先週の火曜日に、学部でFDイベントを開催しました。内容は、【ippo】先生の報告の通り、各分野の先生方にお越しいただき、それぞれの分野で考えておられる「リーダーシップ/コーチング」についてご提示いただき、学部の教員とともに議論しました。
私は翌日の水曜日から金曜日までの3日間、ある企業が社内用に開発したものをベースにした、顧客用・連携企業用の「リーダーシップ研修」に参加してきました。これからの学部学生、大学院生のリーダーシップ養成ならびに、教職員間のチームビルディングを考える上で非常に参考になりました。
まず、「リーダーシップとは?」との問いに対して、講師の先生は、その説明の一つとして、「人が喜んでついてきている状態」と説明しました。参加者は、各会社のマネージャークラス以上を対象にしており、「皆さん方は、皆さんの影響力を意識して使っていますか?部下は喜んでついてきていますか?」とさらに問いかけが続きました。
そのためには、自分を知り、他者を知り、チームを知り、組織を知る必要がある。そして、常に優れたリーダーは、自分の持ち味を最大限にするために、自分の知らない自分を小さくするために、自分を知る努力を続ける人、"self-awareness"(自己認識)を高める人、との説明がありました。自己実現のためには、自己探求が必要とのことでしょう。その上で、他者との違いを認識し、他者を尊重して、チームとして、組織としてまとめる力が求められるのでしょう。
リーダーシップの獲得は、どこでできるのか?という問いに対して、これまでのデータでは、研修などでのトレーングで10%、人との出会いの中で20%、仕事を通じてが70%とのこと。学部・大学院では、トレーニングの部分、仲間、教職員から、そして仕事ではありませんが、正課/課外を通じた作業の中での学びがあるでしょう。つまり、大学生活の中で、学部教育・大学院教育の中で充分に身につけられることでしょう。そのためには、教職員がリーダーシップについての共通理解を持ち、縦糸、横糸できれいな布を織るように、お互いが連携していくことが求められます。我々のミッションは、「スポーツ健康科学の理解をもち、リーダーシップを備えた人材を社会に送り出し、社会で活躍してもらうこと」にあります。
日常から、このミッションを語り合える雰囲気をFD企画以外でもできるようにして参りましょう。
【忠】