を真っ赤にしながら、ずっと寄り添っているシーンなどは、多くの人にとっても印象的だったことでしょう。

 

そこで、私が心を奪われたシーンです!

テレビやインターネットなどの報道で、いくつか取り上げられていたので、ご存じの人もいるかもしれませんが...

画像には、著作権があり、無断転用などができないため、以下のURLを見てほしいのですが...。

http://cache.daylife.com/imageserve/0baI29xgA29e9/610x.jpg

 

これは、パラグアイチームの5人目のキッカーで、最終的にパラグアイを勝利に導くPKを決めたバルデス選手が、うなだれる駒野選手に駆け寄り、額を当てて何かを伝えているシーンです。

報道によれば、彼は、駒野選手に対して、「お前が外したゴールは、必ずオレがスペインゴールにぶち込んでやる」と伝えたとのことです。涙で言葉にならなかった駒野選手に代わって、同級生であり、親友の阿部選手が"Thank you"とバルデス選手に言ったようです。

バルデス選手のみならず、幾人かのパラグアイチームの選手が駒野選手に駆け寄り、労いの言葉を駆けている様子が、報道で伝えられました。

私は、これぞ"スポーツマンシップ"だと思いました。

 

スポーツには勝敗がつきものです。一時、運動会で順位や勝敗を決めないという、ある意味、歪なことが学校教育機関の中で行っていましたが、競争や勝敗は、それが全てではないにしても、スポーツにおける醍醐味であり、多くの人たちは、この勝敗から多くのことを学んできました。

 

"Be a brave fighter and a good loser" 

 

"果敢なる闘志で相手に立ち向かう戦士であるとともに、潔き敗者であれ"...こんな意味でしょうか...。

私の心が奪われたシーンは、"潔き敗者"よりも、"誇り高き勝者"に焦点が当たられたものかもしれませんが、勝敗が決し、ノーサイドの後は、勝者は勝ちにおごることなく、敗者は潔く、ともに両者の健闘を称え合い、相手をリスペクトする...、そのような気持ちが"スポーツマンシップ"という言葉に込められた意味だと私は理解しています。

 

W杯サッカーは、オリンピックと同様に、国を動かす、一大イベントです。

勝敗に一喜一憂するばかりか、かつては、敗戦チームの選手が帰国後に射殺されるという事件も起こったことがあります(1994年に起こったコロンビアチームのエスコバル選手の悲劇)。

今回も"世紀の大誤審"と言われるようなシーンによって、様々な物議を醸し出していますが、ビデオ判定の導入ばかりか、ゴールにセンサーをつけろなど、試合後の監督や選手の"拙走のない"コメントにはうんざりし、いくらW杯とはいえ、今回のテーマにあるような"good loser"とはほど遠いようにも思えます。

 

そのようなレフリーの苦悩を描いた映画が現在、上映されています。

"レフリー 知られざるサッカーの舞台裏"

http://www.webdice.jp/referee/

 

また知っているようで、知られていない"スポーツマンシップ"については、広瀬一郎先生が素晴らしい本をお書きになっています。

広瀬一郎(2002)「スポーツマンシップを考える」ベースボール・マガジン社.

 

スポーツ健康科学部の学生は、スポーツマンシップについて語ることができるとともに、それをスポーツシーンのみならず、社会の様々な場面で、行動に示すことができる人になってほしいと思います。

スポーツとは何か?スポーツマンシップとは何か?

この学部で、しっかりと学んでほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2010.07.02

ヨーロッパスポーツ科学会(ECSS)

 先週、金曜日に【真】先生、【Moto】は、ヨーロッパスポーツ科学会(ECSS)にて研究成果を発表してきました(写真)。

 私たちの研究は、一言でいえば、「日頃から運動していなければ、遺伝タイプによっては生活習慣病になりやすいかも?!」という研究内容です。つまり、遺伝的に生活習慣病になりやすくても日頃から運動して体力づくりをしていれば大丈夫!という結果です。なかなかおもしろいと思いませんか?

 

 

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さて、火曜日に行われた日本 vs. パラグアイ戦は非常におしかったですね。チームワークがよかっただけでなく、選手11人が非常に頑張ったことが印象に残った感じですが、よくよくテレビを見れば、選手、監督、コーチ、以外に多くのスタッフがいたと思います。マネージャー、広報、スポーツドクター、トレーナー、管理栄養士などなど選手の身の回りをサポートする多くのスタッフたちに支えられて選手たちはピッチの上に立っています。これはサッカーのワールドカップに限ったわけではありません。野球やサッカーJリーグ、バレーVリーグなどプロスポーツには、縁の下の力なくしては成立しません。スポーツ健康科学部は、選手だけでなく、広報、マネージャー、フィジカルトレーナーなどのスタッフとなる人材の育成も目指しています。是非、ワールドカップやプロスポーツのスタッフになりたいという志の高い学生をお待ちしています!

 

by Moto