2016.11.22

書を携えて・・・。その4晩秋編

落ち着かない朝を迎えておりますが、みなさまの地域では被害等はないでしょうか。

さて、秋の夜長という時期もそろそろ終わりにさしかかり、師走の足音が聞こえておりますが、今回紹介したい本は、ドイツ運動学の古典とされるK. Meinel / G. Schnabel による “Bewegungslehre-Sportmotorik” です。日本語では「動作学ースポーツ運動学」という訳語があてられています。本書は、1960年の初版が発刊されて以来、現在まで50年を越えて読み継がれ、かつ最新の知見を加えながら実に12回の改訂が行われている名著となります(12版は2015年発刊)。大学院在学時に指導を受けていた先生より読むように薦められ、その先生が出された訳書と独和辞書を照らし合わせながら、牛の歩みいや“蝸牛”の歩みで読み進めていたのを思い出します。このたび、遅ればせながら第12版を手にいれたので、どこがどう改訂されたのかを読んでおります。

本書の副題は「スポーツ運動の教育学的な理論序説」とあり、スポーツ運動に習熟したり、指導したりする際に必要となる発育発達、運動学習、運動能力、評価などのあらゆるスポーツの指導に共通する知識が理論的に整理されています。なかでも、前回のエントリーでも触れましたが、ロシアの生理学者であったN.A. Bernstein が研究した動作のコオーディネーションの理論を、精緻に理論化し、その教育学的な体系化がはかられたところは、本書のクライマックスとして挙げることができ、いまでも色褪せることなく、トレーニングや運動学習の指導の現場に示唆を与え続けています。

また、本書の巻末には難解とされる用語の注解集があり、初学者にも学びやすい配慮もなされています。興味ある方は、まずはここから読み始めるとよいかもしれません。




1999年にMeinel生誕100年(正確には1898年生まれ)を記念したシンポジウムに出席するために、Leipzig大学を訪問した際に、もう一人の編著者Schnabel先生にお会いした際の写真があったと思って探していたのですが、みつかりませんでした。小柄で温厚な方で丁寧に話してられた姿が印象に残っています。
(また、その折りの写真を見つけたら、“そっと”このページにアップロードしておこうと思います。)







※追記
フロンティアアベニューの街灯の立命館大学のRのコミュニケーションマークが、見慣れないフラッグにすべて掛け変わっていました。よくわかりませんが、おそらくキャンパス内全面禁煙のキャンペーンでしょうか。心筋梗塞などの血管へのリスクをそれとなくアピールしている秀逸なデザインです。







【ken】

2016.11.21

バイオメカニズム学会

富山で開催された「第37回バイオメカニズム学術講演会」に参加してきました。今年、BKCで開催した『日本バイオメカニクス学会』と名称は似ていますが、別の学会です。


バイオメカニクス、バイオメカニズムともに共通するのは、ヒトの動き、動作制御に関して、あらゆる領域からアプローチをかけてメカニズムを明らかにする、ということです。今回参加したバイオメカニズムは、学会の成立過程がより工学分野の方が多かったこともあり、また義手の研究がスタートになっているところが特長といえます。

 今回はのテーマは、「人工の手から50年・バイオメカニズムの温故知新」でした。

 大阪大学の金子先生 「多指ロボットハンドにおけるものづくりの流儀」の特別講演は、学会の歴史をひもときながら、この学会の方向性を示す興味深いものでした。

特に、医療用の手術支援ロボット ダ・ヴィンチの指を考えたとき、人間の器用さには勝てない。つまり、医師に使ってもらうには、Beyond Humanにしないといけない、という発想になった。ロボット研究には、使えるもの、面白いもの2つの方向があるが、発明後の利用価値は、圧倒的に「使えるもの」になる。そのため、人間とおなじ指、という発想ではなく、人間の5指の機能からみれば、2指だけのクリッパーによるつまむという単純な機能であるけれども、極端に小さくすること、2つのクリッパーを操作することで、手術支援ロボット ダ・ヴィンチが医療現場で活躍できた。
 つまり、ヒトや動物のすぐれた機能を単に模倣するだけではなく、利用目的(ゴール)を明確にしたもの作りがこの分野においても大事であることを示唆いただいた興味深い講演でした。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
富山も景色が良かったです。パノラマ、海の幸、人情。学会中には、懐かしい友人にも会えて、旧交を温めることもできました。

【忠】

2016.11.20

多賀町・近畿健康管理センター共催の「いきいきライフ体験塾」

いまさらですが、南草津と立命館大学を往復する
近江バスの2車両連結の黄色いバスに初めて乗りました。
運転もスムーズで運搬能力も半端ないですね。



さて先日の10月30日(日)に多賀町健康づくり推進協議会と
近畿健康管理センター(KKC)、スポ健学生が中心となって運営している
ヘルスポ+Rとの共同で「いきいきライフ体験塾」が開催されました。
KKCは栗東にある健康センターで主に健康診断を行っている会社ですが
地域貢献のためのイベント活動も行っています。
ヘルスポ+Rは立命館大学の学びのコミュニティ形成のための+R奨学金を得て
健康運動指導士の普及活動と地域貢献を行っています。
sanaゼミの4回生H君と3回生Tさんや他の研究室、他学部の学生さんも参加しています。
H君は今度の+Rな人に選ばれていて、大学のホームページにも紹介されるそうです。



今回のイベントは町民の方の健康意識の向上と、
一次予防としての運動習慣の定着・食生活の改善などを目的に開催されました。

http://blog.livedoor.jp/zai_kkc/

KKCでは地域住民を対象とした骨密度測定会が行われ
ヘルスポ+Rはロコモチェックとサルコペニアチェックを担当しました。
サルコペニアは加齢による筋肉の老化でロコモは歩行能力の低下を意味します。
いずれも介護予防には重要な要因となります。
サルコペニアチェックは2010年に体力科学に掲載された論文をベースに開催されています。
滋賀県の皆さんは非常に健康意識が強く熱心に質問される方が多かったようです。
KKCのTakarikiさんをはじめ開催関係者の皆様お疲れ様でした。
ご参加いただいた多賀町の皆様、ありがとうございました!

Good day!

sana

2016.11.19

大学院ウィーク! スポーツ人文社会科学編



 【 智 】が担当した4月16日(土)のブログで、スポーツ人文社会科学領域の話をしたかと思います。思い出して頂いた方がいれば、大変嬉しいです。

 そのブログで、
「実は、この「スポーツ」に関連する考え方や言葉は、「人文社会科学」を基盤として成立している。
 それは、スポーツは、人間がいることを前提にした文化だからです。
 スポーツ人文社会科学領域は、人間、すなわち、漢字の「人」を対象とする学問領域です。」
と書きました。

 それで、今日は、このスポーツ人文社会学領域の院生さん達の
 学生生活について、ご紹介したいと思います。

 今週月曜日から、インテグレーションコア1階で、スポーツ人文社会科学領域のパネル展示がありました。
 そう、大学院ウィークです。大学院の紹介が、あちらこちらで行われていたかと思います。
 先週は、身体運動科学領域の展示でした。

 さて、写真1は、授業の様子です。

 写真1 スポーツ人文社会科学領域の授業の様子




 教員は、極めて多様な分野を扱っている専門家です。
 例えば、スポーツ教育学、スポーツ心理学、スポーツ情報処理・統計、スポーツコーチング、スポーツ栄養学、スポーツマネジメント、アダプテッド・スポーツ。
 基盤的な学問領域に関しては、経営学、産業・組織心理学、精神生理学、健康心理学、発育発達学。
 学校教育に関する学問領域に関しては、体育科教育学、栄養教育論、学校保健学。

 様々な観点から、院生さん達は学ぶことができます。

 写真2は、研究授業以外にも様々な所で活躍している様子です。

 写真2 スポーツ人文社会科学領域の院生さん達の活躍

 


 例えば、草津東高校での授業補助、専門学校・公立高校での非常勤講師、野球の指導者、
 陸上部の合宿への帯同、等々です。

 大変実践的で、大学外での活動が大変多く見られます。

 写真3は、スポーツ人文社会科学領域の院生さん達のプライベート写真です。身体運動科学領域とも仲良しです。

 写真3 スポーツ人文社会科学領域の院生さん達のプライベート写真集

 


 女子会有り、男子会有り、海水浴、BBQ、お誕生会、レクリエーション野球、花火大会観覧、等々です。
 楽しそうですね~。

 これらの息抜きをしながら、しっかりと研究も進めています。

 写真4 スポーツ人文社会科学領域の院生さん達の研究成果の発表1

 


 写真5 スポーツ人文社会科学領域の院生さん達の研究成果の発表2

 

 
 研究成果の一端については、【 智 】担当のブログ、7月23日(土)、7月30日(土)、8月6日(土)をご覧くださいね~。

 

それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.11.18

おかやまマラソンに参加してきました

naoです

おかやまマラソンに参加してきました。
金沢マラソンに参加して3週間しか経過していないのですが、足首の痛みを我慢して走ってきました(多くの先生方から、変や~、おかしい~と言われています)。
日中の気温が20度と、脱水症状にならないよう気をつけて走ってきました。
かなりの方が走れなくなって、歩いておられました。



今回の一番の思い出は、スタ-トの合図で「桃太郎」の歌が流れ、15000名のランナ-たちが、曲にあわせて「ももたろうさん ももたろさん おこしにつけたきびだんご~」と歌いながら走りだしたことです。
そしてその後JR岡山駅前を通過するというコ-ス設定をしており、岡山の観光ランのおもてなしを頂きました。
こういったコ-ス設定は、大規模マラソンの特徴です。
京都マラソン、神戸マラソン、大阪マラソン、金沢マラソンや奈良マラソンにはそれぞれの観光ランとしての魅力があります。
だから人気が高いのですね。



コ-スには13ヶ所の給水ポイントが設置されていました。
今回も多くの高校生の方々に、大変お世話になりました。
また、「瀬戸大橋まんじゅう」「きびだんご」「トマト」「バナナ」「温州みかん」「フル-ツコラ-ゲンゼリ-」「チョコ」(他多数)などを給食として提供して頂きました。
ランニング中の「きびだんご」?と思ったのですが、本当においしかったです。

今回も、給水ポイントで金沢マラソンでのゴーゴーカレ-を勝るかもしれない給食がでました~!!
ラ-メン(岡山ラ-メン協会5店舗の提供)です。
私は、鶏肉&魚介味が好きなんです(岡山ラ-メン 人気上昇中です)。

近年、スポ-ツイベントとして、マラソンやサイクルレ-スが多くの地域で行われていますが、規模の大きなスポ-ツ大会に参加する面白さのひとつに、B級グルメとの出会いがあります。



今回は、15000名のランナ-が参加しましたが、ゴール地点ですは地産野菜や果物から、焼肉、丼、麺、乳製品などを販売する多くの屋台が出展し、ランニング後のランナ-の疲れを癒してくれました。
ランナ-が待たなくても買えるほどの出展数がありました。
私は、ホルモンうどん、鹿肉カレ-、カキオコ(カキ入りお好み焼き)を頂きました。買い過ぎかなと思ったのですが~完食でした。
また帰りの新幹線の中で、参加賞として頂いた「バナナクリ-ムロ-ル(パン)」を頂きました。これは、最高に美味い。



30km過ぎから必ず生じるアクシデントと向かい合い、ヘロヘロになりながら完走するランナ-を癒してくれのは、スポ-ツ系サプリメントよりもB級グルメ(炭水化物)かもしれませんね \(^o^)/ \(^o^)/ \(^o^)/。


2016.11.17

アクティブ・フォー・オール拠点シンポジウム2016

来月、立命館大学と順天堂大学による、アクティブ・フォー・オール拠点シンポジウム2016を東京で開催します。
「私が変わる、あなたが変わる、未来が変わる」をキャッチフレーズに、昨年度も開催しましたが,、今年度のテーマは「超“スマート”になるための健康イノベーション」として、シンポジウムを行います。
今回のシンポジウムでは、土井美和子先生をお迎えし、「誰のために何のためにデータを集めるのか?」というテーマで基調講演を行っていただきます。
また、現在進めている研究の成果発表やポスターセッションも行う予定にしております。
皆様のご来場をお待ちしております。



【アクティブ・フォー・オール拠点シンポジウム2016】
■URL:   http://www.activeforall.jp/topics/167/
■日時:  2016年12月9日(金) 13:00~17:00(開場12:30)
■場所:  紀尾井カンファレンス(永田町駅 直結)
■お申し込みフォーム
   https://ssl.form-mailer.jp/fms/777cf083474401


また、11月22日には東京でプレス発表も行います。私の研究室からもデモンストレーションも行う予定をしています。その様子については、来週お話しできればと思います。

naru

2016.11.16

今年の秋はきれいですね

とある週は、久々にあちらこちらへの出張でした。

ホームであるBKCで授業、翌日は立命館・東京キャンパスで研究打ち合わせ、その翌日は立命館宇治中学・高等学校のキャリア教育の研究会に出席させて頂きました。

東京キャンパスでは、別件で出張・議論中の【Jin】先生と偶然出会うこともありましたし、附属校の研究会では、今後もっと大学との接続を考えていかなくてはならないなぁ、と感じたりもしました。

そのまた翌日は、立命館のいばらきキャンパスで会議 ・・・立命館巡業の週でした。

移動していると、きれいな風景にも出会いました。とくに、今年の秋はきれいですね。立命館も紅葉狩りに最適ですし、私が毎日元気をもらっている樹も、秋色いっぱいです。

  びわこ・くさつキャンパス(BKC)の様子

 附属校のすぐ横の公園の様子

 大阪いばらきキャンパス(OIC)の様子

学生も教員もフル稼働のこの時期、立冬を迎え、体力と気力はしっかりと蓄えて過ごしたいものです。
みなさんも、体調には気をつけてお過ごしください。

ippo

2016.11.15

シンポジウムに参加してきました。

先週に、西宮市にある武庫川女子大学の健康運動科学研究所で開催されたシンポジウムに参加してきました。テーマは「コオーディネーション・トレーニングは体育・スポーツに何をもたらすか?」でした。


登壇したシンポジストは、鳴門教育大学の綿引先生、日本体育大学の久保先生、大原学園の長野先生、武庫川女子大学の伊藤先生と、理論研究と実践研究の幅広い領域から、大変刺激的なお話を聞くことができました。

綿引先生は、N.A. Bernstein にはじまる運動制御における自由度についての理論的背景から動作コオーディネーションの適用範囲の概括について、久保先生は学校体育におけるコオーディネーショントレーニングの実践例を日本に伝統的に伝わる伝承遊びの具体例からの紹介について、長野先生はジュニア期、ユース期のスポーツ指導やタレント発掘におけるコオーディネーショントレーニングの取り扱いとその成果について、そして伊藤先生はトップアスリート期(女子陸上選手)におけるコオーディネーショントレーニングの具体的内容とその効果についての各講演があり、難解とされるマイネル/シュナーベル運動学の理論から、ジュニア期〜トップアスリート期におけるコオーディネーショントレーニングとその効果などの豊富な実践例までが紹介されました。どのご講演もなるほどと思うところが多く、いろいろなアイディアをいただきました。

なかでも、印象的だったのは、各先生のご発表後に行われた、ディスカッションにおいて、「コオーディネーション能力をどう診断・評価するのか?」という点について議論された点です。どの先生も、診断・評価の困難性を挙げつつも、それぞれの対象者やレベルに応じて工夫をしながら診断・評価を行なっていらっしゃるとのことでした。
診断・評価については、妥当性、信頼性、客観性等をどう確保するのかが重要となりますが、競技種目、学年、性別等を限定するなどによって、なんとかそれを克服しようとされているところには、とても共感しました。

さらに、綿引先生のお話のなかで、コオーディネーショントレーニングは、個人のインテグリティとインテグレーションにとっても重要になるということを指摘しておられたことも印象的でした。自分の身体が持ちうるコンディションをどうやって、統合的に組み上げるのか。それは、パフォーマンス向上だけではなく、人格の陶冶にも影響するというように私は、受け取ったのですが、特にジュニア期やユース期の選手育成においては、コオーディネーショントレーニングの考え方の教授やその具体的方法を取り入れることで、選手らのスポーツパーソンシップの育成にも大きな寄与をする可能性があるのかもしれません。是非、このあたりも調べてみたいと思いました。





※追記
週末は天気がよかったので、我が家の年間行事となっている秋のトレッキングに行ってきました。今年は、BKCからも見える栗東市に位置する「竜王山」へ。途中大きな奇岩がごろごろとしている見所もあり、楽しみながら歩きました。頂上近くの展望所からは、湖南地方から琵琶湖さらに遠くには比叡山系を望むことができ、雄大な景色にしばし見とれました。



【ken】

2016.11.14

美とトレーニング

先日参加した日本トレーニング科学会(桐蔭横浜大学)の大会テーマは
「美とトレーニング」

一つのシンポジウムでは
「芸術性が求められる身体美とトレーニング」という内容でした。
登壇者は、写真のように美しい男女4名の方。


プリンシパルダンサー、フリーバレーダンサー、元シンクロ代表でミス日本、そして元新体操日本代表の皆さんでした。

「美しさ」とは、という質問に対して、それぞれの方の答えは、上から順に
    ・心技体揃ったもの
    ・ゴムのようなしなやかな筋肉
    ・まわりと自分の美しさの一致したもの
    ・心をオープンにした技と身体
というものでした。

いずれの方も身体動作、身体運動を伴った表現、パフォーマンスをともなうアスリート・芸術家でしたので、「身体動作が客観視できるようになるには、何が必要ですか?」 と質問したところ、
    ・センス
    ・コーチからの細かな角度までのフィードバック
    ・基本運動の繰り返しから生まれる余裕
    ・俯瞰して自分をみるイメージを持つ
 という答えでした。

 お話しの中で、意識を変えてみる(心持ちを変える)と行動が変わり、身体が変わる、という言葉もありました。身体を変えるには、行動を変える必要がありますが、そのおおもとは、意識なのでしょう。もう一つは、「諦めないこと」という言葉もありました。ダンサーとしては開始が遅く17歳からからはじめた男性ダンサーのコメントでした。

 最終日のシンポジウムでは、ミスアース日本代表の山田さんが、会場内をモデルウォークで歩くところからスタートし、大いに盛り上がりました。当然のことながら、魅せる歩き方のトレーニングを積んでおられます。モデルウォークの時には、身体の各部分への意識を持ちながら歩いているとコメントされていました。


 高年齢になると、年寄りくさい歩き方になります。それはそのような歩き方が、「楽な」ように適応しいるからとも考えられます。

背中も丸まりがちになり、格好良くない歩き方になります。この時期だからこそ身体への意識を高めて、多少力は使うけれども、「かっこいいい」歩き方をいつまでもできるようにしていきましょう。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


写真は10月まつにとった富士山です。すこしかすんでます。富士山は不動ですが、まわりの景色、環境により見え方も随分変わります。我々も同じです。環境も味方につけて、寒い中でも、しゃきっと、格好良く、美しく見えるようにしていきましょう。

【忠】

2016.11.13

サルコペニア・フレイル研究会に参加しました

ハワイから帰還してわずか1か月半ですが
その間に体力医学会、肥満学会、
Asian Conference for Frailty and Sarcopenia
サルコペニアフレイル研究会と
なんと4回もシンポジウムで発表する機会がありました。
週末のほとんどは学会という状態でした。



サルコペニアフレイル研究会は今回が3回目の
新しい研究会で、来年度から学会になります。
当初から世話人を引き受けていて、研究会の運営にも
微力ながら携わらせていただいています。
今年度はAsian Conference for Frailty and Sarcopeniaと合体して
名古屋で開催されました。
今回はサルコペニア肥満の簡易評価法について発表いたしました。
サルコペニア肥満はまだ統一したコンセンサスがなく
基準があいまいなままです。
今後この研究会を通じて統一基準を検討していく必要があります。



シンポジウムは「サルコペニア関連骨格筋の全て」
というテーマで行われ、スポ健のSatoshi先生や
順天堂大学のMachida先生、国立健康栄養研究所の
Yamada先生と4名の発表が行われました。
他のシンポジウムや一般発表もそうですが
サルコペニアとフレイルをテーマとした研究ばかりで
また内容もかなりのハイレベルで、とても勉強になりました。
参加者は国際学会で300名、研究会で500で小規模ではありましたが
かなり白熱した議論が行われ参加者もとても満足されたのではないでしょうか。
今後は学会となりますので、さらに多くの会員を確保し
この分野を盛り上げていけるようにしたいと思います。
来年度は同志社大学今出川キャンパスで行われます。
奮ってご参加ください!

Good day!

sana