[ 2019年02月 ] の記事一覧

2019.02.28

明日から3月です。


こんにちは、shinoです。

今日は雨ですね。
2月も今日で終了です。早いですね。


先日、私はサッカー大会に出場してきました。

昨年も出場し、このブログでも書かせていただきましたが、
日本整形外科学術集会という、日本の整形外科関連の学会で、最も大きな学会中に、
野球、サッカー、バスケットボールの大会が開催されます。

もちろん、出場者は全員、整形外科の医師です。
各大学でチームを作って出場してきます。

整形外科は骨折や捻挫などを治療する科なので、
スポーツに大きく関係しています。
ということもあり、整形外科医は学生時代にスポーツをしていたり、
医師になった現在もスポーツをしていたりするスポーツ愛好家が多いです。

したがって、こういった大会も整形外科らしいといえばらしいです。

大会中も結構盛り上がります。

その予選会が先日行われて、サッカー大会に出場してきました。
3チームと総当たりして、一番成績が良かったチームが学会の本選に進むことができます。

大会が行われた日はかなり寒くて、大変でした。

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私たちのチームは、
1勝1敗1分けで、
グループの2位でした。
残念ながら、本選には出場できませんでした。

みんな、それほど若くもないので、
怪我だけしないように気を付けてプレーしていました。
激しいプレーもあったので、無事に終わってホッとしました。

来年も出場しますので、
本選に出ることができるように頑張りたいと思います。
(昨年も同じ締めだったような気がしますが・・・・)



2019.02.27

体験型イノベーションショーケース─スポーツビジネスの可能性─

こんにちは。
だいぶ暖かくなってきましたね。

さて、この間の土曜日、日曜日は、大阪・梅田のうめきたガーデン、
SHIPホールなど一帯で、舞洲スポーツ事業振興協議会、うめきた2期
みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会が主催し、
大阪商工会議所が共催し運営にあたる「体験型イノベーションショー
ケース Ex-CROSS」が開催されました。

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このイベントでは、大阪のスポーツチームやスポーツ関連企業がその
総力を結集し、スポーツを、老いも若きも、カップルもファミリーも
男性女性、みんなが楽しめる空間を創造しました。

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大阪商工会議所によると、このイベントは、「様々なスポーツ競技の
アスリートによるパフォーマンスに、企業のテクノロジーや、
音楽・光などのエンターテインメント要素を掛け合わせるなどして、
一般市民がスポーツの魅力や新たな楽しみ方を体感できるイベントであり、
企業にとっても、そうした事例を通じてスポーツのビジネスとしての
可能性や課題を汲み取り、さらにアスリートや一般市民を通じて自社の
事業を実証する機会にもなるなど、新たなスポーツビジネスを検討する
上での貴重な場となる事業」です。

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また、オープニングでは、スポーツ庁長官の鈴木大地氏をお招きして、
クロストークセッションが開催されました。
そこでは、スポーツ産業拡大に向けてのスポーツ庁の取り組みや戦略が
紹介され、スポーツ×テクノロジー×エンターテインメントの融合による
新たなビジネスの可能性について、有識者らと興味深いディスカッションが
行われました。

私は、大阪商工会議所スポーツ産業振興委員会の副委員長を務めている
こともあり、このイベントに参加してきましたが、もの凄く楽しいイベント
で、スポーツはこんなに楽しいものになるんだ、という驚きとともに、
スポーツが生活の一部になって、文化として根付く近未来を垣間見ることが
でき、スポーツビジネスの大きな可能性を感じました。

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ところが、このイベントが開催されている先週の土曜日、日本高校野球連盟が、
同じ大阪市で理事会を開催し、新潟県高野連が昨年12月に表明した、
2019年春の新潟県大会から、一投手が一試合に投げられる球数を100球までに
制限することに対し、「大多数の学校が部員募集に苦慮し、一人の投手に
頼らざるを得ない現実から、強豪校との格差を助長する可能性が高いこと」
を理由に、新潟高野連に再考を促すことを決め、書簡を送ったといいます。
また、昨年12月からの二か月間に、新潟以外の都道府県高野連から、新潟に
追随する意見は出ていないとのことです(日刊スポーツ、2019年2月20日参照)。

スポーツの新しい可能性が示された同じ日に、こういう決定が高野連から
出されたことは非常に残念で、こういう国のままでは、スポーツは
日常生活の中の文化にはなり得ない、とも感じました。

思考の方向が間違っているように私は思います。
なぜ、「大多数の学校が部員募集に苦慮」しているのか、その本質を考えて
ほしいと心から願います。

高校野球は、とても身近な存在です。

みなさんも考えてみてください。

Apollo

2019.02.26

大阪のおばちゃんに学ぶ

大阪のおばちゃん(と書いている私もその一人)は、時々やっかいです。
ずけずけものを言う。なんだか、厚かましい(よく言えば親しげ)。

私が共に歩いている青年は、かっこいいほどボーイッシュ。
おかげでよく男性と間違われる。

駅でトイレを使おうとしたら、後ろから首根っこをひっつかまれて、
「ここは女性トイレやで!何してんの、あんた!」とお叱りを受ける。

女性専用車両に乗車していたら、
「ここは、女性専用やで!あんた乗ったらあかんやろ!」と怒られる。

消え入りそうな声で、「一応、女なんです…」と答える。
おばちゃんたちは、「ごめんな~、ごめんな~、ほんまごめん」と平謝り。
さらに、「そうやんな、よう見たらかわいい顔してるわ。肌もきめ細かいしなあ」と。
かばんの中をごそごそ探し、たいていは飴ちゃんをくれ、ひっきりなしに話しかけてくる。

何度もこういうことが続き、また間違われたらいやだな~と憂鬱な顔をしていた彼女。
これまでも、たくさんの嫌な目にあってきたので、余計に憂鬱になるのだろうと思います。
さまざまな特性が、時々、彼女にいたずらをして、パニックを引き起こさせます。

彼女の特性を罵倒する人も少なからずいます。
罵倒され、パニックを起こし、駅のホームで蹲る彼女を何百人の人が横目で見て通り過ぎる。
まるで、自分が透明人間になったようだった、罵倒した人より、通り過ぎる人が怖かったと、当時のことを振り返ります。そんな経験も幾度となくしてきたので、大阪のおばちゃんの行動に動揺するのも無理はないと思います。

でも、駅でのそんな経験があったからこそ、思考の転換を提案してみました。
多くの人が、いろいろなことを傍観し、見て見ぬふりをし、口を閉ざす。
そんな中、言い方は別にしても、女性トイレだぞ!専用車両だぞ!と、口を開く人がいる。
もしかしたら、罵倒されているシーンに出くわしたとき、罵倒している人に対して、
「あんた、何やってんねん!おかしいやろ!」と、口を開いてくれるかもしれない。
ちゃんと正義の味方はいると思う方が、気持ちいいね、どうだろうと伝えてみました。

「そうだね~、おもしろい考え方」と、気持ちはすっきりとしたようで、メソメソは終了。
その後も、間違われることがしばしば生じていますが、「よく間違われるんですが、女です」と伝えているようです。

また、銭湯では、受付の人が判断に困っている姿がありありとわかり、先手を打って、「わかりにくいと思うので、女性ですと先に言いますね」と、気遣っています。

大阪のおばちゃん、結構やっかいなこともあるのですが、大阪のおばちゃんから学ぶことも多いですよね。

2019.02.25

アナウンス KCAAシンポジウム 3月9日(土) @大阪いばらきキャンパス

暖かい日も続くようになり、春が近づいているのを感じます。

時の経つのは早いもので、一般社団法人 大学スポーツコンソーシアムKANSAI (KCAA)
が設立されて1年間が経ちました。
https://www.kcaa-jp.org/

関西の大学が結集して、ひとつの大学だけでは解決できない問題をお互いに共有しながら、大学スポーツの新しい展開をはかろう、ということで昨年4月に設立できました。
 この間、スポーツ庁を中心に、全国型の大学スポーツの横断組織(UNIVAS)の検討がされ、来月に一般社団法人として立ち上がります。こちらについても別の機会に報告します。

  [aikoa]20190225

 今回は、KCAAが1周年を迎える記念シンポジウムの案内です。
この1年間の活動成果に加え、識者による大学スポーツへの期待やスポーツ振興に関するシンポジウム、学生たちの取り組みを紹介する学生シンポジウム、表彰式などがあります。
詳細は、以下の通りです。

■KCAAシンポジウム概要
日時:3月9日(土)13:00~17:00(表彰式は16:00開始予定)
場所:立命館大学 大阪いばらきキャンパス・B棟3階コロキウム
対象:一般参加を含む希望者
参加費:無料、事前エントリー必要、先着順(150名程度)

①パネルディスカッション  
 テーマ:「スポーツで関西を元気に!」
 ・未定(公益社団法人 関西経済連合会)
 ・中塚則男(公益財団法人 ワールドマスターズゲームズ2021関西 組織委員会 事務局長)
 ・松田基子(全日本柔道連盟 女子柔道振興委員会 委員長)
 ・伊坂忠夫((一社)大学スポーツコンソーシアムKANSAI代表理事/立命館大学副学長)
 司会:藤本淳也(KCAA副会長/大阪体育大学教授)
②「学生が語る大学スポーツの現状と希望―関西から始まる新しいつながりに向けて―」
 ・大学スポーツに関わる学生団体
 ファシリテーター:峰尾恵人(京都大学院生)
 担当:上田滋夢(KCAA理事/追手門学院大学教授)
③KCAA 2018年度成果報告および次年度事業計画について
 ・藤林真美(プラットフォーム形成WG座長/摂南大学准教授)
 ・松永敬子理事(人財育成WG座長/龍谷大学教授)
 ・灘英世理事(ガバナンスWG座長/関西大学教授)
 ・上田滋夢理事(価値向上WG座長/追手門学院大学教授)
④KCAA大学スポーツ奨励賞受賞式

▼申し込みフォーム
http://bit.ly/kcaa190309

是非お越しいただき、大学スポーツ、とりわけ関西を元気にする!というKCAAの取り組みに触れてください。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
・本日は、UNIVAS創設のための準備委員会がスポーツ庁で開催されます。本日が最終の会議で、準備委員会の議論内容が、UNIVASに受け継がれていきます。おそらく、会議内容・資料は、HPにアップされますので、関心のある方はフォローしてください。
・大学スポーツのその担い手となって、我々と一緒に、大学スポーツの未来を切り拓いてくれるスタッフを募集しています。興味有る方は応募してみてください。
【業務内容】 ・(一社)大学スポーツコンソーシアムKANSAIより受託された事務局業務 
                   ・スポーツ庁による大学スポーツ協会(UNIVAS)に関わる業務 
https://haken.rikunabi.com/W/0438516001_G20395254Z.html

【忠】 

2019.02.24

韓国との学術交流

2/19(火)-21(木)にかけて、「2019International Conference on Sports Science」が韓国で開催され、私の研究室の大学院生(10名)、Hassy先生の研究室の大学院生(3名)・学部生(4名)+Hassy先生が合同で参加をしました。この学会は、韓国にある建国大学との学術交流をきっかけに2017年に始まったものです。大学院生を中心に発表を行い、未発表のデータに加え研究構想も含めて発表を行える点が特徴であり、ディスカッションを行うことで双方の大学院生の研究を進展させることをねらいとしています。今回も参加したすべての大学院生が一人あたり15分間の発表(10分間のプレゼンテーション、5分間の質疑応答)を英語で行いました。

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この学会、博士課程後期課程3回生(D3)、博士課程前期課程2回生(M2)の大学院生にとっては学生として行う最後のプレゼンテーションの機会でした。入学後の長い歩みを思い出しながら、実力を十分に発揮をしてプレゼンテーションをしてくれました。また、国際学会における英語でのプレゼンショーンを初めて行う大学院生も数名いましたが、事前にできる限りの準備を行ったこともあり、合格点の内容のプレゼンテーションであったと聞いています。

今の大学院生(特に本学の大学院生)には、国際学会での研究発表、研究室間での学術交流、海外からの研究者の訪問など、「世界」に触れる機会が多数準備されています。また、本学では国際学会の参加に伴う渡航費の補助などの支援体制がきわめて充実しています。この環境を最大限に活用し、博士課程前期課程のうちから国際的な研究活動に挑戦する大学院生の積極的な姿は教員としても嬉しい限りです。

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GOTO

2019.02.23

シティホールプラザ「アオーレ長岡」

先々週新潟県岡市にてBリーグのアルビレックス新潟BB戦を
観戦してきたことをお伝えしましましたが、
実は試合観戦だけが目的ではありませんでした。

スポーツマネジメント領域では、アルビレックス新潟BBの
ホームアリーナとなっている「アオーレ長岡」がモデル事業として時々話題に挙がり
実際に訪れてみたいとかねてから思っていました。

(ゆ)2019022301

「アオーレ長岡」の正式名称は「シティホールプラザ アオーレ長岡」です。
いわゆる市役所が併設されています。
あるいは市役所にアリーナが併設されているといったほうがいいのかもしれません。
私が観戦した試合は土曜日の午後からでしたが、
その時間市役所の総合窓口は業務を行っており、多くの方が利用されていました。
土曜日のみならず、土日祝日の朝9時から午後5時まで開設されているようです。

また、建物があちらこちら「透明化」されています。
議場が1Fに構えられており、市民と行政の一体感なども
意識されたつくりになっているようです。

(ゆ)2019022302

「アオーレ長岡」は長岡駅に非常に近く、
スカイデッキで駅と接続されています。
多くのスポーツイベントやスポーツをする、みる、ささえる場面で
イベントの参加者(する、みる、ささえる人)から
スポーツイベント会場のアクセスの悪さや
施設のクオリティが不十分であることが嘆かれたりします。
しかしながら「アオーレ長岡」に訪れると、
さぁ準備はできてますと問われているような気持ちにもなりました。

(ゆ)2019022303

2020TOKYOに向けても様々な施設に手が施されています。
社会の理解と期待を得ながらハードが整いつつある中で
社会から見た時にスポーツが果たせる役割は何なのか
実務者と研究者の協同による価値の測定や創造が求められているのでしょう。

写真はアオーレ長岡
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#雪の降る寒い日でした
#集まる人の目的は多様で
#地域の人々が集う場所となっていました

2019.02.22

京都マラソン

こんにちは、嶋村です。だんだんと気候が暖かくなって春らしくなってきましたが、僕は花粉症なので、ちょっと憂鬱です。


さて先週もお話しした通り、先日京都マラソンに参加しました。まあ最初はサブ 3.5 とか言っていたのですが、先週のブログで目標を下方修正しておいて良かったです、ははは。。。結局(ネット)タイムは 3 時間 55 分 27 秒でした(トイレ休憩有り 笑)。とりあえずサブ 4 だったので最低限の走りはできたのかなって思います。けど最後の 10km は脚が全く残っていませんでした。。。いわゆる 30 km の壁というやつですが、いろいろ失敗した要因があると思います。まず第一に寝坊して遅延スタートになってしまったことですね(笑)。僕のスタートは E ブロックだったので真ん中より前の方だったのですが、寝坊でスタートの西京極の会場に着くのか遅くなってしまい、最後尾からのスタートになりました。そうすると集団の中で走る時間が長くなってしまいなかなか自分のペースで走ることができません。前を右へ左へとかわして走っていってものいいのですが、結構疲れて後半に響くんですよね。。。衣笠キャンパスを過ぎて西大路に出る頃になると前が開けてくるのですが、まあそれまで 13 km くらいは 6分台中盤で我慢して走らないといけないので、それで何というか勘が狂ってしまいました。。。最近歳のせいか思ったことがすぐ口に出てしまうのですが、集団で走っていて思わず「遅い!」って口走ってしまって、前のおじさんが退けてくれました。。。おじさん、ごめんなさい。。。そのあと 30km くらいまではキロ 5 分弱で走り続けていましたが、上述の通り後半は失速しました。。。30 km を過ぎたあたりから鴨川の土手を走るのですが、とにかく狭い。ここでも疲れてしまいました。それから体重の調整ですね。結局ダイエットをしないまま参加してしまったので、身体が重たかったです。


まあというわけで、来年参加できたら今度はしっかり準備をしたいと思います。今回は反省することばかりでした。。。


ではまた。

2019.02.21

今週は天気が優れませんね。


こんにちは、shinoです。

今週は天気が良くない日が続いています。
寒さもひと段落したのかと思いきや、今日はまた少し寒いですね。


ラグビー競技は冬がメインです。
なので、まだまだ各地でラグビー大会が行われています。

先日も、奈良県天理市で行われたラグビー大会に、
大会ドクターとして出務してきました。

今回の大会は、近畿公立高校大会です。

お正月に花園で開かれる全国高校ラグビー選手権大会にも、
少数ですが公立高校も出場しています。
でも、ほとんどが私立高校なので、公立高校が大会に出場して、活躍する機会は限られています。

ですので、今回のこのような大会は、ラグビー人口を広げるためにも大事な取り組みです。

今回は、近畿大会なので、近隣の府県からの学校が参加していました。
日曜日ということもあり、
たくさんの人たちが応援に来ていたので、すごい声援でした。盛り上がっていました。

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学校やチームによって、状況も様々だとは思いますが、
どのチームも、頑張って練習してきた成果を十分に発揮してくれていました。

私は、順位決定戦の3試合を担当しました。
数名のケガ人は出ましたが、それほど大きなものはなく、
すべて無事に終えることができました。良かったです。

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どの競技も、春から新チームとなり、シーズン開始に向けて始動していると思います。

まだ慣れなく、身体もできていないので、ケガには十分に気を付けて、無理せず励んで下さい。
自身の身体を理解して、しっかりケアすることも大事です。


みなさん、ケガなく、スポーツを楽しんで欲しいと思います。



2019.02.20

高野晃帆さんの新聞記事を読んで思う・・・

こんにちは。

二週間前にここで紹介した、京都新聞への高野晃帆さんのインタビューが
昨日の朝刊で記事になりました。

高野晃帆さんは、スポーツ健康科学部の3回生。
ボート部員で、昨年の全日本選手権大会、女子エイト二連覇、女子舵手なしペア
五連覇のクルーであり、先のアジア大会では舵手なしペアで4位に入賞しました。

今回の京都新聞の記事は、京都にキャンパスをもつ私立大学の、2020年東京
オリンピック・パラリンピックを目指す学生や卒業生への支援のありようが
テーマです。

 (Apollo)20190220-01

その記事の中で、高野晃帆さんは、立命館大学東京オリンピック・パラリンピック
活動助成金の受給者として紹介され、先日のインタビューの内容が紹介されて
います。

記事で、高野晃帆さんは、今回の助成金が競技に取り組む環境を整えてくれた
ことに感謝し、「恩を返せるように結果を残す。」と述べています。

この恩は、誰に対する恩でしょうか。

今日の日本の私立大学の収入は、その多くの部分を学生からの学納金に依拠して
います。
ですから、大学に対する恩は、立命館大学のすべての学生、院生のみなさんへの
恩でしょう。
高野晃帆さんは、学生、院生のみなさんに支えられて、みんなの代表として日々、
頑張っているのです。

そうなると、「私はボート競技が好きだから・・・」というレベルの自覚では
済みません。
その自覚が、高野晃帆さんを人として大きく成長させてくれるのだと確信して
います。

スポーツが発展するには、「裾野が広く、高いピラミッド」が必要です。
裾野の広さは、スポーツの普及の度合い、生活とスポーツとの距離を意味します。
また高さは、競技レベルの高度化、競技力の状況を示しています。

私は、スポーツビジネスを専門としていますが、スポーツビジネスの社会的使命は、
人と人との繋がりが希薄になった今日の社会で、みんながスポーツをして楽しみ、
一緒に観て、応援して楽しむことで、人が人との関係を意識し、一人ではない
ことを自覚できる状況を創る一助となることで、血の通った情のある温かい社会の
実現に貢献することにあると考えています。
そう考えると、スポーツの裾野の広がりに大きな関心が向くことになります。

しかし、日本のスポーツは、その発展経緯の特殊性もあり、一般に高度化に重きが
おかれる状況にあり、オリンピック・パラリンピックの目標も成果も、獲得した
メダルの数に置き換えられるのが常です。

私は、結果としてのメダルの数よりも、そこに向かうプロセスに意味があると
考えています。

メダルの獲得は、その競技への注目度を上げ、競技人口も増えるでしょうが、
それらは一時のブームで終わることが少なくありません。
したがって、その結果よりも、そこに向けた選手たちの直向きな努力が、人びとと
スポーツとの距離を縮めるのではないでしょうか。
そして、その取り組みの中で、選手たちが、競技を超えた人として成長してくれる
ことを願って止みません。

Apollo

2019.02.19

受容するとは…

大学3年生のときに発達障がい(アスペルガー症候群)と診断された青年と共に歩き始めて10年が経ちました。
さまざまな特性があり、一般就労が難しく、少しのアルバイトをしながら絵で生計を立てようとしています。
少しずつですが、絵の評価も得られるようになり、二人でお話させていただく機会もたまに出てきました。
そういう場で、よく訊かれることがあります。新聞などでの表現も同じことが使われます。

どのようにして、障がいを「乗り越えた」のか?
どのようにして、障がいを「受容した」のか?

これらの質問や記事の書かれ方に、いつも違和感を覚えます。

そもそも、私たち(私と青年)は、「障がい」だとは考えておらず、大多数の人のあり方で定義される日常生活の様式や常識では生きにくい「特性」があると考えています。一つひとつの「特性」とは向き合えても、「障がい」という得体のしれないものとは向き合いようがないと実感してきました。そのうえで、

「少しずつ絵が評価され始めること=障がいを乗り越えた」なのでしょうか。
裏返せば、「絵が評価されることはないが、描き続けている=障がいを乗り越えていない」なのでしょうか。

さらには、障がいは
乗り越えるものなのか、
乗り越えられるものなのか、
乗り越えなければならないものなのか、

という疑問がわいてきます。みなさんは、どうお考えになられますか?

次に「受容」についてですが、これも同じように違和感を覚えます。
障がいを「受容」するとはどういう状態を指すのでしょうか。こういう文脈で使われる「受容」ということば。障がいのある当事者、あるいは、その身近な人が、自ら「受容」ということばを使うことはほとんどありません。たいていは、第三者が「あの人は、障がいを受容できていない」「障がいを受容して次のステップへ」などという使い方をします。まるで、障がいを「受容」することが正しいこと、あるいは、受容することが人生に積極的であることの指標のように使われます。

私たちは、青年の特性を受容はしていません。
「特性」は、「あるもの」として、認め・受け止めてはいます。
「受け容れる(受容)」と「受けとめる」は、似て非なるものだと考えています。

一つひとつの「特性」を「受けとめる」。
一つひとつの「特性」とていねいに向き合う。
一つひとつの「特性」との上手なつきあい方を模索する。

このようなステップを踏みながら、特性に翻弄されない、特性に乗っ取られない、特性に壊されてしまわない。「受けとめる」からこそ、特性をよく観察し、特性とよく対話し、特性とけんかもしながら生活できていると思います。

みなさんは、自身の嫌いな部分、自信が持てないこと、コンプレックスなどを、「乗り越える」あるいは「受容する」のでしょうか。一度、考えてみてはいかがでしょうか。