[ 2011年07月 ] の記事一覧

2011.07.21

文武両道

 先週、リバプールのECSSに引き続き、国際運動免疫学会(ISEI: International Society of Sports and Scienceでオックスフォードに行ってきました。ISEIは2年に1度の学会で、前回はドイツのテュービンゲン、その前は日本(仙台)で行われました。今回は、大学院時代の指導教官である永富良一先生はご不在で、日本人も少ない学会となりましたが、寄付金を募るイベントを組込んでくださいました。本当に感謝です。(写真:下2枚)

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私の専門分野の学会発表でしたが、時間的にぎゅうぎゅう詰めのプログラムの中で、ポスターセッションで有意義と言えるディスカッション出来なかったことが残念なので、次回、2013年開催予定地のオーストラリアでは、もっと研究を発展させて、オーラルで発表しようと考えています!


 

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恐竜博物館でWelcome Receptionがありました。(写真:上2枚)小さな頃から恐竜が大好きです。どのようにして大きな生体を維持してきたのか、その生体にとても興味があります。もう実験でメカニズムを明らかにすることが出来ないからこそ想像が広がり興味深いです。さらに、どのようにして滅びてしまったのか、世界では様々な論争が繰り広げられていますが、誰もその現場に立ち会った事がないからこそ不思議な魅力を感じている気がしています。



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 さらに、不思議な発見がたくさんありました。Merton collegeの中庭(左)、入ってすぐ(右)。どうして芝生に入ってはいけないのに、こんな広い空間があるのか???

しかも、オックスフォード大学のほとんどの敷地内には意味をなさないレンガの壁があったり。。。まるで「不思議の国のアリス」の世界でした。謎が多いのですが、美しい外観、が「自由な思考?」や研究にも反映されているのかもしれません。外観を大切にするからこそ、1300年代からの建物が人為的に傷つけられずに残っているのかも!?と勝手に想像していました。



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自転車とロンドンバスのツーショット(左)。大学時代に授業で習ったMorrisらのロンドンバスの車掌と運転手の心疾患リスクの研究を思い出し、ツール・ド・フランスニュースをやっていた影響もあり、思わず撮ってしまいました。今回のレース、日本人は出ていなかったのが残念です。。。













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そして、私が一番書きたかったこと・・・Roger Bannister選手のことです!(左上:記念碑)

Roger Bannister選手は「brick wall」(レンガの壁:越えられない壁)と言われていた1マイル4分の壁を世界で最初に破った中距離ランナーです。

彼の話は大学院の時に読んだ「パーフェクトマイルの掲載写真のランニングフォーム、特に膝から下の足運びが本当にきれいで一目惚れでした。トップアスリートというだけでなく、神経科学を専攻している医師でもあり「文武両道」を完璧にこなしているという魅力に引きつけられました。3分59秒4という記録は、195456日、オックスフォード大学のトラックで出した記録です。学会とは関係ないのですが、かなり感動しました。(写真は明治大学の鈴井先生が撮影してくださいました!鈴井先生のゼミには箱根のランナーが3名もいらっしゃるそうです。運動免疫に興味があるのでしょうか。夏期に訪問予定です(^^;))


かなりマニアックなのですが・・・YouTubeで発見しました。
the four minute mile
Roger Bannister-1954-First Four Minute Mile (HQ-Full Race)


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学会会場でもあるオックスフォード大学、セントキャサリンカレッジの食堂ですが、まるで「ハリーポッター」の世界でした。研究活動をするなら、ここが一番かも!?と思ってしまいました。大学院の同期が卒業後、ポスドクとして「キングスカレッジ」で3年間働いていたので、イギリスは良い!!と聞いていたのですが、予想以上でした(^^)いつか私も!という気持ちになりました。

今回も国際運動免疫学会の旅は終了。。。ほとんど国際学会は一人旅なので、毎回、空港で日本に帰りたくないモードに陥ってしまうのですが、機内で切り替えて戻ってくるパターンです。終了と同時に次のステップ目指して、いつも通りのマイペースでスタートを切っています。


 毎週、書きたいことが増えてしまい...前回の続き、研究の戦略!?は書けなかったので、またの機会に!と思っています。香







2011.07.20

「しっかりした支え」と「小さな力」と!?

「なでしこジャパン」Wカップ優勝の余韻が覚めやらぬ719日。台風6号の接近で、関西地域も「大荒れ」の模様の午後の一時。妻から研究室に電話があリ、急に仕事が入ったと言う。「老人介護センター」での「夜間オペレーター」の仕事を週に1回、月に4-5回しているのだが、今夜担当の方が急病だと言う。仕事は、夕方6時から翌朝8時まで、契約している高齢者の方からの連絡を受けてヘルパーを派遣すること。

ヘルパーさんたち(多くは女性)は深夜であれ早朝であれ、要請があれば契約者の介助のためにミニバイク(自動車を運転する人もいるが、狭い路地を通ったりするので、結構不便だと言う。)を駆って向かっていく。こんな「台風到来」の時でも関係なく彼らは出かけて行く。

小学校の「特殊学級」の担任をしていた妻は、京都に来て以降は養護学校での非常勤講師、宇治に移ってからは総合病院での看護助手などを勤めた。その間、ヘルパーや介護福祉士の資格を取るなど、医療・福祉分野への関心が高く、半ば「ボランティア活動」の思いでの応募だった。

十分に「年配者」の妻に採用の見込みはなかったようなのだが、面接の際に先方は直接断りにくかったようだ。「ダメだろうね!」と言い合っていた数日後に「採用」の連絡。それ以降続いている仕事だ。

電話での用件は、「自動車で、施設まで送ってもらえないか?」と言うもの。教授会もなかったので、授業の資料づくりだけして我が家に向かった。

「超高齢社会」で求められる医療・福祉分野での「しっかりした支え」。そして、それを支える「小さな力」。「なでしこジャパン」の「大仕事」と重ね合わせて、そんなことを考えてしまった。  mm

2011.07.19

バランスの力。

<RecOだより67>
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 先々週からお伝えしている院生のちゃんこ番による「アスリートへの目的別食事メニュー」。今回のテーマは試合後の食事。
 学部一回生の朝ごはん実習が終わり、先週の水曜日のちゃんこ番院生は、ゆっくりRecOを使って、準備ができたこともあり、終わりは少しばたついていましたが、スムーズに進んだ様子。

対象は21歳女子バスケットボール選手。連日猛暑が続く夏の試合後、糖質摂取を済ませて3時間後の食事。試合は接戦の末勝利した、と想定して、作ったメニューは以下の通り。






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親子のちらし
〜彩り野菜とクリームチーズの出会い〜

ジューシー豆腐ハンバーグトマトソース

しめじとパプリカの洋風おひたし

ビシソワーズ

ヨーグルトゼリー

〜ふるふるオレンジジュレをのせて〜


ポイントは、①彩りよく、見た目から疲れを癒す。②タンパク質、ビタミンを確保 ③猛暑を考え。冷製スープとゼリーで涼しさを演出 とのこと。

 写真でもご覧にいただけるように、とても華やかな、お祝いレシピになりました。
感心したのは、試合後のレシピは消化の良い物を優先しすぎると、味気ない感じのものになることがあるのですが、このレシピでは、色々な食感が楽しめること。
 例えば、ちらし寿司でも、いくらの「プチプチ」、クリームチーズの「まったり」、細かく切ったキュウリの「カリカリ」が、ごはんと一緒に味わえて、とても楽しくいただきました。
ぱさつきがちな豆腐のハンバーグもトマトソースに優しく包まれて、ジューシーにすっきり食べることができました。
 また、全体の構成もよく、栄養価だけではなく、お料理として、メニューとして、リカバリーに必要な様々な「バランスの力」を感じられる一食。
ごちそうさまでした。

さて、明日は最終回。
先刻、この雨の中、買い出しから戻ってきた担当者に遭遇。
明日の天気は気になりますが、ここまで準備を進めているので、なんとか続行する予定でいます。
少しでも早く台風が過ぎ去ってくれるといいのですが・・・。【abc.】




<今週の別腹>
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 先日滋賀県立体育館で行われていたバスケットボールの試合をこっそり見てきました。

 部長でもある【Shine】先生のブログにもご紹介されていたとおり、スポ健部員も、選手として、スタッフとして、それぞれにしっかり活躍していました。
 写真は観客席で応援する部員の皆さん。
 お疲れさまでした!











2011.07.18

想いをかたちにする

スポーツ健康科学部・大学院スポーツ科学研究科の教育研究棟であるインテグレーションコアと隣接している教室棟のラルカディアの設計・施工は、()竹中工務店によるものです。

 

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先週のゲストスピーカーには、インテグレーションコア、ラルカディアのプロジェクトに関わったメンバー4名(設計・永井さん、施工・遠藤さん、営業・安田さん、人事・小谷さん)によるリレー式の講義でした。皆さん、自分たちが関わった建物で講義をすることに感激されながらお話し頂きました。

 

 

 

 

20110718-1JPG.JPG最初に、人事に小谷さんから会社概要から経営理念、ビジョン、ならびにプロジェクトの流れの説明があった。()竹中工務店の経営理念は、『最良の作品を世に遺して社会に貢献する』です。「最良の」という形容詞は、品質第一主義を貫くという決意を示しています。また、建築物を「作品」と表現しているのは、1つ1つの仕事に対する高い誇りと作品主義とまでいわれるこだわりを表している。これまでの作品群には、東京タワー、東京ドーム、梅田スカイビル、空港などなど都市のランドマークとなっているものばかりである。この経営理念をビジョンとして表現したのが、『想いをかたちにする』である。実際のプロジェクトは、①企画提案(設計・受注)、②着工・竣工・引き渡し、③アフターサービス、となっている。

 

20110718-2.JPG営業の安田さんからは、建設業界の特徴、営業活動のプロセス、そして今回のインテグレーションコア・ラルカディアの事例、やりがいについてお話し頂いた。建設業界の特徴は、①完全受注産業(あらかじめ作り置く商売でなく見えないものを売る)、②一品生産(目的・状況が個別的)、③投資額の大きさ(ビッグプロジェクト)である。そのような業界での営業活動のプロセスは、①建設情報の入手、②顧客ニーズ・課題の把握、②顧客ニーズ・課題を解決する方法の提案、にまとめられる。特に必要なのは、ニーズをかなえられることを信用・信頼されること、信頼関係の構築が一番である。今回のインテグレーションコア・ラルカディアの場合、非常に短い工期であるが、①開学に間に合わせる、②多様な出会い・居場所の空間、③環境がニーズ・課題であった。この仕事(営業)のやりがいは、①自分の仕事が形に残る、②様々な業種、立場の人たちとつきあえる、③社会・経済の流れを肌で感じることができる、ことにある。

 

20110718-3.JPG設計の永井さんからは、インテグレーションコア設計のコンセプトの説明が冒頭にあった。そのコンセプトは次の通り。

Symbol                  キャンパスのシンボルとして

Flexibility 自由度の高い施設

Interaction             交流(人・もの・情報)

Creativity 可能性を拡げる教育環境

Nature                   風・水・光・緑を取り込む

このコンセプトを実現し、図面に落とし込む作業に許された期間はわずか5ヶ月(通常であれば1年は必要)。極めて短期間でありながら、見事にコンセプトを盛り込み、仕上げてくれました。おそらく極めて睡眠時間が短い状況が続いていたのは想像に難くない。永井さんは、「先生の想いをかたちに」ということで、打ち合わせの中で議論した内容、我々の想いを見事に表現してくれました。その想いは、

・愛着の持てる ・思い出となる ・卒業しても訪れたくなる ・できるだけオープンな ・学部のコンセプトが分かる ・講義しやすい教室 などなど。もちろん、「学生の想いをかたちに」もしっかり取り入れてくれました。設計段階から、竣工まで毎週のように打ち合わせしたのを思い出し、極めて厳しい条件の中で、数学者のように最適な解を出して頂きました。

 

20110718-4.JPG施工の遠藤さんからは、さらに厳しい条件にさらされていたことを伺いました。与えられた工期は10ヶ月で、同程度の建物の標準工期の70%。単純に計算すると、毎日の労働時間を3時間多くするか、作業効率を40%上げるかしないと工事が完了できないくらい厳しい工事であった。作業所の業務には、品質管理、原価計算、工程管理、安全管理、環境対策、対外交渉がある。短期間の工事のため工程管理には一番神経を使った。作業には、協力会社66社、10ヶ月間で延べ37,746人の協力があった。この工事関係者・協力者の工程の割り振り、そのまえの関係づくり、コミュニケーションが何よりも工事をスムーズに進めるのに必要である。私は何度も建設中の現場にお邪魔してお話しさせてもらいました。遠藤さんの人柄が工事関係者のチームワークを良くしていたのを感じていた。そのおかげで、見事に工期通りに竣工してもらい、事故もケガもなく見事に、「想いをかたちに」して頂いた。

 

授業の最後に、求める人材像について、会社のHPやオフィシャルなものではなく、それぞれの言葉で人材像を語ってもらいました.

営業・事務については、「誠実」「熱意」「コミュニケーション」「グローバル」

設計の永井さんからは、「やりたいことがある」「ひとの想いを引き出せる」「自分の考えを表現できる」「仕事が好き」

施工の遠藤さんからは、「行動力」「リーダーシップ」「変化に対応(柔軟性)」「人が好き」「ものづくりが好き」

 

今回も聴講してくれた【仁】先生は、いたく感動して、「全ての教員に聴いて欲しかった!」とのコメントをもらいました。非常に厳しい条件でありながらも、我々の、関係者の「想いをかたちに」してもらったプロジェクトには多くのドラマが詰まっていました。

 

最後のコメントで、講師の皆さんへお礼としてお話ししたのは、「我々の想いを見事に実現した作品(建物)を頂きました。その作品の中で、我々が掲げた教学理念を体現する人材をしっかりと育てます。卒業の時には、是非お越し頂いて、理念通りの人材になっているかみて頂きたい。」

 

20110718-7.JPG 々の共通する想い(教学理念)を込めながら、学生・院生を「卒業生という素晴らしい作品」に仕上げたい、とさらに意識が強まる講義を頂きました。()竹中工務店の皆様、ありがとうございました。

 

(写真左:完成予想模型を大切に運んでくれてありがとう)

 

 

【忠】

 

 

 

 

 

 

 

2011.07.17

定期試験勉強会やっています!

毎日、暑い日が続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部では、一回生を対象に、
7/12 (月) から、定期試験勉強会が開かれています。

以前、このブログでも、二回生がアカデミックアドバイザーとなって、
お昼休みに、質問を受け付けていることを紹介しましたが、
今回は、その定期試験版です。

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私が、お邪魔した時には、「スポーツ健康科学」の
勉強会が行われていました。

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大学では、授業を聞いて学ぶだけでなく、
互いに教え合うことにより、学ぶことも多いので、
一回生の皆さんが、この会に積極的に参加し、
初めての定期試験を乗り切ってくれることを願っています。

それでは、また。失礼致します。
                                          敦




2011.07.16

体育会バスケットボール部 学生コーチ

今回は、選手ではなくコーチとして頑張っている二人の仲間を紹介します。男子バスケットボールに所属する田中祐輔君と眞田 学君(スポーツ健康科学部1回生)です。彼ら二人は、高校時代に怪我をしたこともあって、選手ではなくチームマネジメントスタッフとして入部しました。チームは、彼らをマネージャーとしてではなく、学生コーチとして受け入れ新たな体制指導体制を整えました。

 

二人が口をそろえて話してくれたことは、「今は勉強の期間である。秋のリーグ戦の状況を見て、自分らに求められる役割などを検討し、来年ぐらいから本格的なコーチ業に入っていきたい」といいます。
また体育会という上下関係がある世界で、下級生が上級生に指示することの戸惑いも多いそうです。二人で相談しながら様々なことを業務分担し、浅村ヘッドコーチや北波総監督のサポートをしているそうです。
特に浅村ヘッドコーチと選手間のパイプの役割を担っており、技術練習、戦術戦略に関わる業務を行っています。

 

田中君は、試合中や練習中のミスの数を記録整理することによって練習の課題が明らかになると教えてくれました。たとえば、ゴール下からのシュートの成功率をデータで示すことが選手の練習意欲を高める要因になるそうです。特に春の試合を分析していると、選手の中にはディフェンスの攻撃によって「軽く打つ」というシュートができていなそうで、今後さらに脚のレジスタンストレーニングが課題であるといいます。

 

眞田君は審判の技術を学んでおり、審判の目から見た戦術の在り方をチームに導入していきたいと課題を語ってくれました。強豪チーム程、相手のファウルを誘導するようなシュートはじめとする個人技能(スキル)を持っているそうで、日々の練習で丁寧に笛を吹くことによってチームの戦術力は強豪チームに近づいていくといいます。
確かに優秀な選手ほど、審判法を身につけていますね。

 

二人は将来、中学や高校といった学校体育の中でのバスケット指導ではなく、地域根ざした社会体育中で子供たちにバスケットを教えたいという共通の夢を持っています。あるいは、プロコーチに・・・と。そのために、夏ぐらいからしっかりしたキャリアプランを持ち、日々勉強したいそうです。

 

しかし私が感銘を受けたのは、学校体育含め指導者不足が問題となっている今日、バスケット通じて「社会のために働く」という高いキャリア意識を持っているところでした。ぜひ、夢を実現できるよう、頑張ってもらいたいと願っています。

 

二人は入学してまだ4カ月ですが、田中君は「シュートの技術向上のためのコーチング研究」、眞田君は「選手のモチベーションを高める言語指導研究」と自分の研究テーマを持っています。既に卒業研究のテーマが決まっているのかと驚きました。おそらく、基礎演習の授業で、具体的な研究テーマを仲間らと語っているだろうなと思いました。こういったところが、立命館スポーツ健康科学部の「教学の力」ですね(自慢)。

 

今回は、選手ではなく、またマネージャーやトレーナーではなく、コーチという分野に挑戦している二人の仲間にお話を聞きました。スポーツ健康科学部の学生らの学びの幅の広さを自慢したくなったインタビューでした。

 

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左が眞田君

右が田中君

二人のバスケット談義に感激しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.07.15

ECSS pt1 そしてドッジボール

暑い日が続きます。香先生のおられるイギリスが羨ましいです。
一昨日は、その炎天下のなか、第2回基礎演習クラス対抗ドッジボール大会がクインススタジアムで開催されました。
我がGクラスは予想外に強く、予選リーグは2連勝でトップ通過!
その勢いで決勝リーグも、というわけにはいかず、優勝はMoto先生クラスになり(おめでとうございます!)、Gクラスは3位でした。
それでも皆本当に楽しい時間を過ごしたと思います。
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元気さではトップだったか!?
3位の賞品のカルピスアイスキャンディーは格別でした。






香先生のブログにありましたが、私Hassyもイギリスリバプールでのヨーロッパスポーツ科学会議に参加しました。今日はその前半を紹介したいと思います。

まずロンドン経由だったのですが、そこでは       
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大英博物館に行って参りました。
特に印象的だったのが、古代エジプト(ギリシャ?)
の壁画像で、兵士の力強さの象徴でしょうか、腓腹筋
が強調されていたことです。どの兵士も、忠先生の
ような腓腹筋で彫刻されていました。

博物館まではウォーキング好きの真先生の意向で相当の時間をかけて歩いて行きましたが、限られた時間でもっとスピーディに、且つ、健康志向に!というわけで、自転車移動をすることにしました。
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ロンドンの街には、至る所にこうしてバイクステーションがあり、1ポンドで登録すると、あとは30分なら無料で他のバイクステーションをはしごできるシステムです。

これは非常にいいシステムで、京都などは観光渋滞がひどく、こういうシステムが導入されればいいなあと思いました。
是非、スポ健の学生から、健康的で快適な町づくりをリードしていってくれるような人材が誕生してくれることを期待しています。           
            交通量の多いロンドンで自転車を巧みに利用。 
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            イギリス経験の豊富なKoji先生は大活躍でした。

さて、いよいよリバプール入りして、学会モードに突入です。
Part2で報告させて頂きますが、院生のK村君は発表を控えて
腹ごしらえは十分です。
(3人分なので注意を!イギリスフードは前評判と裏腹にどれも  
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おいしかったです。)

立命のトップバッターはKoji先生。
私が座長をすることになったのですが、香先生のブログにあったように、その発表たるや堂々としたいい発表でした。
(日本語より英語での発表がしっかりとしている??)

その日の夕方は私の留学時代のボスであるGeorge Brooksが、  
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2年前に故人となったTom Reillyの追悼記念講演に招待され、
それに出席しました。

講演前に私と会って、「冗談交じりに話さないと、泣いてしまいそうだ、、、、、」と言っていましたが、そんな様子の伺える、非常に気持ちのこもった話だったと思います。

そんな大事な講演に、私の仕事の話も紹介してくれ、恐縮でしたが  
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大変光栄でありました。

Georgeは「Takeshiの発表が聞けなくてすまない。来年のACSMで。」と言って、すぐさまカリフォルニアに戻ってしまいました。
そう、来年のACSMはサンフランシスコです。
いいデータをひっさげて、是非Georgeに聞いてもらいたいと思っています。

2011.07.14

親はなくても子は育つ。

 先週、ECSS(ヨーロッパスポーツ科学会議)の発表が無事に終わり、現在、ISEI(国際運動免疫学会)に参加しています。学会中は頭の中の整理と、たくさんの先生方とお会いできたことで、ちょっとしたBrainstormingの機会にもなりました。


 ECSSは2度目の参加となりますが、私の分野でのポスター発表はサラッと終わりました。しかし逆に、運動免疫学の分野をもっと活発にさせる!、という思いが芽生えました(先輩の先生方がブログを見られていたら、偉そうですみません)。また、国内外問わず研究者・教育者として生きていく上で、生活やラボの運営など、いろいろなことを収穫し、考えられる機会になりました。立命館に赴任して、私自身の目標が一歩前進したからかもしれませんが、今年の学会期間中は、海外で PI Principal Investigator)としてラボを構えていらっしゃる先生のお話をうかがうことができ、国内外問わず、ラボの院生さんの指導、ラボ運営のお話がとても良い勉強になりました。
 

 それとともに、自身の博士課程での院生時代を振り返りました。指導教員の先生から学会参加を言い渡されたことがなく、自身で発表を決断し、発表内容をまとめ、指導教員の先生の前でプレゼンしてから、最終の判断を仰ぐという方式でした。これは恩師の指導方法、教育の1つで、「研究者として生きるための術と研究アイデアは、自身で修得できなければ、この世界では生き残れない。」ということだと捉えています。そのご指導のおかげで、まだまだ未熟ですが、研究そのものだけではなく、実験を進めるための戦略を学んだ気がしています。(また長くなってしまいそうなので、ISEIの報告も含め、来週のブログで!)


「親はなくても子は育つ。君らしくマイペースで。」

先日、大阪体大の恩師からいただいたメールの最後に書かれてあった言葉です。学会期間中にふと思い出しました。院生の時は大きな声でお叱りいただくことばかりだったので、そのメールのお言葉に、少し寂しい気持ちになりました。しかし、見捨てずに育ててくださったおかげで今があり、将来の目標に繋げられているのだと改めて感謝の気持ちになりました。

 私はまだまだ発展途上の身。ゆっくりでもマイペースを失わず、オリジナリティあふれる研究を目指し、いつかどこかで、ラボを構えられる日を目標にして、スポ健の学生さんや院生のみなさんに育てられながら、一緒に成長して行きたいと思っています。香



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Koji先生です!

Hassy先生が座長で発表となりました!イギリス人のように英語を話すKoji先生。とてもたくましくて、素晴らしいの一言で聞き入ってしまいました。堂々と発表する姿、私も見習おうと思います!







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Hassy先生、Sato先生のセッションの座長も発表も大活躍でした!

本当にいつも以上にパワフルでした(^^)私もたくさん吸収させていただきました!








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アメリカ人のような英語で発表するHassy先生!

日本語と同じようにジョークを飛ばしながらの発表、本当にすばらしかったです(^^)!


(どうしても掲載したくて、先取りしてしまい、ごめんなさい。オックスフォードから写真を添付できなかったんです(汗))






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Sanada先生。
いつでもどこでも、スポ健の先生方はがんばっていらっしゃいます!
私も先生方の背中を見ながら、もっともっと努力を続けます(^^;)!









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スポ健メンバーが会場を出たところで「Gメン75みたい!(年代がバレてしまいますが)」と思って、とっさにダッシュして撮影させていただきました!

院生のKawamuraくんだけは「Gメン75って?」だったのでは!?Kawamuraくんの記念すべき初発表、聞けなくてごめんなさい。Moto先生のご指導、きっと大成功だったことでしょう(^^;)




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Izumi先生、いつもご指導ありがとうございます。スポ健にきてからの研究の仕事。無事に発表させて頂きました。院生のTsujiくん、Liuさん、いつもお手伝いありがとうございます!
またトレーニング実験のお手伝いよろしくお願いいたします。
同一時刻に発表だったMasako先生、掲載できなくてごめんなさい。体力医学会にはぜひ(^^)
明治生命体力科学研究所に勤めている先輩(泉水先生)に証拠写真を撮影していただきました。ありがとうございました!香









2011.07.13

「大きな前進のための確実な一歩」の場にて!!

 712()、午後6時から開催されたスポーツ健康科学部「五者懇談会」を傍聴させていただいた。スポーツ健康科学部の1回生がほぼ全員プリズムホールに参加して開催された、昨年12月の「学部教学懇談会」が記憶に新しいところだ。

今回は、既存学部と同様の「五者懇談会」という形での、学部執行部と学生代表との初めての懇談の場だった。2時間という限られた時間ではあったが、傍聴していて「清清しい」気持ちにさせていただいた。

 1,2回生だけの若い学生諸君が、学部執行部に対して、終始真摯な態度で学生らしい諸要求を掲げ、学部長をはじめとする学部執行部と堂々と意見交換をしていた。個々の学生要求には、ここでは触れないが、一人の研究入門、基礎演習担当者として、「聴く耳」を十分に持つ必要のあることを、改めて、実感させられた。また、昨年と今年の基礎演習クラスの学生がそれぞれ一人ずつだが、自治委員の代表として懇談会に出席しているのを見るにつけ、何とはなしに嬉しい心持ちにもなるものだった。

議論の遣り取りを傍聴しながら、「基礎演習クラスは、学習・研究に当たっての基礎的集団であるとともに、『自治的集団』でもあったな。大学での学びやさまざまな生活を送るうえで、自らの諸要求を紡ぎ上げて自ら実現させていく上で重要な集団だったな。」との想いを抱いたりしていた。そして、1984年という随分古い話になるが、彼ら学生の先輩たちの「教学要求」によって講義課目が開講されるという体験も想い起こしていた。

 立命館大学生活協同組合の「栄養相談」に端を発した、健康を総合的に考える「全学健康デー」。そこで実施された「健康の三原則」(睡眠・栄養・運動)を軸とした「全学健康実態調査」から浮かび上がった学生の「不健康さ」と「日常生活習慣の改善」。そんな実態に基づいて学生自身が要求したのが「健康を考える講義科目の設置」だった。大学に対する正当な「教学要求」として確認され、開講されたのが、当時で言う一般教育特殊講義としての「現代と健康」だった。土曜日の4時限目という、学生にとっては「ゴールデン・アワー」と重なる時間帯で、法・経済・経営・産業社会・文の5学部合併科目だった。1学部90人、合計450人という制限をつけたが、登録時には、学部事務室の開く午前8:30のかなり前から「長蛇の列」だったりして、結局制限が解かれ、多い時には800人を超えるような「大規模講義」になったりしていた。

現在開講されている「現代人とヘルスケア」の前身がこの「現代と健康」だ。

 今年は、4年に1度の「全学協議会」の年。学生にとって極めて重大な「学費」の議論も十分になされることだろう。その「前哨戦」とも言える「五者懇談会」が丁寧に行われたことは何よりだ。  mm生 

2011.07.12

場を締める。

<RecOだより 66>
水曜1限、基礎演習での朝食実習、今年の殿(しんがり)は【善】先生のIクラス。
 
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 早々に集合してくれたのにも関わらず、注文の行き違いがあり、食材が届くのが遅くなって焦りましたが、各自淡々と自分の仕事をこなして、ほぼ予定通りに配膳終了。今年は各クラス、必ず「いただきます」の時間に遅れてくる学生がいましたが、【善】クラスも例外なく登場。彼にはその後、しっかり洗い物で力を発揮していただきました(!)

 食事も和やかで、落ち着いた空気でしたが、食欲はどのクラスよりも旺盛で、ご飯の残る寮は一番少なかったようです。
 食後の片付けも効率よく、SAT(栄養管理システム)の説明も、事前に担当者を決め、自分達でスムーズに行い、アクシデントがありながら、ほぼ他の班と同じ時間に終了することができました。


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 勝因は、最後まで気を抜かずにきちんと終われたこと。場を締める、というけじめをつけられたことだと思います。お疲れ様でした。

 今年も楽しく朝食実習を終えることができました。
 ご協力いただいたみなさんありがとうございました。

 特に毎食一緒に食べていただいた学部長【Izumi】先生と、朝早くから手伝ってくれた院生には心から感謝です。





 さて、水曜2限はその院生達の「スポーツ栄養学特論」。
先週から「目的別スポーツメニューの作成」に入っていますが、先週のRecOだよりにも書いた通り、1班目がかなり高いハードルを設定してしまったため、今週からの班はかなりのプレッシャーがかかっていたようです。朝の集合はなんと7時(!)上記したように1限は朝食実習があり、一時RecOが使えなくなることを考えての時間設定とのこと。

 力強いリーダーの指示の元、2限に入る時には各メンバーにすでに疲労の色が伺えるほどの力の入り方でしたが、一つ一つの作業はとても丁寧で感心しました。

 そして出来上がったメニューは、七夕にレースを迎える女子長距離選手のための「試合前日の夕食」。
 メニューの内容は以下の通り。



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花巻きずし

鮎の笹の葉焼き

豚しゃぶサラダ

山芋の和え物

素麺 二種類のめんつゆを添えて

七夕ゼリー&バナナ










 女子選手の細かな設定に基づいた、きめ細やかな配慮がたくさん感じられる、季節感たっぷりの素敵な和のメニューになりましたね。

 詳しくは上の写真をクリックして、じっくりご覧下さい(写真では見えないお品書きの裏には、それぞれのレシピの栄養学的な解説が・・・)。




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 また、時間配分には、相当気をつけた結果、時間通りに完成。
 制作者からの挨拶まで、しっかり場を締めることができました。
(写真が今回の院生メンバー。Mセンセイの「どや!」笑顔と、S君のミッフィーエプロンでのさわやかな笑顔のVサインがとても印象的!)。







 これで、明日の班は更にハードルが上がったかもしれませんね。
 残り2回も目が離せません。
 水曜のお昼休みは、RecOを覗いてみてくださいね。【abc.】