<RecO 便り20>
毎日の猛暑で忘れていましたが、RecO便りも今回で20回目! そして8月も今日で終わり。早いものです。でも暑さはまだまだ今週も続きそうですね。
[ 2010年08月 ] の記事一覧
2010.08.31
<RecO 便り20>
毎日の猛暑で忘れていましたが、RecO便りも今回で20回目! そして8月も今日で終わり。早いものです。でも暑さはまだまだ今週も続きそうですね。
2010.08.30
8月28日から30日まで、第21回日本バイオメカニクス学会が、世田谷の国士舘大学で開催されました。スポーツ健康科学部の吉岡先生は、教育講演の講師(コンピュータシミュレーションの応用事例)、一般発表ならびに座長と、大活躍でした。
(左:ポスター会場の様子、 右:発表中の橋本君)
この学会で、大学院スポーツ健康科学研究科(応用スポーツ領域)院生の橋本君が、学会発表デビューをしました。スポーツ健康科学研究科の院生として、記念すべき学会発表第1号となりました。発表したタイトルは、『ゴルフスイングにおける回転軸の定量化:学生ゴルファーの事例研究』で、右手首の軌跡をもとに回転軸を計算し、上級者は初・中級者と違って、その回転軸の角度をインパクト時に上手くコントロールして、スウィングの安定性につなげている、ことを発表しました。参加者からの反応も良く、多くの質問も受けていました。その中で新しいアイデア、次の研究へのテーマへのきっかけも得たことでしょう。
右:栗原助手
橋本君にとって、学会に参加すること自体が初めてで、かつ大勢の前での発表で、相当なストレスがかかっていたはずです。この分野の学会発表するために
は、研究データを集め、解析し、論理的、客観的に説明することが求められます。一朝一夕でできません。いずれにしても、一期生の院生の殆どはこれから初めての学会発表、論文発表を行っていくでしょう。締めきり間際にならないと動き始めないのが人の常ですが、初めての学会発表では、事前に研究室あるいは研究科全体の中で発表練習が繰り返せるように、早め早めの準備が必要です。そのためには、熟練している先生方の経験と知恵を日頃から十二分に引き出して活用することが良いでしょう。
下の写真は、橋本君の発表のあとに学会会場の近くで仲間たちと懇親会を行ったあとの写真です。学会参加の楽しみは、同じ分野での研究仲間ができることです。時には
切磋琢磨するべき相手ですが、同じ分野を極めるための同好の士です。大いに議論した後の懇談・懇親会は格別です。自分の世界を広げる意味でも多くの研究仲間とのふれあいは大切で、そのためには学会・研究会に参加する必要があります。
スポーツ健康科学研究科の院生が多くの学会、研究会で活発に議論し、『主役』のように活躍する日も遠くないと確信しています。
【忠】
2010.08.29
八月も終わりというのに、
暑い日が続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。
現在、大学院 スポーツ健康科学研究科 では、
九月実施入学試験の締め切りが迫っています。
現在、スポーツ健康科学部研究科では、
26名の院生が在籍し、三つの領域で
専門的な研究を行っています。
2010.08.28
今日は、オープンキャンパスが開催されています。
今回は、体組成の測定やハイスピードカメラによるスポーツ動作の分析、効果的なトレーニング指導といった研究体験が行われました。今日も30℃を超える暑い日にもかかわらず、多くのご家族連れや友達同士の方々にお越しいただきました。ありがとうございました。桜が咲く頃に、ぜひ、お目にかかりたいと思います。
さて...
オープンキャンパスがBKCで開催されていますが、この滋賀県草津市から車で4時間近く離れた徳島県阿南市にあるYMCA阿南国際海洋センターで、『生涯スポーツセミナー』が26~29日まで開催されています。
このセミナーは、スポーツを通じて、子どもたちに明るい未来を切り開くために、生涯スポーツに関心のある大学生と大学院生を対象に、講義やワークショップ、またマリンスポーツを中心としたアクティビティを体験しながら、スポーツ振興に対する幅広い知識を身につけてもらうことを目的にしたものです。
今年で第10回目を迎えたこのセミナーには、大阪体育大学、龍谷大学、早稲田大学、同志社大学、大阪国際大学、そして我が立命館大学からも学生が参加し、合計27名の志ある学生が集まりました。このセミナーの特徴は、講義やワークショップ、また様々なアクティビティを多様な大学の学生と教員とが一緒になって実施するところにあり、通常では味わえないような刺激や情報交換、また将来につながるようなネットワークを構築する機会を提供しようとするところにあります。
実際、これまでセミナーに参加した学生は、セミナー以後、それぞれで連絡を取り合い、大学院の入試対策や就職活動の情報交換、時には飲みながら、互いを励まし合い、切磋琢磨しているようです。
そもそもこのセミナーは、私が学生の時に参加していた「YMCA社会体育指導者養成セミナー」をモデルにしたもので、その当時、このセミナーに育ててもらい、現在、大学の教員になった私と同世代の志ある先生方と、今度は、次世代を担う若者を育てるために、恩返しとして10年前に復活させたものです。
セミナーの中心は、私と同じ研究分野のため、社会科学系の講義やワークショップが多かったのですが、今回は、立命館大学から若手のホープ?空気も風も読めない?(実際、昨日のヨットのプログラムで、風が読めずに転覆していました...)【キムテツ】先生に参加していただき、「子どもたちのポテンシャルを引き出す」というテーマで、専門分野の神経生理学の研究内容を、自らの経験談を交えながら、大変わかりやすくお話しいただきました。
お話の中で、【キムテツ】先生は、スキャモンの発育発達曲線を用いて、子どもたちのポテンシャルを引き出すために神経系のトレーニングが重要性であることや、身体科学を考える上で、脳や神経系の制御が鍵を握っていることだについて説明をして下さいました。それどころか、【キムテツ】先生は、この定説を覆すような新しい発見をしたいという意気込みをお話しされていました。
また企業とパートナーを組んで研究する際に、鍵を握るリサーチプロポーザルは、小学生にでも理解できるような「わかりやすさ」を重視し、表現することの重要性などについて、学生に熱弁をふるわれました。これまでほとんど、手を上げて質問することがなかった学生から数多くの質問を受けるなど、学生の心をわしづかみしていました。
【キムテツ】先生、本当にありがとうございました。
今日、オープンキャンパスに参加された高校生の皆さん、またスポーツ健康科学部への入学をご希望されている方々も、ぜひ本学部に入学いただき、入学後、このセミナーに参加して、皆さんの可能性を引き出しつつ、他大学の学生や先生方と多様なネットワークを構築してもらえればと思います。
そしてセミナーに参加した人たちが、数年後に我々の意を受け継ぎ、次世代を担う若者を育ててほしいと思います。
そんな願いを込めながら、私は、いまからまたセミナーが開催される阿南市へと向かいたいと思います。
2010.08.27
今週【Moto】は、東京都健康長寿医療センター研究所の福先生と国立健康・栄養研究所の村上先生のところに出張して、共同研究とミーティングを行ってきました!下の写真は、福先生、村上先生、早稲田大学大学院生三上さん、【Moto】の4名でどうやって研究を進めていくのかをミーティングしているところです。
ヒトのからだの設計図(DNA)はアデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)の4つの塩基といわれる記号の配列から構成されています。その設計図(塩基配列)の0.1%という微妙な違いが個人差が生まれる原因の1つになっていて、このような遺伝的な多様性を遺伝子多型と言われています。例えば、同じ練習メニューを行っているのにトレーニング効果が違いが生じる、というのもこの設計図の違いが影響しているということが研究されています。私たちは、そんな設計図の違いを配慮して個人に対応した運動療法や食事療法を開発したり、トップアスリートの人たちの生まれ持った遺伝的才能というのが一体どういうものなのかを探索したりしているのが、私たちの行っている主な研究です。
この解析には、どうやって解析していくのかという戦略が重要です。1人ではなかなか進めていくのが大変ですが、同い年の福先生、村上先生、【Moto】の3名でいろんな知恵と意見を出していくと数週間分の仕事が数日間でできてしまいます!仲間と切磋琢磨していくのは本当にすごいことだと感じた週でした。
ちなみに、下の写真は、私たちと同じような研究をしている仲間で毎月行っている勉強会の写真です。興味のある方は一緒に勉強していきましょう!!
by Moto
2010.08.26
沖縄の余韻に浸るのも、(たぶん)最後の回の予定・・・(ですか?)。
まずは、今回の出張の本題から。
学生組織の一つ、「ウェルナビ」というネーミング、とてもしっくりと響いてきます。ウェルナビとは、ウェルカム ナビゲーションを略したものらしいのですが、これを考えたのも学生というので、そのセンスのよさに驚かされます。
新入生の大学生活のサポート団体から出発したようですが、今では教職員よりもだれよりも学生のサポーターとして存在するまでに進化しているようです。
この組織や関連する活動も、地道に継続してここまで来たという取り組みのように感じます。ここまで来ることができた秘訣は、いくつかあるように思います。
一つは、「沖縄という土地・環境」。学生が集まりにくいなど、物理的にみて必ずしも恵まれているとは言えない環境であり、そこにある大学です。弱みを強みに変えるという好例の一つです。
二つ目は、誰が主役で、その「主役に環境とチャンスを与える戦略」を明確にしたこと。
三つ目は、その戦略に賛同する「人とその支持者」がタグを組んだこと。これに最初から関わっておられる先導者(清水先生、木村先生をはじめとして)と、ノリがよくて飢えた学生さんのベクトルが合致した取り組みです。
今回の訪問では、いろいろとよい部分(「光」の部分)が見えて、すごい!と思わされたのですが、実際には「影」の部分もあるはず。その部分も引き受け、引き取ってくれる先生がいらっしゃるので、学生の組織が維持できているようにも思いました。説明してくださるときも、芯の通った「熱い想い」を持ちつつも、いい意味でゆる~い感じを漂わせていることが、沖縄の風土に合い、学生や周りの先生(先生方の協力、意識づけはとても大切そうでした)、学部を巻き込むことができているのかもしれません。
この学部の学生も、「ここにきて、"やっぱり"よかった!!」と言ってくれるように・・・。
長くなりました。。。まだまだ夏休みです。夏を感じられるような写真を。
3人揃って・・・ippoお気に入りの一枚。
自分で立って漂う魚なのです・・・持参のデジカメ、早くもここで力尽き・・・(1日目の沖縄)。
いかにも夏!【忠】先生のカメラを借りて。
「ん(う?)むにー」・・・沖縄のしりとりはいつ終わるのやら。
【ippo】
2010.08.25
名桜大学への訪問によるFD活動報告その3です。
名桜大学では、多数の先生にお世話になりました。夏季休暇中にも関わらず、とても丁寧に対応してくださった名桜大学の先生方に、心から感謝の意を表したいと思います。
大変ありがとうございました。
この調査は、スポーツ健康科学部の全ての学生が、リーダーシップを、確実に、獲得するためのカリキュラムを構築するために行いました。カリキュラム改革は、相当、用意周到に行う必要があります。その成果も常に問われます。なんとか、具体的に示したいものです。
さて、リーダーシップに関して、考えさせられることがありました。
名桜大学の4年生のA君と我々は話をする機会がありました。彼は、今、4年生で、就職に向けでいろいろと活動を進めています。彼と話をしていて、これまで見てきた大学4年生と比べて、彼はとてもしっかりしている方だな、と感じました。
A君は、2年生の時に、ウェルナビのリーダーをやっていました。現在、4年生として、ウェルナビの下級生を温かく見守る立場にあります。
A君は、ウェルナビの下級生を見ていて、50人のウェルナビの学生を引っ張るには、ここが十分でない、ここに手を入れないと進まない、等、彼には「見える」のです。そして、こうすればよい、こう考えると良い、等「具体的な対応」も「見える」のです。
A君自身は、「自分が2年生の時は、全然見えていなかった」と、語ってくれました。
彼が経験したようなことも、カリキュラムの1つに組み入れることができればと思います。
さて、話は変わりますが、1つ問題です。下の写真は「美ら海水族館」でのスナップですが、この写真には、スポ健の先生が数名隠れています。さて、誰でしょう?
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もう一つ、問題です。下の写真は、誰に似ているでしょうか?
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それでは、また、来週。
【 智 】(写真は20100816 美ら海水族館にて)
2010.08.24
2010.08.23
先週お伝えしたように、名桜大学(沖縄県名護市 )に訪問調査に出かけてきました。
皆さんのご期待通り!? ときおり雨が降りました。訪問調査の時には、下の写真の
ように雨雲から海面をたたきつけるような大雨が接近するのが見えました。最終日の
出発時には、突如のゲリラ豪雨に見送られるようにホテルを後にすることになりました。
さて、今回のFD活動は、木曜日の【ippo】先生まで連続4回に分けて報告します。
1回目の私からは全体の概要を報告します。名桜大学が文部科学省からGP(Good
Practice、優れた取り組み)に採択されている学生支援プログラム「先輩・後輩コミュ
ニティを 基本とする学習支援センターの構築」につきまして、国際学群教授の木村
先生に詳しく話を伺いました。
下の写真(左が木村先生、右がウエルナビの学生さん)
学生の力を活用した学生目線で正課学習の支援(ウエルナビ),サポート
(言語学習センターのチューター、数理学習支援センターのチュー
ター)ならびに就職サポート(S-CUBE)まで、幅広くシステム化されていて学生自身が
大学の教育に参画し、ならびに後輩支援に取り組むことで,大学により愛着をもち、
卒業後も後輩を含めて大学を愛する気持ちを醸成させる大きなシステムとなっています。
本学にもオリタ-、就職支援のジュニアアドバイザーのような制度があります。
システムは安定するとかえってメンテナンスをおろそかにするところがあります。永続的
に上手く機能するためには、定期的なメンテナンスのための「面倒をみる」「相談にのる」
というあまり目に見えない地道な支えが必要であることも学ばせてもらいました。そして、
学生の自主的な活動に対して、教職員が理解し「ほめる」「激励する」「認める」ということ
をさりげなく行っているところも参考になりました。
今回の訪問調査では、学部の各コースから1名の先生に出張してもらいました。今回の
FD活動の目的は、学部の人材育成目標である『リーダーシップを備えた人材』に育てる
ために、リーダーシップをカリキュラムマップに落とし込むことです。2泊3日の出張期間中、
訪問調査のみならず、朝食を食べながら、移動中、夕食を囲みながら、四六時中このこと
を中心に学生育成のためのディスカッションができました。同じ、空間、時間を共有し、
ひとつの目標に向けて教員仲間と協働できていることを実感したことも大きな成果のひとつ
です。
今後も学部全体としてFD活動を推進するとともに、三間(時間、空間、仲間)を共有しながら
教育・研究に大きな成果があげられると確信しています。
【忠】
2010.08.22
夏休みもそろそろ終わりに近づいてきましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。
今週の土曜日 8/28 は、立命館大学で
オープンキャンパス が開催されます。