[ 2014年02月 ] の記事一覧

2014.02.17

この一週間

この一週間は、大雪、大雨の天候の荒れた天気の日もありましたが、修士論文の公聴会、各種会議、学部入試、大学院入試、成績入力、そして【敦】先生、【哲】先生の誕生日、バレンタインデーなど、色んなことが目白押しでした。大学の教員にとってもハードな時期です。インフルエンザ、ノロウィルスなどが流行る時期でもあり、体調管理にも気をつけなければなりません。スポーツ健康科学部の先生方は、持ち前の体力と「気合い」で乗り越えておられるようです。病は気からともいわれます。私も先生方を見習って、気合いで乗り切る毎日です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

昨日、伊丹を出発して、アメリカの大学での教育実践の取り組みを【仁】先生と1週間、視察してきます。3都市5カ所を訪問する強行日程ですが、こちらも気合いをいれて情報収集して、学部・研究科の教学へフィードバックします。ブログでもお知らせしたいと考えています。向こうの天気も気になりますが・・・。

【忠】

 

 


 

2014.02.16

「山勘の科学性??」を科学する!!

羽生結弦選手が、男子フィギュアスケートで「金メダル」に輝いた。ショートプログラムでの100点超えの演技からして大いに期待が高まっていたが、それにしても立派なものだ。演技前半の4回転での「転倒」や両手をつくミスなど、思わず「溜息」を漏らしてしまった。4回転に移る「沈み込み」の際に微妙な「力み」を感じて「嫌な予感」がしたもので、それが現実のものになってしまった。

しかし、その後の回転は気持ちよくまとめていたし、しなやかな演技も素晴らしいものだった。そして、「イナバウアー」が出た時には、「これで金メダルだと、世界的な語り草だな」と一瞬、トリノ・オリンピックで「金メダル」に輝いた荒川静香選手の姿がダブってしまい、「ぞくぞくっと来る」ものがあった。この2人は、仙台の同じスケートリンクで育った選手だということもあって、何か因縁めいたものを感じてしまった。そして、「東日本大震災の復興を願う気持ちを込めた演技を貫きたい」という羽生選手の「強い意思」を応援したいという、観る側にとっての「思い入れ」も強いものがあった。優勝候補の1人パトリック・チャン選手は思わぬミスの連続で、フリーの点数が伸びなかったが、これもオリンピックという舞台の「為せる業」なのだろうか。

「予感」とか「因縁」など、「感覚的」な言葉を並べたが、結構「的中」したりすることは、多くの人が経験することではないだろうか。そんな時、私は「山勘の科学性??」などと、変な理屈をつけて周囲の人を「煙に巻く」ことも屡だ。

それは兎も角、男子フィギュアスケートでの「予感」や「因縁」の話には前段がある。13日・木曜日の夕刻、学部挙げての(他大学の先生も交えて)「懇親会」が美味しい料理とともに大変盛り上がった。そんな中、私たちのテーブルでは、Y先生そしてS先生と研究談義に花が咲いていた。

Y先生は殊の外ラグビーのことに詳しく、私もクラブチームではあったが14年程プレーを楽しんだ経験があったり、大学のラグビー部の顧問をしたこともあったりで、余計に話が弾んだ。「なぜ、あのゲームは勝てなかったのでしょうか?」。数多くのゲームを観戦して目も肥えているY先生の鋭い分析に対して、「ボール際のスピードの違い」はまだしも、「プレーヤーが走る際に空気を切る音の違い」、「あと15分だぞの一声にいやな予感がして」とか「あの瞬間のノックオンが逆転のきっかけだった」など、「感覚的」な言葉を連発する私だった。Y先生は、その辺りに問題関心が強く、「感覚的」に扱われる領域の中に、科学的なメスを入れることで、「客観的・科学的データ」を吟味し、その結果として「競技力向上のためのトレーニング理論の確立」に寄与したいということのようだった。そうなると、「職人技」と言われるものに厳密な光が当てられ、個に埋没することなく一般化まで開花させることが出来るし、競技力の向上やチーム力強化にも繋がるはずだという。

「あの時のプレー」や「その一声」のもつ「客観的で科学的な材料」をどれだけ吟味できるのか、「予感の的中」がどのように根拠づけられるのか??    スポーツ科学研究の間口はまだまだ広く深いものがあることに思いを馳せながら、男子フィギュアスケートの醍醐味を味合わせてもらった。                                                                                                                        mm

 

 

2014.02.15

大学院入試

本日はスポーツ健康科学研究科の博士課程前期・後期課程の入試です。
受験される皆さん、頑張ってください!

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昨日はBKCキャンパスも大雪でした。
朝の雪景色は風情もあったので写真撮ってみました。
satoshi



2014.02.14

アイスホッケー アジアリーグ

こんにちは。

昨日、東北フリーブレイズのオーナー、オーナー代行にご招待いただき、盛岡アイスアリーナでのホームゲームを見せていただきました。

プレイオフを懸けて、絶対に負けられない試合。
順位が一つ上の韓国 High1との試合です。
試合は延長線の上、逆転でフリーブレイズが勝利しました!!

よかった!!

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さて、日本のアリーナは多くの場合、「する人」のことは考えられていても、「見る人」のことはよく考えられていません。
それから、公共の施設は利用上、規制の多いことがよくあります。

そんな中でも、来場してくれた観客、ファンのみなさんのために、いろいろな工夫がされています。
とても大切なことですね。

ところで、現地でお聞きしたところ、盛岡アリーナは国体に向けての改修が計画されているそうですが、その際、観客席が無くなるのだとか・・・
理解しがたい話です。

スポーツは競技者だけのものではありません。
「見る」スポーツが発展することで、スポーツの公共性は発揮され、新しいスポーツ市場も発展するのですが・・・

BULLCO

















2014.02.13

修士論文公聴会part2

IPPO先生のブログにもありましたが、先日3期生の博士前期課程の最終公聴会が開催されました。1期生のHassy先生ゼミのO君やShio先生ゼミのK君も含めて全員で19名の発表でした。1人12分間の発表で7分の質疑応答で午前9:20分から午後17:10分までかかりました。スポーツマネジメントからスポーツ教育、スポーツ科学、健康運動科学の様々な分野で幅広いテーマが披露されました。質疑応答も、院生を含めて活発に行われました。院生の皆さん、本当にお疲れさまでした。就職する人も進学する人も、2年間の大学院での学びを生かして、社会に貢献できる人材を目指してください。応援しています。sana

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2014.02.12

教職沖縄研修

こんにちは。
教職を志望する学生の団体で沖縄研修という活動があります。
2月11日から14日で、沖縄に赴き、平和学習や文化の学習、またサドベリースクールや「珊瑚舎スコーレ」(夜間中学も併設)を訪問します。(全体、班活動)

11日には、沖縄平和祈念公園、ひめゆり平和記念館、対馬丸記念館と、平和学習を中心に全体行動をしました。
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これまで何回も学習会を積み重ねてきたからか、学生はみな真剣に資料に向かい、設定した時間をとても短く感じるほどでした。
また、綺麗な海、空を見れば見るほど、この景色のもと、大手を振って歩けなかった当時の人々の暮らしや、そこで命を自ら絶った悲しみが重くのしかかります。

学生たちも、戦争体験を語ってくれる方や沖縄で暮らす方と直にふれあい、肌で、心でいろいろと感じたようです。
来年から教壇につくスポ健の4回生も数人参加し、とても真剣に学びを深めていました。
そうした彼らの姿に刺激されながら、私自身もいろいろと吸収したいと思います。

ma34

2014.02.12

ひょっこり

昨日のブログにありまように、修士論文の公聴会がありました。公聴会ですので、誰でもが参加できます。ブログを読んで、あるいはHPをみて、関係者以外の方も参加してくれました。「大学院進学を考えていて」というある大学の3回生は、熱心に聴講し、終了後もいくつもの研究室を回っていました。
積極的にみずからの進路を切り開こうとする姿勢は気持ちの良いものでした。また、修士課程一期生、研究科立ち上げに関わった職員さんも、ひょっこり参加してくれて、公聴会らしい雰囲気でした。
 毎年、2月11日(祝日)に開催することが決まっています。毎年多くの参加者が集まること楽しみにしています。
【忠】





2014.02.11

修士論文公聴会

 今日は、修士論文の公聴会でした。
 
 それぞれの研究室で、この2年間指導を受け、ディスカッションを重ねながら、地道に実験や調査を積み重ねてきた研究ばかりです。学会発表も果たし、学会や研究会を通して、初めて訪れる場所や初めて出会う人や論文など、大学院に来たからこその経験がたくさんあったのではないでしょうか。

 そのおもしろさにはまりつつある人も、また違った世界で活躍しようと羽ばたく人も、ここで過ごした中で感じたこと、考えたことを活かしていってくれれば...と思います。

 この4月からは、本学部出身の院生も誕生します。いろいろな場所から研究にやってくる新しい院生メンバーも迎えて、切磋琢磨してくれることを楽しみにしたいと思います。  【ippo】







2014.02.10

ゼミ合宿

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先週の火曜、水曜日の2日間、伊坂ゼミの3回生と来年からゼミ生となる2回生と一緒に、ゼミ合宿へ行ってきました。初日の午後は、大阪のミズノ本社を訪問して、施設見学(1Fの展示ブースと、普段は見られない研究開発の現場)、その後、研究開発チームから鳴尾さん、島名さんが研究開発とその研究成果について講演をしていただきました。その後、伊坂ゼミ3回生から、この間行ってきた研究報告を4つ聴いてもらい意見交換させてもらいました。発表した3回生は緊張しながらも堂々と発表、質疑応答していました。ミズノの研究開発の方々には約5時間もお付き合いいただき、ゼミ生へ大いに刺激と激励を頂きました。ゼミ生は今回の体験を成長の糧にして、「倍返し」で世の中に貢献してくれると期待しています。

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 卒業生の【茜】さんには、ミズノ訪問の全体コーディネイトをしてもらい、「在学していたサービスマネージメントインスが発展して、スポーツ健康科学部になり、その学生さんとこのような接点をもてたことは非常に嬉しいです」とコメントいただき、さらにはゼミ生のプレゼンテーション力を高く評価いただいた上で、「どんな優れたアイデアも、企画も、製品も、それを伝えきるプレゼンができなければ実現できない、世の中に受け入れられない。仕事をしていて痛感している。」と伝える力の重要性も教えてもらいました。【茜】さん、はじめミズノの皆さん、お世話になりました。

 ゼミ合宿は、ミズノ訪問のあと、有馬温泉泊、2日目はアシックスの博物館、アサヒビール吹田工場見学と充実した体験学習を積みました。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

 【敦】先生ご推薦の「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」天野春果著を読みました。タイトルからは、内容がよく分かりませんが、このタイトルの上に、「スポーツでこの国をかえるために」がついています。川崎フロンターレのプロモーション部に所属する著者が、この目的のために、あらゆる手段(アイデア)を考えて、地域密着のサッカーチームを創り上げているプロセスを見ることができます。スポーツマネジメント、アイデアの考え方を知る上でとても興味深い本です。

【忠】

2014.02.09

「エラボレーション」のこと

 「エラボレーション(elaboration)」。念入りに作る(仕上げる)こと、(文章の)推敲と訳される言葉だ。「卒業論文」の作成に当たっては、この言葉を直接使うことはなかったが、「行為」として、ゼミの学生に対しては相当意識してきた積りではあった。

 「エラボレーション(elaboration)」のこと。実は、筆者たちが参加する学会の『年報』発行に当たって、その掲載論文を巡って「投稿者」と「査読者」を繋ぐ編集作業の過程で改めて表出し、その重要さに気付かされたのだった。

何時も無理を言っては、丁寧で厳密な「査読」をしていただいている学会員の方が仕事上の「作法」としているのが、この「エラボレーション」なのだという。作家・大江健三郎氏の講演集『「話して考える」と「書いて考える」』(集英社文庫、2004年)の中で見つけた言葉だというのだが、それを信条として実践に移しているところに感服する。

彼の先生のゼミでは、学生たちは、2ヶ月に1冊のペースで共通テキストを購入・購読、フルセンテンスでのレジュメ(要約・コメント)作成、ゼミでの口頭報告用草稿の執筆、制限時間内でのプレゼンテーションを柱とする、2年間の演習を積み重ねてから卒論体制に入ることになっている。そして、昨年10月からスタートした、卒論指導の日々がようやく終わったということのようだ。

締め切り1週間前、学生たちからの草稿が届けられると、1篇あたり約2時間の熟読をした後、細部にわたるコメントと併せて、学生には「最後までエラボレーションを続け、論文を入念に仕上げる努力を怠らないようにしなさい」と指示を出し、具体的には、①自分で声に出してゆっくり読み、一息で読めないような長文は短文に分割する。②段落ごとの要旨を確認しながら読み、筋が通っていなければ段落や文章を入れ替える。③接続語に注意して読み、不必要な接続語(例えば「そして」)は削る。④耳で覚えた言葉は、意味と用法を辞書で必ず確認したうえで使用する。⑤他の人に声に出して読んでもらい、自分はそれを聴きながら、引っかかった箇所をチェックする、といった作業をさせるという。

さて、スポーツ健康科学部1期生である「魁」としての我がゼミの学生に対して、彼の先生の如くの「エラボレーション」を課すことが出来たのだろうか。より良い「研究成果」を目指した「ぎりぎりまでの努力・辛抱」に欠けたところがあったのではないかと、忸怩たる思いだけが残る。      mm