普段何気なく通る学内の周回道路ですが、周囲の植物が確実に季節の移り変わりを教えてくれます。毎年のことながら、この時期、辺り一面に漂う金木犀の何となく甘い感じのする香りに秋の到来を感じると共に、後期の始まりとこれから特に感じる1日の短さに4回生は卒論への“焦り“を感じ始めているように見えます。
今日は第1回目のゼミ、肌の色からも夏期休業中の活躍が推し量れますが、卒業論文の進捗状況はまさに多様そのものといった感じでした。以下のようなテーマ(仮の仮)について紹介してもらいましたが、皆我が身のこと、それなりに真剣に考えているように感じられました。
・集団的効力感とチームパフォーマンスとの関連性について
・笑いの効用~ストレス解消効果の精神生理学的検証
・競技意欲と学生競技引退イメージとの関連性について
・Go/NoGo課題におけるオープンスキルとクローズドスキル選手の特性について~脳波を中心に
・高校部活動における指導者の影響~回想想起とその後のコミットメント
・対人関係からみたパフォーマンスに及ぼす応援の効果について
・試合展開とルーティンがもつ心理的効果について~テニス選手を対象に
・大学陸上競技部における各ブロック長のリーダーシップと競技力との関連について
・楽観主義・悲観主義傾向と競技特性について
・競技選手の原体験と競技継続性とパフォーマンスの関連性について
・サッカーにおけるペナルティーマークからキックまでの心理的動揺とパフォーマンスとの関係について
・運動学習におけるフィードバックのタイミングと内容の違いがパフォーマンスに及ぼす影響について
心理の特性かもしれませんが、テーマだけでなく、方法論的にも臨床から実験的手法ま
で多岐にわたりますが、お互い牽制し合うのでなく励まし協力し合って研究を進めていっ
てもらいたいと願っています。(老ブロガー・ハル)