[ 2018年07月 ] の記事一覧

2018.07.31

野菜の共生

「異常気象」「災害級の猛暑」
このことばを聞かない日はないくらい、暑い日が続いています。
人への影響は、連日の救急搬送の多さなどからもはっきりとしています。

5月にも書きましたが、早い時期での例年からの気候の変動(ずれ)は、
野菜の成長にも大きな影響を及ぼしました。

例年であれば、
オクラは、暑さのせいで上に上にと成長し、横芽を多く出さずすでに終了。
バジルは、巨大な葉となり、やや硬め。
豆類は、葉が焼けてしまい、実がならず。
ナスとしし唐は、背が伸びないまま、実の色も濃くならない。
とうもろこしは、背がぐんぐんと伸びますが、受粉と実の成長がちぐはぐ。

今年は、とにかく野菜へのダメージがひどく、例年通りの収穫は、きゅうり
とゴーヤくらいです。また、例年にはないよい出来は、トマトです。
収穫は減少ですが、家で消費するには十分すぎるくらいあるので、毎日毎日
近所のお家へ、せっせとおすそ分け歩きしています。

どの野菜も苦戦をしていますが、今年の新しい試みにより、ナスとトマトが
背丈は伸び悩んではいるものの、病気にかかっていません。それは…

種を蒔き、芽が苗へと成長し、ポットから地植えに定植するときの工夫です。
それぞれの苗の根と同じスペースにネギを一緒に植えました。
ネギを一緒に植えることで、ネギの根とそれぞれの根が地中で絡みあうことで、
ネギの殺菌作用がナスとトマトを病気から守ってくれるのです。

ネギは、ナスやトマトの根と絡み合うことで、より強くたつことができます。
また、ナスやトマトの枝や葉が、ガンガンの直射日光を遮り、柔らかいネギ
になります。お互いがお互いの強みを発揮し、お互いを守っているようです。
他にも、トマトとバジルも、互いを認め合い、ばっちり共生しています。

人間界ではなかなか実現しない「共生」ですが、野菜の世界ではいろいろな
形での共存、共生が成り立っています。自然界から学ぶことは多いですね。

2018.07.30

総長報告 相撲部 野崎さん

スポーツ健康科学部4回生 野崎さんが、
第6回全国学生女子相撲選手権大会(女子インカレ)にて
見事に、団体優勝、ならびに個人優勝しました。

      

常任理事会の冒頭に、総長報告という形で、祝辞を受けられました。
(またそのときの挨拶も見事でした)

         

本当におめでとうございます!

怪我との闘いもありながらも見事に乗り越えての優勝です。

次は、いよいよ全日本チャンピオンへの挑戦です。

大学生最後の年、是非、大きな目標をつかんで欲しいと願っています。
(そのときの総長報告も楽しみにしています)

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
1期生の卒業生、下崎くんが来てくれました。
        
本学部、初のATCです。現在もアメリカの大学でATCとして頑張っています。身体は学生のころより二回りは大きくなっています。ATCとしても同様に大きく成長することを期待しています。
【忠】

2018.07.29

卒業生からの嬉しいメッセージ

7月も終わりが近づいてきました。昨年度の学部や大学院の卒業・修了生も社会人となり3ヶ月以上が過ぎました。入社後は研修期間が続き、7月中旬頃から配属部署が決まるケースも多いようです。そのため、今月に入ってから卒業生数名から「配属先が決まりました!」という連絡を相次いでもらいました。メールの文章を読むと、「新たな環境で力強く前に進んでいる様子」「日々、悩みながらも目の前の仕事に頑張って取り組んでいる様子」などが目に浮かびます。

ある卒業生からもらったメールの中で「大学は自分の原点というか初心に帰れるような、大事な場所であるのでまた伺います。」という文章がありました。非常に嬉しいメッセージでした。2010年4月の学部設置から9年目に入っていますが、大学(インテグレーションコア)は多くの卒業生にとって「初心を思い出せる場所」「エネルギーをもらえる場所」なのかもしれません。卒業生が大学を訪れた際には、帰り際にはエネルギーを充填できるように笑顔で迎えたいと思います。逆に、卒業生・修了生には、社会人として感じたこと、経験したことを学部の後輩(現役のスポ健生)に伝えて欲しいと願っています。

前回のShino先生のブログで紹介があった通り、木曜日に大学院博士課程前期課程1回生を対象にした研究構想発表会が行われました。自分の研究を進める上で、専門性や分野の異なる教員・大学院生とディスカッションを行う機会は貴重です。当日は2つの会場にわかれてポスター発表を行ったのですが、至る所で良いディスカッションが行われており学会のような雰囲気でした。研究科に関わるメンバー全体が力を合わせて、それぞれの大学院生の研究力を高めていこうとする姿勢は、スポ健の伝統でもあり強みであると常々感じています。

ちなみに、7月末〜8月上旬にかけては「修士論文中間報告会(博士課程前期課程2回生対象)」「D1研究構想発表会(博士課程前期課程2回生対象)」「D2研究中間報告会(博士課程前期課程2回生対象)」「D3研究成果報告会(博士課程前期課程3回生以上対象)」と研究報告会のラッシュです(笑)。そしてはその後はオープンキャンパス、そして定期試験の採点(成績処理)とお盆前までは慌ただしい日々が続きそうです。



GOTO

2018.07.28

スポーツ指導者研修会

先日、公益財団法人日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格を更新するため
公益財団法人京都府体育協会主催の義務研修会に受講者として参加してきました。

日本スポーツ協会の指導者資格を保有者を対象にしていますので
参加者の大半は、日ごろから何らかの競技に携わる指導者になります。

私は「ジュニアスポーツ指導員」の資格保有者なのですが
これまで競技の指導経験は皆無で、
それどころか、そもそも身体能力には全く自信がありません。

では、なぜ資格を取ったのか。
それはある競技に起きた重傷事故に携わったことがきっかけです。
その事故は、スポーツに関わっている私に、
様々な問いかけをもたらしました。
無力だなとも思いました。
当時は大学院で学ぶことも全く発想になく、
スポーツ健康科学部のような学部も少なかったと思います。
しかしながら、スポーツに関わるものとして、
何か学ぶことを始めてみようと思い、行き着いたところが
ジュニアスポーツ指導員の資格でした。

ジュニアスポーツ指導員の資格取得は、
ハードルが高いものではありません。
しかしながら、それまでスポーツ科学の知識が皆無であった私にとって
大学院への進学後、資格取得で得た知識は、少なからず役に立ちました。
また、重傷事故に携わっていなかったなら、
文理融合への拘りもそれほど強くなかったかもしれません。

今では、ジュニアスポーツ指導員のテキストを参考に授業を構成したり、
マネジメントの視点から資格取得に必要な授業を担当する機会にも恵まれています。
そのような立場で参加する研修会はこれまでと違う気づきもありました。
今回京都で受講した研究会は、「アンガーマネジメント」と
「PEP TALK(本番前に使う激励のショートスピーチ)」をご専門にされた先生方の講義でした。
スポーツの指導者以外の立場でも大変役に立つ興味深いお話で、
各2時間の講義があっという間に過ぎました。

2007年に資格を取得してから、はや10年。
この間、スポーツに関わってきていましたが、
その関わり方は毎年毎年新しいことと変化の連続です。
資格の有効期限は今日の更新後、4年間で、次の資格更新のためには
資格有効期限の6か月前までに新たに研修を受ける必要があります。
今年入学した1回生は社会人になっています。
その頃、私はどのようにスポーツに関わっているのでしょうか。

日本スポーツ協会の指導者資格はジュニアスポーツ指導員のほか、
様々なカテゴリー、レベルがあります。
詳しくは日本スポーツ協会のホームページにてご確認ください。
http://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid202.html


撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。



#PEP Talkの好事例は立命館大学のパンサーズ
#特別協賛は大塚製薬株式会社
#冷えたポカリスエットをいただきました
#初めて京都で受講
#帰り道で迷子になり、京都タワーの写真を撮る

2018.07.27

テスト監督と言語学の話その二

皆さん、こんにちは。金曜の嶋村です。本当はもう少し早くブログを更新できたらいいのですが、ネタがないやら忙しいやらギリギリにならないとできないやらでいつも遅めの更新になってしまいます。。。


さて大学は今テスト期間ですが、僕も昨日と今日でテスト監督のお手伝いをしてきました。立命では教員がテスト監督を分担して担当することになっております。今日は3回生の人が多い授業のテストだったので去年 P の担当をしていた学生さんがたくさんいました。テスト前にもかかわらず監督の先生方や学生さんに写真撮影で協力してもらいました。ありがとうございます。なんだかテスト前とは思えないくらい和やかな雰囲気ですね。テスト、みんな通ることを祈っております。



さて前回に引き続き言語学ネタで今週も書きたいと思います。前回では我々が持っている言語知識は潜在的であるということを言いました。つまり明示的に現れることがないような知識であり、それを我々は知っているんだけれど、なぜそうなっているかは説明できないものです。今日はもう少しその話をします。先週は疑問文の文法性の話をしましたが、例えば他にも以下の使役構文の格助詞(に・を)に関して同じことが言えます。


(1) 太郎は花子に走らせた。

(2) 太郎は花子を走らせた。


(1) と (2) の文では「太郎」が「させる人」であり「花子」が「させられる人」です。前者を Causer と呼び、後者を Causee と呼ぶことにしますね。さてこれらの2文から分かるように Causee は直接目的語を表示する「を」または間接目的語を表示する「に」を伴って現れることができます。ところが、使役化される動詞が (1)/(2) のように自動詞(「走る」など)ならいいのですが、目的語をとる他動詞(「ケーキを食べる」など)にすると「に」しか使うことが出来なくなります。* は非文法的な文を表します。


(3) 太郎は花子にケーキを食べさせた。

(4) *太郎は花子をケーキを食べさせた。


なぜこのようなことが起こるのでしょう。ちなみにこれと似たような現象がフランス語にもあります。フランス語で「に」に相当するものには、前置詞 à を使います(代名詞でない場合)。そして、「を」に相当するものは、代名詞でない限り顕在的に現れません。なので英語と同じですね(「彼を」は him ですが、「ジョンを」は John です)。フランス語の使役構文は英語の make に相当する faire を使って作られます。faire + 自動詞 partir 「出発する、去る」は、Causee を直接目的語として表示し、Causee は間接目的語として現れません。これは少し日本語と違いますね。日本語はどちらでもいいので。。。


(5) J’ai fait partir Jean.(私は Jean を出発させた。)

(6) *J’ai fait partir à Jean.(私は Jean に出発させた。)


似ているのは他動詞の場合です。すなわち、Causee を直接目的語として表示できないのです。


(7) *J’ai fait manger le gâteau Jean.(*私は Jean をケーキを食べさせた。)

(8) J’ai fait manger le gâteau à Jean.(私は Jean にケーキを食べさせた。)


まあ他にも色々日本語とフランス語の使役構文の違いがあるのですが、ここから言えることはどうやら他動詞をベースに使役構文を作ると Causee を「に」で表示できないということのようです。このような決まりが我々の言語知識には働いていますが、問題はなぜか?ということなんです。もちろん単純に『一つの文の中で「を」を2つ(以上)使ったらダメなんだよ』と言っちゃえば済む話ですが、これは、


(9) 太郎があの車を持っている人を知っている。


みたいな文があるので、早速この説明はダメになります(「文」という語の定義も大事になってきます)。もちろんいろんな説明方法が考えられ、できれば日本語とフランス語の使役構文にも通用するような説明を考えたいと思うのが我々言語学者です。そして、その説明理論は何かしら検証可能な予測や帰結をもたらしてくれるようなものでなければいけません。さらにこのような知識は子供が習得可能であるものでなければいけません。みなさんはこれまでお母さんやお父さんに『使役構文は他動詞の場合、させられる人や物に「を」をつけてはいけないんだ~!』って教わりましたか?たぶんそんな人は日本中探してもいないんじゃないでしょうか?けれど初見でこれまで見てきたような文の文法性判断ができますよね?やはり不思議ですね。一体私たちの言語知識はどうなっているのでしょうか?


前回から2回に渡って話したことですが、私たちの言語知識は知っているけどどうなっているかは説明できない暗黙的な知識です。そして言語学の研究からわかっていることなんですが、子供はだいたい3歳から5歳までには第1言語の文法に関する知識をある程度完成させます。これってすごいことですよね。


今日はダラダラ書いてしまった感じがしますが、来週はもう少し話を抽象的にして、我々の言語知識がどのようなものであると考えられるかを僕の専門の立場からお話ししたいと思います。


って、決してネタがないから伸ばしているわけではありません(笑)


2018.07.26

研究構想発表会


こんにちはshinoです。

暑い日が続いています。
熱中症の話題が毎日のようにテレビやネットで流れています。
対策はちゃんとしていますか?

今、大学はテスト期間中です。
学生たちは、毎日行われるテストのために睡眠時間を削って勉強していると思います。
しっかり勉強するのは良いことなのですが、体調管理が一番大切です。
くれぐれも、まず、体調をしっかり整えてからテストに臨むようにして下さい。


スポ健では、大学院生も、半期ごとに研究成果を披露する機会があります。

本日、大学院前期課程1回生の研究構想発表会がありました。

事前に学生は、自身がこれから行う研究に関しての計画をポスターで発表してくれていますが、
本日は、その研究計画をプレゼンテーションしてくれました。




かなり興味深い内容の研究を考えていました。
非常に面白い発想だなと、感心させられてました。

それをどのようして実現するか、研究計画を主に話してくれましたが、下調べもしっかりしています。

研究というのは、なんといっても下調べが非常に大切です。

その下調べをしっかりしないと、
良い計画を立案することもできませんし、うまく遂行することも難しいです。

全員のプレゼンが終了した後は、個別にディスカッションをする時間がありました。




他分野の人からいろいろな意見を聞き、交換することで、研究計画はさらにブラッシュアップされ、
より良いものになっていきます。

なので、この研究構想発表会は、これから本格的に研究を始める院生にとっては、
非常に有意義な機会です。

これから研究をしっかり頑張って欲しいと思います。

2018.07.25

日本スポーツ産業学会 第27回大会

みなさん、こんにちは。
酷暑の日々が続いていますが、みなさん、お変わりありませんか。


また、大雨災害の被害に遭われたみなさんに心からお見舞い
申し上げます。
ボランティアとして奮闘されているみなさんに敬意を表します。
一日も早く日常の生活が戻ることをお祈りします。


さて、先週の土曜日、日曜日は、東京の明治大学で、
「日本スポーツ産業学会 第27回大会」が開催されました。


今回のテーマは「2020後の日本のスポーツシステム」。


日本スポーツ産業学会はアカデミアと実業界が結びついて
運営されていることが特徴の一つですが、学問の世界では、すでに、
東京オリンピック・パラリンピックの後の日本のスポーツ界のことが
議論されています。


セミナーのテーマは、「産業としてのeスポーツの課題」


シンポジウムのテーマは、
「プロサッカークラブの市民オーナーシップシステム:ドイツと
イングランドの非営利法人から考える」


もう一つのシンポジウムのテーマは、
「大学スポーツのオルタナティブを考える」


どうですか?
なんとなく内容の想像がつきますか?
なんだかワクワクするテーマだと思いませんか?


スポーツの社会科学的な研究はおもしろいです!!


一般研究発表では、私の指導する大学院生、胡青さんが発表しました。


テーマは、
「中国における野球のプロ化を展望した現状と発展の可能性」。



他大学の先生方からもご質問やアドバイスをいただき、参考にもなり、
励みにもなり・・・


きっといい修士論文が仕上がると信じています。


そんな、スポーツの社会科学からの勉強、研究を、あなたも
立命館大学スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科で
私たちと一緒にしませんか?


ところで、1枚目の写真、
会場には発表者と、撮影者と、聴衆一人でしょうか、というご質問を
いただきましたが、ご安心ください!!
もう少し後ろに何人もの聴衆がいらっしゃいます。(笑)


Apollo

2018.07.24

最後の水泳授業

先週の金曜日にスポーツ指導実習(水泳)の最後の授業が終わりました。
今学期は、時間割の都合上、受講生の数がとても少なくなりました。
1時限目も2時限目も8名ずつという、過去にない少なさでした。

開講初日は、あまりにも人数が少ないことに加え、介護等体験などの
公欠で数回欠席する受講生がいることも分かっており、どうしようか
迷いました。2つのクラスを1つにまとめようと受講生とも相談しましたが、
各クラス8名でスタートすることになりました。

教育機関におけるスポーツ実技の授業は、受講生が各種目を楽しむこと、
技能を向上させることに重点を置いています。もちろん、それ以外の目的
もたくさんあります。

しかし、本学部のスポーツ指導実習は、指導力・指導実践力の向上に重点を
置いています。そのため、授業も「指導者役-生徒役」という立場から実践
形式で進められています。8名のうち、半数が介護等体験のため欠席した回も
あり、どうなることかとヒヤヒヤした時もありましたが、どちらのクラスも
とてもいい雰囲気となり、各受講生が人数の少なさをカバーしてくれました。

実際の指導場面では、この少ない人数を指導するような恵まれた環境はありま
せんが、受講生の人数が少なかったからこそ修得した内容もあったように感じ
ています。受講生の人数に合わせた授業の作り方をこの2つのクラスから新たに
学びました。

2つのクラスのうち、1時限目のクラスでの記念写真。左端は、学外講師として
来ていただいている、グンゼスポーツ南草津店の「今枝コーチ」です。
全員で受けた、45分間のアクアレッスンは、くたくたになりましたが、受講生、
ES(補助の学生)を含め、私も楽しく、心地よく疲れました。






2018.07.23

わが同志 Ryutokuさんの結婚!

先日、Ryutokuさんの結婚披露宴によんでもらいました。

  

早いものですがRyutokuさんとは、かれこれ11年間のつきあいとなります。

スポーツ健康科学部の構想の「種(たね)」の段階からのつきあいです。彼との出会いから、学部づくりの設置委員会の事務局長となり、「この分野では従来にない新しい取り組み(研究成果)により、未来を切り拓く人材づくり」を大きな旗印にして、構想、カリキュラム、キャリアデザイン、施設、機器、人事構想、人事など、学部づくりに必要なありとあらゆることを、一緒にさせてもらいました。

 構想、設置、開設までのあしかけ4年間、Ryutokuさんとともに、事務局のメンバーでフル回転したことを思い出します。

 その後、2010年4月に無事、開講し、新入生を迎えたときの感激も一緒に味合わせてもらいました。Ryutokuさんが事務室から異動になったとき、数百人の学生が彼を見送ったことは、今でも鮮明に記憶しています。

 学部づくりから、学部の初期運営まで、親、兄弟のように、想いを共有してともに働いてきた同志として(Ryutokuさんはパートナーといってくれています)、この間過ごせたことは、私にとっても貴重な時間です。今も大学院の新しいプログラム(超創博士人材プログラム)で一緒に働けているのも嬉しい限りです。

  

 いずれにせよ、共通の想い、共通の時間をともに過ごした同志の大きな節目にも参加できたことも大きな喜びです。

    

 写真のように、多くの友に慕われ、多くの友に慈愛を与えてきたRyutokuさんがこれから新しい家庭を築き、さらに発展することを同志として期待しています。

 おめでとうございます!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
今日から定期試験がはじまります。暑い日が続いています。寝不足などもあるかもしれませんが、くれぐれも体調には注意をしてください。1回生は初めての経験になりますが、落ち着いて、そしてしっかりと対応して下さい。
【忠】

2018.07.22

前期授業の終了

週末も猛暑が続いています。天気予報によると、あとしばらくはこの暑さが続くようです。。

昨日(7/21)は補講のために登校するスポ健生も多かったようです。これで前期の授業は終了、明日からは前期の定期試験が始まります。

私が担当している水曜日3限の「トレーニング科学」も全15回の授業を終了しました。最終回の授業では復習やまとめを行った上で、コメントシートを配布し全15回の授業への取り組みを自己評価してもらいました。ちなみに、「コメントシートには何を書いても成績に影響しない」「正直に冷静に自己評価をすること」を事前に説明しています。

今年度、授業に取り組む受講生の姿勢が素晴らしいと毎回感じていましたが、最後のコメントシートを読み改めて興味をもって熱心に学んでくれたことが理解できました。その中で多かったコメントが「先生が本気で授業をしているのが伝わってきたので、私も真剣に授業を受けることができました」というものです。これには背景があり、初回の授業(ガイダンス)の際に「皆さん(受講生)への約束」と題して「毎回、本気で授業をやります。手を抜きません。」と宣言しました(その他にも「見やすいスライドとレジュメ」など幾つかの約束をしました)。初回の授業でこのような宣言(約束)をする教員は少ないでしょうから、受講生の印象に強く残っていたようです。一方で、私からは受講生に「遅刻をしないこと」「私語をせず、90分間授業に集中すること」を求めましたが、今年度の受講生もこの約束をしっかりと守ってくれました。

良い授業は教員の力のみでは実現しません。授業を行う側(教員)と受ける側(学生)双方の前向きな姿勢が不可欠です。トレーニング科学は毎年、熱心な受講生に恵まれていますが、今年度は特に満足感と達成感に満ちた授業となりました。定期試験は25日(水)、受講生は配布したレジュメやそこに書かれたメモをもとに熱心に試験勉強に取り組んでいるという情報が届いています。試験まで残り僅かですが、「点数を取るためだけの勉強でなく、新しい学びを楽しみながら勉強する大人のスタイル」で試験に臨んでくれることを願っています。



GOTO