2017.07.31
[ 2017年07月 ] の記事一覧
2017.07.30
Frederiksberg Hospitalでの実験
先日はコペンハーゲン大学で実施されている臨床実験の見学に行ってきました。いつも行っているBispebjerg Hospitalではなく、コペンハーゲンにある別の大きな病院であるFrederiksberg Hospitalです。
こちらで共同研究をしている医師の先生は肝臓にカテーテル(チューブ)を入れるという特殊な試技が可能で、加齢に伴う栄養障害のメカニズムの解明について、他の研究機関では実施が困難な実験を日々行っています。
Grithは現在Dr. Holmの研究室にいる博士課程の院生ですが、3人の可愛い子供達の母でもあります。3人目の産休から復帰して早速臨床実験を主導しています。
実験の詳細はまだ公開できませんが、高齢者を対象とした運動と栄養介入を用いて、加齢に伴う筋肉量と筋機能の低下を予防する手段を検討しています。
写真は被験者に食べてもらう朝食(主にたんぱく質で、代謝を測定するために安定同位体というアミノ酸が混合されています)、Grithが作りました。被験者の高齢者は”まずい!”って怒鳴ってましたけど(笑)。
この朝食を摂取する前後で、どれくらいの新しい筋肉が生成されるかを評価します。写真でお見せできないのが残念ですが、被験者の高齢男性は体の至る所にカテーテルが挿入されています。でも被験者さんは全く平気な様子でずっと本を読んでました。。
後日、Grithは研究所全体の早朝セミナーで現在進行中のプロジェクトについて発表しました。異なる専門分野からの鋭い質問は僕も”う〜ん、、”と悩むほど。Grithは質疑応答も頑張ってこなしてました。
satoshi
2017.07.29
メンタルトレーニング(1)
インターハイに備え、高校からメンタルトレーニングの依頼があり、2時間ほどの講習を行ってきました。OB会主催でもあり、ここでも校友の方々の母校、後輩に託す思いの強さ、永遠に受け継がれていく絆の強さを感じました。
勝敗を決めるスポーツの世界は、緊張や不安が大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。そのことはまた、チャンピオンも挑戦者(初心者、未熟練者)も同様であり主観的な強さの程度は皆同じといわれております。両者の違いは緊張や不安が高くなるタイミングにあるとされています。試合直前、プレー開始直前あるいは不利な状況でリラックスし冷静な判断が求められる状況で、最も緊張や不安が高くなる選手が多い中、チャンピオン(卓越した選手)は落ち着いた状況判断が可能であるとされています。
やや前置きが長くなりましたが、メンタルトレーニングの導入編では、まず「自分を知る」ことから始めますが、その種目を始めたきっかけ、その時どんな夢を描いていただろうか、今までやってきてどんな楽しいことがあったかを語ってもらった後に、性格、チーム内の人間関係、プレーなどに関する自分の長所について振り返ってもらい、3ないし5個以上をあげてもらいました(プラスに働く心理面)。次に、自分の課題(マイナスに働く心理面)についても同様にあげてもらいましたが、意外とプラス面よりもマイナス面を多くあげる傾向が見られました。もっと自分を信頼し、自信を持たないといけないのですが・・・(謙虚さとも違って)。不安な自分を負かし自身への信頼感につながるのに重要な働きをするのが目標設定です。次回はそのことについてふれてみたいと思います。(老ブロガー・ハル)
2017.07.28
「復習」とは、自分の学習への決着をつけるためにあるッ!
2017.07.27
定期試験中です。
2017.07.26
オランダの夏(その1):学会編
3月に打ち合わせに出かけたときよりは、さすがにいい季節になっていましたが、滞在期間中の1日、2日は薄手のダウンを羽織って過ごしました。
日本の夏からすると、うらやましい気候かもしれませんね。
↓これは、今年3月頃の様子。建物は国立博物館。
↓今回7月の様子。いつの季節も、高いところに上りたがるんですね。
この学会では(でも)、心理学に関する幅広いテーマが発表されました。スポーツの栄養に関するもの、運動の心理的効果に関するもの、脳科学、集団・チームのリーダーシップに関するもの、親子関係に関するもの、がん患者の心理に関するもの等々です。
今回、弾丸ツアーに近い日程になったので、学会初日に行われた自分の発表(や準備)だけでほぼほぼ終わってしまった印象ですが、それなりにディスカッションを楽しんで収穫もあったかなと思います。
次回は、もう少しオランダらしい風景を…!
【表紙の写真】学会のオープニングセレモニーの一幕。
ippo
2017.07.25
京都散策
2017.07.24
1%の力
2017.07.23
バイキング船博物館
先日はデンマークから電車にって西に40分ほど行った街、ロスキレにあるThe Viking Ship Museumに行ってきました。
http://www.vikingeskibsmuseet.dk/en/
バイキングと聴くと、海賊とか少し乱暴なイメージがあるかもしれませんが、実はデンマーク人にとってバイキングはとても身近な存在です。デンマークのどこに行っても、バイキングに関する博物館や砦、お墓など、何かしらバイキングの歴史が目につきます。
Viking Ship Museumには1000年以上前の実際に海に出ていたバイキング船が展示されています。この屋内の施設でバイキングの歴史を知ることができます。博物館は海に面していて、外の景色とマッチしてとてもきれいです。
また屋外では実際にバイキング船を制作しているところを見学したり、木材と工作道具を使って船を作り、水に浮かべて遊べる場所もあり、子どもたちが楽しめる施設になっています。
実際にバイキング船に乗って船を漕ぐ体験もできます。
(写真の船ではこの後実際に帆を張って風力で進んでました)
金槌や釘、ノコギリを使って子どもたちか自由気ままに工作してるのですが、スタッフは別に監視もしてなくて、親御さんが見守る中、自由気ままに好き勝手に遊んでました。ちょっと危なっかしいな、と思う反面、この自由なところもデンマークらいしいな、と感じました。
一番ムキにになって船作ってたのは僕も含めてお父さん連中でしたけど。。
satoshi
2017.07.22
国際スポーツ心理学会に参加して
10日から14日の期間、Sevilla(Spain)で4年に1回の第14回国際スポーツ心理学会International Society of Sport Psychology;ISSP大会が開催され、院生の日比君、林さんと3人で参加してきました。皆それぞれに予定があり、バラバラの旅程でしたが、セビリアに到着し、会場のセビリア大学で、発表を終え、無事帰国することができました。日本からは40名くらいの参加があったように思われます。当地では、かつての教え子の留学生と十数年ぶりに再会でき、旧交を温めることができました。トラブルに遭ったのは小生だけで、セビリアを出てから32時間も要した帰国でした、日比君は航空会社の都合でエコノミーからビジネス・クラス席へ高待遇だったとか。日頃の行いのせい?でしょうか。当地は42℃から45℃で暑いのですが乾燥しており湿気のある日本とは違い、活動のしやすさを感じました。ただ、朝7時はまだ暗く、カフェー(軽食)の開店は9時過ぎ、ランチは14時頃、夕食のレストランは21時からと生活時間の違いには戸惑いました。
写真は、日比君のポスター発表で質問に熱心に応えている様子です。修士論文につながる研究で、The psychological factors of sports injury prevention. スポーツ傷害発生と関連する心理的要因について、集中力、セルフコントロール、無気力、抑鬱性を見出したこと、さらに、勝利指向性と攻撃性の二つの要因に受傷群と非受傷群に有意な差が見出されたことを報告しました。キーノート・レクチャーとも関連のあった研究でもあり、研究結果だけでなく検証しようとしているモデルについても関心を集め、特に発表終了間際には多くの質問者がおり、終了時間をオーバーし片付けが大きく遅れてしまいました。ある質問者からは「D論に匹敵する」ような内容とのコメントまでもらいました。初の国際学会でのデビューで随分自信がついた様子が見られ、今後の活躍が期待されます。