[ 2014年04月 ] の記事一覧

2014.04.30

MR実習

おはようございます。Ma34です。

 今日の基礎演習はMR実習でした。

 祐伯先生の講義が半分と、MRに代表の学生が実際に入り、大腿部の画像をとってもらう実習の二本立てです。

 祐伯先生の講義では、MRIの難しい説明もありながら、脳にまつわる話(たとえば右脳型・左脳型といったパターン分けや、モーツァルトを聞くと脳に良い、といった話)は大抵が嘘であることなど、学生の興味を惹くお話が折々に入っていて、とても面白い内容でした。小テストがあるよ!という声かけもあったからかもしれませんが、わがAクラスのみんなは真剣に聞いているようでした。(私は、伝え方・教え方についても祐伯先生から学びました!)

 続いてのMRI実習では、代表の男子が装置の中に入り、実際に画像を撮ってもらいました。磁性体を身に付けると大変なことになる!という意識はしっかりと根付いたようで、念入りに持ち物・服装検査をして臨みます。安全管理が大事であることを学びました。また、実際に代表の男子の引き締まった体を画像で見て、解説をしてもらい、学習としても充実した時間となりました。

 大学にMRIを持っているのは、早稲田と我らが立命館大学スポーツ健康科学部のみとのこと。とても恵まれていることです。

基礎演習で時間をとって見学するのは、MRIRecO(調理実習室)ですが、その他にもあいコア(インテグレーションコア)の建物には色々な素晴らしい設備があります。ぜひ活用して、これからの大学生活をさらに充実させてほしいものです。

2014.04.29

はじめの一歩と前進力

Hassyです。

昨日の忠先生のブログにもあったように、本日は授業日です。

朝から天候はよくありませんが、専門演習ゼミで、ゼミ生も学び多き一日をスタートさせております。

風も強く、広島で行われている陸上100m決勝の結果も気になるところです。

予選では桐生選手は10秒1と追い風もありますが好タイムで、決勝が楽しみですね。


私の息子も、今年度から水泳教室を辞めて草津JACというジュニア養成コースクラブで陸上を習いだしました。

場所はそうです。BKCが誇るクインススタジアムです。

彼はどうも水よりも陸でのスポーツが好きなようで、野球、テニス、陸上と頑張っております。

まずは100mを試走し、(下を向いて走っているためか)18秒という桐生選手から遅れること8秒ですが、これからどんどん速くなってくれるものと期待しています。


その心強い味方が、スポ健4回生で忠先生ゼミ生の1010ri君(7コース)です。

草津JACでサポート活動を頑張っています。

彼は、昨日の忠先生のブログにもあった、9ri8ra先生がアクセプトされた論文の共著者でもあります。

スポ健生らしく、文武両道にアクティブな学生生活を送っております。

さて、卒研生は依然、就職活動奮闘中の者も多いですが、Jin先生の今月19日のブログ、「社会人基礎力」は自身を客観的にみるうえで大変参考になると思います。

研究・教育という社会に生きる私自身も大変学ぶところが多く、日々の出来事に対する向き合い方の参考にしています。

特に3回生のゼミ生など、この時期はまず一歩踏み出して色々な刺激を受け、失敗し、経験して、課題に直面して欲しい時期でもあります。

ただ、最初のアクションは、失敗を恐れていてはなかなか踏み出せないものですが、いかに動機づけしていくかなどは、非常に難しい課題でもあります。

 

ちょっと強引な関連づけかもしれませんが、先日、近所の公園に娘と遊びに行ったのですが、それまで心底怖がっていたなが〜いスライダーだったのですが、1回一緒に滑ってあげると、よほど楽しかったのか、それからは急にひとりでじゃんじゃん滑っていました。最初のアクションにちょっと手を差し伸べる効果の大きさを実感しました。

教育現場に還元するのは容易ではないものの、自分自身でも試行錯誤していくつもりです。

 

ところで、なぜか(?)私の担当のようになってきましたが、先週のまたまた寂しい送別をお伝えすることになります。

発砲スチロールの音と高い所が大の苦手な私にとっては敬意を表する職員さん、ロッククライマーのK澤さんが、退職されることになりました。

短い間でしたが、各種行事や学会活動、このブログや入試広報で大変お世話になりました。

ありがとうございました。

私も前に踏み出す力(アクション)でロッククライムにチャレンジしてみようかな!?

2014.04.28

大学院生の結婚式

世間ではゴールデンウィークが始まっているようですが、大学は今週の授業です(曜日の関係で明日の火曜日も授業日です)。


先週の土曜日に、大学院生のW智君の結婚式・披露宴に参列させてもらいました。若い二人がこれまでの感謝の気持ちを十分に表現した「手作りの結婚式」で、これまで育んでくれた家族、親戚、友人、諸先輩方から多くの祝福と祝辞に包まれた素敵な結婚式でした。W智くんは、理学療法士として働き出したあと、社会人入試で立命館大学大学院に入学し、今年3月に修士を修了しました。4月からは博士課程に学び、博士号取得に向けて取り組んでいます。新しい家庭を築きながら、社会人としての仕事、そして院生としての研究に取り組まなければなりません。“二兎を追うものは・・・”の諺がありますが、やる気と能力のある者は、“欲張ってできる限り多くを追いかけて欲しい”というのが私の願いです。もちろん、そのための基本は体調管理です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

嬉しい知らせが週末にありました。一つは今、USCで在外研究中の【くりH】先生が投稿されていた論文が、Journal: Journal of Foot and Ankle Research という雑誌に掲載が決まりました!もうひとつが、D2院生の【くりC】さんが、初めて投稿した英語論文の審査結果が返ってきて、「minor revision」でした。査読者から高評価をもらっており、掲載までもう一歩のところまできました。また、若い助教の【Sa藤】先生は今年既に3編掲載決定しており、5年目に入った本学部・研究科では、この間の蓄積された研究データが、果実である「論文」としてどんどん発表されていくでしょう。

【忠】

 

 


2014.04.27

スポ健な人 (1)

もうすぐゴールデンウィークですが、
皆様いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部という名称から、
皆さんは、何を想像されますか?
どちらか言うとスポーツ健康科学部のように
スポーツが目立って、スポーツばかりするところだと思っていませんか?
でも実際は、スポーツ健康科学部というように
科学的な視点から、スポーツや健康を学ぶ学部です。

そこで今週からはスポーツ健康科学部で
頑張っている学生さんを紹介していきたいと思います。

今週、紹介したいのは Shiho さんです。
Shiho さんは、関東の出身で、現在4回生です。
健康運動科学コースに所属しており、
「サプリメント摂取により褐色脂肪組織が増えるか」について
研究を行っています。




課外活動として、Sports For Cambodia (SFC) という
自主ゼミを作って、カンボジアの子ども達に
自分たちで集めたスポーツ用品をプレゼントしたり、
スポーツの楽しさを知ってもらうおうという活動を行っています。



また、英語 P0 の教材作成にも活躍してくれています!

そんな彼女からのメッセージです。
「立命スポ健は、先生方が面白く、楽しくて、
何でも挑戦できることが魅力です。
昨日よりも今日、今日よりも明日。
少しずつ前進していきたいです」

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。


2014.04.26

“生涯学習”って?

教育基本法第3条には、「国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に活かすことができる社会の実現が図られなければならない」と、生涯学習の理念が掲げられています。
学習期の真っ直中にいる学生は、生涯にわたって自己の人格を磨き、豊かな人生を送る…という発想は、きっと?(笑)乏しく、目の前のl授業や課題に四苦八苦していることでしょう。

来年度の就職活動、つまり、現在の3回生から就職活動の解禁時期が現在よりも遅くなり、いま就職活動をしている4回生は、その移行期ということもあってか、比較的内定時期が早まっているように感じます。
その内定者に一貫して話をしているのが、来年の4月に新入生横一線…なんて考えずに、入社後3~4年の先輩と勝負するぐらいのつもりで、入社を迎える前に知識や情報を獲得する機会をつくり、視野をやネットワークを広げる工夫をしてほしいと伝えています。



日常での学習活動は、どうしても「しなければ…」という強迫観念が先立ったり、学習機会をアレンジする我々も「学ばせる」という発想に立ってしまったりすることが多いのですが、まさしく、就職を機にこれから社会へと飛び込む学生は、自らの成長のために、また自身のキャリアを形成するために主体的に学ぶことの大切さやその意味を実感するのかなと思います。願わくば、在学生は、いま気づいてほしいのですが…

「学ばせる・気づかせる・育てる・つなげる・広げる…」といった「○○をさせる」という学習者の主体性をおざなりにした学習ではなく、「学ぶ・気づく・育つ・つながる・広がる…」といった学習者の主体的かつ自発的な視点が「学ぶ」ことには重要です。
相田みつをさんは、「一生感動、一生青春」という詩を残されていますが、これに「一生勉強」を加えたものが、まさに生涯学習の神髄なのではないでしょうか。

Jin

2014.04.25

「考える人」

「スポーツ健康科学特殊講義Ⅲ」という講義を担当しています。
講義の前半回は「多様性」について考え、後半回は「多様性とスポーツ」について考えます。
3回の授業が終わりましたが、テーマは一貫しています。
  1. 障がい とは?
  2. 健常 とは?
  3. 健康 とは?
  4. 「障害」「障碍」「障がい」「しょうがい」 何が違う? 
  5. 障がいがある人は健康ではない? 
初回に投げかけた「障がいとは?」の時点から受講生の頭はグルグルグルグル・・・
コメントシートには、新しい疑問や意見が多く書かれてきます。
今まで考えたことがないという意見が多数あります。他者の意見と異なる意見もたくさんあります。
「傷害」から「障がい」への移行。スポーツをしている人には常につきまといます。

ちなみに・・・国民年金を決められた一定条件支払っていないと、障害者年金は受け取ることができません。一生です。
学生の皆さんは特に、きちんと国民年金を納めているか確認してほしいと思います。

毎授業の前半は、受講生の疑問のいくつかをみんなで考えます。
近くの席の人とたくさん話してもらった後、自主的に発言してもらうことにしています。
挙がらなかった手がぼちぼち・・・恥ずかしく、考えがうまく言えず顔を真っ赤にしながらの発言もあります。
これは、当然。「障がい」について踏み込んで考え意見を述べる機会は少なかったと思います。
残念ながら、「障がい」に関する会話を避けて通りことが当たり前のようになっている日本の社会があります。

この授業では、
  • 考えてほしい。
  • 意見を言ってほしい。
  • すぐ隣に自分とは「異」なる存在がいることを感じてほしい。
  • 「異」は「障がい」かもしれないことを想像してみてほしい。
毎回のコメントシートを読むことがとても楽しみになっています。
正しい答えはどこにもなく、受講生一人ひとりが「考える人」になってほしいと願っています。【A】

2014.04.24

試験的な取り組み

前回大学院での授業内容に関して紹介しましたので、今回は学部の授業(専門演習)について話をします。専門演習(ゼミ)は3回生から開講され、各学生は前年度の秋に行われる「ゼミ希望調査」の結果をふまえいずれかのゼミに所属します。ゼミでの取り組みは様々ですが、少人数(各学年11-12名程度)授業の特性を生かした実践的な学びの場が提供されています。

ゼミは2年間を通して行われますが、最終目標は何といっても卒業論文の作成です。そのため、論文作成に必要な知識やスキルを徐々に蓄積していくことが重要です。ゼミの活動内容は年によって異なりますが、毎年大きなテーマを掲げています。例えば、現4回生は昨年度「プレゼンテーション」に特に力を入れて授業を構成しました。結果として、1年間のトレーニングによって人前で堂々と自分の意見や考えを説明する能力を高めることができたと実感しています。多くの4回生は就職活動の真っ最中ですが、選考過程で行われる面接において威力を発揮しているだろうと期待しています。


4回生になり卒業論文作成に向けた研究が進む中で、今年度は新たに「文章を書く能力の向上」に力を入れています。昨年度の取り組みを通して、プレゼンテーションの能力をある程度高めることができましたので、、今年は新たに「読みやすく洗練された文章を書く力」を養成しようという試みです。さて、文章を書く能力を高めるためには、「たくさん書いて、たくさん直される」これしかありません。。。つまり「文章を添削する」ことが必要です。学生は授業内で数多くのレポートを提出しますが、教員はそれらを受け取り点数を付ければ終わり、、、文章を添削してフィードバックする機会はありません。そこで今年は研究計画書や仮想の企画書を作成する機会を設け、それらを添削する取り組みを導入しています。大学院生への研究(論文)指導ではほぼ毎日この作業を繰り返しているのですが、学部ゼミでは初めての取り組みです。効果は未知数、まずは半年間(?)続けてその効果を確認するといういわば「試験的な取り組み」ではありますが、学生の変化を見届けたいと思います。

ちなみに、文章のチェックはすべて手書きです。原稿に直接、修正箇所を書き込み、それをスキャンして返信するという作業の繰り返しです(去年の卒論指導では文字を書きすぎて、最後に指が痙攣しました)。普段、紙の手帳は使用せずスケジュールはGoogleカレンダーで一元管理、多くの書類や名刺もスキャンをしてEvernoteで保管というデジタル化が進む仕事環境ですが、文章の添削だけは進研ゼミの赤ペン先生方式のアナログでいきたいと思います。

前期の終わりに、この「試験的な取り組み」の成果をブログ内で報告できればと思います。

2014.04.23

世界一大きな授業

こんにちは。Ma34です。

今日は、昨日の専門演習(3回生と4回生合同)で行った「世界一大きな授業」の報告です。


今年のテーマは、「識字と教育」。1時間目では、タイ語や南アフリカの言語で書かれたラベルや求人広告を教材として、「もし私たちが文字を読めない状況だったらどんな生活となるか」を体験してもらいました。生活において当たり前にしていること(看板を読む、必要なものを買う、契約条件を確認するなど)が、当たり前にできず困難を抱えることに改めて目を向けることができたようです。「日本と違って大変だな」というつぶやきに対しては、日本においても識字率は100%ではないことをもう少し考え、夜間中学でのエピソードを紹介しながら意見を交流しました。

 2時間目は、教育支援に関する予算の小ささ、配分先の実態を考えました。(一年の世界の軍事費は175兆円。それに比較して、世界中の子供たちが小学校に通えるようになるために支援金として必要な金額はたったの29000億円。わかりやすいようにリボンの長さで比べると、教育支援に必要な金額はたった29cm。一方で、軍事費は、1750cmで教室をほぼ一周する長さです)。パキスタン出身の16歳、マララさんの国連での感動的なスピーチを見て(One child, one teacher, one book and pen  can change the world! の言葉が有名になりましたね!)教育の大切さを理解するとともに、教育支援にかける予算をもう少しでも増やせないものか…と学生も考えを深めていたようです。

 今回、拙いながらに実践してみましたが、やはり私自身がもっと深く知らないといけないということを感じました。日本の事情ですら、私は自信をもって語れないことに気がつきました。さらにはスポーツ・健康の領域が、こうした平和に関する問題にどのように切り込みを入れていけるのか、ゼミ生と一緒に考えられたら…と思っています。

 

Ma34.

2014.04.22

嬉しい知らせ

Hassyです。


2週間前はこのように咲き誇っていたSAKURAですが、
今は既に次年度に向けて青々としたSAKURAになっています。

朝晩の冷え込みなど、気温としては4月初旬と同じように感じますが、こうしてみると確実に時が過ぎ去っているなと実感します。
最近になってようやく授業など、新年度のリズムが出てきたのですが、やはり1日はあっという間に過ぎ去っています。そんななか、一日やりきった!と思えるよう、毎日頑張っていきたいと思います。

さて、進学予定以外の卒研生は現在就活まっただ中です!
Hassyラボでは、2人のA君が本命から内定をもらったようで、嬉しい知らせです。
なかでもラクロス部のA川君は数社から内定をもらいました。
秘訣は?と尋ねると、面接では「笑顔」そして「堂々と話す」こと。
そして、運動クラブ活動に励んでいるスポ健生の強みだと思いますが、部活を通じた自己アピールをしたということです。
例えばA川君の場合、誰よりも練習し(実際に黒く日に焼けており、それも好印象で指摘されたようです)、結果としてチーム力が向上していったこと、そして、今年からオフェンスリーダーとして戦略づくりに勤しみ、仲間とのコミュニケーションを図りながらより良いチームづくりをしていく、そうした努力、成果が受け入れられたのではないかと、他のゼミ生の前で語ってくれました。
同様に奮闘している他のゼミ生も、彼に続いて就活を成就してくれるものと期待しております。

そして、就活を終えた2人のA君はこれから卒業研究を頑張ることになります。
就活の面接で強調してたであろう(笑)自身の努力・成果を、今度は遺憾無く研究で発揮してもらう予定です!


2014.04.21

ゼミでの研究アイデアメイク

先週のゼミでも、木曜日1限-2限を使って、34回生合同で行いました。

前期のスケジュール、進め方を確認した後に、研究アイデアを練るためのペアワークを行いました。この日は、3回生9名、4回生9名と同数でしたので、トランプを引いてもらい、同じ数字の者同士をペアにしました。


事前に、3回生には「研究対象としたいスポーツ種目、動作」、4回生には「解析手法」をタックシールに書かせておきました。ペアになった者同士が、それぞれのタックシールに書いた内容で、研究を進めたときに、①どんな研究テーマ(タイトル)になるか?、②そこで得られる結果の予想、ならびにその結果から導き出されるメカニズム解明、さらには研究成果の貢献・還元、について議論し発表してもらいました。各ペアとも非常に活発に議論が行われ、20分間のワークでかなり深いところまで議論が進みました。研究のアイデアメイクのきっかけにもなり、先行研究の読み込み方にもつながっていくワークとなりました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

スポ健ファミリーの一員で、もと助教の先生に誕生日のメッセージを送ったら丁寧にお返事を頂きました。准教授に着任され、学生、院生指導にあたるようになり、「スポ健で、各先生の行動をつぶさに観察、勉強してきたことが非常に役にたっています。今は若手の先生の行動が参考になっております。」とのコメントも寄せられていました。ロールモデルの先生が多いのもスポ健の特徴です。

【忠】