[ 2009年10月 ] の記事一覧

2009.10.21

びわこくさつキャンパスの紅葉

最近、行きつけの「みんみん」という中華料理屋さんへ行くと「おかえりなさいませ!」といわれてしまいます。ちょっと行きすぎでしょうか。いま私はスポーツ健康科学部のホームページで健康ブログを行っていますので、野菜いためと餃子と生ビール1杯だけにしていますが、たまにチャーハンまでいってしまいます。

 

それはさておき、10月に入ってから少し肌寒くなってまいりました。びわこくさつキャンパスも紅葉を迎えており、木の葉が一枚いちまいと減ってまいりました。私は東京都立大学(現在首都大学東京)の大学院に通っていましたが、東京都八王子市にあるこの大学は、どことなくびわこくさつキャンパスに似ています。横長のキャンパスや自然が多い所などです。修士論文や博士論文の提出期限は、ケヤキ並木の紅葉とともに迫ってきて、枯葉が全部落ちるまでには完成しなければなりません。ちょうど今の時期は、M2D3の学生さんにとってはとても大変な時期なのです。

 

スポーツ健康科学研究科(大学院修士課程)は、来年41日から学部と同時に開校される予定です。研究者を目指す方や1ランク高い教員免許を取得したい方、社会人の方でキャリアアップを目指す方などは、是非チャレンジしてください。大学院のM2にあたる完成年度はさらに大学院博士課程の設置を申請する予定です。皆さんがドクターと呼ばれるその日まで、スポーツ健康科学の研究分野に爪痕を残していただけるよう全力で支援させていただきます。

 

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2009.10.20

ストレスの計測

皆さんは「手に汗握る」、「緊張して手が汗でびっしょり」なんて経験はありませんか?
普通「汗」というと暑いときに体温を下げるために出るものだと思いますよね。
ただし、緊張して掌から出る汗って暑いから出ているのではない・・・
実は汗には大きく分けて2種類あります。
一つは「温熱性発汗」で暑いときに出ます。
もう一つが「精神性発汗」で緊張したりしたときに出ます。
「精神性発汗」は掌や足の裏によく現れます。
緊張すると「手に汗が・・・」というのはこの精神性発汗によるものです。



なぜ突然汗の話をしたかというと、
この「精神性発汗」を計測することで緊張やストレスを推定することができるんです。
例えば汗は塩分などを含むため、電気を通します。
微小な電気を流して、どれぐらい流れたかで汗の量がわかるので
計測した発汗量からストレスの度合いを推定することができます。

私の専門の一つに生体計測がありますが、このように人間の特性を利用して
計測する方法がたくさんあります。
計測するにしても人間のことをちゃんと勉強しないと計測できないってことですね。
もちろんスポーツ健康科学部ではもちろん色々な生体の特性も勉強できます。
勉強した人間の特性を利用すれば、これまで計測できなかったものが
計測できるようになるかもしれません。
卒業研究などで是非チャレンジしてみてください。

本日のスポーツ健康科学部の教育・研究棟の様子は
↓こちら
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6階建ての建物の6階部分が見えてきました!

                                                       成弘


2009.10.19

Neuroscience 2009

秋らしい透き通った青空がみられるようになりました。

 

先週末からシカゴに来ています。Neuroscience 2009という学会に参加しています。名前の通り、「神経科学」に関する世界最大の学会で、毎年開催されています。写真にあるように、世界中から多くの参加者が集まっています。おそらく、参加者は3万人に上るかもしれません。

 

 

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  シンポジウム、記念講演、特別講演、口頭発表、ポスター発表と様々な形態で、研究成果が発表されます。ポスター発表の会場は、フットボール競技場が20ほども入るようなところに、企業展示とともに設置されています。午前、午後のセッションとも約1500-2000題の発表があります。全ての発表を聞くことは物理的に無理であり、関心のあるトピックスをもとに、電話帳のようなプログラムから目当ての研究発表を探し当て、発表を聞きに行きます。それぞれの研究成果を聞いたり、みたりしながら、研究の動向を知り、自分の研究のアイデアを練る機会にしています。

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 研究はある意味、領土を切り開く作業です。研究成果は、どこまで新しい地平を切り開けたのかを示すものになります。独創的で斬新な研究アイデアと素敵な研究仲間、学生とともに、「スポーツ健康科学」の新しい地平を切り開きたいとの思いが一層強くなってきている。

                                         忠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009.10.18

ベースボールクリスマス

 既に立命館学園のホームページにも掲載されていますが、12月6日(日)にびわこ・くさつキャンパスで、日本プロ野球選手会主催の「ベースボールクリスマス」が開催されます(入場無料)。当日は、現役のプロ野球選手がびわこ・くさつキャンパスに集い、一般市民やファンの皆様と一緒に、様々な楽しい企画を実施します。日本を代表する超有名な「元プロ野球選手」と、スポーツ健康科学部に就任予定の先生方との対談など、スポーツ健康科学部とスポーツ健康科学研究科の企画も大規模に実施します。当日は、地元の草津市民の皆様以外にも、滋賀県全域、京都、大阪など日本全国からたくさんの方々がびわこ・くさつキャンパスにお越しになるものと想定しています。

 このベースボールクリスマスの成功に向け、スポーツ健康科学部に就任予定の先生方をはじめ、立命館学園の様々な部署で準備が進められています。その中心人物のひとりが、広報課の「山本さん」です。普段は朱雀キャンパスの広報課に勤務していますが、つい先日から、びわこ・草津キャンパスの部屋で執務を開始されました。このような大きな企画を成功させることは大変なことと思いますが、てきぱきと迅速に、また親切・丁寧に私を含めて他のスタッフをリードしてくれます。

 12月6日まで残り50日となりました。山本さん(下の写真の方です!)と一緒に、市民の皆さん、小中高生の皆さん、立命館大学の卒業生や現役の学生・大学院生などの皆様と一緒に、楽しく、そして思い出に残るイベントにしたいと考えております。12月6日は、びわこ・くさつキャンパスでお目にかかりましょう!

(山本さん、お勤めご苦労様です。そして、本当にありがとうございます!)

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2009.10.17

スポーツと写真

今日は淡海生涯カレッジの講演で、中高齢者の方に運動の大切さと、具体的な運動方法についての講義をさせていただきました。

部屋いっぱいの方にご参加頂き、2時間程の間しゃべり続けました(笑)

具体的な運動方法ついての情報も探されている方が多いな、と実感しています。

今月は滋賀県在住の沢山の方にバンド運動についてご紹介したためか、近所の100円ショップではバンドが売り切れ中みたいです(^^;


今日は講義が終わった後に、BKCキャンパスのエポックホールで開催している、「世界報道写真展」を観てきました(同じエポックの教室で講義だったので、生涯カレッジの受講生の皆さんもご観覧されたようです)。

経済や世界紛争に関するニュースはもちろん、芸術を追求した写真や、スポーツに関する写真など、沢山展示されていました。

アスリートが勝負に挑む瞬間や、勝利を掴み取った瞬間など、まるで自分がそこにいるかのような臨場感を味わえます。

展示されている写真は世界報道写真コンテストに応募された9万6千以上の写真から選ばれた受賞作品のみが展示されています。いわば報道写真界のトップに立つカメラマンによるアートの集結です。

普段は映像で目にしているニュースをその瞬間を捉えた写真で見ると、ものすごいインパクトがあり、目に焼きつきます。

この写真展は全国を回っていますが、BKCでは11月1日まで開催されているそうですので、機会があれば是非見に行ってください。
普段は何気に見ている写真の持つ壮大な可能性に驚かされますよ。











2009.10.16

学習するということ

たまには気分を変えて、ちょっと違う内容を。

 

すでに書きましたが、

先週の金曜日~日曜日(10/9~11)にかけて、日本スポーツマネジメント学会を開催しました。

開催校事務局として、バタバタしていましたが、参加者を見ていると、

スポーツに関わる企業の人が非常に多く来ていらっしゃいました。

 

何人かとお話しましたが、みなさん、

「この分野を勉強したくて来た。」

とおっしゃってました。

 




読んでいる高校生の皆さんにとっては、

「勉強」と言うと教科書や参考書を使って勉強すること、が頭に浮かぶかと思います。

でも、それだけが勉強ではありません。

 

むしろ、自分が

「不思議に思うこと」

「知りたいと思うこと」

「行動するのに必要なこと」

こんな疑問や課題を解決するために、勉強をすることの方が重要です。

 

私自身は経営学を研究していく中で、

現在の社会を理解するために、欧米の思想を理解する、

そんな必要性を感じて、大学院生と共に勉強をしています。

名前は聞いたことがあるし、どこかで概要については知っている、

でも読んだことがないし、一人で読むとなったら後回しになる、

そんなものを読んでいます。

 

例えば、ジョン・ロックの『市民政府論』。

王権神授説を否定した、として必ず世界史の教科書に載るぐらいに有名ですが、

実際に読んだことのある人は少ないと思います。

そして、なぜ「王権神授説」が否定されなければならなかったのか、

また「王権神授説」を否定することが可能になった状況はどんな状況なのか、

考えたことがないかと思います。

当時のヨーロッパの考え方で言えば(異論は多いと思いますが)、

敬虔なるキリスト者としての神の子が、キリストの代わりに人々を導く、

というのは普通の考え方でしたし、

王も神の子の一人である以上、

神の子の代表としての教皇から認められて初めて王となれる、

という考え方が普通でした。

こんな状況だったのですが、現在から振り返れば、

どこかの時点で、

神を否定せずに、神が権力・権限・権威を持っている、という考え方が否定されなければ、

人が権力・権限・権威を持つ、という民主主義は誕生しませんでした。

こんなことを考えて、理解していくためには、一つの本を読むだけでなく、

史的な事実も踏まえ、様々な勉強が必要となってきます。

 

勉強して、考えて、知識を身につける、

このことで、知的な体力が向上するんだなぁ、

と最近特に実感しています。

 

<道>

2009.10.15

10/24・10/25 に、秋のオープンキャンパスが行われます!

あっという間に秋が深まってきましたが、
皆さん、いかがお過ごしですか?

私が担当しているクラスでは、新型インフルエンザに
感染したという一回生が、遂に出てしまいました。
感染が広がらないように、本当に気を付けないといけませんね。

さて来週の土・日には、「立命館大学秋のオープンキャンパス」が行われます。
10月24日(土)衣笠キャンパス 10時30分~17時00分(予定)
10月25日(日)びわこ・くさつキャンパス 10時30分~17時00分(予定)

スポーツ健康科学部は、個別相談ブースで、
皆さんの質問をお待ちしております (^ ^)
ぜひ気軽にお立ち寄り下さい。

この他にも、「入試直前ゼミナール」が行われます。
私も、11/2 (月) 和歌山、11/14 (土) 神戸 で開かれる
「入試直前ゼミナール」に、参加することになりました。
皆さんに、直接お会い出来るのを楽しみにしています。

それでは、また。失礼します。
皆さんも、くれぐれも健康にはご自愛下さい。

                     敦











2009.10.14

母校の夢野台高校で模擬授業

母校の兵庫県立夢野台高等学校でスポーツ健康科学部の学部説明を兼ねた模擬授業を行いました。参加者はスポーツ健康系志望の2年生23名でした。非常に楽しく授業をさせていただき、また活発な質問もいただき
ました。私が在籍していたのはもう25年ほど前になりますが、当時は陸上部に所属し、3年生の時に800mで名古屋インターハイへ出場しました。しかし、そのころはあまり部活動が盛んというわけではありませんでした。

 

北京オリンピックの400mリレー銅メダリストである朝原宣治選手は夢野台高校陸上部出身で、私が教育実習で母校に戻った時に3年生として活躍されていました。朝原選手はそのころから超エリート級で、走り幅跳びでインターハイ優勝を果たしました。夢野台高校の部活動が盛んになり始めたのはこのころからでしょうか。現在では在校生の8割以上が部活動に参加し、文武両道の教育を展開していると聞きました。

 

スポーツ健康科学部では、何もエリートスポーツ選手である必要はありませんが、スポーツを実践している文武両道の志願者を歓迎しています。将来体育教員になりたい!スポーツ指導者やトレーナーになりたい!と思っている人は、ぜひわが大学にチャレンジしてください。待ってます!  

 

 

091006_1623~01.jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009.10.13

研究の話

みなさん、こんにちは。

さて、今日は私の研究の話をしてみたいと思います。
私の研究の中心は生体計測です。
色々な研究があるのですが、その中の一つ、
「携帯型運動モニタ装置」についてお話したいと思います。

私は工学の出身ですので、ものづくりが得意です。
この「携帯型運動モニタ装置」自体も開発しています。
つまり手作りです。

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この装置の中にはカーナビなどに使われるGPS レシーバと
加速度センサが入っていて位置、速度、加速度などを記録することができます。
この小さな装置を腰付近につけて運動することでその運動を計測することができます。
もちろん計測するだけではなく結果から運動を評価することができます。
運動を計測する装置は精度が良くても大掛かりなものが多く、
実際のスポーツ現場で使用することが難しいことが多いのですが
開発した装置は腰につけるだけですのでスポーツの現場でも使用することができます。

スポーツ健康科学部では、こんな装置も使いながら、
色々な学生と一緒に研究できる日を心待ちにしています。

最後に今日のスポーツ健康科学部教育研究棟の様子は
↓こちら
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ずいぶん建設工事も進んでいるようです。
                                                               成弘

2009.10.12

健康づくりに関わる講座

1010日(土),BKCのコラーニングハウスにて,「健康な生活を送るために」というタイトルで2時間の講座を持たせてもらった.参加者は湖南生涯カレッジという連続の土曜講座に参加されている非常に元気な諸先輩方ばかりでした.ほとんどの方がいわゆる定年を迎える年齢を過ぎた方ばかりでした.たまに,このようなタイトルでお話しさせてもらいますが,やはりこのような講座に興味を持っておられる方は「健康」への意識が高く積極的です.ですので,最近のデータを示しても非常によく理解されます.一方で,参加者の方から,日頃実践されている健康づくりの取り組みを私の方は吸収させてもらっています.

 学生時代には高齢者のデータは頭だけでしか理解できなかったのが,高齢者になるまでにそう遠くではなくなってきましたので,実感をもってお話しを伺えるようになりました.健康づくりは,いうまでもなく日常の生活習慣(睡眠,運動,栄養)が大きく影響します.体力のある若いときには実感として理解できないことが,体力低下とともに身につまされます.

 「習慣は第二の天性」ともいわれます.良い健康習慣を身につけるためには,しっかりとした理論,考え方とともに実践しつづけられる動機付けと継続,自己変容の喜びを用意する必要があるでしょう.スポーツ健康科学部では,自ら良い健康習慣を実践するだけでなく,実践できるように指導する力をつけてもらいます.高い指導力による健康づくりの輪がBKCから発信されることを願っています.

 

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