2010.12.21
[ 2010年12月 ] の記事一覧
2010.12.20
普通救命講習会
先週の月曜日、湖南広域消防局 南消防署にて行われた「普通救命講習会」に同僚の先生方と受講してきました。
「普通救命講習」で習う内容は、人形を使って、人工呼吸、胸部圧迫(心臓マッサージ)など成人の心肺蘇生を中心にしたものです。
http://www2.wbs.ne.jp/~kajiyama/kyuumei/what.htm
インテグレーションコアは6階建てですが、全てのフロアーにAED(自動体外式除細動器)が設置されています。もちろん、学内の各所にもおいてあります。駅でもよく見かけます。「あなたにも救える命があります」というキャッチフレーズとともに広がっています。国体では、各会場に設置されていたり、チームドクターが携帯していることも多いです。
スポーツ場面では、最近、野球などでライナー性の打球が胸部を強打したときに「心臓振とう」が起こることが報告されています。このような時にもAEDが使われます。
いずれにしても、身の周りで「命に関わる状態」が発生したときに、慌てず冷静に行動し、可能な範囲で適切な処置が講じられることは大事なことです。今回の講習で、人形ではありますが、胸部圧迫(心臓マッサージ)は、思った以上に力が必要であったり、一定のテンポ(100回/分)で押し続けるのは、相当の負担であり、心肺蘇生法を理解している人がもう一人いて、二人で行えるとかなり楽に感じたりしました。AEDについても実際に試せたことは大きな経験になりました。
スポーツ分野、健康分野で運動指導を行う人材を送り出す、スポーツ健康科学部の先生方にも、その意識を持ってもらうために講習会に参加頂きました。ご参加の先生方ありがとうございました。
私が参加したときは、南消防署の救急救命士の佐山さん、松宇さんにお世話になりました。ありがとうございました。
【忠】
2010.12.19
プレエントランスデーが開催されました
みなさん、お元気でしょうか?
昨日、立命館大学では、推薦入試やAO 入試などの
合格者向けに、プレエントランスデーが開催されました。
これは、入学が決まった学生さんに、春まで遊んで過ごすのではなく、
きちんと入学前に勉強してもらうために開かれています。
私と修平先生は、英語のカリキュラムについて、説明を行い、
一期生のサキさんからは、実際の授業の体験談を語ってもらいました。
また、ツイッターを通じて、先輩からのメッセージも多数紹介され、
充実した内容の30分でした!
参加してくれた学生さんから、スポ健では
「勉強しないといけないな」と感じているのが伝わってきました。
スポーツ健康科学部を目指されている方も、
ぜひ一緒に学んでいきましょう!
それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
敦
2010.12.18
シビアな政策評価を...:第2ステージを迎えた総合型クラブ(その1)
私が学生に薦める1冊として、谷岡一郎先生がお書きになった「『社会調査』のウソ:リサーチ・リテラシーのすすめ」という本があります。
この本は、少々過激です(笑)。
谷岡先生は、「世の中に蔓延している『社会調査』の過半数はゴミである」と冒頭で述べ、いかにいい加減な方法論で社会調査を実施し、さらにそこから得られた「ゴミ」によって、世の中の現象を説明しようとすることがおろかなのかを痛烈に批判されています。
この本の紹介をするだけでも、今回のブログを書けそうなのですが、本筋と内容が逸れてしまうので、社会調査をベースに卒業論文を書こうとする学生は、必ず一読してほしい1冊です。
ちなみに...
谷岡先生がお書きになった「データはウソをつく」、こちらもおすすめです!
さてさて...本題に戻りますが...
いまからご紹介するデータが「ゴミだ!」なんて、大それたことは言いません。いや言えません(笑)。
文部科学省が毎年実施している総合型地域スポーツクラブの実態調査のデータを用いて、クラブの育成率について、少し考えてみたいと思います。
ちょっと長くなります...まぁ、いつものことなのですが...(笑)。
1961年に制定されたスポーツ振興法の第4章にうたわれているように、我が国のスポーツ振興を方向づけるスポーツ振興基本計画が2000年9月に策定されて、10年の時が経ちました。
2006年9月に一度改訂され、「1.スポーツの振興を通じた子どもの体力の向上方策」「2.地域におけるスポーツ環境の整備充実方策」「3.我が国の国際競技力の総合的な向上方策」といった3つの柱に基づき、これまで我が国のスポーツ振興が進められてきました。
特に、「地域におけるスポーツ環境の整備充実方策」に関しては、できる限り早期に成人の週1回以上のスポーツ実施率を50%に引き上げることが目標に掲げられ、その目標を達成するための具体的な施策として、2010年までに全国の各市町村において少なくとも1つ以上は、総合型地域スポーツクラブを育成するということなどが計画に盛り込まれました。
2010年7月現在で、創設済みのクラブ数は全国で2,664に上り、「全ての市町村に少なくとも1つ以上の総合型地域スポーツクラブを育成する」という政策目標に対して、全国1,750市町村のうちの57.0%にあたる998市町村において既にクラブが設立されました。現在、創設準備中を含めると、クラブの育成率は71.4%にまで達しています。
2010年までに全ての市町村に少なくとも1つ以上の総合型クラブを育成する...
創設準備中というのは、totoからの助成金をもらい、遅くとも2年以内には、クラブが創設されるものを含んでいます。
設置率57.0%...
クラブ育成率71.4%...
この数値を見て、どの様な評価をされたでしょうか...
57.0%だから、政策目標が達成できていないじゃん!
育成準備中のクラブを含めたら、目標の7割を超えたから、まぁまぁ...かなぁ...
察しの通り、「57.0%は低い!」や「7割を超えたからまぁまぁ...」というのは、個人の主観によるものであり、これらの数字だけでは、高い!低い...という評価はできません。
図にも示されているとおり、地域間に格差があり、地域間の数値を比較すれば、「○○地方は、○○地方に比べて、育成率が高いなぁ...」という評価はできると思います。
この数値だけでわかる事実はたった1つ...
2010年までに設置率を100%にするという目標に到達しなかったということだけです。
実は、この数値を解釈する上で、もう1つ重要な点があります。
それは、算出された"57.0%と71.4%"という数値の意味です。
この数値を算出した母数は、2010年7月現在の自治体数、1,750です。
???
ちょっと待てよ?と思われた方は、いらっしゃったでしょうか?
そうです、この政策目標が設定されたのは、2000年9月です。
2005年を時限立法とし、合併後の財政支援などが促された平成の大合併といえば、もうおわかりのことだと思います。
2000年の時点で、全国の自治体数は、約3,300ほどありました。それが現在では、1,750とほぼ半減しています。
その様に考えれば、母数が異なる数値で政策評価をすることに、どれほどの意味があるのか...と勘ぐりたくもなってしまいます。
多大な労力と時間を要するため、残念ながら、政策目標を設定した時点と同様の条件で、クラブ設置率や育成率を算出することはできないのですが、この様な状況を考えれば、57.0%や71.4%という数値が一人歩きすることに対して、危惧や疑念がわくことでしょう...。
シビアな政策評価を...
ちなみに...
設置率57.0%という数値は強調されず、クラブ育成率71.4%ばかりが露出しているのもいかがなものかと...
来週は、第2ステージを迎えた総合型クラブ(その2)で、我が国のスポーツ振興政策の柱となった総合型クラブがどれほど成人のスポーツ実施率に貢献しているのかについて、考えてみたいと思います。
2010.12.17
学生の成長
毎週火曜日、スポーツ健康科学部の教員で「ラン智セミナー」を実施しています。そのセミナーの前に【Ab】先生の授業でスポ健の学生が「オリジナルおにぎり」を考案し、それを先生たちの前でプレゼンしました(写真)。「りゅうきゅうおにぎり」というのショウガと 醤油に漬け込んだマグロをおにぎりの中に入れたおにぎりを考案したそうです。大学に入って、8か月、栄養のバランスを考え、味も考えて考案したおにぎりは美味しそうであるだけでなく、大学生として成長しているなぁと感心していました!!
その次の日の水曜日には【ippo】先生のブログに紹介があったように、「ゼミナール大会」がありました。【Moto】も「スポーツ栄養」の分野で座長をしました。4チームとも立派な発表で中には、自分達でアスリートのリハビリ時の食事メニューを独自に考え、栄養評価もすべて行い、骨折や靭帯損傷後に必要な栄養成分を考慮した食事を提案していましたが、すごい!!!の一言です。。。この短期間でここまで研究したのは【Moto】も驚きでした!!今後のスポ健の1期生の成長が楽しみです!
by Moto
2010.12.16
ゼミナール大会
後期に入って、少人数クラスの基礎演習の授業時間やそれ以外の時間も使いながら、学生たちはゼミナール大会に向けて準備を進めてきました。
そして、
昨日は、その本番でした。それぞれ分科会に分かれて、3~4チームで成果のお披露目。
私が入った分科会はJリーグのマネジメントがテーマでした。
どのグループの発表も、予想以上に上手で堂々としたものでした。何よりも、お互いのチームが書いた論文をよく読んで来ていて、的を得た質問が飛び交いました。これは本当にすごいと思いました。
この1週間後は、いよいよファイナルです(なぜか、こちらが緊張しそうです・・・)。
チームで協力する難しさを感じている学生もいる/いたようですが、それだけ真剣にやろうとしたから感じたのでしょうし、反省するところもあったのでしょう。
お互いにそれなりの考えや思いがあってのことでしょうし、悪気があってのことではないのですから、これをきっかけに新しく人間関係を結んでいってほしいと、ひとり勝手に次への期待を膨らませています。
ファイナルに進んだチームもそうでないチームも、何か学びがあるといいなと思います。
【ippo】
←分科会が終わった直後。とってもいい表情でしょう?(^^)
お気に入りの1枚になりました!みなさん、お疲れさまでした。
2010.12.15
1ヶ月
1ヶ月。
1ヶ月前と今の自分を比べると、「この1ヶ月間で、私は成長した」、と皆さんは胸を張って言えるでしょうか。他の人から、「成長したね」と評価されるでしょうか。
1ヶ月前に、高槻市教育研究会体育部会に呼ばれて行ってきた。
そして、その時に、そこに集まった先生方に、ある宿題を出した。
もちろん、体育指導をよくしたいと考えておられる先生方なので、体育指導に関する宿題である。
通常、「宿題」といえば、宿題を出す側は、「答え」を知っている。でも、その宿題は、出題者の私も、難しいなと思っていることであった。そこに集まった先生方にも、「私も考えているんです。」と伝えておいた。
そして、12月8日。1ヶ月後である。
体育指導を見せて頂いた。そこで、展開されていたのは、先生方が、考えに考えて(もちろん、勤務時間外に)、出された結論を、見事に実践に示している姿であった。
なんと、素晴らしい先生達なのだろう、と鳥肌が立った。
1ヶ月前と今の自分を比べて、「この1ヶ月間で、私は成長した」、と胸を張って言えないなあ、と反省した今日である。
【 智 】(20101108 高槻市教育研究会体育部会の先生方とともに)
2010.12.14
嬬恋村の笑顔。
2010.12.13
フラッグフットボール西日本大会
皆さん、お元気でしょうか?
寒くなってきましたね。風邪を引いている人も咳をしたり、のどを痛めている人も目につくようになりました。これからインフルエンザの季節にも突入します。
学生の皆さんは、レポート、授業の課題、ゼミ大会などに追われて、睡眠時間が短くなっているかもしれませんね。体調管理は、「スポーツ健康科学」を学ぶ皆さんにとっては、常識中の常識ですので、しっかり管理しておいて下さいね。
さて、ウインタースポーツも終盤に入ってきましたね。今日の夕方には、アメリカンフットボール部は大一番を迎えます。関大との対戦です。勝てば、甲子園ボール出場! 勝利を心より願っています。
ところで、「フラッグフットボール」はご存じでしょうか?
ご存じない方は、下記をご覧下さい。最近では、小学校の体育の教材としても使われています。もちろん【智】先生は、よくご存じで、授業研究などでも紹介されています。
http://www.japanflag.org/org/about/index.html
BKCにアメリカンフットボール部が移転してきたとき(1994年)に、地元の小学校の先生が中心となって、小学生、中学生のクラブチームを作りました。そのとき、立命館大学・アメリカンフットボール部・パンサーズの選手、指導者が協力して指導してもらっていたようです。そのため、そのチームは、「草津・リトル・パンサーズ」という名前です。パンサーズのジュニア版というイメージでしょうか?
http://blog.goo.ne.jp/littlepanthers1998
少し前ですが(たぶん5,6年前)、この小学生チームが正月のライスボールの時に、日本一を賭けて戦いました。そのときは、立命館大学アメリカンフットボール部はライスボールを制しました。
12/12のフラッグフットボール西日本大会で、草津リトルパンサーズの中学生が、見事優勝し、正月のライスボールの時に、日本一をかけて戦うことになりました。是非、立命館大学アメリカンフットボール部と同時日本一をみたいと願っています。
私は応援に行く予定です。先に切符を買って待ってます。
【忠】
2010.12.12
学生の皆さん、TOEIC 受験お疲れ様でした
みなさん、いかがお過ごしですか。
今週の水・木・金の夜18時からに、スポ健の学生は、
全員、TOEIC-IP テストを受験しました。
近頃、新聞やニュースで、国際化を推進する中で、
社員に、TOEIC 受験を課すという企業が徐々にですが、
増えてきているようです。
皆さんは、「スポーツ健康科学部」という名称を聞くと、
「そんなに英語は勉強しなくても大丈夫だろう」
と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません!
生命科学・薬学部と同様に、スポ健で行っている
「プロジェクト発信型英語プログラム」では、
学生は、毎週の課題で、自分の興味・関心についてリサーチを行い、
その内容を英語でまとめてこなければなりません。
この課題をこなせないと、授業についてこれないという事態に陥りますので、
学生は、皆、課題をこなすのに必死です。
来年、スポ健を受験しようと考えている学生さんも、
しっかりと英語を勉強しておいて下さいね。
それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
敦
追伸:
今日は、12月12日で、「イチニ・イチニ」と読めて、
音感の良い日ですね。