私の研究室に時々訪ねて来てくれ、スポーツの熱い話をしてくれる髙市廉君(2回生)を紹介します。
彼は体育会軟式野球部に所属しており、授業が終わると衣笠の原谷グランド(衣笠キャンパス北側の衣笠山を越えた場所)に移動し練習しています。
昨年から試合には出場しておりますが、自らのエラーで負けた試合が忘れないと悔しさを語ってくれます。
この夏は、野球の練習だけでなくスポーツ健康科学部自慢の「プロ野球選手会」のインターンシップに参加し、スポーツビジネスについて学んでくるそうです。インターンシップは、実社会の仕事を経験するだけでなく多くの人の話を聞き社会で働く厳しさを考える機会でもあります。まずお世話になる多くの方々に感謝の気持ちを持って参加してくれることを願っています。
また髙市君は、T&Sスポーツ研究所(草津)の子供のスポーツ教室で指導をしているそうです。子供たちの体ばかりでなく、心の健康にも気を配るコーチです。スポーツを通じて子供たちのコミュニケーション能力が向上すればと願って指導しているそうです。
ところでこの暑い中、甲子園では熱い熱い戦いが続いています。彼らを見ていると暑さを感じないのかと、違った興味を持ちます。
この甲子園に出場してくる常連高校の中には、いろんなタイプの学校があります。私はその中でいつも興味を持つのは、この夏も出場している愛媛県立今治西高校です。
この学校は愛媛県トップレベルの進学高校でもあります。練習と勉強との両立をどのように工夫しているのかいつも興味を持っています。
学校全体が、スポーツと勉強の切り替えを教えているのが特徴だそうです。
実は髙市君はこの学校の野球部のOBで、81回選抜高校野球(春の甲子園)に出場した主将で選手宣誓も経験しています。
立命館大学硬式野球部のキャプテン福岡君やサードの瀧野君もこの今治西高校のOBです。
髙市君は、スポーツがプロやアマを問わず社会に対して多くの勇気と感動を与えると語ってくれます。選手宣誓後、多くの方々から「力」をもらったという感謝のお手紙をもらったそうです。その経験から、スポーツの力を社会に発信するマスコミ界で頑張りたいと、また野球ばかりに偏らず、スポーツを様々な角度から観る力をつけたいと抱負を語ってくれました。
沢山のスポーツ話をする中で、「スポーツは野球ばかりではない。今年は、高校総合体育大会(インターハイ)が北東北(青森、秋田、岩手、宮城)で行われているけど、この被災地域の方々の支援によって全国の高校生が戦うことができるという事と被災地域の方々への感謝の気持ちをマスコミはもっと紹介してほしいね」と髙市君と語っていました。
【shine】