[ 2012年01月 ] の記事一覧

2012.01.21

大きなゴールキーパーに負けない!

サッカー経験者が多いスポーツ健康科学部の中で、ぜひお話を聞きたかったのが森裕紀君です。森君は、体育会サッカー部のゴールキーパーです。身長が163㎝、体重59kgと学連登録の中で一番小さなゴールキーパーです。

 

IMG_0286.JPG高さ2.44m、幅7.32mと広いゴールを守るのは森君にとってかなり厳しいのではと聞いてみました。でも森君は、確かにワークスペースという作業領域ではハンディーがあるけど、あまり気にしていないと言います。
ゴールの上部を狙ったキックを敵選手にさせないポジショニングに心がければ大丈夫だと。また守るのではなく、ボールを奪いに行くのだと力強く教えてくれました。
小さいからこそ、敵選手に蹴り難さを感じさせるプレーができるのだなと感じました。

また敵選手に向かってプレーしていても、常にゴールが見えているのだと言います。
だから、自チ-ム選手に激を飛ばし、適切なポジションに誘導するような指示を出し続けるそうです。
自チ-ムが攻めていても、アタックゾーンまで指示を出すのが自分のサッカ-だと。それは、瞬時にインターセプトされ守備に転じても、どこでボールに向かって突進するか、どこでボールを奪うかを常に想定し、自分のプレーを設計しているそうです。

 

ゴールキーパーは守るものというイメージを持っていましたが、森君とお話をしていて驚かされたのは、一度も守るとは表現しなかったのです。「ボールを奪いに行く」と。小さなキーパーだからこそ攻撃する意識を持ちプレ-しているのだと感じました。

 

将来は高等学校で、サッカー選手を育てたいと夢を持っています。そのためサッカ-部での練習ばかりでなく、指導者になるための勉強も頑張っています。
先日、指導者C級ライセンスを取得したそうです。B級を取得するためには、チームの指導経験が問われるそうで、指導したいという熱意を感じました。

 

昨年は関西学生Iリーグで2試合に出場したそうです。10名の優秀なゴールキーパーの中、トップ争いは厳しいけど、常に全力を出して頑張りたいと熱く語ってくれました。

 

私は講義のなかで、コーチングにとって選手発掘は重要な仕事。そのために身長や体重の要素を評価するのは基本だと話している自分が、本当に恥ずかしくなったインタビューでした。


【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

2012.01.20

研究入門発表会

Hassyです。

明日から後期セメスターの定期試験が始まります。
1回生は「基礎理科」からスタートですね。
特に今後、自然科学的アプローチによってスポーツや健康を科学して行く際に基本となる教科です。
授業の内容をしっかり復習して、テストに臨んで欲しいと思います。

今週の頭に、二回生の「研究入門」の最終授業として、授業課題の発表会が行われました。
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「研究入門」は、当該学部の4つのコースで展開される学問や研究内容に対する理解を深めることを目標とした小集団科目であり、各コースの教員が持ち回りで、それぞれの分野の研究内容やアプローチの仕方、考え方などを教授していきます。この発表会は、各クラスから選出された代表グループが、自分たちの学びについて発表するものです。どのクラスも、色々な論文や考え方に触れ、次年度からのゼミによる専門的な学習のための良きステップを踏んでいることが伺えました。ただ、最後にMoto先生のコメントにもありましたが、5分間の発表なのに、原稿をそのまま読む発表がかなり多く、メッセージ性にやや欠ける発表が多かったことは、今後の課題となると思います。

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更に今週は、運動と動脈硬化に関する世界トップレベルの研究をされているテキサス大学教授の田中弘文先生を、Moto先生が招聘され、動脈硬化性疾患に対する運動の効果とその程度、さらにはメカニズムについて、ご自身の多くの研究成果も含めて丁寧かつ明快にご講演いただきました。大変勉強になりました。
ありがとうございました。

2012.01.19

「陸上競技と私」

昨日のKiyoshi先生の最後の陸上競技の授業は記録会でした。そして、レポート課題は「陸上競技と私」というユニークなタイトル。こういうレポートだと、ついスイッチが入って、いつものように何枚でも書いてしまいそうです。

記録会は、Kiyoshi先生が走り高跳び、Mitsuo先生はハードル、私は砲丸投げ担当。。。90分で3種目をこなさなければならないため、3グループに分け、25分でローテーションしました。

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各グループでウォーミングアップ(左)。砲丸投げのラインも自分たちでしっかり準備(右)!



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いつも5階の実験室でピペットを握っている4kokawaくんのはさみとび!素晴らしかったです!みんなの応援も良かったですね(^ ^)(左)。そして、ハードル...!(なんと、ここでカメラの充電終了。。。大失敗でした。もっと良い場面をとりたかったのに、とても残念!Kimuraくんが走っている姿です。みなさん、ごめんなさい。)耳に残っているのは、Mitsuo先生が「ハードルが倒れても気にしないで走りきる!」というアドバイスです。練習では、激突すると、痛いし、びっくりするので...ほとんどみんな、その場で止めてしまったハードル。。。でも、今回はきちんと走れましたね(^ ^)。。。良かったです! 学生時代、1台目で大転倒した記憶がよみがえりました。。。もちろん、走りきりましたが。。。とても痛い、恥ずかしい、思い出したくない思い出です(笑)

授業の最後、Kiyoshi先生から、不意に「...じゃあ、最後にMitsuo先生、一言、お願いします。」とのお声がかかり、Mitsuo先生からまとめとして一言をいただきました。
現在は短距離走者のスタートダッシュについて、バイオメカニクスを中心に分析し、研究していらっしゃいますが、元々、体育科教育がご専門で、昨年までは高校で先生をされていらっしゃったこともあり、現場の指導から培ったとても心に残るお話をしてくださいました。 

「陸上競技の好き嫌いは、記録が伸びたか伸びないかで大きく変わるということ」また、「できる人を褒めることは簡単だけれど、できない人に言葉をかけたり、能力を伸ばしてあげられることが指導者として大切...この授業で学んだことを学校の先生としてだけでなく、様々な現場での指導で生かしてください」(意訳ですみません!)と話してくださいました。みんな真剣に耳を傾けていました。

指導者になった時、児童や生徒たちにとっては、先生(指導者)の些細な言葉掛けがとても嬉しかったり、その言葉で大きく成長したり...本当に「先生の言葉」がいかに大切かということから、自分の学生時代を振り返りました。

指導者側のちょっとした日頃の言葉掛け、アドバイスによって、出来ない部分をクリアし、そのうちに自分で思考錯誤して修正できるようになって行ったり...Mitsuo先生のお話を聞きながら、競技の楽しさや嬉しさを知って成長して行くのかなぁ。。。なんて考えていました。

「走・投・跳」が含まれる陸上競技は運動能力を知る基本。授業では学生のみなさんを見ていて、いろいろなことを感じ、たくさん勉強させてもらいました!ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

Kiyoshi先生、Mitsuo先生、ありがとうございました!
当初、Mitsuo先生の代わりとしてお手伝いだったはずが、先生方の指導法を拝見しながら、たくさん勉強させて頂きました。(あまりお役に立てなくて申し訳ありませんでした。。。)
私は授業の要領が悪いので、この授業を通じて学んだことを、来年度の「スポーツ指導実習:ダンス」の授業に生かそうと思っています。香






2012.01.18

「断想 17年目?!」

 1995117日に発生した阪神・淡路大震災から17年の時が流れた。もうすっかり「復興」がなされ、人々の脳裏からはすっかり忘れ去られているのかも知れない。しかし、昨年311日の「東日本大震災」は、「絶望の淵に沈む」程の地震被害の記憶を十二分に呼び戻してくれた。

マグニチュード9の巨大津波地震は甚大な被害をもたらした。あれから丸10ヶ月が経過した。厳しい寒空の下で、生活機能が十分とは言えない仮設住宅での生活を強いられている人々をはじめ、被災地の人々はどのような生活を送っているのだろうか。

ところで、巨大津波は、福島第一原子力発電所を呑み込んでしまった。「想定外」の事故だった。しかし、軽々に「想定外」が語られてはならない。津波被害がそうであったように、原発事故に関しても、既に「警告の書」は出されていた。田中三彦『原発はなぜ危険かー元設計技師の証言ー』や七沢潔『原発事故を問うーチェルノブイリからもんじゅへー』などがそうだ。

原発事故とその後の深刻な事態は、いたずらに「想定外」を連発したり、脆くて無責任な「安全神話」を造り出して来たことなどと相俟って、私たちを途轍もないほど「安全文化」崩壊の瀬戸際に追い込んでしまった。

昨年311以降、多くの「原発」関連の書籍が復刊、増刷されている。例えば、田中三彦『原発はなぜ危険か』(岩波新書)、小出裕章『放射能汚染の現実を超えて』(河出書房新社)、高木仁三郎『原発事故はなぜくりかえすのか』(岩波新書)、舘野之男『放射線と健康する』(岩波新書)などだ。これらの書籍から学ぶべきことは、唯一の被爆国としての「核」に対する姿勢を保持することの重要さであるし、原発事故が、改めて「核」の問題の深刻さをまざまざと世界中に見せ付けることとなったということだ。

また、歴史社会学的アプローチとして著され、原子力と日本の戦後成長

の関係について考察される開沼 博『「フクシマ」論 原子力ムラはな

ぜ生まれたのか』(青土社、2011/6/30)では、「いつか必ず田舎は都会に

なれるという幻想」と「都会の都合に合わせて田舎が田舎のままに固定

化される現実」を抱えて「翻弄される地方・地域の問題」が明らかにさ

れている。

こうした問題とどのように「向き合い」、どのように「引き取って」い

くのか。新しくて大きな課題が浮かび上がってきている。  mm

2012.01.17

「リトパン」の日。

<RecOだより93>
【忠】先生のブログでも既にご紹介の通り、今年優勝と全国3位を勝ち取ったフラッグフットボールチーム、草津リトルパンサーズへ、今週末、味覚と栄養調査のフィードバックと共に栄養セミナーを行いました。

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 本当はそのときの様子を写真でお伝えしたかったのですが、担当しているM1【Yamo】さんも、私も、選手のみんなと一緒に楽しんでいる間にすっかり写真を撮るのを忘れてしまうという大失態・・・。惜しかった。


 なので、先日の試合の写真で、みんなをイメージしていただけければ幸いです(【Yamo】さん撮影)。




 栄養セミナーでは、以前のセミナーをどの位、覚えているか確認しながら
 食べることの意味や食事と運動とお休みの関係、そしてしっかりと食べられる身体を作るためのポイントなどをみんなで復習しました。

 その後、【Yamo】さんから、味覚調査と栄養調査の結果の説明。
 栄養調査の結果の傾向としては、お肉とお菓子は十分、でも他のものは足りない、というパターンと、全体量はしっかり。特にごはんとお肉はたっぷり、でも野菜や果物がちょっと足りない・・・というパターンが多かったように思います。
 
 いずれにしても野菜や果物など、植物の食品が少し足りない選手が多いようです。
 野菜や果物、付け合わせのキノコや海藻、乾物類・・・、見なかったことにしないように、しっかり食べましょう!

 
DSC00401.jpgのサムネール画像


 そして、最後は、直ぐに実践!
 「自分でみかんを剥いて食べよう!」ということで、
 和歌山の「田村みかん」さん直伝(?)みかんの剥き方を伝授(写真)。

 
 私はこれを聞くまで、全体の皮をむいてから、中身を割って食べていましたが、確かにこうすると、中身に触れにくく、乾燥も防げ、栄養素の損失も抑えられそう。





 
 セミナー終了直後「そのみかんちょうだい! 食べたい!」という元気な声!
 これからの「リトパン」も期待できそうです。【abc.】
 




2012.01.16

特別セミナーと研究会

20120116-1.jpg底冷えのする日も続くようになりました。左の写真は、研究室から撮った写真です。びわこくさつキャンパスでも雪が降りました。週末の大学センター入試は、雪が降りやすいのですが、良いお天気で交通機関の乱れもなく、凍結して転ぶこともなかったようです。センター入試を利用される受験生の皆さんは、十分に力を発揮されたことでしょう。次の本番の入試に備えて引き続き体調管理には万全に過ごしてください。

 

 

20120116-2.jpg先週の金曜日に、特別セミナーを行いました。女子ウエイトリフティング・オリンピック代表監督(アテネ、北京)をつとめられた浅田久美(旧姓 長谷場)先生にお越し頂き、『スポーツ指導者に求められる資質とスポーツキャリア』のテーマでお話しいただきました。もともと陸上競技の砲丸投の選手で、大学までこの競技で活躍。その後、高校保健体育教員になって2年目に女子のウエイトリフティングが始まりそちらへ種目転向。第1回の世界選手権から日本代表選手として活躍し、世界2位まで上り詰める。高校教員をしながら、日本選手権は12連覇も達成して、引退を考えた頃に、2000年シドニーオリンピックから女子ウエイトリフティングが正式種目に採用。悩んだ末に、オリンピック選考会に出場するも膝痛が影響して惜しくも選考されず。その後、指導者として、後進の指導にあたられて2回のオリンピック代表監督。

お話の中で、世界を舞台に活躍する指導者を目指すには、「伝える力が必要」「常に世界基準で考える」ということを実践を経た経験から強調されていたのが印象的でした。「スポーツ指導者」として世界の舞台で活躍する卒業生が多数でてくれることを願っています。

 

昨日の日曜日には、第8回 Ritsumeikan Athletic 研究会が、エポック立命21で行われました。http://rarbiwakokusatsu.blogspot.com/

アスレティックトレーナー、ストレングスコーチならびにトレーニング科学に興味ある学生、すでに学生トレーナーとして活躍している立命館大学の学生、近隣の大学の学生トレーナー、プロとしてトレーナーとして活躍している方々を含めて50名の参加者が、熱心に現場での実践報告を発表していました。情報効果の時間もありました。この分野が今後益々活性化して、現場レベルでも研究レベルでも発展することを感じました。

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<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

マナバフォリオの掲示板に、「国立スポーツ科学センターで実験に参加しませんか!」というタイトルで、日本バイオメカニクスが普及活動して行っている合宿形式での、「バイオメカニクス研究法への招待」(先着順)を案内したところ、即座に反応して「申し込みました!」と連絡をくれた学生がいました。情報が大量に溢れる時代では、必要な情報を迅速にかつ正確にキャッチする力が必要です。自分を高めるためにも有用な情報を入手して自らを高めて欲しいと願っています。

【忠】

 

 

 

2012.01.15

いよいよ後期セメスターの授業も終わりに近づいてきました

今日は、センター試験の二日目ですが、
受験生の皆さん、全力が出せていますか?

スポーツ健康科学部でも、後期セメスターの
授業が、いよいよ終わりに近づいてきました。

英語科目としては、金曜日のスキルワークショップが、
15週目の授業となり、Final test が行われました。

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(写っているのは、1回生のクラスです。
試験の邪魔にならないように、
廊下から、中を覗いて、
写真を撮らせてもらいました。)












我々が担当している プロジェクト英語 も、今週で、終了です。
最終日、学生達がどんな素晴らしい発表をしてくれるか
楽しみにしています。

それでは、また。失礼致します。
                                      敦







2012.01.14

スポーツ × 社会貢献

今回、細野拓也(2回生)を紹介させて頂きます。細野君は甲子園球児です。今は社会人のクラブチームで硬式野球を継続中です。

 

IMG_0279.JPGでも私が細野君から特にお聞きしたかったことは、社会貢献事業です。小学生を対象とした野球教室やかけっこ教室などを積極的に行っているそうです(スポーツ家庭教師)。将来、スポーツを通して、子供らのからだづくり(運動)と読み書き計算などの学力の両面の向上を目指したスポーツ塾に発展させたいと言います。

 

また社会貢献団体Sharman(シャルマン)の代表として、京都や大阪の大学生らと、大学で学んだことを発展させ、社会を見て、将来のサービス事業を考え、社会に還元していく活動を行っています。まだスタートしたばかりなので、スポーツ科学を学ぶ他大学の大学生らともっと交流していきたいと熱く語ってくれました。

 

お話を聞いて、何かをしたいと思うだけでなく、とにかく動きだし、動く中で軌道修正し目的に向かって走るパワーを持った仲間だと感じました。「動きだしましたら、難しいことが一杯。でも課題を一つ一つ乗り越えていきます。」と語ることが大切だと細野君から学びました。

 

スポーツ健康科学部の仲間は、様々なことに挑戦しています。常に自分の成長のために頑張っています。

毎月1回京都の四条河原町で一本歯下駄を履いてゴミ拾いのボランティアをしませんか?と細野君の引き出しからボランティアのお話まで飛び出してきました・・・。
細野君は、「その地域に住む学生が、その地域の問題を認識する」そして「学生が自ら企業や行政に問題を持ちかける」その過程で社会を見る目を育て、将来社会で生き、社会のために働くのだと言います。

 

3回生になって、田畑学部長のゼミで健康スポーツを学び、学んだことを社会に貢献するのが今年の目標だそうです。仲間と話し、刺激をもらうことが我々の成長につながるなと実感しました。
【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

2012.01.13

冬景色

Hassyです。

明日はセンター試験ですね。
毎年この時期は非常に寒くなります。

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昨日は朝が寒く、凍っていました。
雪景色が奇麗だったので写真をとり、自転車にまたがって発進して坂を下っていくと、前から車がきたので、端によりブレーキをかけた瞬間、すべってこけ、そのままスライディングしました。



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悲しいことに着ていたダウンジャケットが破れ、左の今日の雲のような毛が出てきたのでした。。。

このように私が「すべり」を一身に引き受けますので、受験生には安心して受験していただき、これまでの勉強の成果を十分に発揮して頂きたいと思います。ただ、くれぐれも事故等にはお気をつけください。


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昨日の「スポーツのサイエンス」の授業では、ゲストとして首都大学東京の山内潤一郎先生をお招きし、「ヒトの動きを知る?」と題して授業していただきました。
前列では、山内先生ファンの香先生と栗先生、院生の栗ッチェリさんが聴講にきてくれました。

様々な知的好奇心を持ち前の行動力で探求する山内先生の様子がよくわかる講義で、受講生も楽しんでもらえたのではないかと思います。「スポーツ科学」の面白さを伝えていただき、ありがとうございました。

2012.01.12

トップアスリートのたまごたち。

「将来、オリンピックに出る人!」という質問に、「ハイ!」と物怖じせず、挙手した選手が数名。昨年10月、ジュニア(小学校低学年から中学2年生)のスピードスケート選手の測定に行ったことを思い出しました。Ma2谷くん、Machiくんがお手伝いで来てくれました。

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Ma2谷くんとMachiくんが選手たちの前で見本を見せてくれました(^^)お声掛けくださったIto先生からシットアップ(30秒で何回腹筋ができるかを測定する)を終えた直後のMachiくんに「はい、ありがとう。じゃ、もう1回おねがい!」との声。Machiくん「・・・・・(無言)はい!」と(冗談だったのですが、文句も言わず良い返事!さすがでした。Ma2谷くんと大笑いしてしまいました(笑))。ジュニアの選手たちにも笑顔が見えました。


身体はとても細くて小さいけれど、目の輝きと自分で考えて行動する姿勢にはとても逞しさを感じました。ジュニア選手は、無限の可能性とストレートな夢を持っていて、恐いもの知らず。。。本当に偉大に感じます。

いつから勝たなければならない恐怖心や、なかなか越えられない壁?など、学習して行くのかにも興味があります。持久走にしても、疲れが分からないのか、小さい子の方が、いつまでも走っていたり。。。そういえば、私は高校1年生ぐらいになって、筋肉痛や持久走でキツい!と感じたことを思い出しました。

測定後、お弁当が配布され、どうするか見ていると、みんな好き嫌いなく完食していました。あんな小さな身体なのに!?と驚きました。食べられる事、好き嫌いがない事も能力の1つ「たくさん食べられる選手は強い!」のかもしれません。太古の昔、人は「食べる=生きる」でしたが、アスリートは「食べること=トレーニングできる身体をつくること」につながります。


私の研究は運動免疫学で、ストレスが身体に及ぼす影響について、どのようなメカニズムがあるのかを研究しています。特に、腸管機能(消化器系)がコンディションにどのように関連しているのかについて、興味をもっています。

どうしてここに到達したのか。。。論文などを執筆する際、いつも原点に戻って考えたりします。自分のやってきた競技が研究のスタートになっています。もし、私が母と同じように、体操競技を専門にしていたら、現在の疑問と研究の謎解きに到達していなかったかもしれません。

学生時代、大晦日の夕方からいろいろ考え事をしながらジョギングに出かけ、家に帰ってくると「あんた!こんな時間まで、どこ走ってきたん!?」と母に心配されたり、ある時は、友達と一緒にママチャリで私の実家がある河内長野から、高槻(キム哲先生のご実家があるところです(笑))までサイクリングしてみたりしました。車を運転するようになって、片道走行距離がおよそ60キロあることに気づき、今さらですが驚きました。今では絶対無理ですが、これも長距離をやっていたからでしょうか。。。

こんな些細な経験も、自分が歩んで来た全てが今の研究に繋がっているように感じています。

選手のコンディショニングに役立つ研究を現場に還元することが私の夢の1つです。院生のみなさんは、きっと締め切りを目前に控え、焦ったり、次を考えたり、たくさんの思いがあることでしょう。苦しい経験や辛い経験...プラスになってもマイナスになることは決してないので(と信じています(笑))、たくさん勉強もですが、さまざまな感情を経験しながら修士の区切りを向かえてほしいと感じる今日この頃です。香


IMG_0519.jpgabc.先生から頂いた「ぺぺ」たちです。
6日の夜、研究室でこっそり、鉢の植え替えをしました!
ちょっとした気分転換になります。
もう少しすると根が張ってくるので里子に出せそうです(^^