Hitomiです。
家も研究室も、引越し準備が整いました。
当初は3月中旬に研究室を空ける予定だったので研究室用のダンボールどうしよう…と悩んでいたのですが、延期もあってなんとか無事に先週配送できました。
「置く場所なかったら、うちの研究室に置いてもいいよ!」と言ってくださった、敦先生、nao先生、本当にどうもありがとうございました!『いざとなったら置く場所がある…』というだけでかなり心が楽になりました。
引越し準備中にぽろっと出てきた着任直後のプロフェッショナル宣言…、みなさん2016年度のもの、覚えていますか?(ちなみに私の証人欄にはウッチー先生のサインが…!ウッチー先生、覚えてます?笑)
着任時、私の密かなテーマは“立”でした。正確に言うと“独り立ち”です。
特任助教の経験があるとはいえ、やはり母校では元指導教官や旧知の先生方に頼りっぱなしで、院生の延長のような気持ちがどうしても抜けませんでした。
それじゃダメだと思ってくださったのか、元指導教官の勧め(尻叩き?)もあって就職活動に本腰を入れたのが約2年半前。
拾ってくださったのが“立”命館。ということで、テーマは“立”です。
英語で言うと“stand”…はっ! (これはほんとに偶然)
そんなわけで、頑張ろうと意気込んだ最初の半年は立って転んで、立って転んで…の連続でした。今考えたら、いきなり立ち上がれるわけないのに無理しすぎです。すっかり心が折れてしまって「大学に行きたくないな…」と思う日もありました。
そんな心境に変化が現れたのは、後期の終わり~1年が過ぎた頃でした。他の先生方と打ち解けて、人間関係がうまくいっていると自覚しはじめた頃です。
「困ったら、この人たちに話を聞いてもらえばいいんだ」
そう思えるようになった頃、あれだけいっぱいいっぱいの状態でやっていた授業も不思議と楽しんでできるようになっていました。「つまらなそうにしているんじゃないか」と恐れて目を逸らしていた学生の表情も、面と向かって見られるようになりました。ちゃんと真っすぐ、真剣に聞いてくれていました。
今、振り返って、改めて「人というのは、支えがあって初めて一人で立ち上がれるんだな」ということを実感します。子どもが初めて補助輪なしで自転車に乗ろうとする時のように、「倒れても大丈夫。助けてくれる人がそばにいる」と思うことがいかに勇気と行動につながるか思い出しました。
ここに来た当初は、「独り立ち」という言葉に対して荒野で仁王立ちするようなイメージを持っていましたが、実際は全然違っていたようです。おそらく本当の「独り立ち」というのは、倒れても大丈夫と思える居場所を自力で見つけること、そして、そこに受け入れてもらうことなんじゃないかなと思います。
それが分かっただけでも、この2年間の経験は私の大きな財産になりました。
“プロフェッショナル”にはまだほど遠いですが、今度は支える側の人間になることを目指して、大きな一歩が踏み出せたはずです。
短い間でしたが、本当にありがとうございました。
自分の専門の枠だけにこだわっていたら、たぶん見つけられなかった職場です。偶然の重なりで…いや、実は何かの運命に引き寄せられたのかも?…とも思いますが、いずれにせよ、スポ健に来ることが出来て本当に良かったです。
…という話を送別会の折に挨拶でしようかなと思っていたのですが、「1,2分で」と言われて確実にオーバーするので止めました。良い判断だったと思います(笑)
文字にしてみたら思ったより恥ずかしかったので今すぐ消したいところですが、せっかくなので宣言通りブログに書き残して出ていきたいと思います。
これで今年度最後の金曜日の記事ですね。
来年度も良き年度となりますよう、祈っています。
Hitomi
No I won't be afraid, no I won't be afraid
Just as long as you stand,
stand by me.