[ 2010年08月 ] の記事一覧

2010.08.21

君よ8月に熱くなれ!:夏の終わりを告げる甲子園の閉会...

今日、全国高校野球選手権大会が沖縄県代表の興南高校が、春夏連覇によって、4028校の頂点に立ち、幕を閉じました。

 

決勝戦へと駒を進めた興南高校と東海大相模高校だけでなく、どのチームもよく鍛え上げられており、白球を追いかける選手のひたむきな姿を見ると、本当にすがすがしい気持ちになります。もちろん、選手だけでなく、スタンドで選手の活躍を祈り続けて炎天下で応援し続ける人々の姿にも心を打たれます。

 

先日、夜のニュースのスポーツコーナーでたまたま目にした選手のインタビューに、私は心を打たれました。それは、準々決勝で、これまで力投をし続けるエースに変わって、甲子園のマウンドに先発した報徳高校の1年生投手が勝利した試合後のインタビューで、「これまでお世話になった3年生の先輩方と1日でも長く一緒に野球ができればという想いを込めて、マウンドでは投球しました!」というものです。

こんなこといえるかぁ~?という気持ちになりつつも(笑)、その堂々としたインタビューの受け答えは、本当に圧巻でした。

 

おおむね、インタビューを受ける全ての選手に共通していますが、とにかく、堂々としており、また的確な受け答えをしていることに驚かされます。

私は、社会人になってから、何度か地方テレビに生放送で出演させてもらうチャンスをいただきましたが、絶対に番組を見直したくないという悲惨なものでした...(笑)。目が泳いでいる様子が、おわかりのことでしょう...(笑)。恥を忍んでの、1枚のショット...です。

 

まぁ、甲子園という晴れ舞台に立ち、そのような場を与えられた選手は、その経験を、是非、次の進路先や社会で生かしてもらいたいと思います...。

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まぁ、それにしても、猛暑、猛暑、猛暑...

いくら鍛えている選手でもその消耗度は、はかり知ることができないものと思います。特に、チームを背負うエースは、一人で1試合あたり120球から150球の投球を繰り返し、勝ち進めば勝ち進むほど、連戦連投と体力の消耗はおろか、肩や肘といった身体への負担は尋常ではありません。

 

当事者にとっては、人生をかけた大一番かもしれませんし、大会に対する強い想いを選手だけでなく、監督、コーチ、学校、保護者などが抱いていることは、もちろん、わかっていますが、「スポーツ振興」、いや「競技力向上」という観点に立っても、1名が短期間に繰り返し投球し続けることは、決して望ましいこととは思えません。

 

実は、私も高校時代は、甲子園を目指していました。

 

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中学生の時にブラスバンド部でオーボエを吹いていたのですが、ずっと野球部、そして甲子園にあこがれていた私は、高校生になって、両親を欺き、突如、丸坊主になって硬式野球部に入部しました。

ところが野球部に入部したものの、その練習の過酷さになかなか適応できず、高校3年間で、肩、肘、腰...ケガや故障が絶えませんでした。

 

エースだった親友の陰で、私は、たいした活躍もできず、やるせない気持ちや不完全燃焼という想い、また野球に対して、主体的に向き合っていなかった自分自身に腹立たしさを感じ、大学に進学後も野球を続け、そして今でもまだ年に1~2回は、マウンドに立つことがあります。

 

私たちがスポーツから離脱していく理由は、どのような点にあるのでしょうか?

ケガ、バーンアウト(燃え尽き症候群)、種目の向き不向き、興味・関心の薄れ...?生涯スポーツ社会なのに?

 

 

 

1924年の干支であった「甲子(きのえね)」にちなんで、名付けられた甲子園...。

80年以上もの歴史を刻むこの大会で、甲子園という晴れ舞台に立ち、あふれんばかりの可能性を持ち備えながら、野球から離れていった選手がこれまで、何十万人、いや何百万人もいるのか?

この場所が、将来の日本プロ野球界を背負って立つ人材のデビューの場ではなく、全国4000校を超える高校野球児の力と技、そして魂とプライドを戦わせる聖地であるために、大会の持つ意味、選手の育成や起用方法など、今一度、改めて関係者に考えてもらいたいと思います。

 

 

 

2010.08.20

実験の難しさと楽しさ

 今週は大学も夏休みとなり、ますます、大学はシ~ンとなっていますが、スポ健の教員・大学院生に休みはない!と言わんばかりに実験を行っています!

 今週は、【Moto】と【Koji】先生でヒトの筋バイプシーサンプルから細胞内のタンパクや核の中のRNAを抽出する実験を行いました。筋バイプシーから取れる筋肉量は10-20mg程度と非常に微量です(写真)。

 

 

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 ここから如何にして、質が高く、より多くのタンパク質やRNAを抽出するのかがその後の実験にとって重要です。2人で実験しながら、上手くいかないとか愚痴りながらも、数日間けかけて何度も検討して、やっと効率よくタンパク質やRNAを抽出することができるようになりました(写真)!上手くいったとき、研究の難しさと楽しさを感じれる瞬間でもあります。このヒトの筋バイプシーサンプルから細胞内のタンパクや核の中のRNAを抽出することができれば、運動トレーニングやサプリメント摂取したときに骨格筋内で一体何が起きているのか?を分子生物学的な手法で様々なタンパク質の変化や遺伝子発現の変化をみることができます。それによって、運動効果やサプリメント効果のメカニズムを解明することに役立つ解析ができるという訳です!スポ健では、【聡】先生を始め、【Moto】や【Hassy】先生、【Koji】先生、【M生】先生が運動やサプリメントなどの適応現象のメカニズムを解明すべく、生化学や分子生物学的な検討を行っています!!

 

 

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by Moto

 

 

 

2010.08.19

続く思いがけない出来事

○○国際空港の近くのホテルでの話。

フロントでチェックインをした後、部屋に行こうとしたときのこと。エレベーターに67人乗りこんで、4階、5階(私の部屋の階)、7階、11階と、ぽんぽんとみんなボタンを押しました。ここまでは、みんなシーンとして、上の表示を目で追うという、いつものエレベーターの中の光景。

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 4階で一人降りて、次は私の番だと思ってドアの前に立っていたのに、扉はなかなか開かず...。中でざわめきが起こるほどの時間、待たされた挙句、エレベーターは無情にも7階へ。7階では通常通りドアは開いたので、乗り合わせた人たちの間の心理的な距離は一気に縮まりました(心理学では「共通運命の原理」と言って、同じ釜の飯を食べたり、苦楽を共にしたりするとぐっとお互いの心理的距離が近くなるというように、親密な人間関係をつくる一つの基盤になってくれます)。ある男の子は「このまま5階は開かなかったりして...」と、冗談になるような、ならないようなことをしゃべり、お隣の女性は「次はどこに行くつもりでしょうね...」と声をかけてきてくれたり。

 

 結局、7階の次は、11階の電光表示はそのままにして5階に下っていきました。無事に私は部屋にたどり着いたものの、次はどこの階に行ったのでしょう?ピストンするエレベーターに出会ったのは初めてでした。

 

しかも、ブログを作成してアップしようとしたらハプニング。作成画面に入れず...リスク管理は大切なようです。ブログを止めることになったら大変なことです(汗)。

 

 ふだんとは違うところに行く時は、念には念を。とりあえずブログの対策をして、このエレベーターの気まぐれが起きないうちに、早めのチェックアウトでこれから韓国で行われる学会に出かけます。できあがってきたプログラムはほとんどが韓国語。韓国の文字は見てもまったく想像ができません。言葉は大切だと思う瞬間です。とりあえず、読めない文字に囲まれながら、韓国ソウルの生活を送ってこようと思います。【ippo】

 

 

 

2010.08.18

インターンシップ 東京書籍

過日、大学院生のH君と、東京にある東京書籍本社を訪問した。

インターンシップの事前打ち合わせのためである。

 

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東京書籍は、教科書作成・販売では、大変大きなシェアを持っている我が国有数の会社である。

東京書籍のご厚意により、我がスポ健の大学院生を受け入れてくださることになった。

大変有り難いことである。

 

他大学の学生さんも来るようであった。大学院生は、立命館大学スポーツ健康科学部からのみ受け入れられている。

出社時間のこと、緊急連絡のこと、業務のこと等、打ち合わせは滞りなく終了した。

H君には、プレッシャーがかかるが、後輩達のために、是非とも、無事に終了してもらいたい。

 

【 智 】(20100806 写真は東京書籍本社前と東京書籍本社社屋)

 

 

2010.08.17

RecOと甲子園。

<RecO 便り18 >

 暑い日が続く中、甲子園球場では今年も高校野球の全国大会が行われています。そこで今週は、RecOと高校野球の関わりを一つご紹介します。

 今年の春、滋賀県立彦根東高校野球部監督、今井先生と地元の富久や(弁当屋)さんが、出来たてのRecO studio にいらっしゃいました。

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 今井先生とは15年以上のお付き合いで、この間断続的にですが、彦根東高校野球部の栄養サポートをしています。

 今まで先生とは色々な試みをしてきましたが、この春から富久やさんの協力で、練習後すぐに学校で夕食を取り、その後勉強して、うちに帰ってなるべく早く寝て、朝ごはんをしっかり食べる、という試みを始めました。

  自宅から通学している選手の場合「練習後、補食を取って、帰ってから夕食」というのが一般的ですが、これだと、遠方から通学する選手は、途中疲れて、帰ってからの食事が食べられなかったり、勉強の効率も落ちてしまうため、この英断となりました。
 
  この試みについては、私の毎日新聞の連載http://mainichi.jp/life/health/chie/archive/
でも何度か紹介しましたが、こちらの想像以上の結果となり、彦根東高校野球部は滋賀県予選でノーシードから決勝まで勝ち上がりましたが、決勝で1−3で北大津高校に惜敗。でもそれまでの殆どの試合を逆転で勝ち抜いた、彼らの底力の一端には、今回の食事の試みが影響していたと思います。

 今回の試みについては、これからデータをまとめ、またご報告するとともに、これらのデータを基にした「部活食」を今後展開する予定です。

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 甲子園へのバトンを渡した北大津高校は2戦目を突破!
 代替わりをした彦根東野球部を含め、今後も高校野球を見守りたいと思います。【abc.】


写真;(上)今井先生、富久やさんとRecOで部活食の打ち合わせ、試食の様子。(下)彦根東高校野球部逆転勝ちで校歌斉唱(準々決勝・皇子山球場にて)。


 

2010.08.16

先生方の夏の活動

まだまだ暑い日が続いています。熱中症も例年よりも多く発生しているようです。熱中症は屋内でも発生しますので、水分補給、体熱のコントロールには注意して下さい。また、クーラーで冷えすぎて屋内外との寒暖差が大きくなると体調を崩しやすくなりますので、クーラーの温度、風にも気を配って、実りの多い夏を過ごして下さい。

 

この間のブログにみられますように、学部生は試験が終わり、インテグレーション・コア、ラルカディアから離れて、それぞれの活動のために思い思いのところで頑張っているようです。大学院生は、実験に調査にと、まとまった研究時間をフルに生かすべく充実した活動を行っています。先生方も実験,調査が本格化してきて、インテグレーション・コアを活発に利用しています。

 

夏の期間は、研究活動のみだけでなく、教育の内容をより充実するための研修会、調査に出かけることもあります。FDFaculty Development)活動とよばれるものです。実は、今日から3日間、【ab】先生、【智】先生、【ippo】先生と名桜大学(沖縄・名護市)に調査へ出かけます。詳しくは来週の月から木のブログで連続的にご紹介しますが、スポーツ健康科学部の人材育成目標に掲げている「リーダーシップ」を備えた人材育成のために、各授業がどのようにつながりをもって、学部の目指すリーダーシップを要請できるのかについて必要な情報を得るとともに、教員同士で議論しながら、カリキュラムマップ(科目と科目との関係を明らかにした一覧表のようなもの)を作成することが今回の狙いです。

 

気になるのは、やはり天気です。私が出かけると雨になることが多いので・・・。下の写真は、先日家族でいった、立山の室堂での写真です。立山連峰の清々しい山並みを眺めることを期待していましたが、室堂周辺に台風が接近しており、「暴風レポート」のような状況でした。ただ、翌日は何とか晴れて、皆さんに「涼」を届ける写真も撮れました。

 

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 今回の出張中の天気は、同行者のみならず、学部の教職員の皆さんにも注目されています。何とか「雨なし」の出張を願っての出発です。

 

【忠】

 

 

 

2010.08.15

みなさん、お盆はいかがお過ごしでしたか?

もうお盆休みも終わりですが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

先週は、fMRIの調整をしていて、
自分自身が被験者となって、実験を体験しました。

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金曜日には、お昼過ぎから、Jin 先生の車に乗って、
学部長、香里先生、哲先生と一緒に、
草津駅周辺の自然食レストランに連れて行ってもらいました。
非常に美味しかったです!

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みなさんも、夏休み後半に入り、忙しいとは思いますが、
精一杯、頑張って下さいね。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


 

2010.08.14

祭りのあるまち:阿波踊り...

我が国の様々な地域には、世界に誇れる祭りが数多く存在します。

 

青森のねぶた祭り、郡上八幡の郡上おどり、岸和田のだんじり祭り、京都の祇園祭、徳島の阿波踊り、また博多の祇園山笠など、そのルーツや形態、また規模や継承は各の地域によって異なりますが、日本を代表する祭りや郷土芸能が日本国内に数多く存在します。

 

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祭りのあるまち...

前回、「祭りのあるまち...祇園祭」の時は、結局、十分なブログがアップできませんでしたので(笑)、今回は、力まず、"祭りのあるまち..."第2弾をお送りします。

今回は、私が京都の次に長く住み、私を育ててくれたまち、徳島の阿波踊りをご紹介します。

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

現在、阿波踊りは、8月12日から8月15日までのお盆期間中に「観光事業」の一環として開催され、徳島市観光協会に設置される阿波踊り実行委員会の調べによれば、踊り子と見物人とを合わせて、4日間で約140万人もの人出によって、徳島市内中心部を熱狂の渦に巻き込む祭りです。

 

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そもそも阿波踊りは、約400年もの歴史を誇り、日本三大盆踊りの1つにも数えられる全国的にも有名な郷土芸能です。阿波踊りの起源は、「精霊踊り説」「築城落城説」「収穫感謝説」「風流踊り説」「黒潮伝播説」「ええじゃないか説」といった6つの説が唱えられているようです(中村, 1996)。

 

先ほど、阿波踊りは、「観光事業の一環として...」と書き記しましたが、そもそも阿波踊りは、日本三大盆踊りとして位置づけられるように、死者の霊を慰める盆踊りとしての意味合いが強い伝統芸能です。

神戸在駐のポルトガル領事の職を捨てて、若くして亡くした愛妻「オヨネ」さんの生まれ育ったまち、徳島に移住し、晩年を過ごしたポルトガル人作家のモラエス(1854年~1929年)さんは、大正時代であった1916年に母国で「徳島の盆踊り」という本を出版しています。

その盆踊りとは、現在の阿波踊りのことを指しています。つまり、モラエスさんが記した書に込められた意味は、亡くなったオヨネさんを慕う気持ちの表れであり、またその霊を慰めるための盆踊りとして、母国に徳島の盆踊りという伝統芸能を紹介したものといえるでしょう。

 

8月13日付けの徳島新聞のコラム「鳴潮」では、『徳島の盆踊りが阿波踊りと呼ばれるようになったのは昭和初期。芸能研究家の林鼓浪(ころう)が名付け親とされる。観光化の狙いは当たった反面、盆踊りとしての意識が薄れたことは否めない。』と触れられているように、約140万人が熱狂するこの祭りは、確かに行き過ぎと思われる面もあります。

 

4日間で徳島市内に25万人の人口の5倍以上もの人出が詰めかけると、商店街、屋台、飲食店などにもたらされる経済効果は、当然大きく、中心市街地活性化にも一躍を買うことは間違いありませんが、そのゴミの量は半端ではありません。この数年間は、JTがサポートし、祭りが行われる市内中心部でゴミ袋の配布や清掃活動が実施されています。

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また阿波踊りのお囃子は、横笛、大小様々な太鼓や鼓、三味線、そして鉦によって、すばらしいハーモニーが奏でられます。ところが、有名連と呼ばれる技術的に優れた同好の人々で形成される集団の中には、鉦と太鼓のみで、地響きがするぐらいの大きな音と男踊りのみで演舞をウリにし、阿波踊りの本質から一線を画するような感じにも受け取れるような連も存在します。

さらには...

阿波踊りでも学生が形成する連は、「盆踊り」という意味合いとは、ほど遠く、横笛や三味線といった特殊な技術が求められる鳴り物を無視して、ドンチャン騒ぎをするためだけに、「ホイッスル」を口にくわえて、踊りに出かける輩も存在します。博多の祇園山笠でも同様の傾向を目にして、本当に残念な気持ちになりました。彼らの頭には、文化や伝統芸能を理解するという発想どころか、盆踊りとしての阿波踊りの意味合いなど知るよしもないという感じです。

 

その一方で、徳島に訪れる観光客が阿波踊りのお囃子に引き寄せられて、見知らぬもの同士が、場の雰囲気に同化し、即興の"にわか連"という群衆や集団を形成し、踊り始めます。踊りに興じる姿や県内外の人々が交流し、踊りの渦へと人々が巻き込まれていく光景を目にすると、阿波踊りという伝統芸能の持つ魅力と、我々人間に流れる潜在的な文化享受能力のすごさを感じる知ることができます。

 

また私が徳島に住んでいて、本当によかったと感じる光景があります。

ゴールデンウィークを過ぎ、6月に入れば、徳島城公園、助任川沿い、藍場浜公園、吉野川の河川敷...まちのあちらこちらで、阿波踊りの練習をする光景を目にすることができます。

 

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忙しい仕事の合間を縫って、踊りの基本動作や鳴り物のリズムやトーン、また踊りと鳴り物とのバランスなど、タオルを首に掛け、ジャージ姿や作業着のまま、真剣なまなざしで踊りの練習に向き合う人たち...。

 

先ほど述べたような、盆踊りとしての阿波踊りの意味合い、また400年もの歴史を積み重ねてきた阿波踊りという伝統芸能を保全しようとする気持ちが、これらの人たちに、どれほどあるかどうかは、別にして、彼ら彼女らが地域文化に対峙する姿は、大変美しく、その姿に私はいつも目を奪われます。まさしく、これぞ、「祭りのあるまち...」です。

祭り当日の華やかな雰囲気もいいのですが、徳島に訪れる方は、ぜひ、祭り前にまちのあちらこちらでみられる"粋な"光景を見ていただければ、徳島というまちの魅力をより一層、感じ取っていただけると思います。

 

阿波踊りが現在の8月12日から15日に開催されるようになったのは、1975年頃とのことです。それ以前は、その期間で行われることはほとんどなく、8月初旬、下旬、また9月に入ってから行われていたこともあったようです。

徳島にずっと在住されている私の親しい方に聞けば、「阿波踊りが終わったら、夏も終わり...」というように、阿波踊りは、先祖の霊を弔い、夏の終わりを告げるものとしての印象が強いということでした。

阿波踊りが終わった翌日の8月16日には、京都で先祖の霊をあの世へと送り届ける"五山送り火"が行われます。

 

 

 

 

 

 

2010.08.13

研究のテクニックを学べ!

 夏休みのお盆の時期になると学生も減り、大学はシ~ンとなっています。しかし、スポ健の研究は盛んです!

 先日、【真】先生、【Moto】、大学院生の【K村】くん、【M美】さん、なぜか東京都健康長寿医療センター研究所【福先生】も参加して5名で最大酸素摂取量の測定を行いました(写真)。最大酸素摂取量とは運動時にどれだけ多くの酸素をかだらの中に取り込めるかを測定し、持久力(有酸素性能力)の指標となる王道の測定方法です。大学院生のK村】くん、【M美】さんは測定方法を勉強するため数日間練習しましたが、この夏で測定技術を見つけるために奮闘中です!!

 

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 また、先週【Moto】が生体医工学サマースクールで自分の研究内容や測定技術の解説と実習を行いましたと伝えましたが、次の日には、私の大学の先輩である、名古屋大学【片山敬章先生】が低酸素トレーニングに関するご講演がありました(写真)。大学院生や社会人の方など22名程度が参加して、低酸素トレーニングに関する最新知識の学習だけでなく、サッカーワールドカップで使用した低酸素機器を使ってみる体験など、盛りだくさんでした(写真)。みなさん非常に熱心に興味を持って話を聞いて、盛り上がりました! 

 

 

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by Moto

 

 

2010.08.12

この1週間のいろいろ

夏休みと聞くと、なんとなく"いい感じ"がします。と言っても、ふだんとほとんど変わりのない生活なので、何がいいのか?と聞かれると、なんとなくという程度なのですが。

 

いろんなイベントがあるのも、いい感じの一つ。

ひらめき☆ときめきサイエンスが、日曜日に行われたとき、【Moto】先生、【Hassy】先生、【松チャン】先生が担当の実習教室にしのばせてもらいました。DNAが生で見られるとのうわさを聞きつけて、これは逃してはならぬ!と思って。

身の回りにあるものを使って、DNAが抽出できることを知って驚いたり、実際に出てきたDNAを見て興奮したり。DNAを抽出する合間も、【Moto】先生のトークで和やかに楽しく過ごすことができました。

今回見逃した方は、ぜひ次回!一見の価値、大アリです。

 

そして、いい感じのもう一つは、いろんな場所に出かけられること。

週末、女性2人で奈良をめぐってきました。室生寺~長谷寺コースでした。

400段近い階段を登りつめると、そこは長谷寺。眺めのよい場所(清水寺のようなつくり)でした。400段近くもあるとは知らずに上り、帰りに立ち寄った美味しい奈良漬けのお店の方に言われました。1段がとても低いので、苦にならずに、ちょっとしたエクササイズができたのでした。こちらもぜひ!

 

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左:長谷寺の階段、続く、つづく...

右:登りつめたら、緑の中...