[ 2015年08月 ] の記事一覧

2015.08.31

先週の活動報告

今日は、【みち】先生風に、先週の活動報告してみます。

(月)午前中に研究室で打ち合わせをすませて、京都で研究助成のヒアリング審査。運動指導によって多世代の交流と健康を促進することを考えている指導者の方が提案した申請書に、参画していて、ヒアリングに同席しました。その指導者の堂々と、ハキハキした発表に、私も元気をもらいました。プレゼン10分、質疑10分。もちろん時間厳守です。ヒアリングの結果は1週間後に発表とのこと。指導者の方と講評しあって、そのあと東京へ移動。

(火、水、木)【aknr】先生が書いていますように、国士舘大学で体育学会があり、専門領域のキーノート、一般発表、学会企画のシンポなどに参加して、情報を入手してきました。この学会期間中に大型助成の話題も聞きつけ、関連しそうな先生方とも懇談しました。夕方から夜は、night scienceといわれるように、ネットワーク構築とよりフランクで深いディスカッションを行ってきました。

(金)午前中は、東京ビックサイトで文科省主催による「産学官による未来創造対話」 というテーマでの基調講演、パネルディスカッションがありました。アメリカの大学の例が紹介されており、民間資金(民間財団)が大学改革に大きく貢献したこと、さらには大学そのものがアントレプレナー(起業家)にならなければならない、ということをスタンフォード大学の事例から紹介されていました。そのあと、東京ビックサイトでJSTフェアが開催されていて、COI拠点(アクティブフォーオール拠点) のブースがでていたので立ち寄ったところ、ある国会議員の先生が見学に回られていて、タイミング良く説明する時間をもらいました。ほんの5分ほどでした。如何に短時間でインパクトを与えて説明できるようになるか、まだまだ腕(いや話術)を磨く必要を感じました。この後、大学に戻り、博士院生と打ち合わせ。

(土)朝に身体をほぐしてから、たまった仕事の整理。申請書の構想・アイデアメイク。

(日) アスリートパフォーマンス研究会の日。健康運動指導士などの更新講習会対象のプログラムにもなっています。今回の内容は、「SSCトレーニングの理論と実践」F谷先生、「高齢者のためのトレーニングの理論と実習」O松先生、「パワートレーニングの理論と実習」 F原先生。いずれも最新のデータを入れた内容で、参加者は大満足でした。(写真)

先週同様、今週も力一杯の一週間になりそうです。体調の管理が何より大事です。皆さんも、季節の変わり目ですのでくれぐれもご注意ください。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
体育学会のシンポジウムで、卓球協会の宮崎先生(JOCエリートアカデミー総監督)の話しが非常に熱いものでした。トップアスリートを育てるのに、「情熱、本気、戦略、情報」が指導者に必要であることを示唆した内容でした。
【忠】

2015.08.30

アメリカ便り (45): Ineligibility

いよいよ八月も終わりですね。
皆様いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校では、
明日8/31から新学期が始まります。
新学期と言うことは、新入生が入学してくるので、
新入生に関するニュースを紹介したいと思います。
(http://www.diamondbackonline.com/news/article_ba6be7a4-bc50-11e4-b4ec-277ed207db3b.html)

アメリカでは、カレッジスポーツが非常に盛んで、莫大な金額が動いていることを
この項でも紹介しましたが、盛んすぎるが故の、弊害も生まれています。
その一つが、カレッジスポーツの学生が、活躍してプロになるために、
学業をおろそかにしてしまう場合があるという事です。

日本の大学でも、「文武両道」が謳われていますが、
なかなか実践するのは大変な事も多いと思います。
立命館大学は、取得単位の基準を下回ると、
試合に出られないというシステムを取っていますが、
このようなシステムが無く、学生がクラブ活動ばかりしている
大学もあるのではないでしょうか?

アメリカでも、この問題は非常に深刻になっており、
色々な対策が取られてきました。
メリーランド州立大学でも様々な対策が取られ、
Academic Support が一つのキーワードとなっています。
http://www.umterps.com/SportSelect.dbml?DB_OEM_ID=29700&SPID=120731&SPSID=716403&KEY=

アメリカの大学で、どのようなアカデミックサポートが
実践されているかを知るためには、以下の本がとても参考になります。
岩波ジュニア新書ですので、お近くの図書館に所蔵されていると思います。
「ライフスキル・フィットネス――自立のためのスポーツ教育」
吉田 良治 (著) 2013年  (岩波ジュニア新書) で書かれています。
ぜひスポーツ健康科学部で学びたいという学生やその保護者に読んでもらいたい一冊です。


(画像は、amazon.co.jp より引用)

今回提案された対策は、一番人気の高いアメフトとバスケットで、
新入生に学業を優先 (education first) させて、
一年生の間、試合の出場資格を停止 (ineligibility) 出来ないかという
アイデアが、Big Ten リーグで出ているというものです。

もしもこれが実現すると、新入生にとっては、学業優先にはなって
よりスムーズに学業に向かえると思いますが、
試合には出られませんので、モチベーションの低下が起こるかもしれません。
試合に出られないなら、Big Ten の大学には進学しないという学生も出てくるでしょうから、
その場合、他のリーグよりも、レベルが低くなるという可能性もあります。
それでもなおこのような対策が話し合われるという所に、アメリカの
カレッジスポーツの現状が垣間見える気がします。

現在、まだこの件は検討段階ですが、もしも実現した場合には、
当然上位団体の NCAA でも、実施されると思います。
この話がどうなるか注目したいと思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#45>>
英語では、学業優先は、"education first" と言います。
GPA (grade-point average) で、3.7以上を達成した「文武両道」の学生は、
"Distinguished Scholar Award" を受賞することが出来ます。
今年度は、23名の学生が受賞しました。
(http://www.umterps.com/ViewArticle.dbml?SPSID=716403&SPID=120731&DB_LANG=C&DB_OEM_ID=29700&ATCLID=210187351)
日本の大学でも、競技成績を表彰するだけでなく、
「文武両道」に努めた学生を表彰していく必要があるのではと思います。

2015.08.29

今週の活動と日常

いつもどおりの今日の写真の解説から。
天井川であった(旧)草津川を国道1号線が抜けているトンネルです。
このトンネルは、戦前に開通して、80年ばかり経っているとか。

そしてこのトンネルは、撤去され、ここから西の方の草津川の跡地には、
公園などができていきます。
ただいま、撤去工事中で、このトンネルを見れるのも、あと少し。
ちなみに、元の草津川は、別の方に水を流すように付け替えられました。


そんなこんなですが、今週の活動を若干。

今週は、ちょっとだけ色々あって、その事から。
(そういえば、30分ぐらいの時間合わせに、車でコンビニの駐車場って便利ですね(笑))


火曜日の午後は、子育て世代の住みやすさってなんだろう?
という草津市のワークショップに行ってきました。
行った、というよりも講師の一人だったのですが。
今回、市の職員の方にがんばっていただき、台風の強い風が吹いているにもかかわらず、
事前申し込みをされた方の欠席がゼロ、というびっくりする状況でした。
特に、小さなお子さんを連れてこられたお母さん方も、欠席なしで参加。
皆さんがワークショップの中で、

自分の経験から大切なこと、
他のお母さん方にとって大切なこと、

こんな事を、市の職員と一緒にいっぱいアイデアを出していらっしゃいました。
アイデアを出していらっしゃる間は、私はグループに入っていませんでしたので、
子どもと一緒に遊んで(遊ばれて?)いました(笑

終わってから、色々と考えて、行動して、変えていかなければいけないこと、
って多いなぁ、とつくづく思いました。


そして木曜日は大津市の協働事業提案のプレゼンテーションをして、JHCへ。
JHCは前にも書いたかと思いますので、とりあえず、とばします。

大津市の協働事業提案のプレゼンテーションですが、
大津市保健所とリスクコミュニケ―ターを養成しよう、というプログラムです。
リスクコミュニケ―ターと言うのを聞き慣れない人も多いと思いますが、

簡単に言えば、
食品の衛生・安全に関わって、リスクを知り、それを人に伝える事ができる人、
のことです。

プレゼン10分、質疑10分でしたが、久々に評価されて、それで通るかどうかが決まる立場になって、
試験を受けている気分で、ちょっと悪い方の緊張をしました。

この後、東京に移動しなければならず、結果は新幹線の中で、
保健所の人からのLINEで、まず知らされました。
通った、と言う事で嬉しい半面、詰めなきゃならない事が増えた、
という思いもあり・・・です。

ただ、ゼロベースで考えて、実行していける企画ですので、
保健所で申請する予算が降りて、2016年度からやり始めたら楽しいだろうなぁ、
と思っています。

長さが、だいぶ長くなったので、このあたりで。
しかし、活動報告って、けっこう長くなる?
困ったら、このパターンが・・・(今週時間に余裕があってこれぐらいの長さだから・・・)

ではでは。
写真募集中!写真募集中!写真募集中!くどいって??今週も、おうみんちに行って、フェリエでワークショップ、保健所で打ち合わせ、大津市役所でプレゼン、東京キャンパスで講義・・・でも、写真を撮り忘れたまま・・・来週が山かもしれません(笑)、あ、あおばな館・・・休みのあおばな館・・・だめか・・・

2015.08.28

体育学会@国士舘

日本体育学会第66回大会に参加してきました。会場は国士舘大学世田谷キャンパスです。新宿駅から電車で10数分、駅から徒歩10分位という好立地に綺麗なキャンパスがあります。以前の日本バイオメカニクス学会大会の時以来、学会でお邪魔するのは二度目となりました。

日本体育学会は「体育」に関する分野を広く包括する学会です。体育哲学、体育史、体育社会学、体育心理学、運動生理学、バイオメカニクス、体育経営管理、発育発達、測定評価、体育方法、保健、体育科教育学、スポーツ人類学、アダプテッド・スポーツ科学、介護福祉・健康づくり、の14の専門領域のセッションと、学会本部企画・大会組織委員会企画・共催企画がプログラムを構成する大きな学会です。今回は3日間にわたって開催さました。スポ健の先生方や学生さんも多数参加されていました。とはいえ14の専門領域がほぼ同時進行するためアチコチ見て回るのは中々大変でした。幸いにも隣の部屋(運動生理学)で行われた moto 先生のシンポジウムは聴講することができました。

前述の通り体育学会は大きな規模で行われますので、これを機会に同窓会を開催される先生方が多い模様です。スポ健の4つのコースも全て専門領域の範疇に含まれると思いますので、現在院生の皆さんも将来そういった機会があるかも知れません。私はと言うと、今回体育学会のタイミングに合わせて企画された恩師のF先生の還暦祝いに参加させて頂きました。懐かしい面々に会うこともでき、非常に楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

学会は勿論自らの研究を発表したり、情報収集をしたり、ディスカッションをしたりする場なのですが、ネットワーキングをする場としても非常に重要なので院生の皆さんは良く覚えておいてください。共同研究にしても全く知らない人と組むことはリスクを伴いますので、お互いの人柄の理解は矢張り大切です。研究員や教員のポストを探す際は尚更です。研究発表の場面のみならず、懇親会等の場でも気の利いた振舞いや発言が出来る様日頃から研鑽してください。

来年は日本バイオメカニクス学会大会を立命館大学で開催します。昨年9月から実行委員会を組織し、着々と準備を進めて来ています。良い大会と出来る様万全の用意をしようと思います。実行委員をお引き受けくださった皆様、何かとお手数をお掛けするかと存じますが、引き続きよろしくお願い致します!(学生さんのアルバイトも近々お願いさせて頂くと思います。よろしくご協力ください!)


2015.08.27

日本スポーツ栄養学会第二回大会

先週末、7月に開催された日本スポーツ栄養学会第2回大会の運営を行ったスタッフによるお疲れ様会がありました。その学会で、It's meは特別講演をさせていただきました。講演名はタバタトレーニング-その理論と発展-”でした。 そこでは、実際のタバタトレーニングをスポーツ栄養士の方々に知ってもらうために、このような講演では珍しいことですが実技を行っていただきました。その①として、実際にスピードスケート選手として本当のタバタトレーニングをやっていたオリンピック出場経験のある高崎健康福祉大学出身のSmall fieldさんに自転車エルゴメータ(フィットネスクラブにある動かない自転車)を用いて、スピードスケート選手が行う方法で行っていただきました。最初は、それほどではありませんが、見る見るうちに彼女の表情がきつくなり、所定の回転数に追いつけなくなり、疲労しながらも必死に自転車をこぎ続け,最終的にはもう一歩もこげなくなり、疲労困憊に至るという、見ていてもかなり息苦しくなるような本当のタバタトレーニングをやっていただきました。競技力向上には、より高い強度でトレーニングすることが必要です。したがって、スポーツ栄養士の方々の役目は、スポーツ選手がより質の高いトレーニングができるよう食事面からサポートすることです。そのためには、オリンピックを目指すようなスポーツ選手が、実施しているトレーニングの厳しさをスポーツ栄養士の方々に知ってもらう必要があります。ぎりぎりの状態でトレーニングをがんばっている選手の姿を見て欲しかったのです。

一方、一般のヒトが健康増進のために自宅でも手軽にやれる自体重を用いたタバタトレーニングを同じ大学のWood village先生とRound mountain先生にやっていただきました。ビデオを見ながら行うのですが、これも、かなりきついトレーニングであり、いつも活発なWood villege先生も足が上がらなく、声もでなくなっってしまいました。久しぶりに行ったと言うことでしたが、ほんとにがんばっていただきました。スポーツを知るために、自ら実践するスポーツ栄養士の鏡です、お二人は!。 休息を入れて350秒の短い運動ですが、かなりきついトレーニングです。終了時は、フロアーの方々から思わず拍手がありました。




スポーツとスポーツ栄養、競技者とスポーツ栄養士が、お互いに理解して、今後、両者の関係が発展し、さらに児童・生徒の身体活動量の増加、成人の体力増進に関連した食事サポートと身体活動・運動・スポーツに関連して守備範囲の広いスポーツ栄養士の方々の活動が発展していくことを祈念しています。

写真を撮っていただきました吉ab村様ありがとうございました。

2015.08.26

季節のたからもの。

<RecOだより125>

 残暑お見舞い申し上げます。
 台風の影響で少し収まった暑さですが、どうやら月末からはまた戻ってきそう、とのこと。

 今年の猛暑、食欲を落としてしまった人もいるかもしれません。
 アスリートの大切な夏対策の一つでもある「食欲増進」。
 その基本は「おいしそう、食べたい!」であり、その大きな力となってくれるのは、その土地の季節の食材、食文化です。
 
 関西に来て、夏の定番となったが、鱧(はも)。
 関東にいた時には、名前は知っていても、高級そう、というイメージばかりで、なかなか口にする機会がありませんでしたが、こちらでは夏場、湯引きしたものが、パックに詰められ、日常的にスーパーで売っているのを見て、感動しました(決して安価ではないですが・・・)。

 京都の祇園祭り、大阪の天神祭りには欠かせない、ということも、こちらに来てから知りました。
 関西では、歴史、風土に根付いた、夏には欠かせない味わい、です。

 豊な魚という字の通り、味わい豊かな鱧ですが、その「お顔」はなかなか鋭く、ちょっと驚きます。
 また、おいしくいただくためには、あの独特な「骨切り」が必要。
 古くから「三寸を二十四に包丁する」と言われ、専門の技術を要します。
 鋭い表情に屈せず(笑)、「骨切り」の技術があってこそ、いただける、あの味わい、ということです。

 たんぱく質が豊富で、うなぎに比べると低脂肪、脂溶性ビタミン類も含みます。
 湯引き(落とし)、白焼き、蒲焼き、天ぷら・・・どれもそれぞれに、捨て難いおいしさ。
 暑さのストレスから、そうめんにすいか、かき氷・・・と、食欲の減退と共に、たんぱく質源が不足しがちな夏には、とってもありがたい季節のたからものです。
 ab

2015.08.25

学部生の論文が海外雑誌に掲載!

 先日、Motoのゼミ生4年生のH居くんが2年生から始めた研究内容を英語の論文を書き、海外の雑誌:Hormone and Metabolic Researchに掲載が決定しました!

 H居くんは2年生の時にスポ健の先生の研究の活躍や先輩が実験や研究している背中を見て、自分も研究者になりたい!という思いでMotoと研究を始めました。研究は簡単ではありませんが、自分や世間の疑問や課題点を解決するきっかけになるという意味では非常にやりがいはあると思います。H居くんは、生活習慣病に対して、運動やサプリメント摂取によって効果的に予防・改善させたい!という気持ちで研究を行っています。今回の研究内容は、運動は筋でエネルギーを多く消費し、脂肪をよく燃焼します。その機序に性ホルモン(特に男性ホルモン)が関係していることや運動だけでなく、あるアプリメント摂取によってだけでも脂肪の燃焼を増加させることを明らかにしました。つまり、太った人に急に運動させるのでなく、まずはこのサプリメントを摂取して、体重を少し軽くしてから運動をしましょう!という結果です。これを英語で論文を書き、海外で認められたことは素晴らしいと思います。


 将来、研究者の卵から大きく世界に羽ばたく人材がスポ健から出てくることを期待しています!!

Moto

2015.08.24

JISSインターンシップ

先週、JISS(国立スポーツ科学センター)へ行ってきました。【moto】 先生をはじめ、多くの先生方が訪れているところです。学部生、院生の行きたい職場の一つです。

今回は、インターシップで1週間、JISSで過ごす、ゼミ生の絵pearさんの激励とハイパフォーマンス・ジムの見学です。

絵pearさんは、初日から、選手サポートのための計測実験での手伝いでした。大型トレッドミルの上を、クロスカントリースキーのジュニア代表選手がローラースケートを履いて、自ら疲労困憊まで追い込んでいきます。運動強度と血中乳酸値、最大酸素摂取量(It’s me先生が紹介していたもの)を計測します。その記録補助を絵pearさんが行っていました。トップ選手の実験現場に立ち会えたことは、大きな経験になったことでしょう。選手にとっては大きな負担がかかる計測です。多くの人手もかかります。その分、精度の高いデータを取得して選手にフィードバックする必要があります。そのような、はかる側もはかられる側も“真剣勝負”の雰囲気は、なかなか言葉では伝えづらく、空気感も含めて皮膚感覚で体感するのが一番です。インターンシップならではの経験になったでしょう。

ハイパフォーマンス・ジムは、この設置を企画した石毛先生に紹介してもらいました。一見したところ多くの機械がならんだ、大きなトレーニング体育館です。でも個別の設備、機器をのぞくと、独自開発された装置がゴロゴロと配置されています。石毛先生が紹介してくれているのは、「投げ」動作のマシンです。投げのときに、一旦、腕を引いてそれから前へ振り出します。筋肉を一旦引き伸ばして縮めるstretch-shortening cycleによって動作を行うのですが、そのときにstretchの負荷を大きくしたり、いろんな刺激が与えられるように工夫されています。持ち手のところも交換できるので、野球、槍、ラケットなどに対応できます。

また、正面にモニタのあるウエイトトレーニングのプラットフォームには、映像、床反力などのデータがトレーニング中に計測され、モニタにリアルタイムでフィードバックされます。フォーム、運動強度などのチェックが即時に行えるようになっています。もちろん、これらのデータはサーバーに蓄えられて、あとでじっくり見直すこともできます。この施設のコンセプトは、トレーニング現場とスポーツ科学の融合と聞きました。選手がここでトレーニング、リハビリを行い、そのサポートを研究者が行うことで、選手、コーチ、研究者が自然と交流する、そのことでイノベーションがおこる。そして、ここである程度システムができた装置は、通常のトレーニング施設へ移行され、空いたところで新しいイノベーションの種を育てる、という説明を石毛先生から伺いました。まさに、イノベーションを起こすために、ニーズ、シーズ、そしてコラボがなくてはならないことを、このハイパフォーマンス・ジムの見学から学べました。2020東京大会では、このような日本の新しいスポーツ科学のサポート・貢献、イノベーションも世界に発信されて行くでしょう。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
そろそろ教員採用試験の2次試験(実技、面接など)があります。その実技試験対策に、【shine】先生が暑い体育館で、熱い指導。ご苦労さまです。全教職員の熱い期待を受けて、受験生は頑張って!
*先週土曜に、ちらっと出演した(「凄(すご)ワザ」)を見たよ、と教職員、教え子からも連絡をもらいました。さすが、NHKと思っております。後編にもチラッと出ます。8/29土曜日午後8:15-8:43、NHKです。良かったらご覧ください。
【忠】

2015.08.23

アメリカ便り (44): Running Safe

日本ではお盆休みも終わり、通常モードに戻っていると思いますが、
皆様いかがお過ごしですか。

今回は、メリーランド州立大学カレッジパーク校の
Department of Kinesiology (運動生理学科)を紹介したいと思います。
http://sph.umd.edu/department/knes

本学科は非常に高い評価を受けており、
大学院プログラムは、全米で3位にランキングされています。

この学科には、非常に精力的に研究をされている
スポ健のMitsuo 先生 も、2011年度に在外研究に来られていました。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=162
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=151
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=95

先日、この学科の大学院生と教授が中心となって、
大学構内でランニングする際に、どこが危険かというマップを作りました。


(http://sph.umd.edu/news-item/kinesiology-student-projects-help-runners-stay-safe-encourage-people-broaden-view-exercise)

こちらの構内は、緑も多くてとても気持ちよく、
ランニングする人が非常に多いのですが、
キャンパスが広大で、オープンなため、
時間帯によっては、安全性の低い場所があります。
そこで運動をする人が、心配なく運動できるように
マップが作られたというわけです。
ちなみに地図の赤い部分は、危険地域です。
私も立ち寄らないようにしています。

アメリカの大学は良いところも多いのですが、
治安という意味では、日本の大学の方が良いですね。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#44>>
学科の HP に、本学科のミッションが書かれています。
スポ健と同じく、幅広い学際性が謳われています。
"At a time when the nation is witnessing an obesity epidemic,
enjoys watching sport more than playing sport,
and has an aging population at risk for falls,
Kinesiology brings together individuals with backgrounds
in physiology, psychology, sociology, communications,
history, engineering, education, and neuroscience
to work on these and many other important public health problems. "
「アメリカ国民が、肥満症候群に見舞われ、スポーツをするよりも
テレビ鑑賞を楽しみ、転倒の危険性のある高齢化の進む時代において、
これらの問題ならびに他の多くの重要な公衆衛生の問題に立ち向かうため、
運動生理学科は、生理学、心理学、社会学、コミュニケーション学、
歴史学、工学、教育学、神経科学のバックグラウンドを持つ人間を統合する。」
http://sph.umd.edu/department/knes/about-us

2015.08.22

夏休みの就職活動

さて、本日の写真は、東京キャンパスの入口の写真。
JHCでお世話になっている場所です。

ちなみにこの写真を撮ったのは、22時半ぐらい。
なかなか遅い時間でした・・・


それはさておき、夏季休暇中ですが、みなさん、どう過ごしているでしょうか。
私は日々、遅くまで仕事をしています・・・
なぜか授業がないのに、仕事時間が長い・・・不思議です・・・
今もこのブログを書きながら、裏でエクセルのセルの置換。
空白を0にするのに、データ数が多いので、ものすごい時間が・・・
1時間ぐらいかかりつつ、まだ終わっていません。


そんな事もおいておいて、そうそう、違う話。
昨日、東京キャンパスで、就職に関わって、
お盆の期間中のキャンパス利用者がどれぐらいいたのか、聞いてみました。
けっこう多かったようで、今年の就職活動の傾向を示しているような気がしました。

先日、新聞で、誰も大変になっただけだよね、という記事を見ました。
ただ、1年で変えることはできないので、来年も継続させる、との事です。
期間が変わった事が、だいぶ影響しています。

また、OBの新卒採用担当者と先日会った時に、ちょっと会話しました。

「夏はどう?」
と聞くと、
「夏の間に休みは取れません」
と言われました。
夏季休暇は、9月に入ってからゆっくりとるとか。

4回生を含め、一部にとても負担がかかっているなぁ、と思います。
ただ、あちこちに行っていても、
昨年までのように、
「あ、就職活動!」
というフレッシュな感じをした人はほとんどおらず、
なんとなく、長期にわたると、4回生からもフレッシュさが消えるものだ、
と妙に感心したりもしています。

次に4回生ゼミ生と会うのは、9月の末ぐらい。
それまでに、良い結果が出ている事を期待しています。
とは言っても、前期中でほぼ全員が内々定をもらっていたりもするのですが・・・

なんとなく、いつも以上にまとまりがないですが、
このあたりで。

ではでは。
みち
見えない字コーナーで、最近良いネタがありません。このコーナーまで募集したらダメだろうなぁ・・・ちなみにブログテーマと掲載希望写真は、まだまだ募集中です!