9月になったというのに、毎日、猛暑日続きで...
日頃、クーラーとビールばかりにお世話になっている私は、こんなに毎日暑いにもかかわらず、体重が順調に?増加し続け...。
この運動不足を解消すべく?今日、BKCを中心に開催される教職員交流会のソフトボール大会とバドミントン教室に参加します!こんなスポーツイベントがあって、本当によかったと...
学生の皆さんは、中学生以降、学校教育機関に所属している限りは、スポーツをしたいときに、スポーツをしやすい環境にいましたが、社会人になると、なかなかそういう機会には恵まれません。何事にも本人のやる気次第!とは思うものの、運動やスポーツにコミットするには、個人的な要因だけでなく、環境的な要因も重要になります。
実際、内閣府が3年に一度、実施している「体力・スポーツに関する世論調査」の2009年の調査結果によれば、20歳以上の男女が1年に1回以上、運動・スポーツ活動を実施したという人は、国民の77.7%に上ります。ただ、週1回以上の定期的な運動・スポーツ活動に取り組んでいる人は、45.3%に留まっています。しかもほんの数年前までは、この割合が40%をなかなか超えませんでした。
じゃぁ、学生は、熱心にスポーツをしているのか?といえば、そうでもありません...。
クーラーとビールに溺れている私もさることながら、クーラーとゲームに溺れている学生諸君は、いませんか?(笑)
いえいえ、ただ、学生がぐうたらだから...という理由だけで、運動・スポーツ参加実施率が下がるのではありません。行き過ぎた指導によるスポーツ障害やバーンアウト(燃え尽き症候群)、加熱しすぎた勝利至上主義など...スポーツ実施率を低下させる原因は様々です。
下の図を見てください。
図は、我々のスポーツライフを形づくる種目と活動場面の関係について示したものです。
ニュースポーツの普及により、我々がスポーツをする際の選択肢は広がる一方で、スポーツに参加する場面は、一般的にファミリースポーツに始まり、スポーツ少年団、小学校、中学校、高等学校、大学といった教育期間内での運動部やサークル、そして企業や地域のクラブやチームに所属する期間によって区切られています。つまり、スポーツに親しむ機会や活動を行う場は、連続性や継続性に対する配慮や仕掛けがなく、活動は一時的かつ分断化されています。
例えば、小学校でスポーツ少年団を始めとした少年スポーツのチームに所属した児童や、中学校で運動部に所属して、初めて「クラブ」に入部した生徒たちは、小学校を卒業するときや中学3年生の秋頃に、個人のスポーツニーズや欲求の度合いとは関係なく、「引退」を余儀なくされます。特に中学生の場合、高校に入学するまでの数ヶ月間のブランクがスポーツ欲求を低下させてしまいます。
少し具体的に考えてみましょう。
中学校で野球部に所属していた生徒が夏の大会が終了し、「くそぉ~!この悔しい想いは、高校で甲子園に行って晴らしてやる!」と意気込んでいても、9月か10月頃に引退した野球部員は、その後、野球やスポーツをする機会に恵まれません。その間に、思春期の中学生は、恋愛、ゲームなど、目移りすることも多いことでしょう。
何よりも!丸坊主だった野球部員でも6ヶ月ほどの時間がたてば、結構、髪も伸び、気に入った髪型になれば...高校に入って、もう一度、丸坊主にして、汗と泥にまみれる...となれば、躊躇する生徒もいることでしょう。
高校に入学し、志ある生徒たちは再び運動部に所属するでしょうが、同様に3年生の秋頃には、再び「引退」を迎えます。概ね中学校の部活動加入率が7割程度もありながら、高校ではその数値は半減し、大学生になれば、さらにその加入率は減少します。
私が以前、勤めていた大学のスポーツ系のサークルは、1週間の内、スポーツ活動をする回数よりもコンパや宴会をする回数の方が多いぐらい?敷居の低いサークルにもかかわらず、メンバーが集まらず、解散の危機に陥っていました。
この様に、我が国の学校を中心としたスポーツ振興システムは、小学校から大学までの学校教育期間内で、活動の継続性を確保するための仕掛けがないため、1つの教育スパンが終われば、クラブから引退し、そして再び活動をしたいものだけが、次のスパンで新たにクラブを入部するという、入部と退部を何度も繰り返すというスポーツから離脱しやすい仕組みになっています。
結果的に、学校教育機関を卒業し、地域でクラブに加入する人たちは、16%程度に留まってしまいます。スポーツが多様化する一方で、スポーツ種目、つまり競技団体や運動部活動間の横のつながりはなく、過密な練習スケジュールや選手の奪い合いなどにより、2種目以上のスポーツを楽しみたい!厳しい練習よりももっと楽しく気軽にスポーツを楽しみたい!など、様々なスポーツニーズを持つ児童や生徒、また学生のニーズを満たしやすいスポーツ振興システムにはなっていません。
この様に、種目と活動スパンが織りなすスポーツライフは、質の悪い反物や呉服と同じで、目がほとんど詰まっていないため、参加者がその隙間からポロポロとこぼれ落ちてしまうような状態が、現在の我が国におけるスポーツ振興システムの現状です。
この様な問題をどの様に解決すべきでしょうか?
ということについては、またいずれか...(すみません...)
私は、いまから運動不足とストレスを解消すべく、ソフトボールとバドミントンに興じます~!