[ 2015年03月 ] の記事一覧

2015.03.11

今年最後のラン智タイムセミナー

こんにちは。ma34です。

今日は東日本大震災から丸4年の日です。
犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表します。また、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧、復興と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げるとともに、
その日を忘れずにいなければならないと強く思っております。


今日は今年最後のラン智タイムセミナーでした。
長年立命館でご研究・教育をされ、今年度で定年退職される佐藤善治先生、そして三浦正行先生、
に混ぜていただき、今年退職となる私、ma34がお時間を頂くこととなりました。

トップバッターの私は、本当に何をお話すべきか考えておりましたが、
学部の授業で学生に伝えてきたこと、伝えたかった私の信念を
改めてお話させていただきました。


一つに、自分自身の、体育でつまずいた経験、辛い想いをした過去をもとに
将来指導者になるだろう学生には、子ども(学習者)のつまずきを
マイナスに見るのではなく、そこにこそ指導のポイントがあるとして
「プラスに」捉え、尊重してほしいと思っています。
つまずくにはその理由が必ずあり、指導者はそこにこそ指導のポイントがあります。
それを授業ではずっと色々な教材や視点を介して、伝えてきたのだと思っています。

もう一つに、学生自身の成長を自分で感じて欲しい、と思ってきました。
自分の学びがどんどん深まっていること、あるいは出来ることが増えてきたこと、
それを可視化できるような機会づくりと声かけをしてきたと思います。

そんな話を、授業の一コマを紹介しながらさせて頂きました。

三浦先生のお話では、立命館大学の歴史のなかで、施設の充実をはじめとして、
スポーツ健康科学部の理念の先駆けとなるような学部構想があったことを知りました。
スポーツ健康科学部が出来たことにより、立命館がこの領域で世界を率いていくことを
今後も楽しみにされていると強いエールを贈っていただきました。


佐藤先生は、1964年東京オリンピックでの短距離のスタート場面の臨場感あふれる写真パネルを紹介されました。
代々、先輩の先生方から受け継がれているとのことです。
写真を撮った写真家も立命館出身の方であり、海外でも数々の賞を受賞されたそうです。
写真という文化を通して、スポーツの素晴らしさを伝えるという文化的な財産、
さらにスパイクの発達に見る技術的な財産、科学的な財産なども、スポーツを総合する視点からは大事にしていかねばならない、と展開されました。



この写真パネルは、事務室の段野さんが譲り受けるとのこと。
きっと素敵な場所に飾られるのだと思います。楽しみですね。

この写真パネルでも、白色人種、有色人種の分け隔てなく、誰もが同じスタートラインに立っています。
スポーツの持つ平和創造の力という意味でも、とても素敵な写真です。飾られた際にはぜひ見てくださいね。

最後に記念写真を撮りました。
こうやって真ん中に座らせていただくと、「卒業」が近いのだなあと少し実感が湧きます。



このように、5年間の立命館大学の生活も、あと少しとなりました。
ですが、その最後に、やりたかったことをもう一つだけ実施したいと考えています。

佐藤先生が今日見せてくださったパネルのような、写真展がイギリスで開かれました(2011年10月)。
今回その写真展に、有志の学生さんが日本語訳を付ける作業を手伝ってくれました!
インテグレーションコア1Fにて3月17日~3月26日まで展示する予定です。

ぜひ、ふらりと、お立ち寄りください。
スポーツの持つ、より良い世界を創造する可能性を感じるキッカケになれば幸いです。




2015.03.10

あれから

Hassyです

明日は東日本大震災から4年目ですね。
当時もまたこのインテグレーションコア6Fの居室におりましたが、非常に大きく揺れたのを思い出します。
あれから4年、まだ福島には12万人の方が避難されているとのことです。
特に原発事故の影響が大きく、復興もまだまだ時間がかかるようです。。。

また、週末は義祖母の三回忌がありました。
振り返るとあっと言う間の2年だったように思います。

そして、先日は、アメリカに留学していた際に、同じアパートの住民として大変お世話になった友人の山本哲也さんと久しぶりに本キャンパスで会いました。
山本さんは、東京スカイツリーを建てた(株)大林組の建築本部設備企画課担当課長で、この度就職セミナーで立命に来られたのでした。
山本さんは、アメリカの後、ドバイ、シンガポールと転勤され、昨年夏に日本に戻られました。
建設業界における海外赴任経験が大変豊富なので、貴重なお話をされたことだと思います。
山本さんも私も留学当初はお互い単身赴任でしたので、晩御飯を分けあったり、私が車を購入するまで買い物に車を出してもらったりと、もう11年も前の話になりますが、色々と助けてもらいました。
こちらも駆け足で過ぎていった感のある10年ですが、まだ小さかった山本さんのご長男が中学2年生というのには時の長さを感じずにはいられません。

そして、いよいよ、来週末は本学部2期生の卒業式です。
あれから4年、多くの思い出がこのキャンパスに詰まっていることと思います。
どのような笑顔で卒業していくのか、今から楽しみにしております。


2015.03.09

若手奨励賞受賞

 先週土曜日のブログにJin先生が書いていますように、京都滋賀体育学会第144回大会が、37日立命館大学衣笠キャンパスで開催されました。

この学会は、京都、滋賀の大学、高校の先生が中心となり、「体育、スポーツ」に関わる科学的な理論、実践を研究する場です。今回は、年に1回の学会大会でした。

 41演題の一般発表があり、かなり盛り上がった大会となりました。スポーツ健康科学部からの多くの発表がありました。残念ながら、下記の結婚式で参加できませんでしたが、発表を済ませた学生、先生方からの報告を受けて充実した内容であったことを感じました。

 

 今回の発表演題の中から、若手研究奨励賞(優秀賞5名、最優秀賞1名)が選考され、なんと優秀賞4名に本学部4回生が選ばれました。

 

その4名は、写真左から、田中貴大君、鳥取伸彬君、古嶋大詩君、御前 純君です。いずれも4月から大学院へ進学してさらに研究を深めることになっています。さらに飛躍してくれるでしょう。

 

【受賞演題】

「長距離選手におけるランニングパフォーマンスと足関節柔軟性の関係」

 田中貴大 ほか

「小中学生におけるスタンディングスタートの前後足配置と足の使い方」

 鳥取伸彬 ほか

「日本人成人肥満男女を対象としたサルコペニア簡易評価法の開発」

 古嶋大詩 ほか

「バーチャル・リアリティー・システムを用いた野球打者のスイング停止動作の解析」

 御前 純 ほか

 

今回の受賞演題以外でも、本学部ならびに本学大学院の発表は、非常にレベルが高かったと多くの先生方からも伺いました。良い意味で、高いレベルでの研究の競争と深化を楽しみにしています。

これから卒論に取り組む学部生にとっても、我こそは! とチャレンジしてみてください。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


研究科修士2期生の吉田君の結婚式が先週土曜日にありました。職場、大学時代の友人が集まった非常に和やかな会でした。吉田君は、商品開発にたずさわっていて、上司のスピーチによると、特許案件となる商品開発ができるまでに実力を発揮しているとのこと。修了生の活躍は嬉しいですね。

【忠】





2015.03.08

アメリカ便り (21): Visitors#2

三月に入り、日本では暖かくなってきたでしょうか?
こちらでは、またもや大寒波が襲い、
木曜日と金曜日が休校となりました。
(火・木の授業は、計10回の授業で、4回目の休講です・・・
ただこちらの大学は休校の判断が早いので、
授業を受ける身からすると大変助かります。
ここらの判断の早さは、立命も見習うべきだと思います。)




今週は、前回に続いて、D.C. を訪問してくれた
Syuhei 先生の事を書きたいと思います。
今回、Syuhei 先生は、生命・薬・スポーツ健康科学部の
学生が参加しているカリフォルニア州立大学 Davis 校での
英語研修プログラムを視察後、D.C. に来て下さいました。

Syuhei 先生は、スポーツ健康科学部が2010年に開設した際に
外国語嘱託講師として、プロジェクト英語の授業を担当して下さり、
スポ健のプロジェクト英語の歴史を作り上げて下さった大恩人です。
現在は、生命科学部准教授として、プロジェクト発信型英語プログラムの
中心となってご活躍されています。
http://pep-rg.jp/



Syuhei 先生は、ご自身がミシガン州立大学 (Michigan State University) で
学んでおられたので、アメリカの大学事情に大変お詳しく、
今回も色々と話を聞かせてもらいました。
https://msu.edu/

Syuhei 先生のお話の中で、一番印象的だったのは、
"まっとうに苦労する" という言葉です。
昔と比べると、日本の大学生は本当に真面目に授業で出て、
レポートを書き、発表を行うなど、勉強するようになってきました。
ただアメリカの学生と比較すると、授業や就活のシステムの違いもあり、
まだまだ改善の余地があるのも事実です。
アメリカのトップ校の学生は、文字通り激烈に勉強しています!

意味もなく勉強させるのは論外ですが、
その科目について精通している先生が、学ぶべき内容、
大学生として達成すべき水準を達成させるために、
学生にかなりの課題を課し、学生は必死に食らいついていく。
(私も、授業で、小テストを必死に解いています (苦笑))
このことを、Syuhei 先生は「まっとうに苦労する」という表現で
表しておられるのだと思います。

世界がグローバル化した現在、日本も、アメリカで学位を取った
外国人と競争する社会となっていく可能性が高いと思います。
(日本では、グローバルと言えば、全て英語で授業したり、
或いは TOEIC のスコアが高い、というような事を言う人がいますが、
個人的には、そんなことがグローバルとは全く思いません。)

その際にベースと成るのは、大学で培った知識や学び方です。
その部分が、日本の大学は、諸外国と比べて、弱いのでは感じています。
この春に、スポ健に入学してくる学生も、今いる学生も、
さらに頑張って、世界で戦える人間になって欲しいものです。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#21>>
Syuhei 先生も、寒いミシガン州で学ばれていたこともあり、
暖かいカリフォルニア州で学ぶ友人と話されていた時、
"Cheat State" (ずるい州) と呼んでいたとのこと。
確かに寒い東海岸からすると、
暖かい西海岸は「ずるく」見えますね (苦笑)

2015.03.07

京都滋賀体育学会

学会発表は、いつになっても緊張しますが、今日、立命館大学衣笠キャンパスで、京都滋賀体育学会が開催されました。

地方学会は、若手研究者の登竜門のようになっており、30題以上の発表が行われましたが、その多くが学部生や大学院生の発表でした。しかもほぼ全てが自然科学系の研究発表でした。


スポーツ健康科学分野における社会科学系の大学院生は、どこの大学も少なくなっており、進学する人の多くは、留学生か社会人となり、大学院に進学する意味、また魅力づくり、さらには、若手研究者の養成は、高度職業人を養成する大学にとっても急務といえます。


京都滋賀体育学会では、若手研究奨励賞という制度を設けていますが、昨日、最優秀賞を含め、6題の優秀賞を受賞した研究発表のうち、3題がスポーツ健康科学部の学部生の発表でした。このような表彰制度が、次世代を担う若手研究者の“やる気”を促進するものとなり、地方学会が潤うことを期待したいと思います。


Jin




2015.03.06

障がいのある学生のサポート

今はどこの大学にもたいてい設置されている、障がいのある学生の支援室が立命館大学にもあります。主に、視覚、聴覚、身体に障がいのある学生のサポートが提供されています。発達障がいの学生へのサポートも大学では実施に行われているのですが、大学の支援室のサイトには掲載されていないのが残念です。
下記のサイトをご覧になってみてください。「障害学生支援室」のサイトです。このサイトと立命館大学のトップページあるいは各学部のサイトと比較してみてください。何が違うかお分かりになりますか?
https://www.ritsumei.ac.jp/drc/#

画面の一番上部にある、「文字サイズ」の左横の2つの枠が他のサイトにはないものです。「背景色を黒くする」「画像をテキストに」をクリックしてみてください。その文章通り、
「背景色を黒くする」では、背景が真っ黒になり、うすい青色の文字が鮮明な黄色に変わります。このことで、濃淡がはっきりとして文字が浮き上がります。視覚に障がいのある人の中には、この濃淡がつくことで文字が読みやすくなります。障がいがない人の中にもこちらが読みやすいという人も多いかもしれません。
「画像をテキストに」をポチっとすると、画像やロゴなどがすべて消え、文字だけの情報になります。このことで最小限の文字情報になり、視点が定まることになります。発達障がいの人の中には、画面の中にある情報が多すぎてどこからどのように読めばいいか分からなくなる人もいます。そのため、文字だけのシンプルな画面が読みやすいという場合があります。一度、皆さんも試してみてください。障がいのある人だけに限らず、これらの工夫が多くの人にとって、情報のインプットのしやすさにつながります。

また、図書館でも障がいのある学生への様々な支援を行っています。一部、衣笠でしか受けることのできないサービスがあるのは難点ですが…
https://www.ritsumei.ac.jp/library/shogaiservice/

現在のところ、障害学生支援室のサイトだけにこのような工夫がされています。できれば大学ホームページの全ページにこのような工夫をし、さらに多くの人たちにとって読みやすいページになることを期待したいと思います。

2015.03.05

卒業を控えた4回生

3月に入り、卒業式まで約2週間となりました。4回生の多くは一人暮らしをしていたアパートを解約し、実家に戻って4月からの新天地での生活の準備をしているようです(卒業の可否は明日発表となります)。1月末に後期の授業が終わり、4回生と顔を合わせる機会はめっきり減ったのですが、先日、4回生のゼミ生の一人とじっくりと話をすることができました。

フィギュアスケートを行っていた彼女は、練習拠点の岡山と滋賀を行き来するハードなスケジュールを過ごしていました。週末は岡山に戻り練習をして、月曜日にキャスターを引っ張りながら登校する様子をよく目にしたものです。毎週のように続く長距離の移動は大変だったと思いますが、その中でも競技と学業を両立していた頑張りを私は高く評価しています。就職活動では最後の最後まで頑張り抜き、当初から希望をしていた航空業界への就職が決まりました。学生に対してこの1年間繰り返して言い続けてきた「妥協せずに最後までやりきる」といういことを具現化してくれました。

普段、学生が研究室を訪問してくれても十分に時間を取ることのできないことも多いのですが(本当に申し訳ないです。。。)、幸い3月に入り少し落ち着いたこともあり、ゆっくり、じっくりと話をすることができました。スポ健での4年間の学び、ゼミ活動が始まってからの2年間で得たこと、就職活動での葛藤、そして、4月からの新たな一歩に対する期待と不安、、様々な話を聞くことができました。その中で「感謝しています」という言葉が何度も何度も出て来ました。特に、何かを意識したというわけでもなく、ごく自然にその言葉を発している姿が印象的でした。

3月に入り、最近会う機会が少なくなった4回生のことをふと思う瞬間が増えています。4月からの就職に向け、研修などで忙しい生活を送っている学生も多いと聞きます。後期の授業が終了した1月末以降で、また成長していることと想像しています。皆とは3/21の卒業式で顔を合わせますが、最高の笑顔で送り出してあげたいと思います。

2015.03.04

素敵な先生方からの学び

おはようございます。ma34です。

いよいよ3月になってしまいました。
このブログを書くのも今日を含めてあと4回となってしまいました。
寂しいです。

さて、この時期には年度末のさまざまな大事なイベントがあります。
この前の土曜日には、午前中に子どもたちの保育園の発表会がありました。
その午後には、京都の英語科の先生方の研究会(同志社中学校を中心とした会)に
参加してきました。

午前も、午後も、感動の涙がとまらない一日になるとは、
予想もしておりませんでした。

午前中の子どもの発表会は、子どもの成長を見て確かに泣くだろうなあとは思って臨みましたが、
実は、一番涙を誘ったのは、
ナレーションをしながらも、子どもたちの姿を見ながら涙でうるうると目を潤ませていた担任の先生の姿を見たときでした。

ステージが終わってから、先生は子どもたちに
「いつも皆はとっても素敵だけれど、今日はとくに最高だったよ!」と涙目で言ってくれたそうです。
長女の心にもその言葉と表情がぐっと染み込んだらしく
帰り道に、その先生の言葉がとっても嬉しかったこと、
そして自分たちが成し遂げたことが素晴らしいものだったと自信を持てたようでした。
子どもたちを想う先生方の日々の取り組み、熱意に頭が下がり、心から尊敬します。

午後は、3名の先生方の実践報告を聞きました。
どの先生も大変お忙しいなか、生徒の一人一人の実態に応じて工夫をされ、
かつ、「自分の授業の質を下げたくないし、本物の英語に触れさせてあげたい」という思いを語られました。

わたしが感動の涙を流したのは、
ある、京都府下のいわゆる「困難校」に務める先生のお話でした。
英語にも、そもそも学習全般にもまったく興味を示さない生徒たち。
それでも、最後の授業で何かしたい、ということで
最初の授業ではよく行われる自己紹介や、自分のことについて書いてもらうプリントを、
最後の授業だけれど。。と言って用意されたそうです。

何気ないプリントのようでいて
「学校の場所で一番すきな場所は・・・」「学食で一番すきなメニューは・・・」
「私は来年、こういうことができるようになっていたい」
「今年、私はこれができるようになった」
と、子どもたちが学校という場に所属感を持って欲しいという思いや、
自己肯定感が高くない子どもたちでも、自分自身の成長を自分で気付いて欲しいというメッセージが込められていることを知りました。

当初、先生は、二つくらい書いてくれたらいいなあと思っていたとのことですが、
普段、ぜんぜん活動に参加しない生徒たちがとてもニコニコと、やる気になって
辞書まで引きながら、書いていったそうです。
たとえば、
学食の唐揚げが好きで、唐揚げって書きたいんだけど。。。と友達と相談していた子どもが、
「KFC」と書いたことに笑い、そこから「そっか、フライドチキンやんっ!どう書くん?」と
嬉しそうに書いていたそうです。

その様子を語る先生は、どんどん涙声になり、
それでもとても輝いた笑顔でお話されていました。

「一番勉強から程遠いと思っていた活動が、それでもいいと思っていれた活動が、
 彼らにとって 一番の学びになった授業だった」

という一言がとても印象に残りました。
わたしも、会場にいた参加者も、みんながもらい泣きをした時間でした。

私にとって、教育(保育も含めて)という領域が心から好きだなあと思った瞬間でした。

午前も午後も、共通していると感じたのは、

   子どもは(人は)、自己を表現することを欲しているということ、
   そして他者から認められ、自分でも自分を認められるとき、人はとても幸せに感じるということ、
   そして教師や大人はそうした学びを促す重要な役割を担っているということ、

この3点です。

3月。
忙しい時期ではありますが、今年はわたしも学生と一対一で話す時間をなるべく作ろうとしています。
勉強のこともそうですが、人生のことを何とはなしに話すこと、
その時間を大切にして、できれば彼らの学びを促していけるような語らいができるとよいと思っています。

ma34


2015.03.03

セミナー

Hassyです。

本学部の伊藤さつきさんが、モーグルのW杯で2位に表彰されました!
おめでとう!!

本日はResearch Institute of Sport Science, Semmelweis
University, Budapest, Hungary教授のZsolt Radak博士によるセミナーがありました。

Exercise and brain functionというタイトルです。

「活性酸素」は悪いイメージがあって、激しい運動をすると活性酸素が産生され、身体にダメージを与えるということが一般概念としてあるようですが、Radak先生は豊富な動物実験によるエビデンスをベースに、比較的ハードな運動であっても、生理的範囲の活性酸素は非常に好意的に脳や骨格筋に作用することを、分子レベルから個体の行動解析までの多岐の実験結果から示唆されました。

そして、すべてのprincipleとして、行き過ぎと少な過ぎは良くない、適正な範囲というものがあるということを強調されていました。
そして、運動というのは、そうした「適正」の範疇に入ることを述べておられました。
大変興味深いご講演でした。
ありがとうございました。

私も来月から、運動が脳機能に与える急性効果についてヒトを対象に研究するべく、半年間、コペンハーゲンの方に学外研究留学をさせて頂きます。
その概要や抱負について、本日話す機会を賜りました。

担当科目をはじめ、様々な校務に関して、教職員の方々の多くのサポート、カバーがあって赴任できるわけです。
その分、学部や大学の研究・教育に貢献できるよう、しっかりと研究留学の勤めを果たしたいと思います。

また、今年のヨーロッパスポーツ科学会議はスウェーデンのMalmoで開催されますが、コペンハーゲンから近いので、お立ち寄り下さい。

2015.03.02

アスリートパフォーマンス研究会 2015年研修会

昨日、下記の内容で研究会(研修会)を開催しました。25名の参加者がありました。

 

セッション1 10:00-12:00

     「コアトレーニングの理論と実習」

     講師:横井 星一 (立命館大学大学院スポーツ科学研究科、NSCA公認CSCS)

セッション2 13:00-15:00

     「アスレティック・リハビリテーションの理論と実習」

     講師:岡松 秀房 (立命館大学スポーツ健康科学部助手、NATA公認ATC)

セッション3 15:30-17:30

     「ストレングス&コンディショニングの理論と実習」

     講師:樋口 貴俊 (立命館大学総合科学技術研究機構研究員、NSCA公認CSCS)

参加対象:健康運動指導士及び健康運動実践指導者、JAFAインストラクター、

     他 両資格と同等の有資格者 今後、資格取得を目指す方

 


普段からエアロビクスのインストラクターとして指導されている方、自治体の職員として住民の健康指導に当たっておられる方、高校の先生などなど、幅広い層からお越し頂きました。

 講師は、スポーツ健康科学部の特任助教、ポスドク、大学院生の3名でした。ATC、CSCSの資格をお持ちで、実践面での指導経験もあり、講義と実習を交えた内容で、受講生から高い評価をもらっておりました。

 指導に熱が入り、実習もかなりハードなところまで教えていたようで、受講生のみならず、講師も少しばてている様子もありました。いずれにしても、自らの身体で実践しながら、実習者にとっては最新のリカレント教育になったと自負しています。

 今回参加できなかった方は次回ぜひお越しください。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

昨日は高校の卒業式であったところも多かったのでは。私も息子の卒業式に参列しました。卒業生、在校生、教職員、来賓、保護者が一堂に会し、厳粛な雰囲気の中で、生徒たちの成長が感じられる卒業式でした。3年間、情熱と愛情を注いで鍛えてくれた先生、保護者の方々が送り出す卒業生を、受け入れる大学側は、各人の可能性を伸ばす舞台として、そして社会の礎となる「社会人」へと磨きをかけるための学問研究を身につけさせる使命を担っていることを再認識させてくれました。学生は可能性を秘めた原石であり、学びあい、気づきあいを得て、自立・自律した社会人へと成長させる舞台である「スポーツ健康科学部」をしっかり整えて、新入生を待っています。

【忠】