[ 2012年02月 ] の記事一覧

2012.02.29

『子どもたちの命は守られたのか』に想う

数見隆生編著『子どもの命は守られたのかー東日本大震災と学校防災の教訓ー』(かもがわ出版、2011/12/20)が「緊急出版」された。数見氏は、現在、日本教育保健学会長を務め、『教育としての学校保健』(青木書店)、『教育保健学の構図』(大修館書店)などによって、地道で「教育的な営み」による健康教育実践・研究をリードして来ている方だ。

私たちが「健康づくり」支援の際に拠り所とする学校保健は、母子保健、産業保健そして老人保健などと連携した国民的・総合的な健康づくりの制度の重要な一環として重要な役割を果たしてきている。学校保健は、学校教育の場での健康づくり支援が主たる任務だ。保健教育と保健管理の二つの柱を軸にして、教育的な営みの中で健康づくりの支援が行われるものだ。しかし、学校であれば当然とも言える「教育的な営み」に大きな揺らぎが生じているのが現状だ。健康づくりでは、「生活習慣化・実践化」が求められる。本来は、地道に「わかって出来る」教育の過程を経ることが重要なのだろうが、ともすると「管理統制」の手法が入り込み易い。そもそも一人一人の人間にとっての「生き方の問題」と関わるのが健康づくりであれば、「自己責任論」も当然のように強調される。そんな状況に対して、一貫して、批判的視点をもって、教育現場での実践に依拠しながら常に鋭く論じて来ているのが数見氏だ。

数見氏は、長年に亘って宮城教育大学で教鞭を取り、多くの養護教諭を教育現場に送り出して来ていた。そうした養護教諭の多くが、今回の被災現場で、処によっては、宛ら「野戦病院」と化した学校で不眠不休で奮闘したのだ。養護教諭自身が被災者であって、家族との連絡もままならないような状況の下でも、避難場所となっている学校において、身を粉にして奮闘していたのだ。そんな「教え子たち」の「安否確認」や「激励」の気持ちに突き動かされて、震災直後から宮城県内を中心に学校回りをした結果として編まれたのが、この書だ。

『子どもの命は守られたのか』は、私たちに改めて大きな課題を投げかけて来た。学校保健が法的根拠とする「学校保健法」が2008年に改訂されて「学校保健安全法」となった。その制度の下で、決定的に「安全」が脅かされ、尊い生命が失われた。多くの養護教諭が学校に殺到する避難者対応そして緊急対応の最前線に身を晒すことになった。そして、震災に際して発生した福島原発事故は、今なお深刻な問題を私たちに突きつけているが、何よりも、いたずらに「想定外」を連発したり、脆くて無責任な「安全神話」を造り出して来たことなどと相俟って、私たちを途轍もないほど「安全文化」崩壊の瀬戸際に追い込んでしまった。

 2012年度後期には、担当する「学校保健学」が始まる。こうした問題とどのように「向き合い」、どのように「引き取って」いくのか、私にとっての大きな課題だ。 mm

2012.02.28

沖縄の菜っ葉。

<RecOだより 98 沖縄編>
【智】先生をリーダーとするプロジェクト研究の調査のため、沖縄に行って来ました。

「沖縄の食べもの」と聞いて、何を思い浮かべますか?
まずは、ゴーヤでしょうか? それともソーキそば? 
何度か訪れた人であれば、豚のラフティや山羊のヒージャーなどの肉料理や、豆腐よう、島らっきょうなんていうメニューも出てくるかもしれません。

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私が今回注目したのは、島の伝統野菜、中でも菜っ葉。青菜類です。
例えば、写真の左側は、那覇に着いた日にいただいた、ニガナ(インジャナーバー)の白和え。島とうふにピーナッツを効かせた衣がニガナの苦みにぴったり。右はシマナー(カラシナ)のおひたし。しゃきしゃきとした食感。どちらもずっと食べていたい、クセになる青菜料理でした。
また、山羊を食べるときには必ずフーチーバー(よもぎ)を一緒に食べるとのこと。


さらに、沖縄北部、大宜味村では、管理栄養士、金城笑子さんのお店「笑味の店」で「長寿膳」をいただきました。
http://eminomise.com/intro.html
その中にも、ニガナ、イチョーバー(ういきょう・フェンネル)、カンタバー(芋の葉)など、店先の畑で採れたばかりの青菜がふんだんに使われていました。
どれもその苦みが爽快感になり、食欲を増進させてくれます。 
決して肥沃とは言えない土地でたくましく育った、その分クセのある青菜達。
地元の人たちの知恵と工夫と手間で、沖縄の伝統的な食事の中に見事に取り込んできたのだと思います。

今回「地の菜っ葉」の力を再確認しました。
全国各地、今はそれぞれ、特徴ある地の青菜が出ています。
常に意識して、その土地の土と季節を味わいたいですね。【abc.】



<今週の別腹>
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もう一つの「葉」と言えば、お茶。沖縄県はお茶の産地でもあり、また「さんぴん茶」も有名ですよね。
大宜味村の道の駅でおもしろいお茶をみつけました。
「ぶくぶく茶」。早速【ippo】先生と買って帰って、院生達とRecOで実習。
作り方を何度も確かめましたが、なかなか写真のようには泡立たず・・・。
院生【Yamo】 さん、【abe】さん、相当苦労していました。







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でも、最後は力業(?!)でここまでになりました。
最後に落花生をトッピング。
煎ったお米の香ばしさとジャスミン(さんぴん)と緑茶の香りが、RecOいっぱいに広がりました。
















2012.02.27

理論と実践

2/26(日)の午前中に、グンゼスポーツクラブとの連携事業の一環として、グンゼスポーツクラブ会員さんの測定会を行いました。昨年に続き、2回目です。この測定会は、【キム哲】先生がマネジメントして、企画案ならびにスポーツ健康科学部の学生、院生のサポート体制を組んでくれました。【真】先生は、超音波エコーの計測ならびに、測定後のデータフィードバック(説明)を担当してくれました。

20120227.jpg今回の測定会には、グンゼスポーツクラブのスタッフで、本学の水泳実習で大変お世話になっている増田さんも来ていただきました。また、同クラブで、スタッフとして働いている学部生も測定の協力と日頃から顔なじみの会員さんのアテンドをしてくれました。

 スポーツ健康科学部の教学の柱の一つに、「理論と実践」があります。教室で学んだことを実践的に深め、再認識し、さらに理論を深める、という循環で「スポーツ健康科学」を自らにたたき込んでいきます。まさに、その実践の場として、今回の連携事業が活用されていました。本学部では、サービスラーニングを含め、このような実践的学びの場面がたくさんあります。入学予定者の皆さん、在学生の皆さん、積極的に活用ください。 

写真:左から1回生の岩田さん、木瀬さん、石川君、2回生の高垣さん、そしてグンゼスポーツクラブの増田さん

元気印の皆さん、ご苦労様でした!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

いつも使う高速道路よこの道を通っていたら、学生さんが徒歩で大きな楽器を抱えた運搬していました。思わず声をかけて車で運んであげました。大学入学後に、ジャズとコントラバスの魅力にとりつかれ、練習に励んでいるとのこと。もらった名刺の裏にもコントラバスの絵が描かれていて思い入れの強さを感じました。理工・建築都市デザイン学科の学生さんでした。多様な学びと関心が集まったBKCを感じるひとこまでした。

【忠】

 

 

 

 

 

2012.02.26

大学院生の書いた論文が、海外のジャーナルに accept されました。

三寒四温で、春の足音が聞こえ始めた今日この頃ですが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学研究科修士課程2回生の河村くんが、
Moto先生 の指導の下、実験を行い、執筆した論文が、
栄養系の研究が扱われる海外のジャーナルの Nutrition
掲載されることが決定しました!


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この論文が、実際に掲載されるまでは、
少し時間がありますが、
彼の修士論文のテーマである、
コリンサプリメントの効果に関する研究が、
今回の論文 (Glycerophosphocholine enhances growth hormone secretion and fat
oxidation in young adults) の基礎となっています。
左の写真は、修士論文公聴会で発表する
河村くんです。



スポーツ健康科学部研究は、2010年に開設されたばかりですので、
海外のジャーナルに accept された大学院生は初めてですが、
現在所属中の大学院生の研究には、海外のジャーナルに掲載されるレベルの研究が
目白押しで、我々としても、非常に楽しみです。
今後益々、スポーツ健康科学部から、
世界に羽ばたく研究が行われることを期待しています。

追伸
グローバル人材を育てるというのは、
スポーツ健康科学部の教学方針になっていますが、
本日、11名の2回生が、アメリカの L.A. にある
athletes' performance での、海外インターンシップに参加するため、
関西国際空港から出発しました。これは出発時の写真です。
実際の研修内容については、後日、お伝えしたいと思います。

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2012.02.25

サッカーのボランティアコーチで頑張っています

授業が休みの期間、仲間たちは様々な活動をしています。体育会で学ぶ者、ボランティアで学ぶ者と活動の目的は異なりますが、学生らはそれぞれの自主活動で人間力を伸ばします。


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今回は、MIOびわこ滋賀で小学生2~3年生を対象にサッカー指導している辻本直悠貴君(2回生)にお話を聞きました。辻本君は、同じ2回生の内藤君や山下君らとボランティアコーチとして子供らの指導を行っています。この活動の魅力は、アシスタントコーチではなく、責任者として子供の指導に当たらせてもらえることだそうです。


そのため、多くのことに悩み、決断し実践しなければならないそうです。特に夕方6時からの練習ということから、ご父母が練習を見学しているそうで、練習に関する質問が多いそうです。私は「大変だね」と感想を言いますと、子供だけでなくご両親に見られている緊張感が勉強になると話してくれました。


現在、辻本君は、サッカー教室で通じて子供らがどのような動きをしているのかを客観的なデータとして示したいそうです。特に子供らの動きの特徴を分析したいそうです。そうすることによって、単にサッカーが上手くなるだけでなく、発育期の運動の重要性をご両親に説明できるし、教室へ参加を促す基礎資料になるからだと言います。現在その観察法の検討中で、もっともっと科学的にサッカーを語りたいと勉強の目標を語ってくれました。


まさに、大学での学びを社会で応用する立命館大学スポーツ健康科学部の学びそのものです。
辻本君だけでなく、こうした活動を行っている仲間が、苦労していることを我々に語ってくれることで、さらに伸びてくれるものと思っています。


【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012.02.24

生命科学部卒研発表

Hassyです。

昨日は生命科学部の卒研発表がありました。

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ローム記念館でのポスター発表です。
まだ朝の比較的早い時間帯で人もまばらですが、それぞれのポスターでは活発な議論がなされていました。

私も例のごとく、興味あるポスターに食いついて質問しておりました。

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私が指導していたO9mura君です。
前日の最終電車ギリギリまで、ポスター作りに奔走しておりました。何とか間に合い、こうして発表に至ったわけですが、そうとう本人の努力がそこにはありました。
残り1ヶ月で現在の課題に邁進してくれるようです。


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Moto先生が指導しておられたUe8raさん(左)、そして本年度から本研究科で修士課程を学ぶU8daさんとその指導教員であるIzumi先生です(右)。



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香先生が指導されていた2kagoeさん(双子ですが、どちらかは我々は判る域に達しております)です。

スポ健でも2年後には、1期生の卒研発表があります。
どのような発表形式になるかはまだわかりませんが、4年間の学びの成果がどういうかたちになって発表されるのか、今から楽しみです。
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勿論「苦有れば楽有り」で、夜の部は京都で大変盛り上がりました。

生命科学部の早野先生には、こうして卒研の指導を通して共同研究させていただき、今後の研究の発展を含めて大きな繋がりをご提供いただきました。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

2012.02.23

フィードバックと修論発表会

ブログ担当もあと1ヶ月あまり。となると、いろいろ書いておかなければ!と思ってしまいます。先週木曜日、女子陸上競技部長距離のみなさんに、1年間のデータフィードバックをさせていただきました。Kuri先生がお声をかけてくださって、私もチャンスをいただき、データのお話をさせて頂きました。みんな一生懸命。なんとしてでも、彼女たちが勝利を勝ち取る手助けをしたい!と思わせてくれました。

Kuri先生はMIR画像を通じてお話され、その流れで陰田トレーナーから補強方法の伝授。そして、M2Saikiさんが補強やマッサージ方法を伝授。。。「選手にとって、このようなコンディショニングに関わる有益な情報を頂けるのはありがたいこと、プラスにアレンジして活用できるかどうかは自分次第。」十倉コーチは最後にこんなお話をされました。研究者も同じだなあ、と自身の振り返りにもなりました。

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Saikiさんの補強とマッサージ講習(左)そして・・・スポ健3人組(誰だかわかりますよね!?)で一生懸命練習。。。(右)簡単そうに見えるのですが、ちょっとコツがいりますね(^ ^;)



研究の話をすることは好きですが、選手へのフィードバックとなると、言葉の使い方にとても気を使います。これも自分のトレーニング!投資!勉強!と捉え方を変えると、いつもプラスに変換できます。

スポ健に来て、偶然の連続なのですが、さらに偶然にも十倉コーチとは同級生ということに気づきました。同じ年の関西インカレ、駅伝大会に出場。もちろん競技記録は雲泥の差ですが、現場指導者として歩まれている十倉コーチ、研究者として踏み出しつつある自分...このような形で繋がるとは、当時は夢にも思っていませんでした。生きているといろいろな出会いがあり、繋がりがあり、楽しいと感じます。修了して行かれるM2のみなさんも、今の私と同じような経験をいくつも重ねて、もっともっと成長していくんだろうな、となんとなく寂しく感じたりしたのが、今週の修論発表会でした。

みなさんの発表の姿を見ていて、自分の修論発表会の写真を思い出しました。タイミングよく、先週、大学院の同級生と10数年ぶりに再会しました。出来の悪かった2人!?というと同期に申し訳ないですが、とにかくよくお叱りを受けていました。。。偶然にも発表会の写真を持参してくれていました。今はiphoneやデジカメですが、当時はバシャ!という大きな音の一眼レフカメラで撮っていただいた写真。。。本当に懐かしかったです。

なぜ、同期とそんな再会を交わしたかというと、今週末、修士課程の恩師の先生をお招きして、同窓会を行うことになっており、その打ち合わせのためでした。同じ研究室の修了生20名ほどの中で研究を続けているのは、中長距離コーチをされている優秀な先輩と劣等生だった私。。。一昨年、関西に戻って来て、競技場で先生と先輩にお会いし...退官される前にみんなで集まりたいなあ。という何気ない会話から始まりました。会うたびにそのお話が出るので、研究室で最も出来が悪くて迷惑かけてきたことを振り返りつつ「私がやります!」と準備し始めると、また先輩が助けてくださいました。叱られてばかりだったのに、現在でも研究で被験者さんを募るときなど、一番に協力してくださり、多大なアドバイスを下さるので本当にありがたい限りです。みなさんも、先輩、後輩、良い関係をいつまでも保っていってくださいね(^ ^)


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出会った頃のみなさんより、とっても成長していました(^ ^)たくさんの質問に答える姿勢、とても成長したなあと感じました。

P2210041.JPGそして、副学部長の忠先生からひとこと。。。

「二年間、お疲れさまでした!」の一言に私自身も、あまりのスピードに驚いた瞬間でもありました。





「世代交代。親はなくても子は育つ。」と恩師から頂いた言葉を思い出したりします。M2のみなさんは、これから、研究を続けていく人、社会人になって行く人、様々だと思います。修了しても、先生や仲間、かわいい後輩たちとの関係を大切に、時々、故郷であるスポ健にも顔を出してくださいね。香







2012.02.22

「柳の下の泥鰌」の日??

  昨日220日は、何も特別な日ではない。しかし、今年度担当した「基礎演習」クラスの「有終の美を飾る」という意味では、結構大切な日だった。昨年4月のクラス活動開始当初から、何度か口頭で説明をして意識付けをして来たし、前年度の成果物も参考資料として提示していたものだ。後期に入り「ゼミナール大会」へ向けた「研究活動」酣の頃には、論文作成に当たっての参考資料として、必要だとするグループには提供もしていたものだ。回りくどい書き方をしたが、『クラス論集』の作成に関したことだ。

「原稿執筆要項」を作成して、その最終締切りが220日だった。『論集』に掲載を予定したのは、①「ゼミナール大会」に提出した「グループ論文」、②個人小論文、「研究ノート」または「エッセー」、③基礎演習一年間の「振り返り」、と言ったところだ。②③については、それぞれA4版の用紙で最低1ページ、それ以上の場合は、半ページ単位で増やしていくことにした。

「時期が悪かった」のか? 期末試験終了後に、落ち着いて原稿作成して貰おうということで、原稿提出を217()220()にしたのだった。それぞれ、午後4時までに研究室への提出ということにしてあった。既に、締切り日の大分前に提出を完了した学生もいた。しかし、217日は提出なし。最終締切の220日の午後になって女子学生一人が、「グループ論文」に添えて個人の分をもって来ただけ。

「不安の的中」か? 実は、「ゼミナール大会」明けの基礎演習クラスで「原稿執筆要項」を配布して説明した際に、「面倒そうな」顔をしながらも、「よし、やってやろう!」といった雰囲気があったものが、次の一言で「緩んで」しまったのを感じていたのだった。「基礎演習の成績評価が出た後の原稿締切りですが、是非、一年間のまとめのつもりでしっかり書き上げてください」の言葉は、彼らには余分なものだったかもしれない。所属する学会の編集作業のために締切り時刻の午後4時まで待機出来ずに、午後3時前に研究室を出た。

研究室のドアの横には、「原稿受け箱」を用意して、提出指定日以外でも、随時提出出来るようにしてあった。最終締切りの220日に最後まで研究室に待機出来なかったので、私の留守中に「受け箱」に提出している学生がいるだろうことを期待して翌21日、午後からだったが、研究室に出かけた。残念ながら「受け箱」は空っぽだった。

昨年度は、ほぼ同様の方法と日程で、一期生・「魁として」の基礎演習クラス『論集』を発行出来た。学生自身の「喜び」と「自信」に繋がったはずだ。そんなことを今年度の学生にも味合わせたかった。同様の取り組みをした積もりでも、そうそう上手く行かないのが教育の営みというものだろうか。そんなことに思いが至った。ただ、「年度替り」まではまだ日がある。ぎりぎりまで待つことにしよう。  mm

2012.02.21

健康調理実習2。

<RecOだより 97>

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先週も料理教室を開催しました。 写真は準備された材料です。絵になります。
 このようにきちんと並んだ材料を見るだけでワクワクします。









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 参加者の皆さんも、回数を重ねる事に、すっかり馴染み、手際よくこなしていただき、時間が余るため、メニュー担当の院生達は、後から急遽汁物レシピを追加していました。

 







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今回のメニューはこちらです。テーマはコレステロール。コレステロールが体に多くなりすぎないための色々な工夫をメニューで表現しました。また、今回は院生【Yamo】さんの出身地、長崎の郷土料理が2品、長崎独特の食文化と共に紹介されました。

 メニュー
鯖のつくね丼
浦上そぼろ(長崎郷土料理)
里芋のサラダ
ヒカド(汁・長崎郷土料理)


 どれも大変好評で、早速家に帰って作る、と皆さん意気込んで帰られました。嬉しい限りです。
 今週はお休みですが、また来週、引き続き、健康料理教室、開催されます。
 水曜日11時、色とりどりの食材と色とりどりのエプロンで華やぐ、RecO を覗いてみてください。【abc.】




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<今週の別腹> 
 RecO だよりで、度々登場の、大津、旧東海道にある、餅菓子屋さん「餅兵」。
歴史ある看板の前で。

 「大きな苺大福」(本当に大きな苺でした!)を手に、初めて訪れた院生達も大喜びでした。

 

 


2012.02.20

雪のBKC(びわこくさつキャンパス)

20120220-1.jpg先週の土曜日(2/18)は、大学院スポーツ健康科学研究科(博士前期、博士後期)の入学試験日でした。朝起きるといつもよりも窓の外が明るく、一面雪に覆われていました。写真にありますように、びわこくさつキャンパスもすっぽりと雪に覆われていました。

 雪のためバスも遅れることを予想して、自宅から50分かけて歩いてキャンパスに向かいました。朝早かったせいか、キャンパ20120220-2.JPGスでは、誰もまだ踏んでいない真っ白でふわふわした雪に覆われていました。白地のキャンパスに、足跡とつけながら、「これから入学してくる新入の学部生、修士、博士の学生たちが、それぞれの真っ白なキャンバスに将来を見据えてどのような絵(キャリア)を描いてくれるのか」ということを考えていました。それぞれが思い描く未来に向けた教育と研究への責任と喜びを、日々確認しながら、素敵な人材を社会へ届けていきます。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

学生、院生指導の時に、ほう・れん・そう(報告、連絡、相談)については繰り返し話をします。そして、仕事の締めは「お礼状」であることも。このことが少し自覚できている院生に育ってきているのを感じ、嬉しい1週間でした。

【忠】